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きよしこ
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きよしこの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全143件 141~143 8/8ページ
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「個人的なお話」ということで自分によく似た少年をモデルにした作品。吃音を持ち、父の仕事の都合から転校を繰り返す少年。小学1年の時、思ったことを何でも話せる「きよしこ」という友達を夢見、クリスマスイブ彼と旅をした『きよしこ』、小学3年の夏休みに通ったセミナーで知り合った加藤君の『乗り換え案内』、小学5年の時近所の神社知り合った近所のアル中のおっちゃんとの思い出『ドングリの心』、小学6年の時先生の娘の手術を気にしながらお別れ会の劇を練習する感動的な『北風ぴゅう太』、中学2年の時の親友の話『ゲルマ』、高校3年の時野球部に入ってきた大野との『交差点』、受験の時つきあったY大の2つ年上の女性の『東京』どもりを持つ少年と家族、友人との交流、少年の本当の気持ち…涙が出る程良かった。重松清の十八番 | ||||
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自分の気持ちをうまく伝えることができない。これは大変なことだと思う。 吃音の子供にとっては、話すことが辛いことなのだと思う 「乗り換え案内」はセミナーに通う様子を描いている。主人公はそのことを文章に著す。そして友達の名前を話すことのできる名前に変えてしまう。ここが非常に心に刺さった。こんなことまでしなければならないのかと・・・。でもそこまでして主人公は自分の気持ちを伝えたかったのだ。それほど心を揺り動かされたのだ。 帽子を目深にかぶった表紙から、色々な思いが伝わってくる。 小さな勇気を与えてくれる短編・連作集です。 | ||||
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作家がテレビでしゃべるのを見て、吃音の子を持つ母親が「励ましの手紙を書いて下さい」と頼む。作家は手紙を書く代わりにこの物語を描いた、という設定。転校ばかりしていた吃音の子が主人公の短編をまとめてある。 作者の重松清は吃音があり、父親は運送業で転勤を重ねていたなど、登場人物とかなり重なっている。ただ、重松は以前、雑誌の取材に対し、「インタビューを受けている1シーンだけで、30枚の読み物にする自信がある」と語っていたので、どの程度が実体験なのかは分からない。 もちろん、実体験の多い少ないで、本書の価値が下がる訳ではない。吃音の子が、本当に言いたいことではなく、発音しやすい言葉で話をしなければならなかったつらさ、悲しみ、思い通りに話したい気持ちなど強いリアリティを持った文字になっており、心に響いた。 タイトルがなぜ、「きよしこ」なのかは、読む楽しみが減るので記さない。 | ||||
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