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デパートへ行こう!
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デパートへ行こう!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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さまざまな背景を持った登場人物が偶然または必然にデパートに集結し、それぞれの人間ドラマが折り重なる。 かつての作品と趣向を変えたエンタメ性の強い群像劇だと言うのは理解できるが、作者の最大の持ち味は綿密な取材に基づいた精密な描写こそだと思っている。 本作ではその点が感じられず、自身の中での真保裕一らしさを期待してしまったため、今ひとつの感想を抱いた。 肉厚なハードボイルドをぜひまた読みたい。 | ||||
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この小説には、超絶性格の悪い「山添真穂」という女が出てくるのだが、未遂に終わったものの犯罪に手を染めたのに何のお咎めなしというのが腑に落ちなかった。 最終的にはこの女に感情移入してほしいという著者の意図がなんとなく読み取れたが、性格の悪いクズ女過ぎて全く感情移入できなかった。心の声の言葉遣いも悪すぎる。 登場人物の心の声と、語り手がかなり曖昧な感じで急に変わるのが読みづらかった。 | ||||
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10人ぐらいの登場人物それぞれのワケありの過去と現在をまとめて夜のデパートに、ごっちゃ煮でパラレルワールド的にまとめた作品。あまりにも、人間関係をつなげすぎていてよく分からなくなっているのと、浅田次郎的な人情モノのバックグランドが散りばめられているものの、多すぎて焦点がブレてしまっています。パラレルワールドにするにしても、2つか3つが限界だと思います。その点で村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の世界観と余韻のあるエンディングは、同じパラレルワールドでも全く違うと感じました。 | ||||
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デパートの中が脳内で上手く想像出来ない。登場人物の関係性が分かる後半まで少し中だるみする。でもこういう箱庭物語が好きな人はいいかも。箱庭小説は木下半太の悪夢シリーズみたいにシンプルな方が好き。あれサクサク読める。 | ||||
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東京日本橋にある老舗デパート鈴善。 このデパートをめぐって復讐しようとする女子従業員、宝飾店のGM、家出してきた若い男女カップル、元記事、デーパート社長それに警備員が織りなす夜の物語。 暗闇の中で窃盗、放火、逢引などを計画するも彼らの仕事はことごとく失敗に終わっていく。 作品にこれといったクライマックスは無く単調な展開だった。 一般文学通算939作品目の感想。2014/12/02 12:15 | ||||
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夜のデパートで繰り広げられる喜劇調なお話で面白いがマンガ的です。肩の凝らない娯楽本と割り切って読めば楽しめますが、世の中に長けた読者には消化不良です。 | ||||
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タイトルからして華やかなストーリーが展開されているのかと思いきや、 舞台は閉店後の真っ暗な鈴膳デパート。 失業し家族にも見捨てられた加治川英人。 鈴膳デパートの店員の佐々岡祐也と山添真穂。 家を飛び出した若いカップル、コージとユカ。 鈴膳デパートの社長、矢野純太郎。 元警察官で大怪我を負っている塚原仁士。 鈴膳デパートの警備員、半田良作と赤羽信。 などなど、主なキャスト8人で織りなす全57章のストーリー。 各々が問題を抱えて駆け込んだ閉店後の真っ暗な鈴膳デパートで繰り広げられる展開は 時間軸をあらゆる目線でとらえながら進んでいきます。 無関係だった8人が一気に結末へと駆け込んでいく様はお見事でした。 真保裕一の著作は初めて読みましたが、面白い小説でした。 映画化されたら面白そうですが、舞台が閉店後の真っ暗なデパートでは難しそうですね。 | ||||
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緊張感があまりにままドタバタ進んでいきます。最後のエピソードも唐突で何じゃそこに持ってくるかという違和感を感じました。 | ||||
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老舗デパートの深夜に起きるドタバタ劇です。社長、わけあり社員、警備員、その他関係者が、静まり返った深夜の出デパートで、それぞれの事情で騒ぎを起こすのですが、主だった登場人物が、なんらかの繋がりを持っている展開に感服です。ただ、登場人物の性格の設定が、ダメな人的な性格で始まっているのに、作中ではかなり自分自身を省みてできた人間になっています。(笑)みんなもっと早くに、そんな思いになれば、デパートに集うこともなかったのでしょうけど…。あと会社の合併話や収賄事件のことなど、どうなったのかと気になります。ともあれ面白いストーリーでした。個人的満足度は、100点満点中70点です。(^ー^) | ||||
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そこに行くだけで何でもそろうデパート。昔は夢のようなお店だったが、専門店でこだわりの品を選んで自分を主張する時代がやってきて時代遅れになってしまった。そんなデパート内で繰り広げられる騒動を描いた物語。 それぞれ思惑をもった登場人物たちの言動は楽しめたが、誰もいないはずの夜のデパートのはずなのにあまり緊張感がなく、ドキドキする展開にならなかったのが残念だった。また、最後はきれいにまとめられているのだが、逆にまとまりすぎていて感動や驚きが少なかった。 | ||||
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これだけのエピソードをきっちりまとめたなという感じ。 よく出来てると思うけど・・・。なんか一味足らない。技巧は十分なんだけど、ハートの部分で。 登場人物を出し過ぎて一人一人の行動をうまくまとめることに筆がさかれており、読み終わってどの登場人物にもいまひとつ感情移入しきれなかったように思う。 もう2・3人人物は減らしてもいいから、一人一人の内面をもっと掘り下げて欲しかったなあと思う。 | ||||
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以前NHKの週間ブックレビューで誰かがほめていたので結構期待して読んだが、本書の直前に読んだのが奥田秀朗の「無理」で、複数の登場人物が各々行動して最終的に一つに結ばれるという設定が少し似ていることもあり、両者を比較すると本書がだいぶ落ちる気がした。 舞台は、三越をモデルにしたような老舗デパートで、営業終了後の夜中のデパートに様々な事情を抱えた人物達が集まってくる。ただ各々の抱える事情が、妻子持ちの男に捨てられて勤務しているデパートに復讐しようとしている女性から始まり、家族に見捨てられて自殺願望を抱えた中年男とか、創業一族ながら会社から追われようになっているデパートの社長など、どうも嘘くさいところが問題だ。 ライトな感じで場面がどんどん展開していくので、ペースよく読み進むことができたが、結局違和感が消えないまま読み終えてしまった。 | ||||
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久しぶりの書き下ろしなので、ちょっと期待して買いました。つまらなくはないし、ハッピーエンドのおかげで読後感もいいんだけれど、あまりに普通の出来でした。一見、つながりのない人たちが深夜のデパートに集まって、やがて各自のつながりが明らかになっていくという展開は珍しくない。でも、出来すぎた話なのが問題点としてあげられる。生き別れの老親子が再会なんていうのはやりすぎでしょう。オビには『ホワイトアウト』を超えるなんてあるけれど、比較にならないです。 | ||||
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贈収賄事件を起こし存続の危機にある老舗デパート鈴膳百貨店に、深夜あってはならない程多くの人が侵入していて大騒動に。 デパートの様々なフロアで、多くの人が入り乱れながら問題解決する大団円もの。 めまぐるしく展開させる舞台の上でよく映えそうな内容だけど、文章の切れを意識しすぎたのか、物語が尻切れとんぼのように展開していくので、作品として粗い仕上がりになっている。 ただ、途中から結末は見えているので、落胆はしない。 | ||||
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物語の設定は面白いと思うのですが、 他の方のレビューにもありましたが、登場人物が多くてゴチャゴチャしてるので、 読むのに疲れる感じです。 あまり頭を使わずにスラスラ読める本が好きな私には向いてないかも・・ と思いました。 | ||||
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出張時帰りに飛行機の中で読もうと思い、空港で買いました。週刊誌などで見た書評でよい評価を得ており、おもしろそうに思いましたので。 でも、少々疲れ気味の私にとっては、あまりよい作品ではありませんでした。 登場人物が多く、それぞれの登場人物の視点に合わせ、場面が細かく切り替わります。 場面の切り替えが早すぎ、ごちゃごちゃとした印象で、読むのに疲れます。そのせいか、どの登場人物にも感情移入ができず、速い展開のなか、それを戸惑いつつ遠くから傍観しているような読書となりました。 腰を落ち着けて、ゆっくりと読む余裕があり、そして小説をよむぞ!という気力のみなぎった読者であればおそらくおおいに楽しめると思いますが...。 | ||||
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表紙の感じや帯の煽り文句からスラップスティック・コメディ的な内容を予想したのですが、結構シリアスな話でした。ただ、あり得ないような偶然が続く物語展開なので、あまり登場人物に深刻なことを言われてもちょっとしっくり来ない感じもあり・・・もっとはじけた話にしちゃった方が良かった気がします。もちろんつまらなくは無いのですが、あまりに予定調和なラストも含め、全体的にやや不満が残りました。 他のレビュアー様も述べられていますが、帯に書いてある名作「ホワイトアウト」との比較は確かに悪い冗談のようでした。 | ||||
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デパートという存在自体が、昭和ノスタルジーに彩られている素材である。老舗デパートをめぐる人間模様が、創業100年祭最後の夜にコミカルにドタバタ劇として繰り広げられる。ただ、残念ながら詰め込みすぎで笑えなかった。 ハートウォーミングに終わることが最初から予想されるストーリーだけに、妙に込み入った筋書きにしたせいで読み疲れてしまった。それと、登場人物それぞれが浅薄な世相批判を繰り広げてしまい、そこでどうにも白けてしまった。あり得ないドタバタ劇なのだから、もっとコミカルに、アンビリーバブルに、御都合主義に徹した方が、最後に割り切れない哀感が滲んだように思うが…。 そもそも、作者は現時点でデパートにちゃんと取材したのかな。描き方が通り一遍だったが。 | ||||
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誰もいないはずの夜のデパート...に それぞれの思惑と事情で潜む輩たち。 創業百年祭の老舗デパートをステージに繰り広げられるほんわかムードたっぷりとスリルちょっぴりの人情活劇。 引き込みはかなりイイです。 ベースには家族愛からんで老舗の矜持。 装丁しかり『百貨店』に夢を買っていた世代には懐かしくも共感すべき郷愁を誘う作りになっています。 そのつもりで読めばそれなりに楽しめます。 映像にしたらおもしろいだろうなというのが一番の感想。 謎解き要素もあるにはありますが、まずトリックとまでよべる代物ではありませんので念のため。 エスカレーターも止まり電気も消えた夜のデパートで手探りで階段を移動し、気配をさぐる状況は やはり滑稽で暗闇を想定して読んでもどうも帯の“緊張感あふれる大展開!”からは程遠い。 特に『名前』をトリックに多用するのはよくないなぁ。 これは禁じ手ですね。 ラストにダメ押しでコレ使われて、ご愛敬といってももうげんなりでした(丁寧にその部分に点々まで打ってあった) | ||||
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ある日の閉店後の老舗デパートに巻き起こる大騒動。何やらコミカルなモノを感じさせます。 こりゃ、三谷幸喜の映画「有頂天ホテル」みたいなお話なのかな、それとも著者久しぶりのユーモアミステリみたいなテイストになるのかしらん。 購入に逡巡したものの、序章でのかつてのデパートへの郷愁と憧憬が語られるくだりを読んで、このドラマを追う事を決めました。“夢の詰まった空間”、正に幼き日の思い出が甦って来たからです。 そう言えば、装丁からして、レトロっぽくて何やら心弾むじゃありませんか。 様々な登場人物たちが不思議な磁力で引き寄せられ、各々の人間模様と悲喜劇が、サスペンスを織り込みながら進みます。歳月と共に価値観が変わっていく“デパート”への拘りや顧客第一主義への矜持を熱く感じさせます。 ただ残念なのは、登場人物たちにひとりを除いて悪人がいない為、マーク・トゥエイン的世界が作品を支配している様に思える事、予定調和的展開な事、そして個々の物語を説明処理するのに収斂してしまい、ドラマがダイナミックにもスリリングにも盛り上がって行かない事です。ツマラナクはありませんが、正直物足らなさを感じました。 この本の帯の惹句に、名作「ホワイトアウト」を超える緊張感とありますが、悪い冗談。本当にそう思っているの?前作「アマルフィ」が持ち出されていないのがご愛嬌(笑)。 | ||||
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