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鷲たちの盟約



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【この小説が収録されている参考書籍】
鷲たちの盟約(上) (新潮文庫)
鷲たちの盟約(下) (新潮文庫)

鷲たちの盟約の評価: 3.46/5点 レビュー 13件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.46pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

「密約」もかなり読者の裏をかく内容。文章力も最高です。続編を書いてくれたら・・・

あらすじはここでは伝えませんが(他の読者がすでに多数書いているため)ここでは言いませんが、
後半は史実に登場する「ヘンリー・モーゲンソー」財務長官がアメリカの恐慌状態から抜け出すために考えだした、驚くべき内容が書かれています。(これが密約です)
他の方が「後味が悪い結末」とレビューしていますが、想像力が欠けているとしか思えません。最後にはサム・ミラーは、おそらく「あの情報(密約とは違う)」をソヴィエトに渡すつもりだったのでしょう。
記憶を消してまた最初から読みたいです。
しかし、チャールズ・リンドバーグが悪役として出てくるのはいかがなものかと・・・それだけが残念でした・・・
近年稀に見る歴史改変物の大作です。
面白かった!数年後、また読むでしょう。
鷲たちの盟約(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鷲たちの盟約(下) (新潮文庫)より
4102181326
No.6:
(4pt)

あり得たかもしれないもう一つのアメリカ史を描いた歴史改変娯楽小説の力作

1943年、アメリカの地方都市で身元不明の不審な死体が発見されやがて・・・というお話。
ローズヴェルトが暗殺され政敵だったヒューイ・ロングが大統領になったアメリカを基本軸にした歴史改変小説。この著者が何をやりたかったかを憶測すると、アメリカがナチス独裁下のドイツみたいになっていたらどうなっていたであろうか、を命題にしてサスペンスを創作したかったのではないか、というのが私の感想です。実在したロングという政治家が大衆迎合、大衆煽動型の政治家だったとのことで、そのロングが政権を掌握したらこうなっていたはず、との着想で書かれたのが本書だと思いました。作中でてくるローズヴェルト暗殺も実際にあったそうで、現実では未遂で終わりましたが、実際成功していたらこうなっていたかもしれず、結構怖いものを感じました。その他のデティールも細部まで緻密に書き込まれていて感心させられました。登場人物も精彩があり、著名作家が匿名で書いたという説も頷けます。逆に新人のデビュー作だとした凄い才能の人が現れたと騒がれたことでしょう。これが面白かった人はデュボイス「合衆国復活の日」もおススメしておきます。
歴史改変エンターテイメントの力作。機会があったらご一読を。
鷲たちの盟約(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鷲たちの盟約(上) (新潮文庫)より
4102181318
No.5:
(5pt)

息苦しいシーンが続きますが・・・・

上巻は本当に読むのがつらくなるような描写が多くて、いっそ読むのをやめようかと思ったくらいでした。でも、下巻に入ってから、あっという間にラストにたどり着きました。結末のシーンを読んで、また痺れました。うーん。久しぶりに骨のあるストーリーを読みました。読んで良かったです。
鷲たちの盟約(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鷲たちの盟約(下) (新潮文庫)より
4102181326
No.4:
(5pt)

これだけの”骨太&ひねり”、☆5以外考えられない!

今読了したばかりなのだが、頭の中にあるのは、”果たしてこの続編は読ませて貰えるのか? 是非読みたい”という
狂おしいほどの渇望! たまたま時間つぶしに読み始めたのが、2日で読み切ってしまった。

時は史実ではWW2-1943年前後 改変された米国と独が提携しての”人種問題”を大きな話の軸として、あの独ゲシュタポが闊歩する
米国の港町ポーツマスでの線路に放置された一人の浮浪者の殺人事件を発端として、次々と浮かび上がる大小さまざまな陰謀、権力闘争、
の泥海の中を血みどろになり泳ぎ渡ろうとする、一介の警部補サム・ミラーの苦闘を、それこそ”手に汗握る””読む手を休められない”
そしてラスト近辺からの”どんでん返し”の釣瓶打ち冒険ミステリーに仕立て上げた覆面作家(?)A.グレンに脱帽!
改変された歴史と史実のミックス具合が絶妙の配合で、改変とは言えラストのオチ具合などから、大まかには史実通りに落ち着く予感が大きく
普段はかかる”改変”小説を敬遠することが多い私も、その改変部分が気になって物語に没入出来ないと言う様な引っかかりは全く無かった。

全体的には、スタインベック[怒りの葡萄]の色調で、主人公サム・ミラーはウインズロウ[犬の力]の麻薬撲滅に取り付かれた男アート・ケラー、あるいは
[エージェント6]レオを想起させるほどの”しぶとい男。”(私はA.グレンはドン・ウインズロウではないかと勘ぐっている...それほどミラーとケラーの
取り憑かれ方が類似!)
アメリカでは、ナチス優勢の前にひれ伏す米国という改変に違和感が大きいのか、本作は賛否両論のようだが、これほどの骨太の小説読み逃がすには
惜しい。ぜひお薦めしたく長々とレビューさせて貰った次第。2食抜いても是非。
鷲たちの盟約(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鷲たちの盟約(上) (新潮文庫)より
4102181318
No.3:
(5pt)

作者の筆致のテクニックが最高で、仮想の設定の話が、現実の世界の社会状況のように感じて

舞台は1943年、大統領就任目前のルーズヴェルトが暗殺されてから、10年後のアメリカ合衆国である。未だに大恐慌が続くアメリカは、全体主義的専制国家になっており、欧州を陥落成功したナチスドイツとの平和通商条約の締結に合意していた。
そんなおり、ポーツマス市警の管内で身元不明の男の死体が発見される。その男の手首には6桁の数字の入れ墨があった。ところが、ただちに捜査を始めた警部補には捜査中止が命ぜられる。当然、納得できない警部補は命令に背き、内緒の捜査を始めるのだが・・・。
最後に警部補は驚愕の事実を思い知らされる。この事件の背景には・・・両国間の信じがたい密約が・・・。
著者の筆致は最高ランク。史実を下敷きにしながらの歴史改変ミステリーはスリル満点で、
READABLE!
上下二冊は気にならないが、早く下が読みたくなる、この作品。
鷲たちの盟約(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鷲たちの盟約(上) (新潮文庫)より
4102181318
No.2:
(5pt)

作者の筆致のテクニックが最高で、仮想の設定の話が、現実の世界の社会状況のように感じて

舞台は1943年、大統領就任目前のルーズヴェルトが暗殺されてから、10年後のアメリカ合衆国である。未だに大恐慌が続くアメリカは、全体主義的専制国家になっており、欧州を陥落成功したナチスドイツとの平和通商条約の締結に合意していた。
そんなおり、ポーツマス市警の管内で身元不明の男の死体が発見される。その男の手首には6桁の数字の入れ墨があった。ところが、ただちに捜査を始めた警部補には捜査中止が命ぜられる。当然、納得できない警部補は命令に背き、内緒の捜査を始めるのだが・・・。
最後に警部補は驚愕の事実を思い知らされる。この事件の背景には・・・両国間の信じがたい密約が・・・。
著者の筆致は最高ランク。史実を下敷きにしながらの歴史改変ミステリーはスリル満点で、
READABLE!
鷲たちの盟約(下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鷲たちの盟約(下) (新潮文庫)より
4102181326
No.1:
(5pt)

歴史改変小説の白眉 面白かった お勧め

歴史改変小説 では劇画風の 荒唐無稽なストーリーが多い中この小説はしっかりとした
刑事物語りになっております
名作「SS−GB」レン・デイトン とほぼ同じ 時期で 舞台は米国 マサチューセッツ州
ポーツマス市 あの 日露戦争終結の場所
ヨーロッパは ナチ ドイツが 英国を含め支配し 米国は 大恐慌の傷が癒えず極右専制政権が支配
ポーツマス市警 のミラー警部補が 身元不明男性殺害事件 の捜査を発端に 巨大で複雑な陰謀
に家族共々巻き込まれる 
米国社会は 経済が破綻 失業者は町にあふれユダヤ人迫害 人種差別 組合運動排撃
と荒廃した中 ナチドイツ ヒットラーが 訪米ポーツマスで大統領と会談と言うさなか
首脳 暗殺の陰謀と 殺人事件の 捜査 が絡み合いながら 進むストーリは読み進みながら
恐怖感 と圧迫感 に圧倒される 
ナカナカの迫力 です 今年屈指の 読み物 お勧めです
鷲たちの盟約(上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:鷲たちの盟約(上) (新潮文庫)より
4102181318

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