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人質
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人質の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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佐々木譲さんの本です。北海道警の佐伯を主人公にした、道警ものです。 今回は、小島百合がラ・ローズというオサレな店に、ピアノを聴きに行ったら、監禁されてしまい、人質になる。 犯人の一人は、冤罪で服役し、警察庁の刑事局長に恨みを持つ人物。 犯人たちの要求は、不祥事をおこした警察庁の刑事局長の公式謝罪。 ただ、「監禁」といっても、犯人は威圧するわけでも、武器を持っているわけでも、強制するわけでもなく、小島百合らに「協力」を求めるだけで、監禁罪が成立するかは微妙。 店に監禁された客のなかには、保守系大物国会議員の娘がいたりします。 すぐさま警察が現場を取り囲むものの、膠着状態に。 ただ、事件の裏で、大物国会議員のもとにも、脅迫状が届いている。この監禁事件との関係は…? スマホやら、ツイッターやらが使われているのですが、それが事件のキーになったりします。 佐々木譲さんの道警ものは、昔読んだのですが、人間関係を忘れてたんで、ちょっととっつきにくいですねえ。 主軸となる佐伯と小島百合は覚えているんですが、ほか、どんなキャラだったかなぁ、と読みながら考えてしまいました。 とりあえず、テンポよく話はすすみますし、別の事件であるはずの、大物国会議員のもとにくる脅迫状と、オサレな店の監禁事件が、どう結びつくのか、 また、主人公たちは、その関連をどう気づくのか、というところが焦点でしょうが、 そこはちゃんと読ませるので、なかなか楽しんで読むことができます。 ただ、監禁事件の中から、議員の脅迫事件に結びつける、小島百合の推理といいますか、それがいささか強引なんじゃないか、 あまりにも手際よすぎというか、不自然さもあるといえばありますが、 そこいらへんは佐々木さんの安定した筆力でカバーしている感じです。 とにかく、文章がシンプルなので、読み易いです。 ただ、さらっと読めちゃうので、悪い意味で「消費財」っぽい感じがしました。読み捨てられるエンターテインメントです。 | ||||
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五月下旬の札幌。生活安全課の小島百合は、以前ストーカー犯罪から守った村瀬香里と共にピアノのミニ・コンサートに行くことになった。ひと足先に、会場であるワイン・バーについた小島は、そこで人質立てこもり事件に遭遇する。犯人は、強姦殺人の冤罪で四年間服役していた中島喜美夫。コンサートの主役は、中島が逮捕された当時の富山県警本部長の娘だったのだ。これは単なる謝罪要求なのか――。圧倒的な緊迫感で描く、道警シリーズ第六弾! | ||||
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無関係に見える事件と事件がつながりを見せていくプロットはよい。しかし本という作品において見せ方に失敗している。 中盤ですでに読者には事件のおおまかな背景が見えてしまう。人間描写や捜査に味がある作品とはいえこれはがっかりだ。 そしてなにより犯人側が作中何度となく繰り返す"協力してもらっているんですよ"という念押し描写が非常-----にわずらわしい。1回2回見せたら後はうまい文章で補足補完するなどして流してもらわないと読者をうんざりさせてしまうだけである。"あの現場"ではリスクを減らしたいという犯人側の意図は読み手にはあっさり想像がつくのだから何度も執拗にそのまま描写する必要はない。 初動が遅れたり交渉に難儀したりなど諸々の描写は警察ものとして面白いイライラを起こすのだがメインパートの構成と上述の煩わしさの問題は好意的に見ようがない。 連作の一つとしてなら見れるがピンで他人におすすめはできない一冊。 | ||||
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笑う警官からのシリーズ。 笑う警官が大好きで、しかもそのあとの作品も、駄作もあるけど 良作が多く、期待に胸をふくらませ。 確か、登場人物の紹介って、佐々木さんの少なくともこのシリーズ では初めて目にしたので、何となく変な予感はしたんです。 とっかかりの盗難車事件。国会議員の事務所が登場。 そのあとに、冤罪事件で国家賠償請求の被告が札幌駅に降り立つ。 この三つが揃って、物語が始まると、私でなくても物語の絡みは 比較的容易に想像が出来てしまいます。 しかも絶対成立不可能なシチュエーションの人質監禁。 無実の中島さんが、ちょっと全体を通して気の毒で、ここまで騙され てしまうのね。という、むしろ自分がストックホルム症候群になって しまいそう。 最後まで引っ張って、佐伯さんがひっくり返す。 予想がついていて、しかもありえないシチュエーション。 読むのが少しつらいところがあったけど、最後まで読み切らせた。 60点。 佐々木さんって時々こんな作品がありますね。プロットは良かったけど、 監禁の場面展開がありえない。もしくは盛り上げ方がちょっと。 大好きなシリーズだっただけにちょっと残念。 | ||||
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最近の佐々木譲作品は、もう一つピンとこない。まして、この作品は北海道警シリーズだけに迫力に欠ける。シリーズはえてして第1作目の強烈な印象をつなげていこうとするだけに、やや安易に走りがち。この作品は【普通の警察小説】かな。 | ||||
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登場人物や空間が限られるなかで上手く構成されていると思うけど、その後、政界の大物の汚職事件はどうなった? シリーズものだとしても、もう少しものの軽重のバランスってものがあるのでは?本丸の汚職事件ほったらかして、人質事件の解決で打ち上げて一杯飲んでる場合じゃないと思うぞ。 | ||||
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