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ボビーZの気怠く優雅な人生



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【この小説が収録されている参考書籍】
ボビーZの気怠く優雅な人生 (角川文庫)

ボビーZの気怠く優雅な人生の評価: 3.94/5点 レビュー 18件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(5pt)

後日譚「パラダイス」を読んでから再読しました

もうほとんど忘れていたので、新鮮な喜びを得ることができました。主人公のティム・ケアリーは、どじなチンピラのはずが、実は海兵隊で勲章をもらった英雄で、銃撃戦となれば結構無双状態です。子供を連れての逃亡劇という設定はありがちですが、さすがにこの作者は飽きさせません。
 この作品の後日譚が、中編「パラダイス」で、さらにその後日譚が(出版は早いけど)「紳士の黙約」になります。
ボビーZの気怠く優雅な人生 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ボビーZの気怠く優雅な人生 (角川文庫)より
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No.11:
(4pt)

期待通りでした。

新品に近い綺麗な中古本で、ウィンズロウならではの内容で期待通り、大変気に入りました。
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No.10:
(4pt)

ゆるさの中にも爽快感がある

先に映画の方を見ていたのですが、原作が気になり購入しました。映画とはいろいろと違う点がありましたが、原作の方が私は好きです。どういう想いで子供を助けたのか、謎めいたエリザベスの揺れる気持ちとかを詳しく知れてよかったです。不運な人生を歩みながらも不器用な優しさを持つヒーロー・ティムも、このキャラクター達でなければご都合主義ではと思えるストーリーを素直に良かったと思わせてくれました。
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No.9:
(4pt)

「名前はなんだっけ?」「キットだよ。おじさんは?」「ボビーと呼んでくれ」チンケなヤク

飲んだくれのろくでもない父親に育て(?)られ、やがてろくでもないこそ泥稼業に手を染めるに至り、ついにはろくでもない刑務所ぐらし。
あげくの果てに塀の中で暴走族の一員を先手必勝で片付けてしまい、予想される報復攻撃は多勢に無勢。
もはや人生詰んだ男が主人公ティム・カーニーだ。

彼は麻薬捜査官グルーザの持ち出した取り引きに乗り、伝説の麻薬王ボビーZの替え玉となる。
やがて彼はボビーZの落としだね、6歳の少年キットと邂逅。
二転三転する状況のうち、キットを連れて砂漠の逃避行をするハメとなる。

ボビーは言う
「ごっこ遊びをしたくないか?」
「いいよ。何ごっこ?」
「(中略)海兵隊ごっこをやるか?」
「うん、やる」
「頑張れるか?」
「頑張れる」
そうして数分後、砂地を歩いて疲れた子どもを背負いながら尋ねる。
「名前はなんだっけ?」
「キットだよ。おじさんは?」
「ボビーと呼んでくれ」

ティムはアル中の父親に殴られながら、劣悪な環境で育って来た。
彼の事を気にかける者など一人としていなかった。
だからだろうか、キットの目前で淫らな行動をとる輩に腹をたてて殴り倒し、殺伐とした銃撃戦を「ごっこ遊びだ」とはぐらかして安心させようとする。
小さな自分を、今度こそ悲しませぬ為に。

そんな気遣いは愚にもつかない滑稽さなのだが、子どもらしく扱われた事の無かったキットの心には強く響いた。
もはや離れ難い絆をお互いに抱き、2人の脱出劇が繰り広げられてゆく。

さてその手並みは、と言えば。
盗みに入れば、芝生のスプリンクラーにけつまづいて御用!のボンクラなこそ泥…と誰もがあなどっていたティムだったが、彼の追っ手の予想を裏切り、驚くべき快進撃を繰り広げる事となる。

その追っ手に連なる野郎どもは、いずれ劣らぬキャラ立ちしまくった面々ばかり。
待ってました!の超絶セクシー美女(ボンドガールか、はたまたふ〜じこちゃ〜ん的な)も登場で、おいしいオカズがてんこ盛り。
ベタ中のベタ、コッテコテのベタな物語に、安心してハラハラドキドキ!
読後感は、土曜午後ポップコーン片手に観たハリウッド映画!
「あ〜面白かった!」
と映画館を後にする気軽な爽快さ。
週末の「気怠く優雅な」ひとときを過ごせて満足!の一冊でした。

追記:
すでに映画化されているそうです。
私的には、ティムの役者さんがイメージと違ったなぁ…。
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No.8:
(5pt)

ティム・カーニー、かっけぇ

作品の持つ話運びのテンポの良さと、無駄がなく強弱の効いたリズムのいい文章が好き。

伝説的なサーファー、麻薬王、海兵隊あがりの泥棒、替え玉、ミステリアスな女−。
下手な人が扱うと、陳腐になりがちな設定も、ウィンズロウの手にかかると、最高に格好良い西海岸の舞台が見えてくるからさすが。

最初から最後まで興奮して読みました。
お気に入りの1冊です。
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No.7:
(4pt)

ニール・ケアリーのシリーズとはまた違った爽快感

刑務所を出たり入ったり、海兵隊あがりの中途半端なコソ泥ティム・カーニー、ついには服役中に人を殺してしまう。これで終身刑は確実、さらには殺した男の仲間に狙われ、塀の中にいながら命を落とすのはもっと確実という困った状況に陥ったとき、救いの手を差し伸べたのは麻薬取締捜査官。条件は、ティムの容姿がカリフォルニアの麻薬組織の帝王ボビーZに瓜二つなことから、その替え玉になることだった。ボビーZに化けたティムの前に現れる、メキシカンマフィアの顔役、メキシコの麻薬王ら悪党の面々、そして謎の美女とその連れている男の子・・・。ハンパ者のティムは無事ボビーZの役を演じ続けることができるのか?

銃撃戦あり、逃走劇あり、タイトルの「気怠く優雅」とはまったく裏腹な内容、読者を飽きさせません。最後は、本作を読んだ者なら誰でも望むようないかにもな終り方ではありましたが、『ストリート・キッズ』など著者の代表作のニール・ケアリーのシリーズとは別の爽快感を味わえました。
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No.6:
(4pt)

筆者のセンスはさすが

D・ハンドラーの小説を思わせるお洒落で都会派な「ストリート・キッズ」の筆者が、カール・ハイアセンやエルモア・レナードのような疾走感のある悪漢小説を書いたら・・・やっぱりセンスあふれる作品に仕上がった。

特に後半のテンポのよさ、物語の小気味いい収束の仕方は、タランティーノやガイ・リッチー監督のギャング映画を見ているよう。

ただ、極めて個人的な好みで文句をつけるとすれば、「〜した。」「〜だった。」という過去形をほとんど使わず、「〜する。」という現在進行形が続く文章は、ちょっと読みにくい。

これは原書がそうなのか、それとも日本語の時制の問題か・・・。

まあ、この問題点も、後半になってくると気にならなくなるほど話が面白いんですが。
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No.5:
(5pt)

ウィンズロウの真骨頂!

「代表作といえばニール・ケアリー・シリーズだろ!」と言う方もいるだろうが、僕的なベストはボビーZ。完璧なまでに贅肉の削ぎ落とされた文章は、ため息が出るほど美しい。それでいて、思わずニヤリとしてしまうような彼ならではのウィットが非常によく活きている。内容も、ただのサスペンス小説ではなく、きっちりとした文学性とカタルシスを持ったもの。ドラマ性も高く、ラスト数ページまで「おいおい、この話、ちゃんと終わるのか!?」と疑わずにはいられない展開など、大笑いしてしまうほどナイス。
ちょっと大人っぽい少年キットと、ちょっと子供っぽい大人ティムの掛け合いは、何度読み返してもいい。
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No.4:
(5pt)

最高!!!!!!!!

始めは若野桂氏作のジャケットに引かれて購入しましたが、
最高に面白い小説です。グルーヴイです。
何度読んでも面白いです。それしか言えません。
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No.3:
(5pt)

ドンウィンズロウ節炸裂!!

ドンウィンズロウの代表作といえば『ストリートキッズ』を始めとするニールケアリーシリーズだと思いますが、シリーズ外の作品もかなり完成度が高いです。この作品も然り。この作品の主人公であるティムカーニーは、一見ぱっとしないのですが、非常に人間味に溢れ、心優しい人物です。また、キットという少年は、芯が強く、それでいて健気な感じがものすごく愛くるしいです。終始息もつかせぬ展開で、最後の見事にさわやかな結末まであっという間に読み終えることと思います。
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No.2:
(4pt)

父性愛ってこんな感じ?

2児の父親である自分にとって、この小説は「父性愛」「男らしさ」を強く考えさせる小説であった。 展開のリズム感の良さや、残虐さも含めたシーンの描写の豊かさなどで素直に楽しみたが、何よりも「父親であることって何だろう」と読みながら考え、読み終わった今も考えつづけている。
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No.1:
(5pt)

伝説はかくして語り継がれる。

これは物語ではなく伝説です。伝説が語られています。 容貌が似ていることから伝説の男の替え玉にさせられた主人公は、飽きっぽく無計画無頓着で冴えない小悪党。でも、生き延びるために、愛する人を守るために、彼は孤軍奮闘、あがきながらも、ない知恵を絞り闘い抜きます。彼を追う者はすべて返り討ちにあい、彼の通る道には山ほどの屍体が転がり、偶然の積み重ねが彼に幸運をもたらし、幾多の危機を乗り越えた主人公は、新たな伝説を作り上げ、真の伝説の男へと変貌します。サスペンス満載。スピード感、スリル感とも一級です。
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