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そして誰もいなくなった
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【この小説が収録されている参考書籍】
そして誰もいなくなったの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全343件 281~300 15/18ページ
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文句なし、クリスティの最高傑作。 「アクロイド」や「オリエント急行」は正直ズルイと思うが、本作は、とにかくわけわからないまま、圧倒的なサスペンスで最後まで引っ張ってゆく。動機の「いくらなんでも」ぶりに気がつくのは、読んでしばらくたってから。 何回も映画になってるし、パターンとしても「エイリアン」、「惑星からの物体X」他いろいろ使われてるのは、この小説の構造が、原初的なサスペンス構造を持っているからでしょう。 この作品が「読書の入り口」である若い人は、幸せな読書人生を送れると思いますよ。 | ||||
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のちに無数のバリエーションを生むことになる ミステリの「型」を創造した歴史的名作。 表向きは〈童謡殺人〉ものであり、〈孤島〉ものなのですが、 それを裏で支えている仕掛けは〈操り〉と〈叙述トリック)です。 我々がミステリを読む際、厳密に犯行方法が判らなかったとしても、 犯人については、おおよその見当をつけることができます。 それは犯人のパターンには、自ずと限りがあるからです。 そんな事情を鑑みて、クリスティは決して読者に犯人を 悟らせないミステリとして本作を構想したのだと思います。 『そして誰もいなくなった』というタイトル通り、マザーグースの童謡に見立てられ、 十人の登場人物が、次々と例外なく殺されていき、最後には嘘偽りなく全員、 この世からいなくなります。 彼らを島に招き、彼らの罪を告発した謎の存在「オーエン」 (アンノーン)は、果たして彼らの中にいたのかどうか……。 粛々と見立て殺人が行われていく異様な展開により、サスペンスは終始途切れることはなく、 最後の最後に控える驚愕の真相まで、一気に読み進めていくことになります。 それまでのミステリを解体し、新たな形に再構築するべく仕掛けられた 〈叙述トリック〉の妙により、サスペンスの持続と謎解き興味を両立し得る 「型」を見出した天才の、偉大なる達成がここにあります。 | ||||
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初めてミステリ小説を読みました、すごく読みやすかったです 話の内容に無駄がなく次々に事件が起こり、オーエンにみんなが追い込まれていく 最後の一人が不思議な死に方をして「えっ、終わり?」と思いますが 最後の後日談みたいなのでちゃんと説明してありスッキリします 犯人が誰か分かってからまた始めから読み直すと 違った面白さがあるのがミステリ小説ですね | ||||
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引き込まれていくように一気に読めた。雨の夜の場面なんかは、ちょうど外で雨が降っている夜だったので最高に引き込まれた。アガサの小説の中でも一番読みやすいスリルのある作品だと思う。読み進めていく中で、この人が犯人では?と思った人が死んで行く展開に私の頭は迷宮入りしたのですが。色々な可能性を考えながら読み進めていきながらも私にとっては意外な人が犯人だったというのが驚きだった。最後まで読まなければ、超常現象?ではないかと思わせる展開が素晴らしい。多くの作家から今なお名作と評価される理由がわかった。表紙の島の絵もまさに内容とマッチして効果的だ!と思った。 | ||||
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私の中では、「白昼の悪魔」と並んでクリスティの最高傑作です。クローズドサークルで見立て連続殺人が起こり、最後には・・・ しかし、一ヶ所致命的な誤訳があります。これでは犯人はわかりません!!! 誤訳がないからといって犯人がわかるとは限りませんが、そのせいで犯人を容疑者から外してしまいました。まあ、訳者もクリスティに騙されたということなんでしょうけど。 というわけで、英語が苦にならない人には原書を薦めます。 原書は星5つですが、日本語版は星4つとしました。 | ||||
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マザー・グースのメロディに沿って次々に起こる連続殺人を扱った本書は、上質な心理サスペンスが味わえる第一級のミステリー作品で、アガサ・ク リスティー作品中のみならず、ミステリー作品中の最高傑作である。 本書が発表される10年前の1929年、ヴァン・ダインが先んじてマザー・グースのメロディによる連続殺人を扱った『僧正殺人事件』を発表している。 その中で扱われたマザー・グースは、「誰が殺したコック・ロビン」「ハンプティ・ダンプティ」など数こそ多いものの、逆に言うと統一性がなくバラバラで、そのため読者には次に何が起きるかの予想がつかないためサスペンス性に乏しい。 これに対し、本書では「10人のインディアン」というひとつの唄を通して全ての殺人を行っており、孤島という密閉空間の中で次に何が起きるかをある程度予想させることで逆にサスペンス感を盛り上げるという点で、本書の方がマザー・グースが持つ不気味さと残酷性を遥かに効果的に使用しており、『僧正〜』を凌ぐ出来映えとなっている。 なお、エラリー・クイーンも同じ構想の作品を考えていたが、クリスティーに先を越されたため断念したとの逸話も残されている。 (エラリー・クイーンはその後『靴に棲む老婆』でマザー・グース殺人を描いているが、その中で「そして誰もいなくなった」という見出しの章があるのは、その名残だろう。) また、本書を読んだ横溝正史は、これをきっかけに『獄門島』を執筆するに至ったと、『真説 金田一耕助』の中で述べている。 | ||||
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本格ミステリの原点であり、未だに世界中のミステリ作家に影響を及ぼし続けている、古典中の古典。本書のプロットを基軸に書かれたミステリ多数。本書へのオマージュとして書かれたミステリ多数。本書をパロディ化して書かれたミステリ多数。この本を読まずしてミステリを語る事なかれ。 ということで、僕も本格ミステリファンの端くれとして何度も繰り返し読み返してきた本書ですが、なんと言っても思い出されるのは「出会い」のときの衝撃。 初めてこの本を読んだのは小学校4年生の頃でした。家族で旅行に行った帰り道、旅先で買っていたこの本を車の中で読み始めました。もともと僕は車に酔いやすい子供だったので、車の中で本を読むなんて普通はありえないことで、このときも最初の数ページをちょっと眺めてみるつもりで読み始めたのですが・・・。 読み始めてすぐに小説の世界に引きずり込まれた僕は、最初の数ページを過ぎても一向に読むのがやめられません。次のページまで、次の節まで、次の章まで、、、と、どんどん読み進めてしまい、なんと気づいたら家に帰り着く前に読了。そして驚くべきことに、これだけ集中して本を読んでいたにもかかわらず一切車酔いをしていなかったのです! この衝撃の「出会い」以来、僕は車の中で本を読んでも全く車酔いをしない体質に変わりました(!)。体質すら変えてしまう、これほど大きな影響(笑)を自分に及ぼした本は、そうそうありません。ミステリの世界へ誘ってくれた大切な本であるとともに、いつでもどんな場所でも本を読める体質にしてくれた貴重な本でもあります。僕にとっては一生ものの作品のひとつです。 | ||||
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クリスティの数ある名作の中でも、これは名作中の名作。クリスティは心理描写に迫力があるが、特に一番最後の犠牲者の心の葛藤の描写がすばらしい。日本語で読んだことがあるので、犯人を覚えていたが、「あれ?ほんまにこの人が犯人やったかな」と途中で自信をなくした。どうやってあんな手の込んだトリックを考えるんでしょうねー。クリスティは天才です。‾‾他の推薦されたタイトル: The Fates by Tino Georgiou. 極度のよい. | ||||
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初めてクリスティーの本を読みました。それと同時にミステリー物も初めてでした。 一個人の感想なのですが、トリック自体で驚くことはありませんでした。今ではよくあるトリックだからでしょうか。 それよりも、普段このように本を読むのを敬遠している自分が、それは長い文章を読むのに苦痛を感じるというのが主な理由なのですが、まさにその世界に惹きこまれるようにスラスラと読むことができました。続きが気になるのです。 これは魅力の1つだと思います。 おそらく同じように本を読むのが嫌いな方にとっても、読みやすいのではないでしょうか。 そういう意味でもオススメしたい一冊です。 | ||||
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ミステリー通ではない自分には、かなり驚きの結末でした。 孤島に誘い出された10人の男女が島から出られなくなり、 童謡のとおり、一人づつ消えてゆく・・・ そして誰もいなくなった。 読んだのは今から20年以上前です。 今はゲームでもアニメでも凝ったトリックのミステリーものが 出ているので、ミステリー通には物足りないのかもしれませんね。 しかし、設定といい、一人づついなくなる不気味さといい、 予想外の結末といい、十分楽しめたミステリーでした。 ただ、設定ありき、で動機はこじつけのように感じました。 辺鄙な場所に旅行する際には、絶対携帯したくない本です。 | ||||
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なんか外人の翻訳本って読みにくい。 なんか素敵な作品読みたいけど、ちょっと昔の素敵な作品になると、 入り込めないし。今って笑うところなんでしょうね、ってな具合。 「ライ麦畑でつかまえて」も村上春樹さん訳なら、素敵に思えるかもと買ってみたが、 今は本棚で眠っている。春樹さんは好きだけど、外人本は嫌い。 だがしかしこの本、乾いた空気の様に聞こえる言葉の音と、本を読んでいる人が透明人間になって そこにいるような感覚、そしてリズム、完読。そして絶賛。 「最後に自分だけが残った」って感じ。 | ||||
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個人的に、「怖い」とは思いませんでした。 ひとりひとり、殺されるというより、すっと舞台袖に消えていく、という感じだと思います。 でも、なんだかずっと余韻が残る作品だと思います。 私は、アガサ・クリスティの作品を初めて読んだんですが、とても感動しました。 何年も前に書かれた小説が、全く色褪せてない、信じられません。 | ||||
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こんなところで今さら私ごときが批評する事自体がどうかとおもうが、これぞミステリ史上の名作中の名作。最近久しぶりに読んで、そのまったく色あせていない熟成した味わいにしばしウットリ致しました。「Yの悲劇」「グリーン家」「幻の女」等の史上最高を競うライバル作品に比べて決定的に勝る部分はよみやすさだと思います。クリスティ特有のテンポの良さが際立っています。その気になれば体力の落ちた現在でも一晩で一気読み出来そうな気がします。ルネ・クレールがむかーし映画化しましたが、良い出来でした。久しぶりにあれも見たくなりました。読んでない人、人生においてミスってはいけない名作の一つですよ・・・! | ||||
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殺人が起きてからの登場人物の行動の始末の悪さには苦笑。 けれど、冒頭からラストまで飽きさせず、文章に不快な感情を抱くこともなかった。 そしてとても心地よい緊張感をもって読むことができたので 星5つ! | ||||
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全く接点のないはずの10名の招待客がひとつの孤島の別荘へ招待され、一人ひとり、マザーグーズの歌“10人のインディアン”のとおりに消えて行く。。。 中学生の頃くらいに、日本語版で読みましたが、覚えてないのとカンが鈍いので(苦笑)、最後の最後で結構びっくりしました! 一人一人が確実に殺されて行く様子がだんだんと鬼気迫ってきます。 とにかくぐんぐん引き寄せられてあっという間に読み終わりました。 さすが、ミステリーの古典にふさわしい一書でした。 | ||||
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怖いよ〜。これを読むと夜トイレに行けなくなるぅ〜。 クリスティーの中でも最も犯人が最後までわからなかった作品。 ほんとに分からなくて怖いんです。最初のうちはまだ余裕だったが 一人殺され、また一人殺され、だんだん容疑者が限定されてくるのに また一人殺され、この繰り返しで容疑者が減っていくことに恐怖を覚える異色の作品。 | ||||
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本当に怖いんです・・・でも、また読みたくなるのです。素晴しい作品だと思います。テレビや映画でみる作品は誰かと一緒に見ることが出来て怖さを同時に共有できますが、本はそうはいきません。読んでいると自分1人でそこに居るみたいで恐怖に耐えながら読みました。でもまた読まずにいられませんでした。作品の完成度も素晴しいと思います。内容?トリック?が美しいと言うかスマートと言うか。うまく説明出来なくてすみません。 | ||||
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孤島に集められた11人の人間たちがマザーグースの歌に乗って次々と殺され、最後の1人も殺されるが、その最後の1人は連続殺人事件の真の犯人ではない(!)。 こんな素晴らしいアイデアを持ったミステリがあると聞いたのは40年前。当時そのミステリを必死に探したものだ。実際読んでみて全体構想は評判通りだったが、実装に難点があるという印象だった。本作は元々「アクロイド」がアンフェアである、という批判に答えるために書かれたようで、真犯人を含む登場人物の"心理の表層化"を随所に織り込むという新機軸を盛り込んでいる。この手法自身は斬新で素晴らしい。しかし、その"心理"の取り上げ方が作者に都合良過ぎる、真犯人の計画が杜撰過ぎる、結果として真犯人が容易に分かってしまう等の欠点がある。 同時期にクィーンが同じ構想のミステリを執筆していたが、本作の発表により断念した経緯がある。クィーンの実装も読みたかった。本格ミステリの黄金期を代表する両者の同一テーマでの競作。想像しただけでワクワクする。何しろ構想は途轍もなく素晴らしいのだから。 | ||||
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クリスティーのマスターピース中のマスターピース。 まず マザーグースから題材を採っていることだけで 格調が がらりと高くなる。実際 マザーグースは 残忍な詩集であることは 読んでみれば 一目瞭然だ。日本では 北原白秋が訳したものが角川文庫から出ている。 次に トリックであるが これは もう皆さんご存知の通りである。クリスティーの場合には やはりトリックが独創的であることが クリスティーのクリスティー足るゆえんである。 最後に 登場人物の「設計」の見事さである。各人の掘り下げがしっかりしており 上質の文学作品に仕立てあがっている点が素晴らしい。これがあるので 謎解き小説でありながら 何度も読んでしまう。犯人が分かっていても 繰り返し読める探偵小説は クリスティー以外には 中々無いものだ。 | ||||
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この作品をモチーフにしたレプリカは数知れず。 近代ミステリの発展の一つの系譜です。 この作品がなかったらば、どうなっていたことか。 少なくとも、ミステリ好きの人間の人生の何分の一かは、つまらないもになっていたことだろう。 とにかく、読まなきゃいけない、つべこべいわず。 | ||||
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