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リライト
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リライトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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最初から最後まで止まらない!! 一言も読み逃せません。 そして、所々で自分が登場人物になったかのような錯覚を味わうことが出来ます。 久しぶりに良い作品に出会いました。 ラストなんてもう!! 最悪だけど完璧なラスト なんて言うか...美しいです。 登場人物に同感して、そうかと思うと、イライラしてきたり... 1冊で凄く楽しめました 皆さんも、この本で最悪だけど美しく儚い、一夏の「物語」を体験してみては?? | ||||
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いわゆるタイムとラベルもの。 10年前,私は確かに10年後へ跳んだ。それなのに10年後,いつまでたっても10年前の私は現れない。いったいなぜ・・・という切り口から物語りは展開する。 そしてストーリーは予想もしない方向へと突き進む。 途中から「私」が入れ替わる。複数の人物が「私」として語り始めるので,読み手は若干混乱する。でもそのことがむしろ物語のパラドックスをうまく表現しているとも言える。 最後の最後である人物が大演説をぶって真相を説明するが,ここは賛否が分かれるかもしれない。ラストは円満解決とは程遠いが,その方がある意味現時的だ。 2013年度版「SFが読みたい!」に載っていたので何となく読んだ本だが,十分楽しかった。 | ||||
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物語の語り手である『私』が次々にクラスメイトの別の人物に入れ替わります。しかも『私』たちは皆同じ体験をしているように感じます。さらにその『私』は次章では死亡している・・・ 超技巧派タイムパラドックスですが、たとえその部分が理解できなくとも作者の読者に「不安」を抱かせる意図は十分読み取れるはずです。正直私もこの作品のオチを十全に理解できたわけではありませんが十分楽しめました。アンチ青春小説としての『私』の歪みっぷりも見所。 | ||||
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1992年夏、中学2年生の美雪の前に保彦という少年が現れる。彼は300年後の世界からやってきた未来人だという。二人で旧校舎にいる最中、突然建物が崩壊し、保彦は生き埋めになる。美雪は保彦に渡された薬を飲んで10年後の世界へ飛び、持ち帰った携帯電話を使って保彦を救い出す。 そして10年後、美雪は過去から中学生の自分がやってくるのを待ち受けて携帯電話を用意するのだが、いつまでたっても自分は現れない。一体何が起こったのか?過去は書き換えられてしまったのではないのか…? 筒井康隆の名著『時をかける少女』をモチーフにして、タイムパラドクスを描くSF作品です。私も『時をかける少女』を手にしたのは10代の頃。日本の多くの10代があの物語に同じように切ない思いを抱いたはずです。 しかしこの『リライト』はそんな淡い恋心を思い切り打ち壊すような衝撃的結末を用意しています。中学生と、その10年後の大人の不気味で残酷な心の闇をつきつけられて、読者は怖気を震うことでしょう。 そしてねじれにねじれたタイムパラドクスを最後には、少々長広舌にすぎる、ある少年の解説で白日のもとにさらしてくれるのですが、その流れも見事です。 タイム・リープSFにはまだまだ可能性がある。 そんな思いを与えてくれる作品です。 | ||||
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作者の作品はホラーとミステリーをそれぞれ設定と仕掛けに組み合わせてきたが、 本作では趣を変えてSFミステリーに挑戦している。例えて言うならば筒井康孝の「時をかける少女」をかなりダークな味わいのパロディーに上書きした印象の作品と言えようか。 三百年先の未来から来た少年と出会った少女は、彼を救うために十年先の未来へ五秒だけタイムスリップする。そして十年後、彼女は過去からやってくる自分自身を待つのだが・・・。 過去と現在をカット-バックで描きつつ、その間に生じた矛盾の原因を解明していくのだが、真相の込み入り具合と衝撃度の記述が非常に巧く、関心してしまった! | ||||
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作者の作品はホラーとミステリーをそれぞれ設定と仕掛けに組み合わせてきたが、 本作では趣を変えてSFミステリーに挑戦している。例えて言うならば筒井康孝の「時をかける少女」をかなりダークな味わいのパロディーに上書きした印象の作品と言えようか。 三百年先の未来から来た少年と出会った少女は、彼を救うために十年先の未来へ五秒だけタイムスリップする。そして十年後、彼女は過去からやってくる自分自身を待つのだが・・・。 過去と現在をカット-バックで描きつつ、その間に生じた矛盾の原因を解明していくのだが、真相の込み入り具合と衝撃度の記述が非常に巧く、関心してしまった! | ||||
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本のキャッチコピーがあまりに格好良くて買ってしまったのですが、良い意味で期待を裏切られました。 物語は「未来の私の部屋を過去の私が訪れる」という予定されていた未来が崩れる場面から始まります。 それから、未来・過去の場面を交互に描いていきながら物語が進行していくのですが、 物語が進行するにつれて、さらに世界は崩れています。 気づく人はすぐに気づくと思うのですが、この小説は「時をかける少女」(作:筒井康孝)のオマージュ作品です。 時間SFの古典作品なので、ご存じの方も多いかと思いますが、この「リライト」という作品は、その「時をかける少女」の爽やかな世界観を逆手に取っています。 一見して爽やかな世界に見えるからこそ、よけいに世界が崩壊していく様子が不気味で、収束していく結末が怖い。 結末にいたるまでの、良い意味で読み手の予想を裏切りながら進む展開も面白く、最後まで一気に読み切ることができました。 時間SFとしても楽しめますし、毒のある青春ものとしても十分に面白い作品ではないかと思います。 | ||||
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タイムリープです。わくわくしますね。 1992年、中二の美雪の前に現れた未来人 保彦。事故から彼を救うために2002年に一瞬飛んだ彼女。 ところがそれから10年たった2002年の運命の日、作家になって結婚していた彼女の家に10年前の彼女は来なかった。 はい、タイムパラドックスの発生ですね。当時クラスメイトとの同窓会を前にタイムパラドックスの発生に頭を悩まします。 ラノベスタイルのキャラ勝負ではなく普通の登場人物達です。 1992年の過去の出来事と2002年の現在の出来事を章ごとに切り替え、読者を幻惑しながら話がすすんでいきます。意図的に分かりにくく書いてあるところもあって、章末までその章を読むと読み返さないといけない気分になってついつい読み直してしまいますが、これが楽しい。 少々高い本ですが、このテーマが好きなら読んで損は無いかと。満足できました。 | ||||
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