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体育館の殺人
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体育館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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2012年に出た単行本の文庫化。 本書は第22回鮎川哲也賞の受賞作。 文字通り、体育館で起こる殺人を扱っている。いささかストレートすぎる気もするし、いまどきこのタイトルで大丈夫なのかとも思うが……。 本書の魅力は、きっちりと謎解きされる部分だ。ひたすら論理的に解明され、しっかりと納得させられる。 のちにエラリー・クイーンになぞらえられるようになる著者だが、まさにしかり。 | ||||
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初めて推理小説をちゃんと読みましたが 納得できる内容でとても読みやすかったです! | ||||
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頭の切れる高校生が、刑事を出し抜いて事件を解決していく…。生徒たちは同じ学校の仲間が殺されたのに大したショックもないような感じで、事件解決にのめり込んでいく…。コナンっぽくて、中高生向け推理小説といった感じ。 刑事の対応、証拠品の管理など大人向け小説だったら怒りたくなる場面もあるが、中高生向けと考えて高校生”探偵”の活躍を楽しんだほうがよいだろう。冒頭はあまりおもしろくないので我慢のしどころ。途中から面白くなるから。 | ||||
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個性的なキャラに目をうばわれがちですが、真っ向勝負の正統派ミステリです。 | ||||
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情景の説明があまりに事細かに描かれていてびっくりしました。良くいえば、その状況を易易と想像できる情報量。時折この説明今必要?と気になることがありました。素人の戯言です。 | ||||
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キャラクターは悪く言えばマンガマンガしていて、良く言えば立っている。 とはいえ、名探偵キャラのヲタクネタに関しては、無理に入れる必要ないんじゃないかなー……と思える多さ。 十分読みやすいのだけど、もうすこし軽い読み心地と量にしてくれれば、キャラクターとの相性がさらに良くなりそう。 そりゃケチの付け所は有ります。でも、そんな事に目くじら立ててたらミステリーは読めません! ところで、このシリーズ(?)表紙に必ず女子学生が描かれてるみたい。 電子版で読んだので、気にも留めてなかったけど、改めて見るにこれは誰? 主役ともいえる名探偵ではなく、謎の女子学生を表紙に添えるのって、あまりいい趣味ではないような気がします。 | ||||
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事件は、学校の体育館で起こった殺人事件1件のみで、事件を取り巻く状況はいたってシンプル。「読者への挑戦」を付けた本格志向の作品(もちろん、私は真相も犯人も全くわからなかった)。 この作品は、ロジックが売りのようであるが、確かに論理的な推理が示されている部分もあるが、強引な決めつけによるロジックの綻びも随所に見られる。 犯人の密室からの脱出は意外な方法ではあるが、危険すぎるし、この方法が使えるかどうかを記述内容だけでは読者に判断できない。 現場に残された傘の存在が大きな欺瞞になっており、解決編はなかなか読みごたえのある内容であった。 (ネタバレ) 裏染が示した、DVDとビデオデッキのリモコン切り替えの論理だが、他の理由も十分に考えられる。 たとえば、次のような理由だ。 ①放送部員が前日にリモコンでビデオの電源を切った際に、誤ってDVDの切り替えボタンを押した。 ②事件のあった直前に、朝島がDVDを見て、それを他人に知られたくなかったので、コンセントをビデオの方に戻した。 また、犯人がDVDの内容を直ちに確認しなければならなかった理由も説得力に欠ける。確認せずに、2枚とも持ち出せば良かったのではないだろうか。犯人が映像関連に重点を置いて捜査が進められることを危惧したから、という理由を挙げているが、まるで説得力がない。 傘の論理に関しても、ブランド品だから置き忘れの傘ではないと決めつけているのは強引だ。また、傘を2本持って出入りする生徒が防犯カメラに映っていなかったことから、学校の外に出て傘を入手した可能性はないと断じているが、折りたたみ傘で外に出て、戻ってくる時には折りたたみ傘を畳んでバッグに入れれば良いだけではないだろうか。帰りのときだけ、ご都合よろしく、備品室の傘を借用したことになっているのは、どうにもいただけない。 | ||||
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良い点 ・読みやすい 悪い点 ・主人公のアニメオタクという設定が活かされていない ・推理が強引 アニメオタクという設定があるからには、せめてアニメからヒントを得るとか何でもいいので活かしてほしかったですね。 それと、強引な推理も引っかかりました。 たとえば傘が2本の推理に関して、まだ他に方法はいくらでもあるのに 「他に方法はない、だからこの方法に絞られる」と決めつけるところに納得がいきませんでした。 そして主人公の推理の特徴ですが、すべてが消去法です。 ○○と○○はこの時いなかったから不可能、除外。 最後までこのような調子で進めていき、解決します。 アっと驚かされるようなトリックもなく、少々拍子抜けでした。 アリバイが主な事件は作る側にしてみれば 犯人の行動を先に決めておき、後から「ノイズ」増やせば一見複雑でそれっぽい事件に仕上がります。 作る方は楽ですが推理する側は「ノイズ」の行動も把握しなければならず、面倒なんです。 このノイズの多さと、推理の強引さが荒削りだと感じた理由です。 しかし没入しやすい世界観、読みやすい文章、スピーディーな展開はとてもよかったです。 | ||||
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論理を展開して少ない証拠から犯人を特定するって、名探偵ものの醍醐味だと思うんですけど、その辺に対するこだわりが感じられて好感を持ちました。 ただし名探偵のキャラづけの為のアニオタっていう設定が事件と、まったく関係ない点のは、なんだかなぁ。 意味なしですよね。 名探偵の論理的謎解きにこだわりがある点は評価するけれど、「平成のクイーン」というキャッチコピーはいくらなんも大げさかな。 | ||||
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高校の体育館で起こった殺人事件を、刑事を出し抜いて生徒が解決していくという物語です。 展開や内容自体は、昔ながらのオーソドックスな推理小説という感じを受けました。 良い意味で普通過ぎて懐かしさを感じる程です。 エピローグの展開の仕方は、今邑彩さんを意識されてるのかなと思いました。 | ||||
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超ネタバレあるので改行でスペース開けています。 犯人はリアカーの中に隠れて密室の外に出た」っていう解決がなされるけれど、 これp75の十12行目(文庫版)にさ、 用具倉庫の前、渡り廊下の三メートルほど手前辺あたりに、農村で使われているような 大きなリアカーが置いてある。風で半ば剥がれた青いビニールシートから、演劇で使う 書割らしいものやタンスにテーブル、ダンボールにアンティーク調の椅子などがスペース を余すことなく積み込まれているのが見て取れた。 ってあるじゃないですか。 「スペースを余すことなく積み込まれた」と形容してしまったリヤカーに犯人が隠れるっての云うのは、 なんかちょっと納得いかないなと思ってしまうのは、私がなにか勘違いをしてしまっているせいなのでしょうか。 どうしてもえ「え、スペースなかったんじゃないの? 四次元リアカーなの?」と思ってしまいます。 まあ「俺は、フェアプレイってのが嫌いなのさ」って云われてしまえばもうお手上げなのですけれど。 私の読み違いでしたら、それはもう恥ずかしいばかりです。 | ||||
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本作によって、作者は"平成のエラリー・クイーン"と呼ばれた由だが、確かに真向勝負の爽やかな作品。探偵役が小さな事由(本作では黒い傘)を基にして、コツコツと状況証拠を積み重ねながら、真相に至るという"国名シリーズ"の過程を健気に踏襲している。<読者への挑戦状>を作中に挿入したり、体育館という限られた空間の中で起こる犯罪設定といい、国名シリーズの体裁・稚気そのままで微笑ましく思った。 舞台は高校だが、青春ミステリという訳ではない。アニメ・オタクの探偵役を登場させるための言い訳(?)の様にも映ったが、この探偵役がアニメ・オタクという設定は余り活きていない。物語にユーモア味を加え、読者にとって読み易い作品に仕上げようという意匠なのであろうか ? また、探偵役の論理構成は中々見事なものだが、犯人の立場から考えて見ると、動機が希薄な点には目を瞑るとしても、犯行計画が杜撰な点は残念に思った。結果的に密室状態になったとは言え、体育館の床上には運動部員が居る(少なくても居る可能性がある)のにも関わらず、(幕が降りているとは言え)ステージ上で殺人を犯すなんて無茶でしょう。緻密な推理が活きるためには、犯行計画も緻密でないとね。 このように様々な瑕疵があるものの、上述した通り、私は爽やかな印象を受けた。今の時代に本格ミステリを書こうとする作者の心意気を買いたいのである。犯人側の犯行計画をより緻密にする事によって、作品のレベルは更に上がると思う。今後、そうした高レベルの本格ミステリの発表を期待したい。 | ||||
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第22回鮎川哲也賞受賞作。しかも初の平成生まれの作家による作品。ということで 読んでみた。星は3つとしたが、出来ればもう少し辛く2.5くらいにしたいかな……。 高校が舞台で、天才だがアニメオタクで変わり者の高校生裏染が探偵役。その裏染君が、 プロの警察を相手にして一歩も引かない、というか、警察を手玉に取ってしまう。という 設定は、いかにも安直だが、まあ、これは良しとしよう。作者も若いし、面白いキャラク ター付けというのも作品には必要だから。 体育館で殺人事件が起き、それを裏染君が実に論理的に解決する。だから、別に悪い ところは何もない。これが現実世界だと、警察は高校生の勝手な行動を許可しないだろう し、その指示に従うはずもない。だからリアリティの欠片もないのだが、この作品は元々 そういう設定だから、そこを低く評価した訳ではない。では、なぜ評価が辛いのか? 端的に言えば、「論理的に解決しました。はい終わり」という、何の工夫もない構成が 気に入らない。もう少し読者を楽しませてくれないか。もう少し、読者の裏をかいたり、 ビックリさせてくれないものか。読後に感じたのは、ただただそのことだった。 だから、ミステリーとしてはそれなりに出来ているし、それなりのおもしろさもある。 だが、この読後感では、作者の次の作品をまた読みたいとは思わないのだ。作者はまだ若い。 今後、成長して良い作品を提供してくれるだろうか? 静かに見守ってみたいと思う。 | ||||
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アニメオタクの探偵ってどうなのかな。 そもそもアニメオタクの必要はあったのかな? 肝心の推理はまずまずって感じです。 しかし私が思っていた以上でも以下でもありませんでした。 それよりも殺人は本当に必要だったのか? 保健室の先生は迷探偵!? (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)ように殺人がなくても面白い作品になったのではないでしょうか。 そして何より、天馬が語っていたこの言葉がすべてを表していると思います。 「俺は、フェアプレイってのが嫌いなのさ」 以上を踏まえて星3つ。 | ||||
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