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体育館の殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
体育館の殺人
体育館の殺人 (創元推理文庫)

体育館の殺人の評価: 3.68/5点 レビュー 172件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.68pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21~30 2/2ページ
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No.10:
(1pt)

無駄な時間だった

かなり無駄な時間 本格的な推理?どこが?

キャラクターが全員薄っぺらい

穴だらけの推理

痛い時間

読むのをやめた方が良い

凄い無駄な時間だった
体育館の殺人Amazon書評・レビュー:体育館の殺人より
448802310X
No.9:
(1pt)

衝動的で行き当たりばったりの計画殺人(ネタバレ)

高校の体育館で起きた密室殺人事件を、高校生探偵が推理する。

なんというか、すごくモヤモヤする作品でした。犯人は計画的なのになにも考えてない。衝動的なのに沈着冷静。頭が良いのに無計画。わけがわからない。

トリックは単純でも、解決にいたるまでの道筋さえよければ、面白い小説は書けるだろう。だけど本作だと、どうにもこうにも犯人像が一定しないのですね。

「水族館の殺人」のレビューにあった、
「アリバイトリックで使われた方法は確実性や再現性に乏しく、正常な思考力を持った犯人であれば、このような不確実な方法を絶対に採用したりはしないだろう。」
「合理的な思考力を持たない犯人が偶然うまくいった犯行を、ロジックで解くことに意味があるのだろうか。
論理的推理というのは、犯人が合理的な思考をするということが前提のはずだが。」
という部分に激しく同意。犯人の行動が不条理の塊なのに、論理パズルのような解法が意味を持つとは思えません。

あの証拠が全て事実で、容疑者が本当に彼等だけならば、犯人はあの人でしょう。しかし絞り込みは消去法で行われていて、論理には漏れ抜けが多く、容疑者が彼等だけであるとは限りません。証拠の多くが生徒たちの証言頼みで、彼等が本当のことを話してくれたという保証もありません。解明されてない謎も数多く残されています。真犯人があの人以外の誰かであったとしても、全く不思議はないのです。

=== ネタバレ ====

・事件の発生場所が不自然。いくら古いとはいえ、放課後の体育館なんて、どれだけ事前に計画を練り込んでもイレギュラーな事態を避けるのが困難だ。合う場所は被害者の指示だとしても、犯行現場としてはもっと別の場所を選んでも良かったのではないか。
・密室トリックはお粗末の一言。その脱出トリック自体は真っ先に思いついたけど、だとすると大胆不敵な犯人による計画的な密室ではなく、なりゆきで結果的に密室になっただけのたわいのない事件だ。探偵役がそこに言及してない。
・密室にするメリットが犯人にない。殺害現場が学校の体育館なので、カギを開けてさえおけば容疑者は膨大な数に膨れあがって自動的に捜査を撹乱できるのに、鍵を閉めてしまったことで逆に容疑者が絞り込まれてしまった。ゆえに捜査の初期段階から偶発的な密室を想定していても良さそうなのに、そういう話が皆無。(たとえば登場人物の一人がカギを閉め忘れてたのを、犯人脱出後に閉めたために密室になったが、ウソがばれると自分が犯人扱いされそうだから本当のことを言わなかったなどもあり得る。)探偵が不明瞭な動機から犯人を絞り込もうとしないというよりは、作者が犯人の心理を考えてないだけではないか。
・事件の動機が不自然。その程度の理由で、口封じのために計画殺人までするだろうか?他の人にとっては小さい問題でも犯人にとっては殺人の動機になることもあるけれど、だとすると彼は既に理性を失っており、その後の行動が冷静で論理的であると仮定することはできなくなる。(たとえば靴を左右逆に履いていたとか、間違えて他人の傘を持ってきてしまったとか。そういうチグハグな行動の一つや二つ十分ありえる。)
・黒い傘だから男性と断定してるけど、黒い傘を使う女性くらいいてもおかしくない。計画殺人なら、前もって他の傘を持ち込んだり、変装して他人の傘を盗んで使う可能性だってある。逆に衝動的な殺人なら自分の傘であるとは限らない。(盗まれた側が「自分の傘が盗まれた」と言うかもしれないが、たとえば傘を見て犯人が誰かわかり、犯人を庇うために咄嗟に嘘の証言をした可能性もある。)
・最初から単独犯を前提に推理し、共犯の可能性を無視している。犯人以外の証言は信用して良いと考えてるけど、共犯者がいればこの仮定はもろくも崩れ去る。(犯人の立場を考えれば、他人の弱みを握ってアリバイ作りなどで協力させてる共犯者がいても不思議じゃなかった。)
・血まみれの死体を移動させた理由が「暗くてよく見えなかったから」?これ二十~三十年くらい前の作品なんですかね。最近ならスマホのバックライトを使えばすむ話だし、持ってなくても計画殺人なら懐中電灯くらい用意できるでしょ。犯人は旧体育館について詳しい人物だし、刃物を用意するなど計画的な事件なんだから、刃物と合わせて懐中電灯も用意できたはず。用意できなかった理由については推理せず。しかも後日談で明らかになることだが、彼は既に懐中電灯がないために犯行現場で苦労した経験を持っているのである。決して頭の悪い人物ではないのに、過去の失敗経験を次の犯行に活かすことはできなかったのか?
・返り血対策がない。血が飛び散らなかったのは一撃でトドメを刺せたという全くの偶然の産物なのに、犯人は返り血を浴びても大丈夫なように服を着替えて処分したり、レインコートなどを被るなどの対策をまったくしていなかった。指紋は残さないように手袋をはめていたのに、返り血対策はないとはアンバランスすぎないか。
・またその理由から、体育館での殺害方法として刃物による刺殺を選択するのは合理的とは思えない。金属バットで頭部を一撃の方がまだマシだろう。
・同様に被害者を一撃で声も出さずに即死させられなかった場合は、体育館にいるだれかがかけつけて犯行がばれる危険がある。口を押さえても、抵抗されてドタバタ物音がしただけでもダメだ。
・DVDを確認するために数分使う?場所的にいつ人が入ってきてもおかしくなく、一刻を争う状況なのに、えらく冷静ですね。仮にディスクが盗まれたことで動機が特定できても、それだけでは犯人特定に繫がる証拠ではないんだから、とりあえず二枚とも盗みだし、あとで確認したのちに校内の適当な場所に置いておく方が、まだしもリスクは小さいのではないか。
・当日にDVDを使った人がいる「らしい」ことを根拠に、容疑者を放送室の利用者に限定しているが、これにも穴がある。たとえば中の誰かがコッソリ合い鍵を作って時々親に隠れてエロビデオを見るために使用していたとしたら、容疑者の数は一気に膨れあがる。もしそんなことがあったとしても警察の取調に対しては正直に本当のことを話すはずがない。
・待ち合わせ場所を犯行現場に選ぶ理不尽.被害者は犯人との待ち合わせ場所で殺されている.たまたま被害者が待ち合わせ相手のことを誰にも秘密にしていたから容疑者が誰か不明なまま話しは進むけれど、もし念のため誰かに話していたり、カバンの中にメモの一つも残していればその時点で第一容疑者に確定だ。犯人に少しでも論理的思考があるならば、待ち合わせ場所ではなく他の場所で殺害に及ぶことを計画するだろう。その点からもこの事件が突発的で衝動的な殺人だということが窺えるのである。
犯人は待ち合わせ場所で相手を殺害するくらい無計画で容疑者バレには気にしないのに、DVDの中味については動機が特定されるかもしれないからと、殺害現場で数分かけて中味を確認するくらい気にしている。バレるのを気にするのかしないのか、いったいどっちなんだよ。
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No.8:
(1pt)

稚拙なストーリー、幼稚な文章

単なるライトノベルだから、その手の作品が好きだったら読んでもいいよとしか言いようがない。なにこれ?
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No.7:
(2pt)

傘の論理は興味深かったが…

探偵役が租現実的な割に体育館という舞台設定が割と現実的でした。
傘の論理が面白くて、引き込まれました。
しかしメインともいえる密室トリックにがっかりしました。
本格推理小説だと思って読むと期待を裏切られます。
「金田一少年の事件簿」のような重さがない(現実感がない)トリックです。
ピタゴラスイッチは膨大なリテイクの上に成功した奇跡の瞬間みたいなものでしょう。
あまりにも都合の良い偶然の連鎖は「鮮やかにはまった」と好意的に感じられる時と、「それはないだろ」としらける時とがありますが、この場合は後者です。
そもそも偶然の余地がないのではないかと思われます。ぜひ、一読して検証してみてください。
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No.6:
(2pt)

エピローグで

推理が強引というのは他の方も指摘している通り。
私がとても気になったのは、副会長の台詞。
著者はどういう意味でつかったのか、私の知っている意味だとまったく意味不明なのだけれど……

あそこでしっくりくる言い方は
『身も蓋もないいいかたね』じゃないですか?
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No.5:
(2pt)

ムチャがある。

何故に推理小説を書いたんだろう。ライトノベル作家を目指された方が良いと思いました。
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No.4:
(1pt)

あり得ないのに解明がくどく長い

犯人が
たまたまやってきたリヤカーに隠れて人が大勢いる現場から脱出する
って・・・・

2時間読んで、そりゃないでしょ??
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No.3:
(1pt)

リアリティーのなさ

大学時代に書かれた作品とはいえあまりにリアリティーがなく、その点の悪さが論理を上回っている。警察が一般人にベラベラ捜査内容を喋ったり、学生が学校に住んでたり。まあ、他にも色々あるんだけど、ファンタジーっていう感じでもない。尻のポケットにDVDって、どんな服だよ。文章もうまくない。会話もダラダラしてて、誰が誰だかわかんないしね〜。表現も稚拙で、間が悪い。エラリークィーンは文章が上手いのに、クィーンに土下座して欲しいって感じですよ。出版社は東京創元社なのに、なんでそんなキャッチフレーズを付けたのか理解不能。犯人の動機もそれだけで、人殺すかって。大学生だってわかるよね? 太陽が眩しいから殺したっていう方がまだマシ。作者は真剣に書いてるだけに、なお痛々しい。鮎川先生も草場の陰で泣いておられると思います。読んだっていう記憶を消したいくらいの駄作。
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No.2:
(2pt)

推理の前提が不十分

犯人の絞り込みに使った証拠品って、鞄に入るようなやつもあるから、一本は偽装に使っても問題のない状況は簡単に作れる、みたいな誰でも考えつきそうな理由に対して合理的な説明がないから、推理の前提であるところの犯人の大幅な絞り込みにが意味をなしていない。この不自然さに誰も突っ込まないから、(某「数字錠」のように)きっとこれを使ったどんでん返しがあるのだろうと思ってたら何もなく終わってがっかり。
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No.1:
(1pt)

残された傘にまつわる綿密な論理展開。

いやあ、こりゃなんとも出来の悪い、痛いライトノベルだな〜…。

『もぐもぐもーだも』『ちゃんと食べてから喋れ』とか、私が大嫌いな言葉、『苦笑した』『ため息をついた』とかの大乱舞。速読が得意な小学四年生のオタク小僧になら、もしかしたら受けるかも…。

ではなぜ私は千数百円も払って本書を手に入れたのか?もちろん、本格ミステリ界に新しい風が吹く瞬間を、リアルタイムで体験したいからです。

私は、綾辻も京極も森博嗣も、「すごい」と評判だったから知って読みました。だから、なんの予備知識なく、出版直後の『姑獲鳥の夏』とかを読んで、「な、なんだこの世界は!なんだこの新人は!なんだこの輝く才能は!ミステリ・ルネッサンスだ!私はこの作品を読んだめくるめく夏の日を、生涯忘れることはないだろう!」という衝撃体験を、一度でいいからしてみたいのです。だから新人発掘をやめません。

ですが、新人の面白い作品に出会う確率は0.2%くらい。
金をドブに捨て続けていると言っていいでしょう。

もうたくさんだ、もうやめようと思っても、「もしかしたら今回こそあたりかも」と思って過ちを繰り返すむなしさ。これがミステリマニアの業というものか。(パチンコをやめられないおっさんみたい)

この作品、警察がスッカスカです。語り手の女子高生がスカスカです。探偵が、それなりに個性的ですがライトノベル仕様です。

ただ、証拠品の傘にまつわる論理展開だけは、なかなか面白いと言っていいでしょう。たった一本の傘だけで、よくここまで犯人を指摘する推理を構築できたものだ。これから15年くらいかけて円熟して、まともに読めるものを書けるようになってから、この『技』を披露してください。その時は、また買いますよ。
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