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(短編小説)
駆けこみ交番
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駆けこみ交番の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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前作「ボクの町」の警察学校の研修生から、本配属された主人公。 今回も、序盤はお巡りさんのお仕事小説のような内容で滑り出しますが、 今回は序盤から物語全体のキーマンとなる人物がさりげなく登場し、 今作は、サスペンス・ミステリー小説家の乃南アサ先生っぽさを感じますね。 主人公は相変わらずちょっとチャラいですが、本質が良い人なので私はとても好感を持って応援しました。 終盤の事件解決には、刑事ドラマ「相棒」のような面白さがありました。 | ||||
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主人公が面白い。交番をとりまく人間模様が、ヒントとしてちりばめられてうなる | ||||
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乃南アサさんの作品は初めて読んだが面白いでした。作品中の主人公のやり取りの会話なんか この人本当に女流作家?と思わせる。又警察官としての体験もされたのだろうか?フアンになりそう!? | ||||
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第1作目の「ボクの町」は、高木巡査の心の動きなどが表現されていたが、第2作目の「駆け込み交番」は警察学校を卒業して等々力交番に赴任してからの上司、先輩とのやり取りが描かれており、ちょっと内容的には不満があるが、とどろきセブンの存在が揺れ動く高木巡査を引き立てているよな感じがあった。でも、このとどろきセブンの存在感はこのストーリーに幅を持たせていると思います。高木巡査の目標(何になりたいのか)とする理由が第1作めは「失恋」で第2作目の先輩女警への憧れだったりと単純ではあるが高木巡査の心の葛藤と成長する過程での描写がすばらしいと思った。 | ||||
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新米警察官、高木聖大シリーズ第二弾。 簡単に言えば、交番勤務の新人警官高木の成長と、葛藤が描かれている。 交番勤務ならではの、業務、人間関係模様等が描かれている。交番勤務もなめたものじゃない。多忙である。 個性溢れる登場人物が多く、中でも「とどろきセブン」なるセカンドライフを生きる老人のクラブがこの物語を何倍も面白くしている。 一芸に秀でた7人の老人がその芸を活かして、社会貢献しているのだが、まるで必殺仕事人。手に職とはこの事か。 人生経験豊富な老人は本来最も尊敬されるべく存在だ。とどろきセブン、ここにあり。 | ||||
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新米警官の高木くんの成長が淡々と描かれている、と感じられる部分が好きです。 一方、”とどろきセブン”については、”出来過ぎ”な感じがして、ちょっと違和感をもちました。 高木くん、今後どうなるんだろうなぁ、と想像するのが楽しいです。 刑事になって、事件を解決して、ベテランになって、後から来る後輩達を優しく指導するようになるんでしょうか? または、いつまで経っても”若造”のままで、「警察が俺の才能を殺した」なんて愚痴をこぼし続けるんでしょうか? 警察、という、ちょっとユニークな世界での成長を楽しませて頂いています。 乃南さん、ありがとうございます。 | ||||
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前作『ボクの街』の最後で、フラれた彼女への腹いせで選んでしまった警察という仕事に対する思いを改めた主人公・高木聖大が、いよいよ一人前の警察官として配属された街での出来事を描く『駆けこみ交番』。刑事でも目指してみようかと思う聖大にとっては、ちょっと拍子抜けしてしまうほど平和な街への配属であったことと、気の合わない先輩とのコンビもうまくいかず、悶々と過ごしている。 そこへ現れたのが、しばしば不眠症を理由に交番を訪れる神谷文恵。品の良い、山の手の奥様風の文恵を通じて、聖大は様々な経歴を持つ老人たちと知り合うことになる。彼ら自称「とどろきセブン」との交流の中で事件の情報を得たりしながら、警察官として少しずつ成長していく聖大。「とどろきセブン」は第一線を退いたとはいえ、様々な技術を持った老人たち。それぞれが自分のできることを他人に教えたりしながら自立して生きている集団。その彼らに囲まれて微笑ましい彼の成長物語になるのかなあ、なんて思いながら読み進めていたら・・・。 「人生の放課後」では、「とどろきセブン」が集まるきっかけになった出来事や彼らの過去が語られる。彼らの人生は、若い聖大には想像もつかないようなことだらけだろう。生きていればいろんなことがある。それをぎゅっと凝縮したような章である。この章があってこそ、聖大と彼らのつながりに意味が出てくるのである。ストーリーのうまさはさすが。 途中、数日だけ退職間近の刑事の仕事の手伝いをして、刑事の仕事の大変さを垣間みる聖大であったが、地味な仕事の積み重ねにうんざりするよりも、人生の重さや深さに不安を覚え、事件と向き合うということはたくさんの人の涙や傷と向かい合うということなのではないか、そんなの無理だ、と少し逃げ腰になる彼に、人間としての成長がうかがえる。楽に生きていくことしか考えていなかった彼が、以前のままの彼であれば、そのことには気がつかなかっただろう。 それでも刑事を目指すのか。このまま交番勤務を選ぶのか。この先が楽しみである。さらに続編を書いてほしい。 | ||||
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本書は、「ボクの町」の続編で、短編4篇が収録されている。 前作では警察の存在理由や、自分の方向性などの疑問から、不満も多かった聖大だったが本作ではそれは少しは解消され、職務に邁進する姿が描かれている。 それを読んでいると、「聖大に対して自分はどうなのだろう?」とか「自分は将来どうなりたいのだろう?」と考えてしまう。 変な考えかもしれないが、日々成長していく聖大の姿を見ているとついそう思ってしまう。 収録作はどれも面白かったが、中でも面白かったのが「人生の放課後」。 聖大が夜勤の時に不眠症を訴えて世間話をしに来る老人・神谷文恵と六人のスーパー老人で結成された「必殺仕事人集団(聖大いわく)」・「とどろきセブン」、その結成秘話が語られているのが「人生の放課後」である。 結成するまでのいきさつや、とどろきセブン最初の案件は面白いと同時に驚くことしきりで、聖大が「仕事人」と呼んでしまうこともうなずける。 そして最後に語られる衝撃(?)の事実にはつい声を出してしまうこと間違いなしだろう。 興味を持った人はぜひ読んで欲しい。 まだ前作「ボクの町」を読んでいない人はまずそちらを読んでからはいることをお勧めする。 本書だけ読んでももちろん面白いが、先に読むことでさらに面白くなることは間違いない。 | ||||
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「とどろきセブン」が面白かったので手にとりましたが、楽しいだけに終わらない期待を上回る一冊でした。 「とどろきセブン」では主人公目線だけでしたが、他の物語を読むことで主人公以外の人物の目線を通したことで、背景が深まり、そうだったのーーーーー?!と驚く内容でした。 内容に触れてしまうのであまり詳しく書けませんが、ぜひ途中読みでなく、最初から順番に読み進めてほしいです。 本作も冷静な?視点で書かれていて、物語ですが現実離れしすぎない内容だと思います。 特に、現実での不条理な出来事や、やり切れない思いに対しとどろきセブンが暗躍するあたりに面白みを感じました。 前作の「ぼくの町」は読んでいませんが、この本から読んでもとても楽しめましたYO! | ||||
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「ボクの町」の高木聖大巡査シリーズ、第2弾です。 前作は見習い巡査でしたが、今作では正式に交番に赴任し、早速犯人逮捕という手柄をたててしまいます。 とどろきセブンと名乗る7人の老人グループや、気分屋の藤枝主任など、登場人物も多彩で、とても楽しめます。 高木聖大よりも、「とどろきセブン」の面々にスポットが当たっている気がしなくもないのですが・・・。 | ||||
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前作の「ボクの町」では巡査見習いだった高木聖大も、ついに正式な巡査として、交番に配置されます。 いやな先輩巡査にいじめられたり、近所の老人達に気に入られ(利用され)ながら、いつか刑事になるのを目標に、手柄をたてようと毎日をそこそこ?がんばってつとめていきます。 大体において小説に出てくる警察官というのは、ほとんどが刑事であって、いわゆるお巡りさんが主人公の小説というのは、非常に珍しいと思います。 この小説はいわゆる推理小説ではなくて、お巡りさんの日常、ちょっと型破りな、新人巡査の高木聖大の成長?の物語です。 この聖大というキャラは、単純で調子がよく、現代っ子なんだけど、なかなかの正義感という、魅力的なキャラで、特に大きな事件が起きるわけでも無いのですが(小さな事件はいっぱいおきます)、感情移入できて楽しめました。 前作を読まれた方にはおすすめです。読まれてない方は、まず前作を読まれることをおすすめします。 | ||||
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前作「ボクの町」と比べ、主人公・聖大が「立派」な警察官に成長していたが、この作品の主人公はやはり「とどろきセブン」だろう。 これがかっこいい。 ネーミングもそこそこであるが、彼らの生き方がかっこいいのである。 大体、今の20代、30代、40代の人たちが、年を取ったからといって急に演歌を聞いたり、趣味が変わったりするわけではない。 しかし、私たちの頭の中には「年寄りというのはこういうもの」みたいな固定観念があって、それが高齢者をも縛っているのではないか。 そして、高齢者自身も年を取ると、何となく若い頃と比較して、思うように動かなくなった体や自分の無力を嘆いたりすることが多いのだろうけれど、この人たちは違う。 自分の人生に誇りを持ち、弱音をはいたりせずに、自分の特技を生かして堂々と生きている。 読んでいて、ふと、田村由美氏のコミック「きねづかん」を思い出した。 これから高齢社会が進んでいく日本にはこういう元気なお年寄りが増えてほしいと思うし、こういう作品も増えてほしいと思う。 | ||||
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