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孤高の人
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孤高の人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全123件 41~60 3/7ページ
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上下巻一気にと言いたいところですが、下巻の後半は壮絶で、心の準備をしっかりして、読む環境を選んで私も挑むように読んだのでペースが落ちました。 私は山は登りませんが、バイクに乗っています。独身の頃はキャンプ道具を積んで日本中を旅し、また海外ツーリングもしました。走ったルートを地図にマーキングし、遠くまで走ったことや距離を仲間内で自慢しあっていました。 ツーリングもソロが多かったです。思い立った時に自分のペースで走れる気軽さが良かった。でもたまにグループツーリングをしている人たちを見て、にぎやかで楽しそうと思ったのも主人公に重なります。 一方でグループで走るとそれまでの自分の走るリズムが崩れ、自分より上手だとリスクは高まり、自分より劣るとストレスがたまり、純粋に走ることだけ考えると疲れました。何かあった時に助けてもらえるというメリットより、気持ちよく走れなくなるデメリットでそれを避けていました。 また結婚や子供ができたのを機会にバイクを降りる或いは走るスタイルを変えていく(私)のも登山と重なります。 加藤の最後の登山はこの1回の登山だけでバーディが自分より上手になり下手になり、つまりはリスクを高め、最後はストレスをためた辛い登山でした。この状況になるのを避けられなかった理由が上下巻通して積み重ね書かれていたのだと思います。 | ||||
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主人公の山登りの上達がすごくうらやましい限りである。自分も庭に野宿体験をしたくなった。 | ||||
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随分前から山歩きを趣味としているが、この本を読んだのは初めてだった。 なぜ山に登るのか、なぜ山を歩くのか、 その原点がここにあるような気がする。 自分もただ山を歩きたくて時々歩いている。 | ||||
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登山の本質的な楽しみを朴訥な人物の行動を通して、明快に説明してくれます。 登山が好きな人には是非読んで欲しい本です。 | ||||
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40年前に夢中で読み、憧れて槍ヶ岳を縦走した方も多かったのではないでしょうか。 今、時間に余裕ができ装備も充実しましたが、いかんせん体力が。 それでも、改めて読み返すとやはり懐かしさが上回ったようです。 この夏は常念側から眺めましょうか。 | ||||
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主人公、加藤文太郎の登山人生を描いた本作。当時、登山は一部の上流階級のものだけに許された高貴な趣味であったが、加藤は一般の社会人登山家として様々な偉業を達成し、単独行の登山家として存在感を表してゆく。その姿はまさにタイトル通り孤高の人。 本作のラストシーンは圧巻でした。結末は何となく推測できるのでページをめくりたくないけど、それでもわずかな救いを求め、めくらずにはいられません。読後は東野圭吾さんの「秘密」の読後にもよく似た、なんともやりきれなく悲しい気持ちになりました。奥様がその後の人生を幸せに暮らされたことを願うばかりです。 また、舞台が私の出身である兵庫県、さらに加藤さんの出身地が私の親友の居住地ということもあって、現地の風景が頭で再生され、なんだか懐かしい気持ちになります。兵庫県出身の方なら是非読んでみたい一冊です。 | ||||
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最初から最後まで、哀しさと切なさがつきまとった。 これは司馬遼太郎の『胡蝶の夢』を読んだ時に感じたこころの動きと似ている。 主人公である加藤文太郎の対人関係における不器用さと、そこに感じる読み手のもどかしさが、ひたすらこれでもかと続くのだ。 加藤が山で死ぬということは、上巻の冒頭で出てくるので分かっている。 そんな加藤の10代からを丁寧に描写し、ようやく手に入れた幸せを加藤が味わう様子を活き活きと語っている。 そして、その幸せを、加藤の不器用な生き方のせいで失ってしまう。 それらすべてが、哀しく、切ない。 | ||||
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登山小説を初めて読みました。 不器用な主人公をどんどん好きになってしまいます。 人間関係と山への魅力。 読んじゃうと自分も地図を広げたりしたくなります。 | ||||
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人との出会いで変わっていく人生。 もうここまでくると、先が分かっていても、なんとか行きていて欲しい。 と願いながら読んでしまいます。 奥様とお子さんがその後幸せである事を願ってやみません。 | ||||
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冬山登山をしたことが無いのですが、風景描写、心の移り変わり、当時の生活が リアルに表現されていて、冬山登山の真っただ中に、あたかも自分もそこにいるかのような冷えを感じます。 一気に読めますよ。 | ||||
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実在した男のドキュメントかと思いきや脚色は強い。 がその男の人生の物語は、長編ですが半ばからぐいぐいと引き込まれました。 半ドキュメント、完全フィクションでないところがリアルに想像をかき立てます。 主人公は知性と理性と運動能力に長けていながら、 人に対して不器用という欠点が読み手に好感を与える。 純朴で欲が少ないところもヒーロー像につながっています。 山行に対する独自の創意工夫にも孤高のほどが伺える。 社会においては男女のもつれや社内でのしがらみがまた面白い。 山と社会のこのギャップも良い。 人間社会の様々なドラマやしがらみが強調されるほど、 社会と隔絶する山行に深く結び付けられていくのかと期待したのですが、 そこは外れました。 不器用な男が複数の女性とのコンタクトで欲望に流されなかったり、 クライマックスへの前置きがくどく現実的ではない描写がちょっと残念でしたが、 戦前の人々の習慣や雰囲気がとても伝わってきて、 そして全てハッピーとはならない現実的な流れもあって、 切なさが胸に残る良いストーリーでした。 | ||||
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6時間ほどで読めた。 大正から昭和初期にかけての加藤文太郎という登山家の話。 当時の時代風景から山の厳しさ、 そして登場人物たちのドラマが緻密に描かれていて面白かったです。 小説としての感動する作品です。 キャラクターで感動を与えるキャラクター小説が多い現在の小説と比べて、 こんないい作品があったなんてと思うほど面白く、よくできた小説です。 話のオチとしては物語の冒頭で描かれてしまうので、 ラストに向けて、 ここからどうなってしまうのだろうかと気になって一気に読んでしまいました。 登山とはどんなものか一読の価値ある作品です。 | ||||
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6時間ほどで読めました。 上巻を読んだ後、 気になってしまい一気に読みきりました。 下巻のほうが上巻より流れがあり読みやすいよ思います。 おそらく少年から大人時代を隔てた上巻より、 登山家として名を馳せた加藤文太郎の物語が下巻に描かれているからだと思います。 ヒマラヤという大きな目標を掲げ、 それに向けて10年以上、 毎日山のためだけに青春を捧げた人の人生は胸を熱くさせます。 娯楽や友人関係を断ち切り、 孤独に耐えて山に挑み続ける生き方は本当の山の男でしかできないことなのでしょう。 そのように打ち込む男の生き方を是非この本で。 | ||||
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若いころ加藤文太郎の単独行に傾倒してきたアルプスを歩いたのを思い起して読みました。 | ||||
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若いころ加藤文太郎の単独行に傾倒してきたアルプスを歩いたのを思い起して読みました。 | ||||
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ふと山に登りたいと思い立ち、近場の低山を独りで幾つか登った後、あれこれ検索していて「単独行の加藤文太郎」なる人を知り、もっと知りたいと思い入手した。 だから本書の創作部分や結末についても分かっていたが、人間味ある、しかし人離れした主人公に感情移入し過ぎたせいか、下巻後半を読むのが辛く、読後には暫し放心した。 頑強な彼でさえ苦戦する雪山の厳しさ、そして魅力。 これから自分がこの小説をどう吸収し、山行にどう影響するのか、今はよく分からない。 ただ誰が読んでも納得の行く結末ではないだろうが、それでも読んで良かったと思える程に、(小説ではあっても)実在の人間に迫った内容であるように思う。 | ||||
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山に登ることのある人が読むと面白いと感じる本であるのは間違いないと思う。 | ||||
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山に登ったことのある人が読めば、きっと面白いと感じると思う。 | ||||
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昭和の初期、登山はガイドを連れて金持ちがしていた頃の話です そのような時、新聞にも載るような、単独冬山走破を行った加藤さんの小説です 通常の会社員としての生活をしながら、神戸でのビバークの訓練、 毎日の通勤での足腰の鍛錬、冬山の装備品の独自の工夫のことなど 色々自分で試され、実力を高めていたようです それまで、小説の中で、加藤さんは、不死身の加藤と書かれ、冬山のビバークでも なんてこと無く何回も生還しているように書かれています 結婚、子供が生まれ、人生の最高点を迎えた後、 余り乗り気で無かった最後の冬山で、始めて行ったパーティー登山で、 相手に振り回され、自分の考え通りに事が進まず、悲劇が起きます それまでの不死身の加藤が、目頭を熱くしている余裕も無く、余りにあっけなく終わりとなります 子供のこと、嫁のこと、会社のこと、戦争に突入していく日本のこと、 あと 100ページは後ろに話の続きがあっても良いんでは無いかと思う終わり方です | ||||
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この夏、加藤文太郎の愛した山に挨拶に行ってきます。 | ||||
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