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苦い祝宴
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苦い祝宴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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中国系アメリカ人女性のリディア・チンと白人中年男性ビル・スミスが一作ごとに交互に事件を語っていくこのシリーズ、5作目の本書の語り手はリディア。チャイナタウンの中華料理店での従業員の組合運動に端を発した失踪事件を追いかける。このシリーズ、リディアが語るときは女性・中国系とどうしても軽く見られがちなハンディを背負いながら、私立探偵としてプロに徹しようとする姿が健気で微笑ましく、ビルが語る回では大人の優しさと余裕、感傷がタップリと味わえ、とても気に入っていました。ところがこの5作目は、リディアが「女性」ということにあまりにも敏感に反応しすぎています。なんでも一人でやろうとする自立心は大いに結構なこと。また、人種差別・性差別はなくなったことになっているアメリカですが、実はそうではなく、女性が一人前と見做され働いていくことの大変さをリアルに描いているのかもしれません。が、ホンの些細なことに目くじらをたて、周りの人との言い争いを何度も読まされると、かえってリディアの子供っぽさが目立ってきてさすがにゲンナリしてきます。前まではもっと一生懸命さが前面に出ていたんだけどなあ。 リディアがもう少し大人の女性になっていることを祈りつつ、次作に期待です。 | ||||
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