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(短編集)

鍵のない夢を見る



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【この小説が収録されている参考書籍】
鍵のない夢を見る
鍵のない夢を見る (文春文庫)

鍵のない夢を見るの評価: 3.58/5点 レビュー 120件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.58pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 21~35 2/2ページ
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No.15:
(3pt)

やっぱ暗・・・

辻村深月さんの大ファンですが、う~ん、少し・・・いつものむぜび泣く様な場面も、胸キュンもあまり感じられず、ただでも、そうだね、うんうん、分かるよ~、って感じはあったな。見たくjない自分の中にもきっとある闇を見せられる様な、そんな感じかな。分かるよ~でも、そっちは行っちゃいけないよ!こっちに戻っておいで~、って言いたくなる感じかな。ただ、読後がほんと辛い(ーー;)
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No.14:
(3pt)

まあまあでした

もう少し期待していましたがイマイチでした。でもそれなりの中身はありました。
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No.13:
(3pt)

エンターテインメントとしては、いかがなものか

最後の君本家の誘拐は、子育て中の女性の心情にドキドキしながら読みました。
愛する我が子であっても、可愛くて仕方なくても、ふっとした時に悪魔は囁き始めるのかもしれません。
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No.12:
(3pt)

私はちょっと苦手です

後味悪いっていうか、すっきりしません。 それに、なにを伝えたいのか分かりにくい話が多いような気がする。 罪を犯した理由がわかりにくいです。 だれにでもある日常もちょっと間違えるとこんな目に遭っちゃう?ってことかなぁ。 これ、賞をとった作品みたいですね、ちょっとおどろいちゃいました。 世間には認められたものだとしても、私はこの手のはちょっと苦手です。
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No.11:
(3pt)

一応、押さえておこう。

万引き・誘拐・殺人・放火等5つの犯罪を暑かった短編集。
身近にいそうなごく平凡な主人公達のなにげない転落・気の迷いに、
終始心配になりながら読み進めた。

自身がこれまで読んだ辻村作品のはかなげな感じは全くない。
その分幅広い読者層に読まれる作品になったのであろうが、
読者が辻村作品に求めている内容・クオリティではないような気がする。

とは言え、第147回直木賞受賞の話題の作品。
押さえておいて損はない。
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No.10:
(3pt)

閉塞感、そして後味の悪さが・・・

「りっちゃんだ・・・。」観光バスに乗ったミチルは、バスツアーガイドが小学校時代の
同級生の律子だと知って驚く。ミチルの心に、鮮やかに当時の思い出がよみがえる。
その思い出は、ちょっぴりほろ苦いものだった。「仁志野町の泥棒」を含む5編を収録。
直木賞受賞作品。

「仁志野町の泥棒」は、ミチルと律子の小学校時代の話だ。思い出すと胸が痛むできごとが
あった。だが、それが遠い昔のできごとになってしまったということを、とても印象的に描写
している。小学生の女の子たちの様子もよく描かれていたと思う。作者の独特の感性を感じる
話だ。ほかの4つの話は、どれも、読んでいて閉塞感を感じた。どんなにあがいても逃げ場が
ない。暗い穴の中、地面に這いつくばりもがいている、堕ちるだけ堕ちた主人公の姿が見える
ようだった。本の帯には「岐路に立つ、5人の女たち」とあるが、はたして彼女たちは本当に
岐路に立っているのだろうか?どの方向に進んでも救いがないように思える。
読後感もよくなかった。気持ちが落ち込んでいくようで、後味がとても悪い。私には合わない
作品だった。
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No.9:
(3pt)

だからなに?と……

正直読んでいて、だからなに?としか思わなかったです。
中二を引きずったバカな男とか、思いこみの激しい女とか。
読んでいて気味が悪いとか、読後感が悪いということも、個人的にはありませんでした。
ストーリー性も薄いので(短編だから当たり前かも)、結局だからなんなの、といった様子で終わってしまいました。
地方の閉塞感がよく書けていると直木賞の選評にあったようですが、とくに共感はしませんでした。
地方に住んでいて幸せと思っている地方人は多いし、閉塞感があれば都会に出て行けばいいんじゃないのとしか思えないです。
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No.8:
(3pt)

こういう作家なんだぁ

辻村作品は初めて読みます。
決して直木賞の受賞作だから面白いだろうって買ったわけではありません。しかし
なぁ・・・、だいたいこんな文章を書く人なんですか。
なんかオチがないというか、つまりね、泥棒のお母さんだって何か理由があるんで
しょ。読者を納得させるだけの。それが書かれないままエンドロールですもん。
消防団員の放火だってそう。『ヒーローになりたかった』だけの理由で終わらせて
いいもんかねぇ。消化不良というか、何と言うか。
いやね、これが彼女の作風というなら、ああそうですかって言うだけの事なんです
が。つまり私には合わなかったって事ですね。
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No.7:
(3pt)

読ませる文章力はすごい

人が、正気と狂気の境に有る短中編。どうもこの人の描く主人公にシンクロ出来ない。でも、不思議と読めてしまうのがこの人の作品。
勿論わたしは、辻村深月と言えば、メフィスト賞作家ですが、こちらは直木賞受賞作ということで読みました。
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No.6:
(3pt)

結構内容は怖い・・・

彼女の作品は始めて。
4、5作品が特に印象に残っています。
人間の気持ちをそっくりそのまま羅列に書き続けるとこうなるな?かな?
とにかく段々、怖くなりました。
動悸がしました。
4,5ともにテーマがとても中間的な一番難しい部分をうまく小説として描かれているのかなーって。

人ごとではないなー。なんぼ小説が虚構世界といえど・・・
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No.5:
(3pt)

描写が上手

本作は、他の方が書かれている通り短編集です。ミステリーという括りでもないでしょう。私達の感覚でも理解できるありふれた日常の出来事の五編です。しかしながら、ありふれた日常の描写がとても上手でした。そこが授賞理由の一つではないでしょうか。(講評は見てませんが)ただ、後味がどれも悪いのに加え、オチに欠けるというか読んでいて少し物足りない感じは否めないかと。直木賞の箔がつくからかでしょうか。あくまで私の個人的な感想ですので読みたいと思うのなら、気になるなら読むべきです。
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No.4:
(3pt)

直木賞受賞のキイはタイトルにあるのではなかろうか?

今まで読んだことのない著者でしたが、多分若い人になじむ作風なのでしょう、すでにいくつもの作品がベストセラーになっています。今回、直木賞を受賞しました。68歳のオジイサンとしては年甲斐もなく、お祭り騒ぎに加わる野次馬となって、手に取ってみたのです。著者が千葉大学の卒業生という点にも興味がありました。

「仁志野町の泥棒」「石蕗南地区の放火」「美弥谷団地の逃亡者」「芹葉大学の夢と殺人」「君本家の誘拐」の短編集です。
主要登場人物はここに示される通りの何らかの犯罪者であり、その犯罪者と深く拘わる女性が中心ですから、ミステリー風に進み、「最後はどうなるの?」という筋追いだけですぐに読了できる内容でした。

罪を犯すもの(男もあり女もある)とそれに拘わる者(すべて女で一人称のわたし)の会話と拘わる者(わたし)の語りで物語は構成されています。著者の視点はありません。
  
飾り帯にはこんな一節が紹介されている。
「どうしてだろう、と歯を食いしばる。どうしてだろう。私には、どうしてこんな男しか寄ってこないのだろう。―石蕗南地区の放火―」
「岐路に立つ5人の女達。望むことは罪ですか」
「恋愛、結婚、出産。普通の幸せ、ささやかな夢を叶える鍵を求めて魔が差す瞬間」
犯罪者である相手と女達にはいくつか次の共通点がある。
   社会人としての資格がない未熟児がそのまま成人した。
   精神が病的に歪んでいる。
   罪と罰の意識を持ち合わせていない。
   つまらぬことに強いこだわりをもっている。
   自分勝手な思い込みの世界と現実の世界とを区別できない。
   誰かを頼る、誰かから頼られる関係がないと生きている心地がしない。
こういうレベルの人たちですから、つまらぬことを深刻に語り合いあるいは悩みぬきますが、逆に深刻な事態を前にすると軽口を飛ばして逃避するのです。

「どうしてだろう」と自問するまでもない。
これでは普通の幸せやささやかな夢など、はじめからつかめるはずがないではないか。
オジイサンはひどくあきれ返ってしまったのです。
世代間の価値観の相違であるはずがない。
これは絶対的にオカシイ………と。

第一話「仁志野町の泥棒」を次のようにとらえればある程度は評価できるでしょう。
幼いころ強いショックを受けた事象があるとする。ところが大人になって、なんらかのきっかけで振り返ったとき、もしかしたらあれは記憶違いだったのではなかろうか、夢だったのではないかと、長いこと重く残っていたものが突然解消する………ということはある。でもこういうテーマではなさそうだな。

第五話「君本家の誘拐」。子育てに苦労しているわがやの娘をみていれば、こんなこともありうるかとは思います。ただし、家内に言わせればうちの娘はこんなバカ女ではないと言いました。

残りの三つの短編はなんとまぁ、語る言葉もありません。

どうしてこの作品が賞に値するのか?
たしかに異常な、動機不明の凶悪犯罪が頻発している。いつなんどき身近で起こるとも限らない。ありうるお話!日常に潜む狂気に背筋が寒くなる………との効果を狙ったものかとも思うが、それにしてはリアル感がない。

「これは睡眠中にみたその夢をかいているのよ、めちゃくちゃなのは現実の話ではないからなのです」と家内が言った。
この説によれば、すべての作品の終わりに「………という夢を見た」と加えればよろしい、ことになるのだが、それでは権威のある直木賞受賞作品に対しあまりにも短絡です。

彼ら彼女らは「怖い夢」を見ているのだ。著者はその「夢」を丹念に描写している。
ただし、「夢」とは多様な意味合いがある。
(スーパー大辞林より抜粋)
1 睡眠時の幻覚体験。非現実的な内容であることが多いが、夢を見ている当人には切迫した現実性を帯びている。
2 将来実現させたいと心の中に思い描いている願い。
3 現実とかけ離れた考え。実現の可能性のない空間
4 心の迷い。迷夢 
5 現実を離れた甘美な状態。
将来に希望を託せない世界に彼ら彼女らは閉じ込められている。現実にこういう閉塞感はあるのかもしれないと思います。第一話から第五話まで登場人物はこの「夢」のどれかの組み合わせで、まさに「夢を見ている」のです。現実の世界と「夢」の世界には扉があって、普通の人は両世界間を出入りするのに自覚という鍵を持っているのですが、鍵を持たない彼ら彼女らはどちらの世界に立っているのかがわからないのです。そして衝動的に閉塞状況を乗り越えようとする瞬間、陥穽にはまり現実社会では窒息してしまう。

著者はあえて自分の価値判断を回避し、その状況をそのままに描いているのではないだろうか。人間に潜む悪意や差別、嫉妬、異常、暴力などノワールな内面を今風にライトに描いたところが評価されたのかもしれない。ただライトに描写しているものの本質的にはそこに救いはないのだ。
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No.3:
(3pt)

直木賞としては普通の作品かな?

読んでいて面白かったのですが直木賞の作品かと言われるとウーンな部分もある気がします。
こういう事を言ったら女性から盛大なブーイングを受けそうですが、主人公が大体女性で、人のナルシズムを批判するナルシズムに気付かず浸っている(変な言い方ですが)キャラが多い気がします。
勿論これは狙ってそう書いたのでしょうが男性視点からすれば「女の子ってみんなこんな生き物なのよ」と我儘を正当化する身近な女性を思い浮かべてはゲンナリするのもまた事実ではあります(笑)。
好きか嫌いかは主人公の心理に乗れるか乗れないかじゃないですかね?
まあ面白いのは間違いないので、あまりキャラに入り込まない限りはいい作品だと思います。作品の誘引力が強いのでやや引き気味の視点で読む事をオススメします。
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No.2:
(3pt)

直木賞・・・

氷のくじら以来のファンですが、作者の書くダメ男は大体同じキャラですね。
ちょっと飽きてきました。
他、良く耳にするような話を掘り下げて書いておられます。
読みやすいので一気に最後まで行けます。文章力があると思います。

しかしながら、何処かで読んだ文体・構成となっているなぁ、と言うのが個人的な感想です。
これなら僕は山本文緒さんのドロドロした小説の方が好みかも。

…もっとファンタジックな話を辻村先生には書いてほしいなぁ。
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No.1:
(3pt)

タイトルとは異なる短編集

連作でもなく、一貫したテーマでもない短編集。「鍵のない夢・・・」とは、単行本にする際に付けたタイトルではないでしょうか。
現実の事件をヒントに書かれた作品があり、救いのないものが含まれています。そんな中で、最初の一遍「仁志野町の泥棒」は、読者の記憶の中にある、今は忘れてしまったシーンや感情を呼び起こす秀作で、辻村深月さんらしい作品でしょう。
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