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蜘蛛の巣のなかへ



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【この小説が収録されている参考書籍】
蜘蛛の巣のなかへ (文春文庫)

蜘蛛の巣のなかへの評価: 4.14/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

あきらめられない人々が鍵

父の死期が近づいていることを知った主人公は、戻ってくるつもりではなかった故郷の地を踏む。
出て行った頃と何も変わらないように見えるそこには、
いまもなお、思いなかばで分かれてしまった昔の恋人と、
忘れようとしても忘れられない過去のある出来事が横たわる。
「あきらめてしまった人々」が多く登場するクックの作品だが、
本作の鍵を握るのは、あきらめきれない気持ちだ。
それは事件のきっかけにもなり、解決への糸口にもなり、
同時にこの作品の魅力にもなっている。
少しずつ記憶の糸がほぐれていくにつれて、あらわになっていく真実にたちむかうとき、
主人公の横には、いつも大きな存在でいた人=父がいる。
父と息子、というこれもまたクックの作品のキーワードのひとつだが、
この作品を読んで救われる気持ちになったのは、この関係性のゴールのおかげかもしれない
蜘蛛の巣のなかへ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:蜘蛛の巣のなかへ (文春文庫)より
4167705109

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