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(短編集)
エラリー・クイーンの冒険
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【この小説が収録されている参考書籍】
エラリー・クイーンの冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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クイーンの短編は、いくつかのアンソロジーで読んだことがある。だから本書に収録されている作品にも、これは読んだな、というのがチラホラあった。が、正直なところ内容はほとんど忘れていたので、新鮮に読んだ。 クイーンはやっぱりロジックの作家なのだな、とあらためて思った。それはそれで素晴らしいし、好きな作品も多い。しかし僕はクイーンの原理主義的礼賛者ではないので、クイーンなら何でもよい、ということはない。 『ひげのある女の冒険』などは、どうにもバカげていると思った。『いかれたお茶会の冒険』などは、ロジックとプロットの融合がうまくいっている好例だとは思うが、不思議とロジックが後退するとクイーンのクセが弱くなるという物足りなさも残る。 じゃあどうすりゃいいのさ、という感じだが、まあ短編集なので、ロジックの切れ味が楽しめればそれでよいのだろう。そういう意味では、なんだかんだ言っても(なんだかんだ言ってるのは僕だけか)よくできた短編集だと思う。と、煮え切らないのは、僕が最近この手のミステリに食傷しているという個人的事情のせいです。 | ||||
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これは素晴らしい。全11篇、期待以上の出来栄えで、実に読みごたえがありました。 探偵エラリーの、緻密で隙のない推理の切れがいいですねぇ。ダイヤモンドの輝きのごとき、ロジカルな推理の見事なこと! 惚れ惚れしちゃいました。 全短篇、それぞれに魅力的だったんだけど、好みで三つだけ選ぶとしたら、これかな。順不同で挙げてみますね。 ♟️ ひげのある女の冒険‥‥‥被害者はなぜ、描いていた絵の中の女性に顎ひげを付け加えたのか? 不可解なダイイングメッセージの魅力と、かっちりとした〝解〟の見事さと。犯人像も印象に残ります。 ♟️ 双頭の犬の冒険‥‥‥怪奇小説的な話の雰囲気が良くて、ぞくぞくする読み心地がたまらんかったです。ラスト三行も素晴らしい。 ♟️ いかれたお茶会の冒険‥‥‥読むほどに変てこで、妙な気分にとらわれましたね。なんとも不条理でワケわからん話の展開に、くらくらしましたよ。 中村有希(なかむら ゆき)の訳文。 程よく現代的で、無理なく自然な文章は、とても読み心地が良かったです。 川出正樹の巻末解説。 読みごたえのある、充実したものでしたね。殊に後半、収録作品それぞれのコメントは有り難かった。ここのコメント読んでから作品に入ったんだけど、実際、重宝しましたわ。気配りの利いた水先案内文てな感じ。感謝です。 | ||||
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短編もいい。短編集の中ではやはりこれが白眉か。 | ||||
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『エラリー・クイーンの冒険』 「アフリカ旅商人の冒険」「首吊りアクロバットの冒険」「一ペニー黒切手の冒険」「ひげのある女の冒険」「三人の足の悪い男の冒険」「見えない恋人の冒険」「チークのたばこ入れの冒険」「双頭の犬の冒険」「ガラスの丸天井付き時計の冒険」「七匹の黒猫の冒険」「いかれたお茶会の冒険」の11作収録。 謎解き以外の要素を極力削ぎ落とした骨太なミステリ短篇集。 個人的オススメは「見えない恋人の冒険」。 | ||||
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以前読んだのですが文庫版で再購入。内容に満足しています。 | ||||
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短編集なので、ちょっとした空き時間に読めます。また、一つ一つが趣向を凝らした短編なので退屈しません。短編の一つには、「ハリー・ポッター」なる人物が登場します。さてどんな役割なのかは、読んでからのお楽しみです。 | ||||
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クイーンの(特に初期の)小説はラストの劇的な盛り上がりに向けての展開がウリですが、加えて本短編集は短い分内容がしまっていて、途中でだれることが無く読めました。 1日1短編寝る前に楽しむのに適した量で、1つ1つの収録作の水準も高いと思います。 あとがきにも他の方のレビューにもある通りクイーンを読み始めるのに適した1冊だと思います。 | ||||
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この作品の発表年度とバーナビーロス名義の暴露の発表は関係あるのでしょうか。 「Yの悲劇」とこの短編との類似(Yでの意外な犯人(本作では違うが)をほのめかす描写もあります)も感じられます。 | ||||
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旧版では割愛されていた「いかれたお茶会の冒険」と国名シリーズでお馴染みJ・J・マック名義による序文を収録した完全版というだけで価値が高いが、クイーン作品のビギナーには論理で築かれた大伽藍のような国名シリーズや重厚な人間ドラマの中に苦悩する探偵像が描かれる『災厄の町』に始まるライツヴィル物の長編をいきなり手にするよりもまず探偵小説の知的興奮が濃縮された「一ペニー黒切手の冒険」や「ひげのある女な冒険」など本書収録の傑作短編を薦めたい。これらを読んで面白いと思わぬならクイーンには、いや謎解きミステリには縁がない方なのかもしれない。 | ||||
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エラリー・クイーンの短篇11篇集めた短篇集。 読む前は、あの緻密に構築された作品世界は長篇だからこそ可能という先入観があったのですが、読んでみたら一篇一篇良く出来ていて感心させられました。どの短篇もクイーンらしく、徹底的に論理にこだわった推理短篇で読み応え十分でした。私も解説にある通り、人にクイーンを奨めるならこの短篇集にするかも。一回読んだだけだともったいないので、一日一篇ずつ読み返そうかと思います。 巧い作家は何を書いても巧いと言いますが、クイーンも長篇でも短篇でも才能があったのが如実い判りました。 他にも短篇集があるとの事なので、これからまた新訳復刊される事を願って止みません。 短篇にも才能があったのが判る好短篇集。是非ご一読を。 | ||||
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裏に少しすれてできたような汚れはありましたが、ページの折れもなく、ぱらぱら見たところ大丈夫そうです。かなり古い版なので、保存状態はとても良いと思います。 | ||||
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短編集でした。それぞれ普通に面白く読ませて頂きました。毎日寝る前に読んでいるので、1編読むとちょうど眠気がくる感じで短編集も中々いいもんです。 | ||||
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『エラリー・クイーンの冒険』、『The Adventures of Ellery Queen』 タイトルだけで名探偵の第一短編集だという感じがします。 事実この短編集は国名シリーズやドルリー・レーンの悲劇シリーズ をエラリー・クイーンが執筆している間に書かれたもので最も勢いにのっている時期 の作品集です。 これぞエラリー・クイーンという冴えを見せるのは「ガラスの丸天井付き時計の冒険」 です。現場の証拠品から矛盾のあるケースを除いていき、ピタッと犯人を暴きます。 「1ペニイ黒切手の冒険」もシャーロック・ホームズの「6つのナポレオン」を知っていると、 似たような事件だが結末の違いにびっくりさせられます。 他にも「双頭の犬の冒険」や「七匹の黒猫の冒険」等、奇妙な雰囲気がよい作品など 好短編がめじろおしです。 エラリー・クイーンはちょっと固めで本格好きの人しか読まれていないイメージですが、 この本は『シャーロック・ホームズの冒険』の様に面白く読みやすいのでおすすめです。 | ||||
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◆「双頭の犬の冒険」 ある田舎の旅館で宝石泥棒が姿を消し、同時に一緒に連れていた犬が撲殺された。 ところが、その後、その泥棒が最後に泊まっていた部屋に犬の幽霊が現れるようになって……。 謎自体は単純ですが、オカルトティックな怪異の雰囲気づくりで成功しています。 ◆「ひげのある女の冒険」 レンブラントの「画家とその妻」を模写していた最中に殺された男。 彼は殺される直前、絵の女の顔にひげを描き込んだ。 このダイイング・メッセージの意味とは? エラリーが、ダイイング・メッセージをもとに犯人の服装やクセ、そして 「あるもの」の持ち方から不自然さを見出す精細な観察力を発揮します。 ◆「アフリカ旅商人の冒険」 大学で応用犯罪学を担当することになったエラリー。 彼は学生達を実際の殺人現場に連れて行き、実地検証をさせるのだが……。 いわゆる〈多重解決〉の形式。 学生達それぞれが「解答」を開陳しますが、一つの手がかりに執着しすぎ、 他の要素を閑却にしているとエラリーに指摘されてしまいます。 ◆「七匹の黒猫の冒険」 金持ちで猫ぎらいの老婦人が、毎週一匹ずつ猫を買うのはなぜか? 「猫」を間に置いて繰り広げられる犯人と被害者の応酬が実にスリリング。 全部で七匹いた猫は、のちにすべて死がいで発見されるのですが、六匹が 塵焼きかまどから骨となって出てきたのに対し、一匹だけが頭を砕かれた ままの状態でした。 こうした奇怪な謎を、エラリーが論理的に解明していきます。 | ||||
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◆「双頭の犬の冒険」 ある田舎の旅館で宝石泥棒が姿を消し、同時に一緒に連れていた犬が撲殺された。 ところが、その後、その泥棒が最後に泊まっていた部屋に犬の幽霊が現れるようになって……。 謎自体は単純ですが、オカルトティックな怪異の雰囲気づくりで成功しています。 ◆「ひげのある女の冒険」 レンブラントの「画家とその妻」を模写していた最中に殺された男。 彼は殺される直前、絵の女の顔にひげを描き込んだ。 このダイイング・メッセージの意味とは? エラリーが、ダイイング・メッセージをもとに犯人の服装やクセ、そして 「あるもの」の持ち方から不自然さを見出す精細な観察力を発揮します。 ◆「アフリカ旅商人の冒険」 大学で応用犯罪学を担当することになったエラリー。 彼は学生達を実際の殺人現場に連れて行き、実地検証をさせるのだが……。 いわゆる〈多重解決〉の形式。 学生達それぞれが「解答」を開陳しますが、一つの手がかりに執着しすぎ、 他の要素を閑却にしているとエラリーに指摘されてしまいます。 ◆「七匹の黒猫の冒険」 金持ちで猫ぎらいの老婦人が、毎週一匹ずつ猫を買うのはなぜか? 「猫」を間に置いて繰り広げられる犯人と被害者の応酬が実にスリリング。 全部で七匹いた猫は、のちにすべて死がいで発見されるのですが、六匹が 塵焼きかまどから骨となって出てきたのに対し、一匹だけが頭を砕かれた ままの状態でした。 こうした奇怪な謎を、エラリーが論理的に解明していきます。 | ||||
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◆「ガラスの丸天井付き時計の冒険」 骨董品店の主人オールが店内で撲殺された。 彼は死の間際、犯人を知らせるためか、残された力を振り絞って はいずり廻り、その両手に、二つの証拠の品を残していたという。 それは、大きな紫水晶と、一つの古い時計だった。 果たして、このダイイング・メッセージが意味するものとは? 容疑者は被害者のポーカー仲間である五人の男に絞られます。 そのうちの一人であるパイクに、被害者を含めた残りの男達が 贈った、誕生祝いのメッセージが、有力な手がかりとなります。 「二十と一年のどんちゃん暮らし」までは「あとまだ、九年 と半分ある」という、意味不明な詩を贈った者がいて……。 本作の解決篇におけるエラリーの解明の手順や段取りは実に鮮やかで、 犯人を名指しするタイミングも含め、ミステリ短篇の教科書といえます。 ◆「首つりアクロバットの冒険」 軽わざ興行として名声を博していたアトラス座で、 女曲芸師がロープで首をつられて殺害された。 現場には刺殺、窒息死、撲殺などを可能にする凶器があり、犯人は なぜ、それらの手っ取り早い殺害方法を採らなかったのか……? チェスタトン「三つの兇器」を本歌取りした作品。 独特なロープの結び方を糸口にして、謎は解かれます。 犯行手段の隠蔽が謀られたのは、浅ましい動機ゆえでした。 ◆「黒の1ペニー切手の冒険」 ◆「「双頭の犬の冒険」 ◆「七匹の黒猫の冒険」 ◆「三人のびっこの男の冒険」 | ||||
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クィーンは長編だけでなく、短編でもその力量を発揮する。本作は姉妹編の「新冒険」と並んで短編ミステリの王道を行く作品。 「アメリカ旅商人の冒険」は構成が巧みで犯人の意外性が光る力作。「一ペニィ黒切手の冒険」は特定切手の連続盗難を扱って、「ああっ、あの手か」と思わせておいて...。「見えない恋人の冒険」は不可能犯罪風事件を扱った、クィーンとしては珍しい作品。「双頭の犬の冒険」は「バスカヴィール家の犬」の雰囲気を意識したマニア好みの作品。オドロオドロしい雰囲気と真相の落差が心地良い。「ガラスの丸天井付き時計の冒険」は得意のダイイング・メッセージもの。苦闘するクィーン警視を尻目に、「今までに最も簡単に解決した事件」と言い放つエラリーはちょっと大人気ない。「****」を知っている方はエラリーと同じ推理が出来る。本来は傑作「キ印ぞろいのお茶の会の冒険」も入っているのだが、「世界短編傑作集」の方に収録されているので、本版では未収録。 謎解きに情熱を燃やすクィーンの作風が短編に合っているようだ。短編ミステリのお手本とも言える作品を収録した傑作短編集。 | ||||
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国名シリーズとX・Y・Zが有名なクイーンですが、短編もいいです。さすがという面白さ。でも一番びっくりしたのはこの中の「七匹の黒猫の冒険」のなかに出てくる犯人が「ハリー・ポッター」だったこと。あの有名シリーズの主人公ってもしかしてここからきているのか??? | ||||
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通勤電車の中でも読み終えられる分量の短編が全10編、いずれも冒頭の不思議な犯罪、複数の容疑者そして意外な犯人と、推理小説のエッセンスがコンパクトにまとめられており、用いられるトリックにも無理がないのと同時に十分に独創的。奇をてらった怪奇趣味や複雑な人物造形に力を入れすぎる昨今のミステリに比べると驚くほどシンプルだが、それがかえって味わいぶかい。エラリー・クイーンはそのきら星のような長編で十分すぎるほど有名だが、ミステリのお手本のようなこの短編集も必読の価値あり。 | ||||
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