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パンドラ・アイランド
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【この小説が収録されている参考書籍】
パンドラ・アイランドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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上巻は割合坦々と物語が進んで行くが、舞台となっている島には島ぐるみの犯罪をベースにした秘密の臭いがあって、興味を惹かれる。現在進行形の犯罪もあって、こんとことはあり得ないと読者は思うが、「罪深き海辺」のような緊張感の欠如したダラダラ感がなく、飽きずに読める。 物語が進むにつれて、島の秘密に絡んでいると思われる殺人事件も起こる。 下巻の半ば以降は、パンドラの箱が開いたかのような緊張感のある展開になり、読み応えがある。しかし筆者に都合の良い部分や辻褄の合わない部分もあり、そういう意味での突っ込みどころはあるあるものの、全体としては可成楽しめる。 | ||||
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高州の わかれた妻が 有能だね。 高州が 何をしたいのかが よくわかっている。 高州の 保安官ごっこに 良くつきあっている。 この物語の 影の主人公は 高州の別れた妻だ。 もうひとりは チナミという 計算ができるのか できないかが よくわからないが いつも 頼る人を探し、頼ろうとする。 保安官の高州の こころを 揺り動かす。 静かな島だったのが つづけて 銃による 殺人が起こり 過去に 自殺と片付けられた 事件も 銃によるものだった。 オットー先生が どうも臭いが、 実は、もっと違う人間が そして、それを 操作する シナリオを 書いた人がいた。 ふーむ。 物語の巧みさに 驚くばかりだ。 時代の隙間。人間のこころの隙間。 隙間に しのびよる あざとい たくらみ。 大沢在昌の作品では 意外性があって、 おもしろいと思う。 最後に にやっと笑うことができるのが 秀逸である。 | ||||
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ちょっと前までアメリカの統治下にあった、小さな島。 そこに赴任した「保安官」が解き明かすこの島の謎。 ワケ有りで警察をやめた主人公が、はるか遠い島の臨時の保安官の職を得る。 前の保安官が、任期半年を残して病死したからだ。 赴任早々、老人が溺れて死ぬという事故が起きる。 それからどんどん、いろいろが事件が続いて行く。 離島の「保安官」という、現実離れしたシチュエーションだけど、 この島の謎解きに引き込まれていく。 一瞬も油断できず、勢いよく上下と読み切れる作品。 | ||||
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ほぼ一気に読んでしまった。 設定に若干の難がある様な気がしたが、登場人物の細かい動作など 細部にわたった、まるでパズルの様な物語。 少し気になったのは、以前の大沢作品の中に同様の名称を使用した 話(麻薬の生成?があったとされる伝説の島)があった様に思う点。 | ||||
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小笠原の父島がモデルと思われる南の島が舞台のサスペンス。 主人公は元警視庁捜査一課の刑事。 ある事件が原因で退職し、この島に公務員である保安官として赴任してくる。 ごくごく平和そうな島なのだが、赴任直後に島民の不審な死や放火騒ぎなどが起こる。 そして、病死と聞かされていた前任者の死にも疑惑がわき、島はきな臭いムードに包まれる。 そして、ついに殺人が起こる。といった展開だ。島内部の地区同士の争い。 米軍からの返還時の麻薬を巡る利権。 半ば公営といっていい売春宿。 そこに勤める美女。 謎の外人医師。 ヘリコプターで隔離された別荘へやってくる島出身の富豪。舞台や登場人物の設定は、まさにウエスタンを思わせるものがある。 途中から、捜査に加わる1課の刑事がかつての同僚。離婚した元妻は警視庁のキャリア。 と、大沢ならではのディテールも魅力的だ。結末のつけ方に少々不満は残るものの、エンターテインメントと割り切れば、最高の一作である。 ハードカバーにしては活字が大きいためにページ数がかさみ、持ち歩きにくい仕上がりには納得がいかない。 どちらかと言えば、ノベルス本のような感じで(つまり、ペイパーバックみたいに)読みたい話なのである。 | ||||
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大沢在昌らしい主人公の設定、こんな島があったら・・・と、つい考えてしまいました。よく出来たストーリーだなぁ。 | ||||
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日本にはありえない離島に勤務する「保安官」という設定だが、こっけいではなく、例によって中年オヤジが事件に巻き込まれ、悩みつつ事件の渦中に自ら足を踏み入れるという大沢在昌独特の設定。読み終わると、カタルシスではなく哀愁を感じる、というお約束の大沢ワールド。やはり世紀のエンターテイナー、大沢在昌は裏切らない。 | ||||
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