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パンドラ・アイランド



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パンドラ・アイランドの評価: 3.35/5点 レビュー 17件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.35pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(2pt)

様々な伏線を張ったつもりが、雑多になり最後にはあっけなさが・・・・

2段組の500ページを超える単行本です。東京中日スポーツに一年以上連載したものを大幅に加筆訂正したとありますが、兎も角、だらだらと長い。しかも次々に人物を登場させ、それなりのエピソードを展開させて筆者としては伏線を張ったつもりなのでしょうが、結果として読む方はややこしくさせられるだけで、間延びしていう感が拭えません。しかも、各人物がただ登場しているだけで、個人的な掘り下げがありません。アメリア人のドクターなどは特に興味ある設定で、もっと人物の背景が書けたと思うのですが・・・。
 そして、最近の推理小説によく見られることですが、最後の方でバタバタと「片付ける傾向」があるのです。ですから、描写ではなく説明になってしまいます。犯人またはそれに近い人物の「告白」という安易な形で。(松本清張や東野圭吾さんの小説にもこの傾向が見られます)この作品もその安易さから逃れていないのが誠に残念です。
パンドラ・アイランドAmazon書評・レビュー:パンドラ・アイランドより
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No.16:
(4pt)

ストーリーテリングで、適度の緊張感があって楽しめる

上巻は割合坦々と物語が進んで行くが、舞台となっている島には島ぐるみの犯罪をベースにした秘密の臭いがあって、興味を惹かれる。現在進行形の犯罪もあって、こんとことはあり得ないと読者は思うが、「罪深き海辺」のような緊張感の欠如したダラダラ感がなく、飽きずに読める。
物語が進むにつれて、島の秘密に絡んでいると思われる殺人事件も起こる。
下巻の半ば以降は、パンドラの箱が開いたかのような緊張感のある展開になり、読み応えがある。しかし筆者に都合の良い部分や辻褄の合わない部分もあり、そういう意味での突っ込みどころはあるあるものの、全体としては可成楽しめる。
パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)より
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No.15:
(3pt)

ひらけた パンドラの箱は なにがでてきたのか。

小笠原島から さらに遠くにはなれた 島。
青國島。に 
警察を辞めて、のんびりして くらそうとした 高州。
警察を辞めることと一緒に 妻とも離婚した。
妻は おなじ 警察官であり 上司だった。

青國村で 保安官 として 臨時職員として
採用される。6ヶ月の任期である。
村で任官される時に 宣誓式を行なった。
その時に 見かけた チナミ に、気が奪われた。
チナミが 高州のこころをうごかす オンナだった。

チナミが どんなオンナか わからないが 
惹き付けられる何かを持っていた。
それは、のんびりした 生活を脅かすものだった。

この 青國村は、不思議な雰囲気を持っていた。
前からすんでいた人たち
アメリカから 復帰したときに はいってきた人たち
そして、最近 はいってきた人たち。
三つのグループに 別れていた。

高州は 島を 巡回する中で、
島にある おおきなヒミツに 近寄っていく。
それは、島の財宝 という言葉が 手がかりになって、
財宝とは 何かを 知っていく。

そして、島には 不思議な人たちがいた。
サーファーの民宿をしている ノブキ。
彼は 大麻を 吸っている可能性があった。
それは、彼の民宿に とまりにくる サーファーたちだった。
草引の父親が 海で溺死した。
ところが 父親の のっている 自転車がなかった。

さらに、ビデオショップの店主である 野口が 
銃で 打たれた。
警視庁の捜査1課の 山地がやってきた。
高州は 以前 捜査1課にいて、山地が上司だった。

青國村のなかに埋まったヒミツが
高州がくることで、様々な事件が起こった。

一番怪しいのは 医者である オットー先生だった。

それにしても 大沢在昌にしては 静かな物語である。
高州が ひらけた パンドラの箱は なにがでてきたのか。
パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)より
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No.14:
(5pt)

最後に にやっと笑うことができるのが 秀逸である。

高州の わかれた妻が 有能だね。
高州が 何をしたいのかが よくわかっている。
高州の 保安官ごっこに 良くつきあっている。
この物語の 影の主人公は 高州の別れた妻だ。

もうひとりは チナミという 
計算ができるのか できないかが よくわからないが
いつも 頼る人を探し、頼ろうとする。
保安官の高州の こころを 揺り動かす。

静かな島だったのが
つづけて 銃による 殺人が起こり
過去に 自殺と片付けられた 事件も 銃によるものだった。
オットー先生が どうも臭いが、
実は、もっと違う人間が
そして、それを 操作する シナリオを 書いた人がいた。

ふーむ。
物語の巧みさに 驚くばかりだ。
時代の隙間。人間のこころの隙間。
隙間に しのびよる あざとい たくらみ。

大沢在昌の作品では 意外性があって、
おもしろいと思う。

最後に にやっと笑うことができるのが
秀逸である。
パンドラ・アイランド (下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:パンドラ・アイランド (下) (集英社文庫)より
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No.13:
(3pt)

面白かった。。。けど

上巻を読み終えるくらいまでは、まだし良かったけど、下巻になるにしたがって、だんだんとしんどい部分が出てきた。大沢在昌は、やはり初期の新宿鮫 (光文社文庫)シリーズのような、ケレン味のない持ち味が好きだなぁ。

登場人物を増やしすぎで、プロットを複雑にしすぎと思う。
特に、「上」から「下」になったろことぐらいから。男女関係あり、政治問題あり、米軍摂取の領土返還問題あり、麻薬あり。。。いやぁ、ちょっとこれでは発散しすぎではないか。
これをして、重厚というのはどうかなあ。むしろ、ひとりひとりの人物像に踏み込んで描写するところに至ってない。プロットも、どんでん返しを盛んに入れているような気がするけど、どうも無理がある。そのくせ、あっと驚くほどの結末ではなく、「下」の半ばから、ある程度読めてくるのは事実だもん。

ケチばっか付けているのではありません。ストーリーそれ自体は実に面白く、正直言って、3費で上下巻読み終えましたから。
人里離れた、離れ小島での独特な風土風習という設定は、一見ありえへんといいたくなる「保安官」という立場が不思議にしっくりいく。非日常的な隔絶された島の設定は、良からぬことが起こる予感がして、(南の島であるはずなのに)どこか、ゾクッと来る。

という面白さがあるんですけどねぇ。
ちょっとこのところ、大沢在昌の、凝りすぎが。。。気になってね。
パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)より
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No.12:
(2pt)

少しガッカリ

著者の作品を沢山読んでいる人にとっては呆気ない感じだったと想う。
 小さな島で一見「お金になりそうにもないもの」というのは著書「夢の島」で出てしまっている。今回はそれから更に複雑にしているけれど。
 犯人も、推理小説では王道の「一番怪しくないのが犯人」というそのままの結果だったのでチョット物足りない感じがした。
パンドラ・アイランド (下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:パンドラ・アイランド (下) (集英社文庫)より
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No.11:
(3pt)

人間描写がスゴイと思う。

柴田錬三郎賞受賞作 上下巻あわせると900ページに及ぶ作品。
 アメリカ統治下にあった孤島。保安官という職務・・・と現実離れした設定で物語は進む。
 閉鎖された島ならではの、人間同士の小さな強弱関係や軋轢などが事件の背景に隠されており複雑に絡み合っていく。
 主人公高洲が元警視庁捜査一課勤務経験をもち、冷静かつ正確に人間観察ができる存在であることにより、一人称の小説でありながら一人一人の登場人物のイメージを具体的につくりあげることができる。
 そういった人間同士のねじれを長編で書き進めた割に、最後の展開は比較的単純。でも、それが現実なのかもしれない。
パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)より
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No.10:
(3pt)

孤島の保安官

大沢作品は圧倒的パワーにより読ませられる物が多い中、本作はそこまでのパワーを感じられない。
孤島に保安官を持ってくるセンスは面白いと思う。
大沢作品には珍しく、火曜サスペンス的な内容となっており、サスペンス物としては捻りが足りない。
ただ、高洲保安官の元妻はいい味を出している。
パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)より
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No.9:
(4pt)

離島の「保安官」が解き明かすこの島の謎・・・。

ちょっと前までアメリカの統治下にあった、小さな島。
そこに赴任した「保安官」が解き明かすこの島の謎。

ワケ有りで警察をやめた主人公が、はるか遠い島の臨時の保安官の職を得る。
前の保安官が、任期半年を残して病死したからだ。
赴任早々、老人が溺れて死ぬという事故が起きる。
それからどんどん、いろいろが事件が続いて行く。

離島の「保安官」という、現実離れしたシチュエーションだけど、
この島の謎解きに引き込まれていく。
一瞬も油断できず、勢いよく上下と読み切れる作品。
パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)より
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No.8:
(4pt)

パンドラアイランド?

ほぼ一気に読んでしまった。

設定に若干の難がある様な気がしたが、登場人物の細かい動作など

細部にわたった、まるでパズルの様な物語。

少し気になったのは、以前の大沢作品の中に同様の名称を使用した

話(麻薬の生成?があったとされる伝説の島)があった様に思う点。
パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:パンドラ・アイランド (上) (集英社文庫)より
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No.7:
(2pt)

やや平板な印象

実は大のミステリー物のファンである私は大沢在昌ものを読むのが初めてでした。重厚なハードカバーと、とてもきれいな表紙の写真、そして帯のコピーに吸い寄せられるように購入し530ページ上下段の長編を読み切りました。警視庁捜査一課を退職した高洲が小笠原諸島母島からさらに高速船で1時間30分かかる南海の孤島青國島に保安官として再就職する。捜査一課時代の疲れをこの青い海と空だけが取り柄の静かな島で癒す事も目的とした就職のハズだったが、保安官就任後次々ときな臭い事件がおきる。やがてそれは青國島のある秘密に関連して連続殺人事件として平穏な生活を望む高洲を巻き込んでいく....といったあらすじです。
『新宿鮫』の評判を耳にしながらいまだ大沢在昌作品に触れていなかった私としては正直これがあの大沢在昌か?という感は拭えません。島の秘密とは何か?、という事を軸に様々な謎がちりばめられており、それなりの楽しみ方は出来ましたが全体的に平板で大きな盛り上がりと意外性のようなものがなく少し退屈系の作品であったという印象です。
今後、大沢在昌作品を読む事についての障害になるという程のものではありませんが、作者に対する期待は次の作品へお預けといった感想でした。★は2つ止まり。
パンドラ・アイランドAmazon書評・レビュー:パンドラ・アイランドより
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No.6:
(5pt)

装丁が軽きゃもっとイイのに。

小笠原の父島がモデルと思われる南の島が舞台のサスペンス。
主人公は元警視庁捜査一課の刑事。
ある事件が原因で退職し、この島に公務員である保安官として赴任してくる。
ごくごく平和そうな島なのだが、赴任直後に島民の不審な死や放火騒ぎなどが起こる。
そして、病死と聞かされていた前任者の死にも疑惑がわき、島はきな臭いムードに包まれる。
そして、ついに殺人が起こる。といった展開だ。島内部の地区同士の争い。
米軍からの返還時の麻薬を巡る利権。
半ば公営といっていい売春宿。
そこに勤める美女。
謎の外人医師。
ヘリコプターで隔離された別荘へやってくる島出身の富豪。舞台や登場人物の設定は、まさにウエスタンを思わせるものがある。
途中から、捜査に加わる1課の刑事がかつての同僚。離婚した元妻は警視庁のキャリア。
と、大沢ならではのディテールも魅力的だ。結末のつけ方に少々不満は残るものの、エンターテインメントと割り切れば、最高の一作である。
ハードカバーにしては活字が大きいためにページ数がかさみ、持ち歩きにくい仕上がりには納得がいかない。
どちらかと言えば、ノベルス本のような感じで(つまり、ペイパーバックみたいに)読みたい話なのである。
パンドラ・アイランドAmazon書評・レビュー:パンドラ・アイランドより
4198618682
No.5:
(3pt)

ちょっと古典的な雰囲気+筆者少々

主人公は、元警察官。やとわれ保安官として赴任した島で、小さな事件が立て続けに起こったあと、殺人が。犯人を探す中で、背後にある島の謎、そして次の殺人が・・。という本です。二転三転する犯人、島の秘密など、ミステリーらしいミステリーでした。ノーマルでオーソドックスなミステリーに、主人公の過去など筆者らしさを、少々加えたという、感じです。筆者らしさも、他の本と比べて、ちょっと薄めです。500ページで、上下二段ぐみです。かなり読みごたえがあります。これだけの分量なら、もうちょっと盛り上がっても、、と思うのは、贅沢でしょうか?
パンドラ・アイランドAmazon書評・レビュー:パンドラ・アイランドより
4198618682
No.4:
(3pt)

いつもの作品より…

読了するのに時間がかかっていまいました。
離島で、ヨソ者には閉鎖的な島の人々…
そんななかで、保安官としての職務を全うしようとする
主人公の高洲。
数々の障害と戦いながらも、事件は解決の方向に進むのだが…「鮫」シリーズと同じようなスリリングでテンポのいい作品を
期待しながら読み進んでいったのですが、そこまでのパワーは、残念ながら感じることはできませんでした。
やや、「大沢臭」は薄らいでしまったようにも。
しかし、不思議な読後感は覚えることができました。
皆さんの判断で購入を決めてください。
でも、ファンならば買い、ですね。
パンドラ・アイランドAmazon書評・レビュー:パンドラ・アイランドより
4198618682
No.3:
(4pt)

2日で読み切りました

大沢在昌らしい主人公の設定、こんな島があったら・・・と、つい考えてしまいました。よく出来たストーリーだなぁ。
パンドラ・アイランドAmazon書評・レビュー:パンドラ・アイランドより
4198618682
No.2:
(3pt)

孤島ミステリー?

ヤメ刑事で、現在は村の保安官(実態は公設警備員)という設定の主人公
ですが、本土から遠く離れた離島が舞台だとしても少し突飛な気がします。
本人の意思とは無関係に巻き込まれ、必要とされていく人間像は、良くも
悪くもいつも通りです。
しかし本作は、大した謎もアクションもないまま、淡々と物語が進んでい
くため若干緩慢な印象があります。ある意味で孤島の連続殺人ものでもあるので、ミステリー色を強く打ち出
した感じもなくはないですが、全体的に地味な仕上がりです。
哀愁漂う作風も良いですが、孤島を舞台にしてしまったらそのまんまです
から、大沢先生にはできれば都会を舞台に書いて欲しいなぁ。
パンドラ・アイランドAmazon書評・レビュー:パンドラ・アイランドより
4198618682
No.1:
(4pt)

中年オヤジの哀愁という大沢ワールド

日本にはありえない離島に勤務する「保安官」という設定だが、こっけいではなく、例によって中年オヤジが事件に巻き込まれ、悩みつつ事件の渦中に自ら足を踏み入れるという大沢在昌独特の設定。読み終わると、カタルシスではなく哀愁を感じる、というお約束の大沢ワールド。やはり世紀のエンターテイナー、大沢在昌は裏切らない。
パンドラ・アイランドAmazon書評・レビュー:パンドラ・アイランドより
4198618682

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