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夜来香海峡
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夜来香海峡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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単純にこの本だけを読むと、荒唐無稽で暗い結末のような読後感になるかもしれません。 船戸氏の作品は、登場人物こそ架空の人々であり作中の言動も含め純粋なフィクションですが、舞台となる時代背景やその土地の描写に関してはリアリズムを追求したものが多いです。この物語の舞台となる東北や北海道、関連する外地としての中国・ロシア・北朝鮮、それぞれの描写は非常にリアリティを感じます。 「実際にこのような人々が存在し、こんなことが起こっていてもおかしくはない」と思ってしまうようなストーリーにいつしか引き込まれてしまいます。 ラストはいつもながらの虚無感に満ちた結末です。船戸作品は「リアルな舞台の中のフィクションの後始末」的に登場人物の殆どが死ぬか破滅するかという感じですので、未来への希望のようなハッピーエンドを期待するとことごとく裏切られます。 個人的ではありますが、再読、再再読とするたびに色々な発見があり、ストーリーの展開もさすがという感じで、ミステリー小説としてよく出来ていると感じます。 ☆5つです。 | ||||
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「中国人と朝鮮人はクズ。はっきりわかんだね」と言わんばかりなオチ。なんだこれ? | ||||
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花嫁斡旋業・国際友好促進協会の蔵田雄介が中国旧満州の黒龍江省から仕入れ、山形の寒村に嫁がせた輸入花嫁・青鈴。日本の暴力団から中国の黒社会への資金二億円を持って遁走した。蔵田はやくざに脅され、花嫁を捜し北へ北へと向かう。怪死事件が相次ぎロシア・マフィアも蠢く闇の世界に引きずり込まれる蔵田。女は津軽海峡を渡り日本最北端の稚内へ逃げる―疲弊した地方に繰り広げられる、夢を追う花嫁と蒼然と死にゆく男たちの哀愁のバイオレンス。 | ||||
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何て言うか、暗~い感じがしたんだよね、夜来香海峡って題名から。なんか、救いようのないような悲劇的な感じが。ま、船戸作品はだいたい救いようのない話ばっかだけど。同じ救いようのない話でも、海外が舞台と違って、日本だとこんな感じになっちゃうのか。海外が舞台のときは、たとえば全員死んでもカラッとしてるんだけど、日本だとそういうの関係なく湿気があるんだよな。意図的にそうしてるのか。 | ||||
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新聞のコラムで紹介されていたのでDown loadしました。 中国満州地方の女性を東北の農村に嫁がせるNPO法人の代表が主人公ですが、 山形に嫁いだ女性を引き連れて、中国人男性が次々と殺人事件を起こしながら秋田・青森・北海道へと移動していきます。 全体の95%が何が何だか判らない状態で作者に引きづり回され、何とも味気無い結末を向かえます。 直木賞受賞作が素晴らしかっただけに残念な作品でした。 | ||||
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当たり外れの少ない船戸さんの作品の中で、 めったにないほどのはずれ。。。でした。 いろいろ無理があるのはいいのだけど その無理がリアルに思えるだけの書き込みがなさすぎ。 書き下ろしらしいけど 思い切り手を抜いたな?ってきがしてならない。 残念でした。 | ||||
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本当に期待外れの本でした。もうこの作家の本は読まないと決心しました。 | ||||
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船戸としては珍しく、日本を舞台にした土着小説。秋田の国際結婚斡旋会社の主人公の花嫁が逃げ、裏社会との絡みで脅迫され、北海道まで追うという展開。まずいつもの船戸のようなスケール感がなく、主人公の事件への関わりも中途半端。逃げた花嫁や同行するロシア人などキャラが薄く、マセラティを偏愛する変なヤクザに翻弄されるというのもなんだか不思議な展開。北海道や東北の寂寞感のみが胸にしみる。あとは、悪者の花嫁が最後に逃げてしまうのは腑に落ちないねえ。 | ||||
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表題にある「夜来香」とは、かつての李香蘭(山口淑子) のヒット曲名です。そして、失踪した中国人花嫁が最後 の最後で初めて姿を現し歌う唄です。それはまた、彼女 を追跡してきた花嫁斡旋業の主人公らのそれまでの長い 道のりが、一挙に無為に帰す無情な瞬間でもありました。 それにしても、山形県鶴岡に始まり、夕張、稚内と辿 る道筋での荒れ果てた街並みの様は、何と言ったらよい のでしょう。この間多くの殺人があったのに、それさえ 気にならぬほどに、それは殺伐としたもの(佐々木譲『廃 墟に乞う』2009でも同じような町が描かれていました。) でした。改めてふり返ると、本書の登場人物は会員の山 沖航史を除き、一様に人格が崩れてしまっているように 見えます。作者は、主人公の叔父・梶井鉄平の侠気と対 比し、その空洞を客観化しようとしているのでしょう。けれ ど、それが無用と思える位徒労感が募りました。 読み終えて、冬の日本海に垂れこめる暗雲のようなグ レイな世界とオホーツク海をひとりで眺めるような寂寥感 とが、胸の中いっぱいに広がりました。 | ||||
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はっきり言ってしょうもない。内容がない。起こる事件が不自然。背景について勉強不足。 文章が稚拙。マニアックな漢字を使いたがる。こんなくだらない作品は珍しい。読むのに費やした時間の無駄だ・・・と怒っていますが、他のサイトのレビューを見て納得。 これは日本のやくざ映画や暴力モノ、男臭いもの、トラック野郎などが大好きなマニアには受ける作品だったんですね。単にかっこいい!と・・・本当に日中間で起こっている国際結婚にまつわる問題や極東の国際問題を真剣に考えるなんてことはしないような人々向けの作品だったんだ。場違いなのは私だったんだ。 | ||||
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満州国演義から読んでいますが、こういう現代ものの方がずっと面白いですね。筆者はおそらく歴史も含め、ロシアを含めた東アジア社会への関心が深く、それが構成に活きています。オチもそれなりにスリリングでしたが、もう少し厚みがあったら星5つです。満州国演義は少し落としどころが難しくなっている感はありますが、こうした作品を出していただけるなら、今後も読み続けたいと思います。 | ||||
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非合法員からのファンですから、かれこれ30年近くなりますかねー。ほとんどの作品を読んでますが、今回の作品は何か昔に戻ったようで懐かしかったですね。点数をつけるとほし4つです。確かに面白いですが、緊張感が足りず、クライマックスのたたみ込み不足で、あまり印象に残らないところが、惜しい。しかし、未だにこういうのが書ける作家はあまりいません、是非とも船戸氏には幾つになってもハラハラ、ドキドキの汗握る作品を書いて頂きたいもんです。 | ||||
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