藪枯らし純次
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興信所の調査員・高倉圭介は中国地方の山奥にある赤猿温泉郷に赴いた。この鄙びた温泉に帰ってきた曰く付きの男「薮枯らし純次」の監視を依頼されたのだ。村人たちは何を怖れているのか? 村の歴史に纏わる秘密とは何か?官能的な旋律が村に響き、第一の殺人事件が発生。そして、次々に血腥い事件が起り、高倉は次第に、閉鎖された村で、瘴気ただよう闇の狂気にとりつかれてゆく…。 | ||||
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この本を読みたいわけではなかったのだが、この作者の別の本を探していたらたまたまなくて、これが面白そうだったので。 あまり期待はしてなかったのですが、とても分厚い本なのに、もう面白くて一気読みしてしまいました。 ある探偵会社の社員が、社長からの命令で、広島の山奥の温泉郷に派遣される。その村に社長の同級生がいてそいつに仕事の内容を聞けと言う。 その村では今まで女性がしかも親子が同じ木で首をつって亡くなっていた。亡くなった母親には息子と娘がいて、その娘が成長した後にまた子供を残して同じ木で首をつっていたという。その首を吊った娘の兄弟にあたる息子は、親と姉の復讐のために(?)その村に帰ってきて、ジャズバーを始めるのだが、それを見張る仕事であった。村人に危害を加えないように。 しかしそんな村だから、面白い人や面白い出来事がいっぱいあり、これからどうなるのか…と思いもつかず、どんどん読んでしまうわけだ。 タイトルの藪枯らし純次というのはその息子のことで、こいつに絡むとすべての人が枯れて亡くなっていく…という事でそう呼ばれているらしい。 殺人事件が続けざまに起こるのだが、それがすべておどろおどろしいというか、どうしてこんなところでこんなむごたらしい殺人事件が…という感じなのだが、それがすべて藪枯らし純次のせいなのか…というとアリバイも完璧で実際に犯人も捕まったりしているので何ともならない。さらに色々な理由で人が死んで行ったり、変なカップルが出来たり、昔の文献が出てきたり、亡くなった親娘の日記が出てきて、今まで誰も知らなかったその村の謎が分かったり、果たしてこの物語はどうやって〆るのだろうか…とこっちが心配になる位紆余曲折で進んでいくので、こっちも負けずにどんどん読んでいくのだが…。 最終的には、あっ!と思われるしかし、これしかないのか…という形であっけなく?かたがついてしまう。最後の最後は少し唐突だったが、そこに至るまでの伏線経緯はとても面白く、またこの作者の物語を読んでみたいと思わせる筆力であった。 | ||||
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船戸版八つ墓村。しかしどうせ最後はみんな死ぬんだろ、と思いながら読み進めた。結果、世の中の不条理・不公平さがよくわかるいつもの船戸御大の王道を行く話でした。 | ||||
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主人公の仕事はさびれた温泉郷の村人が恐れる「藪枯らし純次」と異名がある男の監視。 村人の恐怖はどこからくるのか? 陰湿な事件が入り乱れ、冷酷な黒幕をも立ち枯れて読後感はよくない。 緻密な描写や伏線には「さすが」と思わされる。 いままで世界のテロリストを題材に小説を書いてきた船戸与一にしてはめずらしい舞台設定。 こうした土地をめぐって詐欺まがいの買収や骨肉の争いを物語化するのは、別の作家にまかせてもいいんじゃない? | ||||
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著者の作品はだいたい読んで来ました。この作品も大変おもしろいかったです。 | ||||
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