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夜来香海峡
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夜来香海峡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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単純にこの本だけを読むと、荒唐無稽で暗い結末のような読後感になるかもしれません。 船戸氏の作品は、登場人物こそ架空の人々であり作中の言動も含め純粋なフィクションですが、舞台となる時代背景やその土地の描写に関してはリアリズムを追求したものが多いです。この物語の舞台となる東北や北海道、関連する外地としての中国・ロシア・北朝鮮、それぞれの描写は非常にリアリティを感じます。 「実際にこのような人々が存在し、こんなことが起こっていてもおかしくはない」と思ってしまうようなストーリーにいつしか引き込まれてしまいます。 ラストはいつもながらの虚無感に満ちた結末です。船戸作品は「リアルな舞台の中のフィクションの後始末」的に登場人物の殆どが死ぬか破滅するかという感じですので、未来への希望のようなハッピーエンドを期待するとことごとく裏切られます。 個人的ではありますが、再読、再再読とするたびに色々な発見があり、ストーリーの展開もさすがという感じで、ミステリー小説としてよく出来ていると感じます。 ☆5つです。 | ||||
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花嫁斡旋業・国際友好促進協会の蔵田雄介が中国旧満州の黒龍江省から仕入れ、山形の寒村に嫁がせた輸入花嫁・青鈴。日本の暴力団から中国の黒社会への資金二億円を持って遁走した。蔵田はやくざに脅され、花嫁を捜し北へ北へと向かう。怪死事件が相次ぎロシア・マフィアも蠢く闇の世界に引きずり込まれる蔵田。女は津軽海峡を渡り日本最北端の稚内へ逃げる―疲弊した地方に繰り広げられる、夢を追う花嫁と蒼然と死にゆく男たちの哀愁のバイオレンス。 | ||||
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何て言うか、暗~い感じがしたんだよね、夜来香海峡って題名から。なんか、救いようのないような悲劇的な感じが。ま、船戸作品はだいたい救いようのない話ばっかだけど。同じ救いようのない話でも、海外が舞台と違って、日本だとこんな感じになっちゃうのか。海外が舞台のときは、たとえば全員死んでもカラッとしてるんだけど、日本だとそういうの関係なく湿気があるんだよな。意図的にそうしてるのか。 | ||||
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満州国演義から読んでいますが、こういう現代ものの方がずっと面白いですね。筆者はおそらく歴史も含め、ロシアを含めた東アジア社会への関心が深く、それが構成に活きています。オチもそれなりにスリリングでしたが、もう少し厚みがあったら星5つです。満州国演義は少し落としどころが難しくなっている感はありますが、こうした作品を出していただけるなら、今後も読み続けたいと思います。 | ||||
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非合法員からのファンですから、かれこれ30年近くなりますかねー。ほとんどの作品を読んでますが、今回の作品は何か昔に戻ったようで懐かしかったですね。点数をつけるとほし4つです。確かに面白いですが、緊張感が足りず、クライマックスのたたみ込み不足で、あまり印象に残らないところが、惜しい。しかし、未だにこういうのが書ける作家はあまりいません、是非とも船戸氏には幾つになってもハラハラ、ドキドキの汗握る作品を書いて頂きたいもんです。 | ||||
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