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虚構船団



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【この小説が収録されている参考書籍】
虚航船団
虚航船団 (新潮文庫)

虚構船団の評価: 4.22/5点 レビュー 41件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 1~20 1/3ページ
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No.41:
(2pt)

筒井で康隆なら許されるのか?

NHK「100分de名著」に取り上げられたおかげで近所の書店からは、あっという間に平積みの山が消えていた・・
知ってはいたけど手を出さずにいたが、NHKの番組があまりに面白かったので(といっても自分が知ってるのは過去の作品がほとんどですが)とうとう読み始めて1か月・・ようやく読了。いやあ大変でした(汗)

これは何なんだろうなホントに。句読点も段落も章立ても、およそ物語を読ませるための工夫や約束事をことごとく排除された畳敷き詰めたような文章(筒井康隆絶賛の最近読んだ「百年の孤独」もそんな感じだったが、意識してたのかな?)、その合間に入る地図やらホチキスの針やら家系図やら年表やら図表やらなにやらがあり、で、世界史の寓話的な何かかと思いきや物語の終盤は著者のきわめて個人的な生活の叙述やら繰り言やら、これまた書き手と読み手の間の理を無視したような筋立てが延々と続きます。
で、結局何をテーマにどんなことをしたかったのか、そもそもそういったブンガクのアーキテクトや虚構を破壊したかったのか、さっぱりわからないまま、最後の一文を読んで”あ、そういうこと”とちょっと納得させられたような、それにしても、んじゃこの長大は無為はなんだったのよ、と突っ込みたくなったりもする、きわめて筒井康隆的な試行と思考と嗜好と指向に華々しく彩られた壮大な「ブンガク」もどきの話でした(今気づいたけど、これって初期の作品にもみられたフリージャズ的ブンガクの集成かもしれません)。いや、ついていくのが大変だったのと物語としては破綻と繕いを繰り返した点で星2つです!
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No.40:
(5pt)

筒井康隆の面白さは2025年1月にNHK100分de名著で紹介されました。

十分に新しく美しい状態で届けて頂きました。
筒井康隆の面白さは2025年1月にNHK100分de名著で紹介され、改めて読めることが楽しみです♪
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No.39:
(5pt)

NULLの文豪筒井文学の集大成

これを読まずに筒井康隆を語ることなかれ
腹を抱えて笑ってくれ
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No.38:
(5pt)

ハジケリストが書いた本

割と冗談なしにそう思いました。
こういう作品大大大好きです。

可能であれば5000ページくらいずっと読んでいたかった。。。

読み終わっちゃうラスト30ページくらいがすごく切なくなってしまいました。久しぶりの読後感です。
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No.37:
(5pt)

マトモなアナタに読んでほしい。

「まずコンパスが登場する。彼は気がくるっていた。」

読んだのは中学生が高校生くらいであっただろうか、小学校高学年で星新一にハマりその流れでSF御三家を知り、筒井先生の本を読み漁って言った。
短編集ばかり読んでいたが、本屋や図書館・図書室で冒頭をペラペラ読み、いきなりの始まりが上記引用文である。正直一つとして常人には理解できない文章だと思った、引き込まれない訳がない。

どうでもいい話だが、読んだ当初は肥後守が鉛筆を削るナイフだとは知らなかったので、突然武将でも出てきたのかと思ってしまった。読みながら混沌の中にいた自分にとっては違和感なく読んでしまっていた。

2章から始まる鼬族による人間の歴史を凝縮したような話、
世界史が好きであった自分でも、なかなかに読み辛い…電車に揺られ寝落ちして同じ行を何度も何度も読み返した。
偶に2章なんて読み飛ばしてもいいんじゃないの?という人もいるが、この2章の鬱屈した時間にこそ、最後の1行のカタルシスに繋がってくるのだと思う。

3章まで読んでいくとおそらく読んでいる側も多少くるってきていると思う。
句読点がないだとか色々と入り乱れくるが、なんとも苦もなくスラスラと読めていく。
ランナーズハイだとかそういうリーディングハイのような状態になるのだろうか。
最後まで読み進めたときの爽快感のようなものは今でも忘れられない。

高尚な評論なんてしたことも無いし、学生の頃、感想文だってイヤイヤ書いていた。
レビューしている内容も作者の意図するところとは大きく違うかもしれない。
だけど、この感想は自分だけのものだ。誰にも侵されることのないアナタだけの感想を虚航船団を読んで是非感じてほしい。
20年近く立ってもなお記憶に残る、おすすめの一作だ。
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4101171270
No.36:
(2pt)

固定フォーマット

内容は折り紙付き(既読)ですが、固定フォーマットなのはいただけない
最近老眼なので紙の文庫本が厳しく買ったのですがフォントの拡大ができないなんて(ToT)
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No.35:
(5pt)

読者が試される一冊

"まずコンパスが登場する。彼は気がくるっていた。針のつけ根がゆるんでいたので完全な円は描けなかったが自分ではそれを完全な円だと信じこんでいた。"1984年発刊の本書は特異な物語と実験的手法が賛否両論を巻き起こした、SF的発想力と言語実験を混交させた超虚構、荒唐無稽な"純文学"

個人的には、学生の時に第一部で挫折したまま積読になっていたのを思い出し、あらためて読了しました。

さて、そんな本書は小松左京、星新一と並び日本SF黎明期を代表する作家である著者が、70年代以降に『虚人たち』(1981)そして、近年TIKTOK発でリバイバル的に話題になった『残像に口紅を』(1989)と前衛的、実験的な作品を発表していた時の作品で、著者の集大成的作品とも『ファンの間』では名高い一冊なのですが。。率直に、意図的に(例えば句読点や段落分けを回避したり)【読者初心者を振り落とすような仕掛けが施されている】イジワルな作品で。

三部構成として、第一部では【乗組員42名が全て文房具】である閉鎖された宇宙船内部にて、それぞれに癖があり、しかも【みな気が狂っている】群像劇が描かれた後(=ここでまず、SF嫌いや、主人公に感情移入できる。わかりやすい作品好きは挫折する)

第二部では視点やタイムスケールは一気に俯瞰的に【イタチたちが住む惑星クォール】の一千年の歴史が【人類史のパロディ】として描かれ。(=人間以外に感情移入できない、また著者の過去作品、ドタバタSF好きな読者は挫折する)

そして迎えた第三部では、そんな文房具、イタチたちのドロ沼の争いが時系列や場所を転々としつつ、さらには【著者本人の私小説的、世俗的なグチも混入する】という紙面領域すらあやふやなままに結末まで向かっていくのですが。

ええ、著者的には『中学生にもわかり、面白がってもらえる作品』を執筆条件にしたらしいですが。初見当時、まさに中学生であった私は第一部の文房具たちの異常性。とくに色情狂の【糊の性描写】や喧嘩っ早いホチキスの編集者泣かせとしか思えない【ココココが横断していく】描写に感情移入はおろか、脳内イメージがついていかず挫折した記憶を何十年かぶりに思い出しました(笑)

一方で歳を重ね、流石にラテンアメリカ文学含め古今東西の読書経験も積んて挑んだ今回は(相変わらず文体は読みづらいけど)割と素直に読了はできましたし、この頃の文壇にケンカ腰、欲望丸出し【エネルギッシュな饒舌さが溢れる文体】はむしろシャワーの様に?心地よく。また、文房具たちがバタバタと全滅し、文房具とイタチの間にできた混血児が『ぼくはこれから夢を見るんだよ』というラストには感動的な余韻すら覚えました。

しかし、昔も今回も『これは映像化やアニメ化は無理だろう』と思ったのですが『萌え絵で読む虚航船団』とかあるんですね。。著者の意図はさておき。萌えパワースゴイ。

著者ファンはもちらん、万年筆や虫ピン、言語や記号にも感情移入できる方。あるいは図表やタイポグラフィも自由に挿入されるポストモダニズム、奇書としてオススメ。
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No.34:
(3pt)

作品は素晴らしいのです

三体を読後に、無性に虚航船団が読みたくなりKindleで購入しました。
デジタル化にあたって文字で起こしているのではなく、スキャンしているだけのようで全体に読みにくいです。おそらく「ココココ、、、」のくだりを再現するのに字組を変えれないからだとは思うのですが。
Kindleだと行間が狭すぎたり、文字が小さすぎたりして非常に読みにくいのです(しかも拡大もできない)。iPadならなんとかなります。しかしiPadは重たいので寝転びながら読むのはきついですね。
せっかくの名作古典ですし、どうせならスキャン版とデジタル版と両方用意してほしかったところです。
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No.33:
(4pt)

活字の弁当箱

単行本ハードカバー。段落、改行がほとんど無いので、四角い弁当箱に活字だけをびっしり詰め込んだ感じ(43字×21行×460頁=415,380字)。重いです。三角定規やコンパスやメモ帳らの文房具たちが乗り込んだ宇宙船が、鼬族の惑星を襲うというお話。第二章の鼬族の歴史は旧約聖書を読んでいるようで、だんだん意識が遠のきます。よい睡眠薬です。
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No.32:
(5pt)

無限の想像力!

声に出して笑いました。
なので、公共の場で読むのはおススメしません。笑
自宅で存分に笑っております。
著者の本はこれが初めてですが、読破すると決めました。
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No.31:
(5pt)

天才作家の最高傑作

分かる人にはわかる、分からない人には全くわからない作品です。
時系列やエピソードが入り乱れながら、物語が進んでいきます。当時著者が親交のあった山下洋輔や坂田明などのフリージャズを小説で表現しようとした実験的作品でもあります。
登場人物(?)は文房具と鼬のみ。
モチーフは聖書の文体。
ジャズ好きでクリスチャンの私は楽しく読めました。
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No.30:
(5pt)

なぜ固定レイアウトなのか

やっとkindle版が出たと思ったら固定レイアウトとかありえない
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No.29:
(4pt)

字が小さいです

みなさん書いてますが本を画像スキャンしたような感じです
レイアウトを大事にしてるのかもしれません
小さい画面のスマホだと読みにくくなります
タブレットを持ってる方は安心です もちろんパソコンでも大丈夫
ちっちゃいスマホでもがんばれば読めると思います
内容はすごくいいです 文章自体がなんかかっこいいです
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No.28:
(1pt)

ただのスキャン

内容は文句無しです。
電子書籍化を楽しみにしていましたが、ただの本のスキャンじゃないですか。
こんな電子書籍化もあるんですね。

同時期の旅のラゴスはテキスト化されてるのに。
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No.27:
(5pt)

国語の先生お勧め

面白いです!中学生以上なら読めます。
国語の先生がお勧めしていたので買ってみました。
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No.26:
(5pt)

ごめんなさい。一切理解できません

本を読むのは好きですが、筒井康隆氏が多用するとかいう文学理論やらなんやらというものは一切学んでいない者です。最後まで読みましたが、最後の最後まで一切意味が理解できなかった。三章など混沌窮まれりで、まさに「夢を見ている」気分にしかなれません。
ですが、面白かったです。ただそれだけ。おそらくこのレビューで絶賛してる人、貶しまくってる人の九割九分は私同様何もつかめていないでしょう。
買うべきか否かなら買うべきです。新品でも1000円前後、中古なら500円で買えるんですから、そんな痛い出費じゃないです。
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No.25:
(5pt)

簡単なレビューにココココココココココ

難しい事ばかり書いてもしょうがないのでわかりやすく簡単に書きます。

第一部『文房具』を読んで思ったこと・・・ 「こいつらホントに狂ってるわ。。。」

第二部『鼬族十種』に入ってから思ったこと・・・ 「あれ?鼬族の方が酷いじゃねえか。。。」

第三部『神話』を読んで・・・ 「最初嫌な奴らだなと思っていた文房具達が哀れに思えてきた。。。」

私は最後まで楽しく読めました。私小説部分も嫌いじゃない。むしろ腹を抱えて笑ってしまった。
どんな小説だっていい人はいいと云うし、ダメな人はダメとか駄作とか云うものだしそれは当たり前だと思う。
万人受けするものなんてないでしょう?
受け取り方は人それぞれだけど 今の若い人たちはこれをどう読みどう受け取るかなと考えたらちょっと興味深いかなと思った。
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No.24:
(5pt)

歴史とは何か

1984年発表。
当時すでにファンであったのに、読み始めるまで10年を要した。
理由は、知的なものを読みこなす力がなかったため。
最初に読んだのは、阪神大震災で避難生活中の1995年。
黙示録的現実の中で、読書力が向上していたのかもしれない。
いつか再読したいとの思いを20年ぶりに果たし、傑作であることを再確認できた。

登場人物の文房具全員の気がふれているのは、昭和前半までは実際そうだったし、今も同じかもしれない。
また、人物であると同時に文房具でもある二重性は、量子力学的といえる。

最近は歴史観について考えていたところでもあり、その意味でも興味深かった。
著者は「暴力史観残虐史観などどいうものはなく」と謙遜しているが、現実の「世界史」も残虐さに満ちている。
巻末の参考資料にE.H.カー『歴史とは何か』他が挙げられている。

最終章は巻を措く能わざるの感で、これは初読のときと同じ。

現在、文学への理解が作品に追いついている状況で、より広く読まれる素地があると思う。
最近も松浦寿輝氏が雑誌で高く評価していた。
(この人、他にも吉田健一や日影丈吉といった、いいところを推してくる)
カスガ氏による「萌え絵で読む虚航船団」という、本質を衝いたクオリティの高いマンガ作品もネットで読めます。
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No.23:
(3pt)

小骨の多い魚くってるみたいな読書感

『現代』において、この小説で評価できるものは2点。

まず1点は、1章の全て。
気の狂った文具達の紹介はとてもユーモアがあり心地よく受け入れられる。
もう1点は、3章の文具達の行く末
読み進めると作家の良心に不安を覚える本作だが、
それぞれ文具達の結末はきちんと用意されていた部分は評価できる。

逆に駄目な部分は、2章の全部。
物語の筋から離れた不要な情報の羅列でしかない。
『人類に似た世界史を歩んでるんだなぁ』とぼんやり理解できたら、
ただちに読むのを素っ飛ばして、3章に行くのが正解である。

それから3章に挿入される、作者の日記じみたゴミみたいな雑文。ノイズでしかない。
まだ当時であれば、メタ手法も新鮮で刺激的にうつったかもしれないが、
現代でも同様の評価をするのは、相当にウブな読者だけであろう。
今となっては、読んでて赤面したくなるほど痛々しい。

虚構船団、面白い部分はしっかり面白いのだが
とにかくノイズが多い、小骨の多い魚というか、ゴミ漁りしているような読書感がある。

宗教レベルで筒井康隆を崇拝すると、本作がハイレベルな文学作品として認識できるらしいが、
自分はその域にまで達していないので、オチの部分に、体裁を整えるがごとく、申し訳程度の文学要素を感じたのみである。
個性的なキャラクターを楽しむというラノベ寄りな方向で評価して星3とする。
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No.22:
(1pt)

ガルシア・マルケスの足元にも及ばないKUZUの駄作

この著者は、収縮型であって、拡散型ではない。 つまり、原稿用紙(orPC)を前にして、ひとつの限定的な世界を好き勝手に捏ね繰り回すことが得意であって、多空間多次元の世界を縦横無尽に想像力の羽を拡げて飛び回ることが土台無理な、作家である。 ガルシア・マルケスと云う風車に向かって行く「ドンキ・ホ~テ筒井」ここにアリ!
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4101171270

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