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虚構船団



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【この小説が収録されている参考書籍】
虚航船団
虚航船団 (新潮文庫)

虚構船団の評価: 4.22/5点 レビュー 41件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 41~41 3/3ページ
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No.1:
(4pt)

大作!

全体の物語は3章からなっています。第1章では宇宙を進む大船団中の1ロケットの物語として始まりますが、なんと乗組員はすべて文房具であり、その大部分はパラノイアないし、本当に気が狂っています。自分の行動をすべてカウントするナンバリング、怒ると言葉を失い、コココココココ・・・と針を吹き出すホチキス、25人それぞれが同一人物として行動する雲形定規など、約60種類の文房具それぞれの個性と役割が見事に描出されているところが、さすが筒井文学といえます。第2章には船団が攻撃する鼬族の星クォールの歴史が詳細に記されています。古代ローマ帝国、中世からフランス革命、ナポレオンの台頭、ヒトラーの出現から第二次世界大戦と容易に対比でき(ヘド幕府、イイズナノカクエなど、日本がモデルになっている記述も豊富)世界史の復習にはもってこいです。第3章は、予言通り「天空の殺戮者」がクォールを襲った顛末です。文房具の運命はいかに? 鼬族の運命はいかに? そして最後の5行ですべてが救われる・・・。読みごたえのある大作です。もちろん、いつものように現実の世界が混在している場面があるので読み落とさないように。
虚航船団 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:虚航船団 (新潮文庫)より
4101171270

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