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しゃぼん玉
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しゃぼん玉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全96件 41~60 3/5ページ
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乃南アサが、このような、心模様の巧みで自然な描写の小説を書いているとは知りませんでした。 懐かしいほど不思議な設定がとてもリアルに読み手の心に入ってくる、心が洗われるような、ある種素朴で素敵な作品でした。 | ||||
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秋の夜に眠れず、一気読みしました。 成人になっても環境からのトラウマから逃げられず、いつも言い訳していた主人公。 主人公の思いの変化がわかりやすく、晴れやかな気持ちで生きていく道を選んだ事に、拍手を送りたくなりました。 エピローグは繰り返して2度読んでしまいました | ||||
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乃南アサ先生の作品はしゃぼん玉が初めてでしたが、これでファンになりました。 この作品はわざとらしく「泣かせよう」という意図は全く感じられないのですが、終盤、自然と涙が出ます。 哀しい涙ではなく優しい涙とでもいうのでしょうか。 読んだ後も心に良い意味で残響する、素晴らしい作品でした。 少年の悪行に「ん?これは…ちょっと…」という序章ですが、すぐに引き込まれます。 おスマ嬢の「ぼうはええ子」という言葉に胸がとても温かくなります。 若い人読んでみて~!! | ||||
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こういう小説好きだなぁ。 理屈抜きでいい! 乃南さんの作品て、人間のいやらしさというか 本性を暴くような物が多くて、そういうのも 好きだけど、この作品は人間ていいなぁって素直に 思えたし、少年が罪を償って帰ってきた場面では 不覚にも涙が止まらなくなってしまった。 彼女の 作品で何が好きかと聞かれたら、迷わずこれを 選びます。 | ||||
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本屋さんで、表紙と店員さんのポップに惹かれ手にとりました。 読み終わって、感動の一言でした。 ぜひいろんな人に読んでほしい本だなと思います。 読み終わったあとも余韻でじーんとなりました。 すぐ、母にもすすめたいと思います。 | ||||
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人は家族はえらべない。生まれてくるところだって選べない。どうして、と思いながらも目の前の人生を必死に生きるしかないのがほとんどだ。それが子供ならなおさら。こんなふうになりたくなかった、でもこんなふうにしかなれなかった。主人公もそんな青年の一人ですが、村人と新しい家族のような関係を築いていくことで、歪んでしまった心をゆっくりと直していくお話です。 | ||||
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感動というよりも、これから自分の人生について深く考えさせられた作品だった。 自分は翔人のように、警察から逃げ回るようなことはしたことはない。 だけど、しゃぼん玉のようにふわふわした生活を、人生を過ごしているという点では似ている。 だから、心に突き刺さる場面や、言葉が数多くあった。 「しょうがねえって諦めたら、そこで終わりばい」 この言葉はときに印象に残っている。 自分もどこかで、人生を諦めていた。 だけど、前を向いて進もう。 そう本作を読んで気付かされた。 | ||||
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久々に号泣しました。迷わず読む本です。 つらかった中でも、どこかにいつかいてくれた心の支えになってくれていた人を思い出します。 | ||||
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犯罪者である主人公は自分に価値を見いだせない。家族からも愛されず、誰にも必要とされずに育ち、自暴自棄になっていた。そんな彼が立ちよった寒村で90歳を超えた老女や村の人々から必要とされ、手伝いをしているうちに彼自身がいやされていく。彼は自首し、立ち直った。人が人ととして生きるためには愛されることが必要だということをいやというほど教えてくれるさくひんだと思った。 | ||||
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乃南アサは割と読んでいるけど、好きな作品5本に入るかも。 非常に面白かった。 最初はなんだこの主人公、と誰もが思うが、 登場人物の出現するタイミング、そして心情の変化、染み渡る言葉、おスマじょうの言葉1つ1つ… 最後は本当に良かったと思え、爽快感があり、良い気持ちで本を閉じることができた。 読んだ良かったと思える作品が多い作家な気がする。 | ||||
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最低のクソ主人公が救われる話なんてどこがいいのかさっぱり分からない。 道端で野垂れ死ぬ結末を期待していたのに。 | ||||
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最初の頃は、なんて悪人なんだ、犯罪を増長させる主人公なんじゃないか?と思いましたが、先が気になって読むのが止まらず1日半で読了してしまいました。 乃南さんは、本当、情景描写と心情描写が上手い作家です。この方の本は今のところハズレがないような気がします。 雨音の描写など、なんか懐かしい感じがしました。 主人公、翔人と、スマ、シゲじい、その他のおばちゃんたちのやり取りがあったかくて、読んでいてほっこりとしました。宮崎弁なのが、すごくイイ!! 九州以外の人でも、通じてるのかなと思いつつ読んでましたが、もしも、これが、標準語だったら、ほっこり度が薄かったかもしれません。 内容については、他の方が言ってあるので、あえて地方人として言わせて頂ければ(宮崎ではないですが)、もっとリアルさを追求すれば、美知について言えば、里帰りすれば、ある程度方言に戻るはず。彼女がもう少し、少しでも方言で喋ってくれてたら、ほっこり度がアップしたかなーと思いました。豊昭も、もう少し方言濃ゆいと思いますけどね。 でも、もしかしたら、方言ばっかりだと、九州以外の人には読みづらいかもしれないから、乃南さんの配慮だったかもしれませんね。 「火のみち」は広島や鳥取が舞台だったので、九州に近く方言もわかりやすいとこあるので読みやすかったけど、「地のはてから」は、昔の福島弁で意味を考えてしまうところあったので、あれに大阪弁が出て来た時は、ホッとしました(笑) あ、でも「地のはて」も、方言だからこそ、胸に来るものがあったんですよ。 なので、翔人はともかく、美知も標準語だったのはしょうがないかな〜。 | ||||
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解説の北上次郎さんが、よくこの作品を分析してくれています。確かに著者は幅広い分野で、様々な作品を書いていますが、共通していえる優れている点は、「陳腐すれすれの手垢のついた話を、鮮やかな物語に転換してしまうのは、描写力、観察力にほかならない。」と北上氏の言う通りでしょう。 加えて、この作家は読みやすい日本語を駆使出来るという意味で、「文体」というものを持っています。この作品などは、ある面で往年の有吉佐和子の文体を感じさせてくれますし、話の展開の上手さは獅子文六を想起させてくれます。(主人公と老人たちとの会話の妙は、誠に秀逸です。) この文章の読みやすさは、現在の作家では宮部みゆきさんと双璧だと思います。(これに較べれば桐野夏生氏とか高村薫氏などのその癖のある文体は、個人的には勘弁してくれと言いたくなります。) 時として筋書きの中で、くどい描写をして「寄り道」をしてしまう癖も、この作品に関しては目立ちません。惜しいのは何故この作品の続編を書いていないのか?ということですが、それは無いものねだりでしょうか。おそらく、この終わり方で済ませているからこそ成功しているといえるのかもしれません。 | ||||
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破壊と再生、と一口にいってもいろいろな再生の仕方がある。 不良犯罪少年が、ふと紛れ込んだ田舎町の人と触れ合うことで、人間としてまさしく再生していく。 ベタであるかもしれないけど、とてもよくできた物語だった。 くるなーと思いながらも、最後のほうはきっちり感動させてしまうあたり、この作家はすごいなーと毎度思う。 犯罪者、犯罪被害者、そのまわりのひとたち。 人間というのは複雑なもので、ある人にとっては加害者であるその人が、その人を知らない人にとっては、 ただの気のいい兄ちゃんだったりする。 犯罪者に再生が唯一可能だとすれば、その人間の過去を一切鑑みず、さらにいい部分を拾い上げてくれる そういう人間がいてくれるかどうかにかかっているのかもしれない。 悪が完全に悪だとすれば、迷うこともないのに、世界は複雑にできている。 | ||||
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今まで相当数の本を読んできているが、 その中でもかなりポイントの高い作品。 乃南アサって、小説家になるべくして なったような人という印象を受ける。 だから当然良い作品がたくさんある。 極端な言い方かもしれないが、歴史に残るような作品も あるのではないかと私は思っている。 この作品は、重厚感こそ無いかもしれないが、 そんな作品と肩を並べる、と言っても過言ではないような気がする。 軽いネタバレになるが、罪を犯した青年が 宮崎県の椎葉村という所にたどり着き、 自然豊かな場所や、主人公が世話になる家のおばあさん、 そして村の人々と触れ合ううちに更生していくという話。 内容自体はよくあるシチュエーション。 それが乃南アサの手にかかると、どんどん引き込まれていく。 心が温かくなり、ホロッとくる。人物もリアル。読後感もいい。 絶対に読んで損は無い作品。 そして読んだあと、登場人物たちに会いに椎葉村に行きたくなる。 | ||||
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読んでみていい話だなと思いました。どうしようもない若者が、赤の他人のおばあさん、おじいちゃんに触れ合う中で再生していく話です。 そういう意味では、人にも読んでもらいたい本だと思います。 でも、面白かったかというと微妙で、途中から思った通りのストーリーで、少し退屈に感じました。 んー。読者は贅沢なのかもしれません。 | ||||
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人間を見る目の優しさ!其の中にも見つめるクールさが いかされてて、流石と何時も側に置いておきたい本です ね。 | ||||
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ひったくりを繰り返し、 しゃぼん玉のように住まいをを転々としていた少年翔人。 偶然の出会いから、 翔人は少しずつ変わっていき、 自分のしてきた罪をきちんと償うことを決心する。 最後の方は、涙が止まりませんでした。 「人は、いつまでやり直しができるのか」 翔人はまだ若かったから、やり直せる可能性が高いけれども、 豊昭みたいになってしまってからは、なかなか難しい。 私も翔人と同じぐらいの年齢で、 翔人側の立場に立って色々と考えさせられました。 この本を30代や40代のときに出会っていたら、 また受け止め方も変わっていたかもしれません。 とても心に染みた本でした。 | ||||
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少し照れくさくなるような、青年の改心感動ばなしも、この天才作家が、書くと、話しのひねりぐあいで、深みの有る、面白い作品になってしまう。 | ||||
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自分の思う通りに生きられる人なんているんだろうか? 自分がなりたい自分になれず、「なんでこうなっちゃったんだろう」と思いながら生きている人の方がずっと多いのではないでしょうか? この主人公も、そんな一人だと思います。 いや、最初は、自分がなりたい姿も、今の自分ではだめな事にも気づかずに生きていたのだと思う。 気付けて良かった。 やり直せてよかった。 これからの人生だって楽じゃないでしょう。 だけど、過去の自分とは違う自分と共に生きていけるんだと思う。 そうあって欲しい。 自分も、後悔のない人生にしたい。 | ||||
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