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紙の月の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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気が滅入る話でした。 救いがないわぁ。 面白みを求める人には向かない。 | ||||
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中年女性の孤独や不安、不満を扱った小説は今や、あふれかえっている。この作品においても、主人公の抱える孤独、不安、空虚な自身の人生についての描写は、ある意味で似通っている。作者は、「いびつな愛を描きたかった。」「銀行員の横領事件がいつも女性が男性に貢ぐという扱われ方に違和感を感じた。」「お金でしか愛せない。能動的にお金を使うことでしか愛いせない愛を描こうと思った。」と言っているように、学生時代の友人たちの描写も含めて、「お金と愛情とそれによる歪んだ恋人関係や家族との関係」が作者が最も描きたかったことなのだと思う。 ただ、どの人物もどこにでもいるごく普通の人たちであり、心に残らない。読後、主人公すら、今日スーパーで出会った誰かのように忘れてしまうのは、作者が意図してのことなのか。同じような内容を描いたとして、強烈なインパクトがあるのは、明野照葉というところか。彼女の作品の主人公なら、幾重にも裏と意図があり、ラストに驚くような仕掛けが待っていることだろう。 | ||||
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横浜で何不自由なく生活をしていた平凡な主婦が、あえて不自由さと、自分の存在を求め、契約社員として銀行に勤めたまでわ良かったが、ちょっとしたスリルを感じる行動から、奈落の底へと転落の坂道を転げ落ちて行く・・・・・・伝々 以前バブルの頃わ、毎日のように、このような横領事件や背任事件がニュースで流れており、0の数も桁が違う数字が並んでおりましたのを記憶しておりますので、あえてこのような小説を読むより、当時実際の銀行の女性行員が刑事告発されたnon-ficfion物の方が、数倍緊張感があって生々しいです。この小説も、このような複数の実録を組み合わせて書かれているのでしょう・・・・・。 横領罪わ????人を殺した訳でわ有りませんので、比較的に量刑わ軽く、主人公の梨花さんわ一億円の使い込みですので、一年半、いや一年で出所して来るでしょう。 薦められて購読しましたが、薦めた方が、宮沢りえファン、であったのでしょうか??申し訳ないですが・・・残念 | ||||
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最初に言いたいことは、解説を読んで、げんなりしたということです。あまりにも、わたしと違って、ノウテンキな理解に……。もう少しマシな解説を書ける人はいなかったのでしょうか。不思議です。 さて、―― 梅澤梨花は、だれの心の中にもひそんでいます。たとえば、違ったかたちではあるが、節約に努める岡崎木綿子の中にも。そして、登場人物の女性のすべてに。 日常を逸脱させる世界。本書に出てくるデパートが、そのひとつです。その商法は、世界で初めてデパート〈ボン・マルシェ〉をつくったアリスティッド・ブシコーに始まるようですが、衝動買いへの誘惑、より高い生活様式を求めるように仕組んだものです。欲望を駆り立てる世界は、その虜になるともう抜け出せなくなる。現代は、その欲望を容易に達成させる時代です。本書でも、それが描かれています。 そして、日常の中に、それを飛び越えさせる動機がひそんでいます。たとえば、梅澤梨花は、専業主婦であるということが扶養されるだけの存在と感じる。また、今の生活を維持するために夫婦の親密な関係を引き離して行く会社などの外力もあります。女性として、人として、〈本来のすがた〉を求めようとしていくなかで、それまでの日常を逸脱させる装置に捉えられてしまうことがある。それは、いつのまにか、犯罪を犯した梅澤梨花になっていた、ということなのでしょう。 いつもながらの角田さんの書きっぷり。このての内容のものにしては、角田さんの〈やさしい〉心を感じてしまう。角田さんの小説の中の主人公には、いつも〈一種の救い〉があります。それは、人としての〈やさしさ〉をどこかに残していることです。本書の梅澤梨花も、犯罪を犯したけれども、人としての〈救い〉がある存在です。 しかし、あまりにも卑俗な内容の本でした。もう少し広い世界観の中で書いてほしいです。 好きな作家だけに、もっと人間の存在にきびしく迫ってほしいと思います。もう、こんな通俗小説のようなものから離れて、時代を超える作品をつくりだしていただきたいです。 角田さん、期待しています! | ||||
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小説なんて裸にすれば他愛もない、今の日本人の幼稚さが見えるだけ ヒロインになんの共感もわかない(テレビの宮沢りえに惹かれただけ) 最初のバックパッカーのシーンが一番好き(自分の若いころが思い出されるから) ラストも中途半端 リアル? 女性は買い物でストレスを解消できるらしい(男ではこうはいかない) 小説は風俗を描く所に魅力がある 主人公がどんな消費をしたのか、どんな恋愛をしたのか、それを見て真似てみたい そんな活用の仕方が目に浮かぶ | ||||
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直木賞もとったし、良かったね感満載の姫野さんなので、もう読まなくてもいいかなあと思っていましたが、図書館にあったので借りました。 感想は姫野さんの小説の中では上の中くらいで、中々余韻も残って良かった。ただ、最後の船だけが残っていた、というあたり、わけがわかりませんでした。読み違いかと思って読み返しても本当にわからない。お亡くなりになったってこと? | ||||
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2014年11月本書が映画化される事もあって、カバーには主演の宮沢えりの美しい表紙のカバーが添えられていた。 それをきっかけに、近所の書店で立ち読みで本書を広げてみると宮沢りえがタイのチェンマイで逃亡しているシーンから 始まっており、その後の展開が気になったこともあって購入に至った。 はらはらドキドキの逃亡生活が始まると思いきや、序盤途中からほぼ最後までは逃亡が始まる前までの主演者の過去の話。 そして、最後も数ページで逃亡生活の締めくくり。 著者角田光代のことを知らずに映画化の期待だけで本書を購入し、映画で美しい宮沢りえの活躍も期待外れの印象を 持った方もいるはずだ。 一点本当に評価できるのは、著者角田光代が展開する40代女性の恋愛観である。 60代のおばばになりながらいつまでも20代女性の裸体の恋愛観を語る作家桐野夏生ではく、ほとんど誰もが注目を 浴びない40代女性の恋愛観を語りながら、それをきっかけに非日常の海外逃亡という内容につなげ一つの作品に 仕上げていく作風は評価できる。いわゆるこれが文学だと、その評価から映画化につながったと思う。 最後に、本当に残念なのは現在の美しい宮沢りえにもっと逃亡生活を演じさせてあげたいと思う気持ちだ。 | ||||
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―自分には縁のない話。 ―あり得ない話。 ―なぜこんなことをするのだろう・・・。 それは分かっているつもりで、この主人公には共感できなかったが 読んでいるうちに次第に怖くなってきた。 ―もしかしてもしかしたら私も同じことをするかも・・・、 ‘絶対’というのは、人間にはない。 ふと気が付いたら、この人と同じことをしているかも。 そう思えてきたのだ。 普通の人ならわきまえているはずのライン。 ひと様のお金がいくらまとまって目前にあったとしても 手は出さない。 しかし、でも、もしかしたら・・・。 オリオン座のベテルギウスはもしかするともう爆発しているかもしれないという。 いま夜空に見えているのは過去の光ではあるが、 爆発はいつ起こったか不明で、 爆発の瞬間は、今夜の夜空で明らかになるかもしれないし 一万年後の夜空で明らかになるかもそれないそうだ。 自分に置き換えて、過去からの積み重ね―生い立ち・躾・家風等々・・・ーがもしかしてある日爆発するかもしれない。 明日かもしれないし、(幸いにも)死ぬまで顕われないかもしれない。 それほど人間は脆いものなのではないか、という点で物凄く怖かった。 主人公の知り合いの形をとっているそれぞれの人物たちは、 「私は違う」と自らに言い聞かせながらも結局お金に振り回され、 お金の渦に巻き込まれてしまった。 ずいぶん前に見たフランス映画『ラルジャン』(=お金)を思い出した。 後味が悪かったのでこの点数にしたが、人間の普遍性をうまく描いていると思った。 | ||||
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フランスの19世紀の作家フロベールのボヴァリー夫人にそっくりだと思いました。 夫にはロマンのかけらはない。ただあるのは平凡な生活 お金を横領するところも似たものがあります。 いつの世も変わらない夫婦関係の問題なのだろうと思います。それが破滅のきっかけになっています。 この作品面白かった人はフロベールのボヴァリー夫人もハマると思いますね。 | ||||
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良かった点としては、光太が「若い」というだけで特別な魅力もない、 ごく普通の若造だって事。 これが逆に何か特別な魅力があったりすると、リアリティが何段も 下がってしまう。 その辺にいくらでも居る若造。 それが時として、人生を変えうる黄金の輝きを放つ錯覚に陥るのは、 ありそうな話でストンと腹に落ちる。 ただどうしても気になってしまう事がある。 物語にさほど影響しない登場人物がなんとも邪魔なのだ。 唐突に【山田和貴】と話が展開しても、「山田和貴って、えぇっと…」と、 気持ちよく本流を読み進めているリズムが分断されてしまう。 その山田和貴が欠かせないキーパーソンならまだいい。 ただ正直、この登場人物が居なくても本筋に影響は無いのだ。 買い物や装う事に依存していく事例を幾つかシンクロさせているのだが、 本筋に帰結するならまだしも、サイドストーリーなら一つで十分。 無駄に複数シンクロしてると、リズムが狂い正直邪魔。 読みやすさやリズムはエンターティメント小説に欠かせない要素だと 思っているので、削ぎ落とせるパーツは削ぎ落としてほしかった。 | ||||
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ドラマの方が面白いです。 私は、ドラマのドロドロ感が好きでした。 原作は、もう少しあっさりしています。 海外の描写が、ドラマに比べると、多めかな? つまらなくはないけれど、これはドラマにも言えるけど、 キャラクターに「何で?」って思うことは多々あります。 ただ、筆者は、その辺を描きたかったようです。 評価は3にしましたが、実際は2.5くらいかな。 ドラマよりも少し多めに背景を知ることができるので、 さらっと読んでみるのもいいかもしれません。 | ||||
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作家が女性であるために、いささかフェアでない。主人公の横領行為を正当化したいがために無理もある。一億円を横領した主人公を軸に、買い物依存症が原因で離婚した友人の女、節約に異常に日々勤しみ、家族にもそれを押しつける女。中年の主人公の女の、孤独感、茫漠とした虚無感や、満たされたい、他者から必要とされたいと、日々強く願うため、その思考に、がんじがらめとなり、ついには、銀行の顧客のカネに手をつけるのである。主人公の夫は、妻と向きあっているとは言い難いが、酷い夫過ぎる、とは言えない。仕事は出世コースで、海外転勤もあり、重要なポストで、いいセクションを任されている。仕事に打ち込み、カネにだらしないわけでもない、給料もきちんと入れ、一戸建ての家も建て、ローンも支払い、愛人がいるわけでもない、妻に暴力をふるうわけでもない。妻の精神深部に無関心ではあるが、気遣う面もあり、二人で外食し、妻にプレゼントもする。現実とフィクションを比べるのもナンセンスであるが、これまでやって、妻に横領事件を起こされる夫がいささか哀れだった。主人公は、他人のカネを、それこそ、自転車操業的に繰り返し、繰り返し、証書偽造までして、着服し、湯水の如く使い、焦りを募らせ、矛盾や恐怖をかかえながら、あくまでも疑似的な充足感を得ていくのである。主人公は裕福な事業家の家に産まれ、結婚以前の学生時代から、自分の存在価値についてや他者に必要とされる事を渇望する傾向が見られ、10代らしい、頑なな正義感や、明るい性格ながら、突き詰めて考える、生真面目な点があり横領と言う結果になったのは必然だったかも知れない。横領してまで演じた虚構、その先には破滅しかない。実質的な意味でなく、主人公が突き進んだその道に、そこで得たもの、その先に、結局何もなく、更なる、深い虚無感の、負のループが待っていると言う事に気づくからである。 | ||||
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出だしがインパクトあるだけに、中盤からのヒロイン?の実態が明らかになるにつれ、ドキドキ感は増しても、凡庸な展開になってしまう。 ヒロインと同じ年齢の女性や男性の想いも、どう収拾つけるのかと期待させるが、やはり結果的にとってつけたようなハンパさが否めない。 お金の怖さを描いたという点では、どんなホラーよりも怖い。 こういう怖さを書かせたら、この作家は抜群である。 | ||||
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下世話さがあるので面白くないことはないけど、この著者の作品はどれも好きじゃないんだよな 登場人物が嫌いってのもあるけど何か共通して不快なものを感じる こういう小説を面白がって読む自分が嫌なのかな | ||||
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主人公は、梅澤梨花という女性。 彼女は結婚している。 元々は、正義感の強い女性だった。 結果として、彼女は銀行員(営業)という立場を利用し、1億円ものお金を横領した。 本作は、彼女の高校時代の同級生たちの現状も交えつつ、彼女が何故犯罪者となっていったのかを描いている。 人は誰しも、彼女が当初感じていたような「今の場所は本当に自分が居るべき場所か?」という疑問を感じる時があると思う。 そういう点で、誰しも彼女のように犯罪に走る危険性はあると思う。 (ほとんどの人は、どこかで自分に歯止めを掛けると思うが・・・) 大金を得て、彼女は幸せになれたのか? 愛人といるときに、彼女は幸せだったのか? 逃亡の果てに、彼女が思うことは何か? 後読感は悪い。 | ||||
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