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民王
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民王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全180件 161~180 9/9ページ
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ホント情けないほど馬鹿馬鹿しいのだけれど、たまにはこんな肩の一切こらない 小説も良いものだな、と。 人物の中身が入れ替わる設定は使い古されているわけだが、料理する人のセンスや 力量があれば今でも十分に楽しめるということが良く分かる。 さすがは池井戸氏で、テンポの良いユーモラスな文体ながら、時折見せる本音の部分は 舌鋒鋭い。貸し渋りをする銀行、農薬まみれの野菜を作る農業、保身のために硬直した 新薬の許認可体制、本来の政治のことよりも政治家のスキャンダルばかり追い求める マスコミなどへの批判を随所に盛り込むことにより、笑わせるだけでなく、とても熱い 小説に仕上がっている。 それにしても初期作品はハードボイルドタッチだったのが、随分と作風が変わった 池井戸潤。ちなみに最近の作風の方が断然好きです。 | ||||
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外見はそのままで中身が入れ替わってしまう設定は、東野圭吾の『秘密』や五十嵐貴久の『パパとムスメの7日間』 あるいは映画『転校生』でもおなじみであり、もしかして池井戸潤がつまらん“二番煎じ”を書いちゃったかなー しかも首相とその大学生のバカ息子が入れ替わるといつチャラい設定。 あまり期待せずに読み進めていくと… 政治家とは、国を憂うとは、そして何よりも正義とは! 同じ著者の『空飛ぶタイヤ』では、真正面から骨太に描かれた正義感が、ギャグやドタバタ喜劇の衣を被りながらも しっかりとキッチリとそしてちょっとウルッと来る形で描かれています。 正統派小説としては『空飛ぶタイヤ』がまた入れ替わりものミステリーとしては『秘密』の方がクオリティが 高いといえますが、どこかの総理大臣に読んでもらいたいという意味でこれはこれでありかなと…。 | ||||
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麻生太郎元総理の「ミゾユウ」事件からの発想で書かれた作品なのでしょう。 父と息子が入れ替わる事自体はいいのですが、それによるドタバタ感や緊張感が薄いです。入れ替わりを知る人物が多いのが原因なのかもしれません。 とにかく、広げ過ぎです。 池井戸作品を最初に読むなら、「空飛ぶタイヤ」か「鉄の骨」をお勧めします。勧善懲悪を書かせたら、No.1です。 | ||||
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池井戸さんの小説は大好きなんですが... この方の企業小説、銀行小説はすばらしいです。 ですが、政治には手を出さない方がいいかと思います。 設定や進行にリアリティがなさすぎます。 ニュースを見ていれば中学生でも分かるような間違いがそのままです。 たとえば、内閣不信任案は参議院では可決され得ません。 元銀行員であるからこそ、銀行や企業の世界観あふれる小説が書けるのであって、 政治に関する知識はド素人、政治に対する洞察が全く感じられません。 高校生が書いた駄文のようです。 | ||||
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中身入れ替わりというのはありがちな設定だけど、楽しく読ませてくれる。映像化にも向くと思うのだが。 著書の幅の広さに驚かされる作品でもある。 | ||||
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前半を読んでると別の某作家の作品と間違えたのかなと思うくらいバカバカしい展開、セリフが続きます。 途中でやめようか迷いましたが、後半に入り「空飛ぶタイヤ」にも迫るほどの気迫や情熱が語られており、 読後感も良くトータルで良い作品だったと思います。ドラマとかにするといい意味でぴったりな感じです。 | ||||
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総理大臣の武藤泰山、その息子の武藤翔。このふたりが入れ替わった!!日本の国はどうなる? 翔の未来がかかる就職試験の結果は?そして・・・ふたりは元に戻ることができるのか?また、 裏に隠された陰謀を暴くことができるのか? ろくに漢字も読めない大学生の翔が総理大臣に、そして泰山が大学生に。ふたりはそれぞれの 役割を必死にこなそうとするが、いろいろな事件が巻き起こる。ドタバタ感が強いが、この作品の 中にはしっかりと作者の思いが練り込まれていた。現代社会が抱えるさまざまな問題。その問題に 真剣に取り組もうとせず、おのれの保身ばかりを考える政治家。本当に国の未来に憂いを抱いて いるのは、若者たちではないのか。作品の中で作者は叫ぶ。そのことがずしっと胸に響く。また、 翔が就職試験のときに語る熱い思いも胸を打つ。入れ替わりは不可能だけれど、今の政治家たちに 初心を思い出してほしいと強く願う。自分自身のことより国の将来のことを考え、理想に燃えていた 若き日のことを。そうすれば、今の日本も少しはいい方向に向かうのではないだろうか。面白いだけ ではなく、いろいろな問題提起を含んだ作品だった。 | ||||
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設定で最後まで引っ張った感じ。 細部の詰めの甘さとかはなぎ倒した感じかな。 ま、いいのか。 そこそこ面白かったから。 映画化は三谷かクドカンじゃなきゃハードル高そうだけど、2時間ものならいけるかも。 | ||||
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漢字を読めない首相、泥酔会見をする外相など、現実にあったことを素材にした国会ギャグ小説。息子と親父の人格が入れ替わる?脳波すり替えの陰謀?設定も内容もハチャメチャだ。 しかしそこは、やはり社会派小説を得意とする池井戸氏。シリアスな内容も一つ盛り込んで、ドタバタギャグをきゅっと一締めしている。ラストシーンは影像が目に浮かぶようだ。映画だったら、エンドロールにそれぞれの選挙戦が映し出される感じ…。 | ||||
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TVで【鉄の骨】を観て作者に興味を持ち、購入して読んでみました。 あらすじなどは他の方のレヴューにお任せして、感想だけを書きますと… 一言で言えば、『痒いところを掻いてくれる』…そんな、読んでいて心地よい作品でした。 もっとも、痒くしてるのも作者さんなんですが、ねw 社会の悪、あるいはそこまでいかなくとも、「これ、おかしくね?」と感じていることをバッサリと斬って捨ててくれます。 本当はこうであればいいなと思っている。でも、世間体を気にして言えない、行動に移せない。そんな理想を主人公たちが実行してくれます。それがまた心地いいw 読んだ後、スカッとした気持ちになれました。 政治や世の中に嫌気を感じている方にぜひ読んでいただきたい作品です。 | ||||
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総理大臣に就任したばかりの武藤泰山と、その息子で遊んでばかりの大学生の翔、ある日突然、二人の中身が入れ替わってしまう。序盤から中盤にかけては、中身が入れ替わった二人の混乱する様子がおもしろおかしく描かれており、中盤以降は政治に対する熱い想いが描かれていて最後まで楽しめた。 特に、総理大臣の翔と、大学生の泰山が、お互い言いたいことを言う場面がおもしろかった。自分の利益しか考えず国民のための政治をしない政治家や、女性問題や任命責任など関係ないことばかり質問する議員やマスコミに、翔ががつんと言う場面は痛快だった。また、就職面接で自分の利益や目先のことだけを考える企業に対して、自分のことは棚にあげて面接官に説教する泰山が、徐々に初心を思い出していき、政治家として大切な気持ちを取り戻していく様子も熱かった。 | ||||
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池井戸作品はすべて読破していますが、この作品は異色! 読み始めは「なーんかぬるい小説だなあ、失敗だったかな?」と思ったりもしましたが中盤からはいつもの池井戸作品同様、いやそれ以上かも! とにかくすっきりする作品です。 同時に「今の政治って何なの?」と深く考えさせられたり! あのスッキリ感が味わえるまで結構長い道のりですがそれだけに読んだ後もう一回すぐに読み返したりして。 なかなか何度も読み返す小説ってないですよね。 | ||||
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池井戸潤氏の作品に流れる姿勢は、若手の正義が圧倒的な爽やかさで勧善懲悪することにある。何と言ってもその代表作は、「オレたちバブル入行組」、「オレたち花のバブル組」、「シャイロックの子供たち」だ。その後に社会派作品が出てきて、最近では「鉄の骨」であった。ところが本著には正直言って「これは何だ!?」と流石に驚いた。米CIAから最先端技術が盗み出され、そのお蔭で与党・民政党党首で首相の「武藤泰山」と、その息子で京成大の学生の「武藤翔」が入れ替わってドタバタとなる。首相は「翔」だから、国会答弁や衆院予算委員会でのやり取りは凄い。答弁はメモを読むだけだが漢字が読めない。「惹起ワカオキ」、「派遣ハヤリ」、「回避カイサケ」「有無ユウム」となる。勿論「未曾有」は「ミゾウユウ」と読む。アキバ系でアニメやマンガは世界に誇る日本の文化と強調する。一方で、息子は就職活動の真っ最中であったから、代りの「泰山」が各企業を回る。東京第一銀行では「貸し渋り」、アグリシステムでは「外国産農薬まみれ野菜」、日ノ出製薬では「薬品の許認可で政府と癒着」と、政治議論を面接担当者としてしまう。最近の民政党政権では世襲の安西、田辺、そして武藤と短命首相が続いており、斯様に馬鹿馬鹿しい程に笑ってしまうのだが、本書の中の随所に政治、社会、政財官の問題に、矛盾や蛮行や愚行を皮肉っぽく指摘し、親子で正義の味方振りを発揮する。池井戸氏流の精神がドタバタ本書でもきちんと現れている。勧善懲悪は警視庁公安第一課の新田警視が素晴らしい。京成大学の現代政治学教授は小中寿太郎という、パイプをくわえ、ふんぞり返った大阪弁の評論家だが、その講義の無茶苦茶発言も面白い。そしてこの首相親子は最後はきちんと締め括るので、読後感はそう悪くない。 | ||||
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バカバカしいお馬鹿な作品でしたが 政治家の滑稽さを腹の底から笑う作品として見るならば最高です 一昨日には参議院選挙が有ったばかりですが 政治屋さんって言うか、本当にこんなんだったら日本は終わっちゃいますよね 人格の入れ替わりっていう作風は他にも有りますが 政治家を題材にしたって言うのが笑える。 親子関係を描きながら、男の醜さ厭らしさを政治家になぞらえて 描くあたりは、ブラックユーモアが効きすぎてます。 でも、楽しめたって言うよりは、笑えた作品でした。 | ||||
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面白い。今年読んだ小説でぴか一。ストーリーはどたばた、荒唐無稽だが、主人公たちにぐんぐんと感情移入してしまう。TVドラマ化、映画化が想定されているようだが、ぜひとも観てみたい。抱腹絶倒 | ||||
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冒頭は現実の政治をデフォルメしている感じで 比較的入り込みやすかったのですが、 まさかの人格入れ替わりになってしまい、 個人的にかなりテンションが下がりました。 この類の手法に辟易しているところはあるので、 食わず嫌いな感はあるのですが・・・ とはいえ、文章は読みやすく、 キャラクターもハッキリしているので、 スムーズに読み終えることができました。 腑に落ちなかったのは、結末につながる部分です。 終始問題の元凶がモヤモヤしていたのですが、 ラスト直前にいつの間にか解決していた感じで・・・ まぁ、政治モノですが、あまり難しく考えず、 爽快感を楽しみたい場合にはオススメです。 | ||||
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久しぶりに池井戸さんの作品を読みましたが、随分印象が変わりました。軽くて、面白い。文章も上手になりましたね。 荒唐無稽でコミカルなのですが、なかなか考えさせてくれます。 早く文庫になると良いですね。 | ||||
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「鉄の骨」などと比べるとかなりタッチは軽い作品。 だけどもそこここに現在の政治に対する風刺などが散りばめられ、面白い。 設定のシンプルさ加減には賛否両論あるけど、別にアイデアだけが作品じゃないと思うのでマルです。 | ||||
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「空飛ぶタイヤ」や「鉄の骨」でファンになった人には、 かなり意外な内容かも。 しかし、いまや混迷を極める”政治”を題材に、 ここまで面白く読ませる筆力は、さすが。 作者が目指す”エンタメ観”とは何かが、伺われる一作。 版元が「ポプラ社」ということで、この内容&展開に なんだか納得してしまいました。 | ||||
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序盤からバカバカしい設定(総理大臣と、そのドラ息子が入れ換わる)で始まり、バカバカしいギャグが続いていく。単なるギャグ小説なのかと読み進めていると、いつの間にか感動している自分に気がつく。 クスッとしているうちに、ウルッときた(笑)。 この辺りの手法は、浅田次郎に似たものを感じるけれど、エンタメ本の本質は「楽しく読んでたら感動した」という、大衆が肩肘張らずに活字で元気になれるところにあると思った。 まずは、ギャグ小説だと思って眉間のしわを伸ばして読まれるといいと思います。 最近仕事で疲れ気味のあなたも、きっと最後には、スッキリとした読後感を得られますよ! | ||||
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