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楽園のカンヴァス



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【この小説が収録されている参考書籍】
楽園のカンヴァス
楽園のカンヴァス (新潮文庫)

楽園のカンヴァスの評価: 4.43/5点 レビュー 506件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.43pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全431件 261~280 14/22ページ
No.171:
(5pt)

ルソーの絵の魅力をピカソが見出す。

ピカソ 1881年うまれ。
ルソー 1844年うまれ。

税関史 ルソーの 絵の持つ魅力をはじめて 見出したのは ピカソだった。
その代表作が 『夢』 1910年の作。その年に ルソーは 66歳で 没する。

うまい絵ではない。
しかし、何かが引っ掛かり、何かが新しいものがある。
1908年にピカソ(27歳)とルソー(64歳)とであうが、
ピカソは その前から ルソーの絵を評価していた。

ルソーの女神 ヤトヴィカ。
ティムブラウンは、アメリカ現代美術館の
アシスタントキュレーターだった。
そして、伝説のコレクター バイラーによってスイスに招待された。
ティムブラウンは、トムブラウンのアシスタントをしていた。
本来ならば トムブラウンを招待するはずなのだが
間違えて 招待されたと思ったが、招待に応じた。

ある絵を鑑定してほしい と言うことだったが
それは、ティムブラウンだけでなく 早川織絵も招待されていた。
鑑定する絵は ルソーの『夢のあと』と言われるものだった。

バイラーから 7つの章になった 本を読むを
毎日 1章づつ よむことで 『夢のあと』の真贋の判定をすることだった。
実際には 『夢』があり ただ 手の形が違うのだった。
ルソーが 60歳を超えている感じはなく、40歳から50歳くらいの 年齢のようだ。
ヤトヴィカに 心ときめかす。
ヤトヴィカは ルソーから絵をおくられるが
うまい絵でもなく、骨董品屋に売りつけるのだが。安い値段でしか うれない。

ルソーとピカソが 接点となるが、
夢のあと の 下の絵 が ピカソの絵ではないかと いわれた。
ヤトヴィカの夫は、徐々に ルソーの絵を評価し始める。
はたして 夢のあとは ルソーの書いたものか?
本当に 下絵に ピカソの絵があるのか?
そして 読まされている 本は 一体誰が書いたものか?

ティムブラウンと早川織絵の織りなす物語。
早川織絵が ステキな女性に 描かれている。

絵を 謎といていく 筆力は 並大抵ではない。
楽園のカンヴァス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.170:
(4pt)

アンリ・ルソーの「夢」を題材にしたコレクターの秘蔵作品の真贋をミステリアスに読み解く物語。

MoMAのキュレーター・アシスタントのティム・ブラウンと新進気鋭の研究者早川織絵が、伝説のコレクターであるコンラート・バイラーの秘匿所蔵品であるアンリ・ルソーの「夢をみた」の真贋を、関係する一冊の本を交互に読んで鑑定・講評する物語。著者の美術に関する造詣の深さが小説全体に行きわたり、著者の物語世界についつい引き込まれてしまいます。文章は上手く、読み応え十分、長年に亘り実業(ビジネス)の世界に生きて来たのに、ここまで文章を読ませるのかと、今まで原田マハなる著者を知らなかった自分を残念に感じました。ただ、ラストパートの謎解きは仕込み過ぎていて、素直に読み解けない印象も残ります。読者が合点が行くようにとの親切心からと思いますが、謎解きは少なく、読者の想像に多く残す様な深みのある終わり方をしても良かったのではと感じました。ますますの活躍が期待され、注目して行きたい作家だと感じます。
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No.169:
(5pt)

すばらしい作品

ルソーが大好きになった。芸術への愛情にあふれた,心が温かくなる作品だ。お薦めします。
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No.168:
(5pt)

ヤドヴィガとルソーの情熱の本です

アンリルソーの世界に連れて行ってもらいました。本物「楽園」をNYのMoMAで
見たくなりました。読み終わってもまだ余韻が残ります。
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No.167:
(5pt)

ルソーの絵がみたくなった

ルソーには全く興味がありませんでした。
でも「ジヴェルニーの食卓」を読んで、画家の人生とか
周りの人とのかかわりとかフィクションの部分があるにしても
とても興味をそそられてとても楽しめたので、
同じように絵画をテーマとしているこちらの作品も読んでみることに。

こちらは絵画の背景や画家のことだけではなく
キュレーターの経験がある著者でなければ書けないような仕事の話とか
ミステリーの要素もあって
一気に読んでしまう面白さでした。
もちろん絵画についてのあれこれもあって
早速ルソーの絵がみたくなりました。
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No.166:
(4pt)

『夢』

荒削りの部分もあるけれど、おもしろかったのですぐに読み終わってしまいました。美術館の学芸員ってどんな仕事なのかなっていつも思っていましたが、トップ・キュレーターというのはすごい専門職なんだなと再認識しました。お勧めします。
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No.165:
(5pt)

ルソーへの愛が溢れている小説

数年前、テレビで原田マハがルソーとルソーの作品を解説していて、それがメチャクチャ面白かったので読んでみた。

物語としては、ルソー研究者の早川織絵と、ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンの二人が主人公で、この二人を中心に物語が進んで行くのだが、実際の主人公は画家のアンリ・ルソーだと言ってもいい。

ルソーの晩年の様子が物語の中の物語という形式で描かれているのだが、この話が抜群に面白い。
美術業界では「日曜画家」だの「遠近法すら身につけてないヘタクソ」とか散々バカにされていたルソーだが、ピカソなど数少ない理解者に支えられ、極貧生活にも負けず創作活動に情熱を燃やしている姿は感動的ですらある。
他人に評価されずとも、信念を貫き、死の直前に大作「夢」を完成させた。
ルソーの生きざまを伝える事こそ、この小説のテーマだと思う。

登場人物のティム、織絵、バトラーはルソーの人間性と作品に対し、多大な尊敬の念と愛情を持った人物であり、それはおそらく作者の原田マハ自身の想いでもあるのだろう。
小説全体を通してルソーへの深い愛情と敬慕の念が伝わってくる。
「ルソーの素晴らしさを少しでもわかって欲しい」という作者の強い情熱が伝わってきて、とても楽しく読めた。
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No.164:
(5pt)

レヴェル高っ!

絵画や芸術史はミステリーの題材になりやすいのかもしれない。
そもそも、画家の生涯がミステリアスだったりする。

それにしてもレヴェルが高い。

ミステリーとしては「盛り過ぎ」の感がある。最後の「CかNか」の件はなくてもいいかなって気もする。
しかし、その「盛り過ぎ」が嘘っぽく見えないから不思議だ。ルソーに対する知識もさることながら、筆者自らがルソーのミステリアスな部分を楽しんでいることが、この本を面白くしている最大の要因なんだろう。
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No.163:
(5pt)

美しさをもつ文学作品

作者の美術への造詣の深さが、文章・物語自体に美しさを持たせています。また、知っている作品はもちろん、知らない美術作品についても
どんな作品なのか創造が掻き立てられ、実際に見た際の感動が増幅します。
自分はかなり没頭して読んでいたので、自身が旅をしているような錯覚をしてしまうほど、のめり込んでいました。
美術に興味野ある方にはぜひ読んで頂きたいです。
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No.162:
(5pt)

よかった

手配も早く、商品もきれいでした。安価で入手できてよかったです。
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No.161:
(5pt)

美しすぎる世界観

何とも素晴らしい作品に出逢えました。
美術に全く知識のない私ですが、思わず
ルソーの作品を検索してしまうくらい
美しく甘美な世界観に酔いしれました。
絵画の謎がとにかく魅力的で最後まで
ワクワク感が消えません。ふたりの恋の
行方もうまく織り交ぜて、最高のラストへ
繋がります。これ程胸を打つ作品には
なかなか出会えないです。

静かに
楽園のカンヴァス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
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No.160:
(5pt)

ルソーへの情熱

著者は、森美術館設立準備室に在籍中に、ニューヨーク近代美術館に派遣された経験を持つ、元フリーのキュレーターとのことです。
絵画に関するその愛情と知識は深く、
それらの知識を巧みに小説の中に取り込んで、読み手を引き込んでいくという手法は素晴らしいです。

さて、話の始まりは、2000年の倉敷ー大原美術館です。
この美術館で、監視員として働く女性、早川織絵。
ある日、織絵は館長室に呼ばれます。
そこには新聞社の男がいて、アンリー・ルソーの大々的なな展覧会を開催予定だと言います。
そのため、ニューヨーク近代美術館(MoMA)からも『夢』(本の表紙の絵です)を借りたいと。
そして、MoMAのチーフ・キュレーター、ティム・ブラウンが、日本側の交渉窓口として、織絵を指名してきたのだと言います。
実は、織絵は、ある事情があって経歴を隠していましたが、
ソルボンヌで美術史の博士号を26歳という若さで取得し、一時、美術史学界を騒がせた新進気鋭のルソー研究者だったのです。

この後、舞台は、1983年のニューヨークへ飛び、
MoMAのチーフ・キュレーター、トム・ブラウンのアシスタントであるティム・ブラウンが語っていく形になります。
ティムは、スペルの間違いで本来はトム宛に来たと思われる1通の手紙を受け取ります。
手紙の内容は、伝説のコレクター、コンラート・バイラーからのルソー作品の鑑定依頼でした。
ルソー研究者のティムはトムになりすまし、招待を受けて、バイラーの住むスイスのバーゼルに向かいます。
鑑定をするのは、ルソーの『夢』に非常によく似た作品『夢をみた』です。
しかし、依頼を受けた人間がもう1人いました。
それが、日本人女性、オリエ・ハヤカワです。

さらに、奇妙なことに、鑑定方法は、
ある物語を1日に1章ずつ読み、最終日に真贋を確定することというものでした。
その物語の舞台は、1906年から1910年のパリ。

というわけで、美術ミステリーは、ドラマティックに展開していきます。
『夢をみた』の真贋はいかに?
ルソーとピカソの関係は?
コンラート・バイラーとは何者なのか?

美術史ミステリーとしてのおもしろさと、
絵を愛する人たちの情熱にくらくらする思いをしながら
たいへん楽しい読書をさせてもらいました。

ルソーの絵はそれまで特に好きと言うわけでもありませんでしたが、今はかなり興味レベルが上がっています。
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No.159:
(5pt)

情熱の習作

Passion まさにそれを感じさせる作品だった。 芸術の前でのめり込むような感動を覚えることは久方なかったが、この作品で筆者の感情を通し追体験をでき、良い読書時間になった。
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No.158:
(5pt)

画家にまつわる物語はやっぱり面白い

本屋をブラブラしていて、表紙のルソーの絵に目がとまってついつい買ってしまいました。 ミステリーというよりは、ルソーに関わる男と女のドラマ、恋愛小説、そしてルソー物語と言ってもいいのかも知れませんが 読み終えた後に、ちょっと切ない気持ちと清々しさが残りました。 画家には、あのフランダースの犬に登場するルーベンスのように富や名声、愛する家族を生前に手に入れる人もいれば、 アンリ・ルソーのようにまったく評価されずにこの世を去る画家といますが、 読み物として面白いのは断然後者の物語です。 切ないけれども、最後まで絵を描き続けたルソーの人生は、まさに情熱そのものです。
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No.157:
(5pt)

本を読んで初めて泣いた

喫茶店で読んでいてうかつにも泣いてしまった。 絵に懸ける情熱が人を結びつけていく。
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No.156:
(5pt)

映画を見ているみたい

とにかく引き込まれて面白かったです。 文章も読み易いです。 頭の中で映画を見ているような感じでした。 (ダビンチコードのノリで映像が浮かびました。 ) すごくしょうもない書評ですが、面白かったのでオススメです。
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No.155:
(4pt)

面白かったです。

ブルーピカソはPOLA美術館にある聖母像の事ですよね。 物語の中に出てくる絵をネットで、鑑賞しながら読ませて頂きました。 ジヴェルニーは最後涙してしまいましたが、今回は予想出来た展開でハッピーエンドまあ良かったです。
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No.154:
(5pt)

最後まで

最後まで吸い込まれるように、物語の世界に引きづりこまれていきます。 ルソーとは?その絵のように小説に魅力があります。
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No.153:
(5pt)

猫じゃらし

NHKの日曜美術館なんかをコソコソ見ている絵画ファンにはたまらないミステリー。
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No.152:
(5pt)

絵画の見方がわかるミステリー

美術品としての絵画の見方がわかったような気がします。 生前はあまり受けなかった絵でも時が経つにつれて人気が出てくる絵画がある。 絵に隠されたなぞとよく言うけれど、絵になぜこの動物や物や風景などが忽然と描かれるのか。 結局は作者のみぞ知ること。 それを他人はああだこうだと語ることになるが、その語りもまた 想像を膨らませながらになるのでまたミステリーを生み出していく。 良い絵は見る人の感性によって好き嫌いが決められるだけである。 この小説は一つの絵画を追っていくミステリー。 絵の作者が存命ならば訊き出したい謎を解き明かす。
楽園のカンヴァス (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615

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