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楽園のカンヴァス
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楽園のカンヴァスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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★1にしないのは、文章と表現はわりといいと思ったから。 この作品は劇中劇の形式を取っているのだが、中の劇(小説)はいい。むしろこっちを膨らませたらよかったんじゃなかったのか? 小説の形式は単純でいいと思う。不思議な世界に迷い込んであとは夢オチでもいいと思ってる。 本作は、現代のほうがひどくて我慢ならない。 オークションの2大勢力とicpo所属を名乗る女が登場するのが物語の半分くらいのとこ。 ここらでアホらしくなってきたけど、悔しいから最後まで読んだよ。 自分はミステリー(謎解き)小説にもう、魅力を感じないからなにをやられても退屈なんだけど、 一応、ミステリーファンに忠告しておく。 ★この作品は情報を小出しにした上で、唐突に「実は私はあれだったのです!」をやってる。しかもやたらくどくど先延ばしにする。 この方式が嫌いな人は読まない方がいと思う。 ブルー・ピカソが隠れてるのを確信してるのかしていないのか、その辺も読んでてぜんぜん分からん。 だってx線検査ができるわけだろ? オリエがどんな感情で行動してるのかも最初から理解できない。 その後、何があったのかも回収してない。こどもを身籠ってその相手と別れて出産までしてるのにだよ??? ふざけんなよ、ほんとに。 | ||||
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ルソーについてはその作品や人生も含めて独特の魅力がある人物だなと思い関心を抱いていたところ何かの拍子に本書を見つけ、世間でも高評価のようなので早速読んでみましたが...残念ながら動かされるものを感じませんでした。 ストーリーもしばしば突拍子もない方向に行きますがそれはよいとしても、どうも......。それでも自分のセンスを疑って再度読み返してみると、どうやら文体が自分の求めていたものと違ったようです。全体的に情景、人物の描写が軽易で、アートを扱った作品にしては作者の表現は深みを欠き、言ってしまえば稚拙に感じられます。 この作者の発表する作品の主題はどれも自分にとってピッタリで興味こそ湧くものの、おかげで二の足を踏んでいるところです。それだけ期待を裏切られた感があります。一冊読んで作者の資質を判断するのも尚早かもしれませんが少なくともこの作品に関しては過大評価ではないでしょうか。 さほど期待せず気楽に読み進めればもう少し楽しめるかもしれません。 | ||||
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広げるだけ広げた風呂敷を、ぜんぜん畳まずに終わってしまった印象。 こん作者の本を初めて読みましたが、次はないかな。 | ||||
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原田さんの作品は、どれか一つは読んでみようと思っていましたが、なにも魅力を感じないだけではなく 買ったことを後悔させるほどです。 フランス至上主義、白人至上主義で本当に気持ち悪い。 | ||||
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フランス素朴派の画家アンリ・ルソー(1844 - 1910)の傑作《夢》に酷似した作品に秘められた画家の想いと、それを読み解こうとする研究者たちの想いを描いた物語。 本作を読んでいて思い出したのは、ノンフィクション『印象派はこうして世界を征服した』の作者フィリップ・フックによる小説『灰の中の名画』。本書と『灰の中の名画』に共通するのは、あるはずがない美術品が存在したという疑惑が浮上する点、両作者が美術の世界に席を置いていたために業界内のちょっとした内幕が書かれている点です(原田はいくつかの美術館に勤務していたようだし、フックは美術オークション会社のディレクターを勤めていた)。そして残念ながら、がっかりした読後感も一緒でした。 歴史上あるはずがないモノが存在する、という歴史ミステリーはむずかしい。肝心のモノが小説世界の外、すなわち現実には存在しない(とされている)がゆえに、フィクション内リアリティを担保するため、オチがある程度見えてしまうからです。 考えられるオチなんて、たとえば、結局モノは存在しなかった、存在するが公にはならなかった、または存在の正否が曖昧なまま終わる、といったくらいでしょう。だからこそ歴史ミステリーはハードルが高くなり、緊張感を保ったまま結末まで引っ張る推進力が必要とされるはず。 しかしながら本書のばあい、そのハードルがさらに上げられています。物語は現在(2000年)と過去(1983年)というふたつの時間軸で構成されているうえ、現在軸から始まるからです。物語の序盤で登場人物の現状を明らかにしてしまっているため、あるていど読み進めれば、過去軸の結末はなんとなく察しがついてしまいます。そして作者が自らに課したハードルを効果的に利用していたか、あるいは、それをものともしない筆力で描かれていたかと言えば、否定的な答えをせざるをえません。 くわえて作中で鍵となる「謎の古書」にも伏線をはっておきながら、回収の仕方は中途半端。とってつけたような家族愛まで挿入しているのもあざとい。 おまけに、主人公格の世界的なルソー研究者ふたりは、ルソーは技術不足の「素人画家」として不当に評価されていると散々グチってきておきながら、いざルソー作品を目の前にして批評合戦をすれば、感情まかせで支離滅裂なことを言う。世評が悪いのはお前ら研究者がそのありさまだからだろ、と思わず突っ込みたくなります。 文章のリズムも近視眼的で全体的なバランスを欠いているし、比喩がなく散文的で、作者の文体にも最後までなじめませんでした。 | ||||
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メインテーマとしての絵画をめぐる謎解きは面白く興味惹かれるのだが、サブテーマとして主人公が高名批評家になりすましたことに関連した出来事は全く面白くない。 後者のなりすましに関しては、主人公があまりに軽率浮薄で全く共感できない上、解決が大方予想できるのにいつまでも引っ張られるためイライラしてしまい、作品全体の面白さが削がれてしまった。 余計なサブテーマはさっさと片付けて、メインの謎解きに集中できるような構成だったら、とても面白い作品になっていたかもしれないのに。 | ||||
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著者は、ルソーと ルソー好きな人々の話が書きたかったんだよね。 それ以上の作品にはなっていない。 結局ミステリーはミステリーのままだし、 肝心な勝負の行方は、 現在のヒロインから物語が始まっているので、 詳細は別として、およそ想像がついてしまう。 正直、ヒロインが勝負の場に立つ経緯だったり、 勝負を投げてしまう経緯もよく分からない。 大人の恋を描きたかったのかもしれないけど、 お互いのルソー好きをエクスキューズしてたら 恋に落ちましたって感じだし。 地位もあり、愛する人の子どもを身籠もった女性が、 他の男に心奪われ、地位も愛もかなぐり捨ててしまうには かなり説得力に欠けるような気がする。 しかも17年も経って、焼けぼっくい? 人間てもっと変わるモノじゃないかなあ。 親子の物語も描きたかったんだろうけど、 なんで、身籠もっちゃったんだろう、 「愛人」てだけで、設定がありがちすぎと思う。 そこをきちんと描いてくれないと、ヒロインの人物像が 全く伝わらない。 途中から、登場する重要な人物も、物語の 最後に「実はこういう者でした」って とうとうと説明されるのも、なんかなあ。 結局は、著者がいかにルソーを好きかって ことは伝わったし、美術界のビジネスみたいなモノ も勉強にはなったけど、 そこまでの物語でした。 | ||||
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おしいいいい・・・・・・・・!! という感じです。ピカソ、ルソーという超有名だけど怪しい芸術家、学芸員、コレクター、オークショニアというマニアックな人々 の仕事、考え方。おもしろい物語ができる要素が満載です。 でも、なんか稚拙な感じです。おそらく文体のせいでしょう。 最初は小中学生向けの物語かなと、思いました。むかし、「ずっこけ三人組」ってありましたね。 理由 1、擬音、階段上がるのに、「タタタ」は、かなり幼稚な表現だと思う。 2、主要なキャラクター設定がぶれている印象がある。 3、最初は地方の美術館からストーリーが始まるが、あまり必然性がない。 4、方言の使い方が?、なぜ方言なのか、地方なのか?が不明確、結末にも必然性がない。 5、外人が出てくるが、すごく日本人的な言葉遣いを行うので違和感がある。 6、ディティールが、荒い。 7、登場人物が色々考えているけど、なぜそういう考えになったのかの必然性が感じられない。 8、食べ物の描写が弱い。 9、登場人物たちの描写が弱い。服や時計、身だしなみ、発言、好み、食べ方、歩き方、しゃべり方などなど、 10、読み手が、想像を膨らませるような、表現がない。味気ない。 11、著者は書き手として、文字を愛していない感じがする。 12、著者は学芸員の経歴をもつわりには、対象とするもろもろに迫っていない。 13、著者は登場人物たちより頭がよくなければならないと思うが、実は登場人物を自分より頭がよく設定している ので、描写しきれず、途中で息切れしてしまっている感じがする。 14、携帯小説を読んでる感じがする(別に携帯小説が悪いとい意味ではなく、紙媒体で発表する必然があるのかが問題) 15、難解な美術史を分かりやすく物語にしようとしていたら、読者を馬鹿にしすぎていると思う。 16、この著者が、どんな物語が好きなのかこの本では分からない。 17、会田誠の「青春と変態」のほうが、より美術愛にあふれ、より表現者としての覚悟、思いが伝わってくる。 18、なんで、この程度の文章力で小説家になれたのか不思議? 19、分かりやすさを狙っていて、それで人気を得たなら、その分かりやすさに答えてしまった読者に問題があるのでは?と、思ってしまう。 20、著者は親の七光りがあるのか? でも応援する。 | ||||
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評判が良かったので読んでみました。 ストーリーだけを追いたい人にとって途中の蘊蓄は退屈です。 短編で十分な気がします。 | ||||
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ハードカバーの装丁に惑わされて購入 10代の頃ならワクワクして読めたと思います ある程度読書歴が出来ると物足りません 文庫化したら旅のお供には良さそうです | ||||
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美術館のキュレーターが主要登場人物という小説は今まで読んだことがなかったので、その意味でとても興味深く楽しく読めました。 美術展や美術館がこういうふうに運営されているのか、といったことなど、美術館が好きでよく行っていてもなかなか知る機会もないので。 ニューヨークやパリが出てくるのも、よいのですが、その描き方や、登場人物のセリフなどが、ちょっと古臭いというか、昔のトレンディドラマのような雰囲気。 主人公の女性と、そのお相手的な男性が全く魅力的でないのも、セリフが古臭かったり、そもそも描き方が今一つなかんじ。 もっとふつうに美術館やそこで働く人々に関して描いてくれればもっとよかった。サスペンスとかミステリーふうに描きたかったのかもしれないが、そのへんも、全然成功していないと思った。図書館で借りればよかったかな・・・ | ||||
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絵の鑑定をさせる謎のコレクター、この人がいったい誰なんだろう?と考えながら読んでください。私が読み手として未熟だったんでしょうか、読んでる途中全くノーマークでした。 最初、女性の生い立ちがなかなか詳しく述べられててそこからどう展開していくのかな、とかなり興味をそそられましたけど、・・それから男性の方に視点がシフトしていってしまいました。それ以降の展開じゃなくて、それ以前の話に戻る展開だったんですね。期待と逆でした。 テレビで有名タレントが付箋をいっぱい貼り付けたこの本を片手に推薦して「美術館に行きたくなる」って言ってたので、ものすごく期待しましたけど、そうでもなかった。 | ||||
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初めは高階秀爾先生をモデルとしたらしき人物が出てきて期待したのだが、だんだん現実味がなくなって漫画みたいになっていく。天才美術史家の出会いだの、未婚の母だの、インターポールなんてのが出てくるにいたっては「ルパン三世か」と思った。丁寧に書いてあるし、作家として不遇だったから褒めたい気持ちはあるのだが、高得点はつけられない。恋をした、といっても何だかそれもお決まり路線みたいで、その相手の女性が魅力的に描かれてはいないし、推理もの、というのでもない。 すまん。 | ||||
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