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奇面館の殺人
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奇面館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 21~40 2/3ページ
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読みながら、実際はこうなんじゃないかなと思ってたことが、そういうことだったのか・・・これはアンフェアでは・・・・?でもギリギリセーフ!みたいな、もちろん良い意味でやられた感がありました。 次の館シリーズを早く読みたいです。 | ||||
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ぐいぐいと、この世界にはいれ込めます。 図面付で助かります。 雪に閉ざされた奇面館で残忍な殺人が・・凶悪な殺人者は奇面を被ってこの5人の中に・・一体犯人は誰なのか、おなじみ鹿谷門実が解決に望みます! | ||||
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綾辻の「館」シリーズ第9作である。 館シリーズといえば、第1作の十角館の殺人から連綿と続く綾辻の代表作である。前作の暗黒館がかなりの大部だったので続きはいったいいつ?と思っていたが、案外早かったような気がする。 例によって(?)奇妙な館で開催される奇妙な集まりへの招待状からすべてが始まる。問題の館は例によって例の建築家が手掛けたといういわくつきの代物。招待客が人里離れた館に集められるのと時を同じくして悪天候による積雪、そして翌朝発見される惨劇!という展開に、おやおや定番の嵐の山荘ものですか~と思ったら、さすがにもうひとひねりもふたひねりもしてあった。そもそも状況はかなり異様で、かつ、著者お得意の叙述トリックにからむのではと想像される表現が散見される。なかなか読み進めるのが楽しい状況である。 そして例によって掟破りをからめつつ、ハウダニットからホワイダニットへ論理がちゃくちゃくと展開する醍醐味。これに身を任せていくと、終盤にあっとおどろくどんでん返しが!という例の構成である。 ものがたりとしては、偶然のチャンスによって同席することになる女性が登場するので、この人が語り手役というかワトソン的な役回りなのだろうと思い込んで読み進めたら、意外にそうでもなかった(もちろんストーリー上で重要な役回りは持つのですが)のはちょっと肩透かし感ある。いつものことだがこの謎解明方法で本格推理小説というのは語弊がありそうだし、このメイントリックをあっと驚く超絶トリックというのは言い過ぎかもしれない。しかし終盤にきてのこの騙され感&ヤラレタ感は、良質のエンターテインメントといって良いでしょう。 | ||||
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強引に起承転結に当てはめると、「起」および「承」の途中までが上巻、残りが下巻に記載されている感じでした。 上巻は、これからどういう展開になるのか期待させる内容で楽しませます。 ただ、上巻を読んだ者に抱かせる展開への期待感を下巻通読後も充分に満足させられたかというと少し疑問に感じました。 登場人物も展開も、もちろん故意になのだろうけど全体を通してゴチャッとして、私にはスッと把握しづらかったです。また、人物を含めて「非現実的な」世界観をもつ設定の中で、現実的で合理的な論理から事件の「形」を推理していくのは強引で恣意的に過ぎるのではないかと思いました。エピローグ等の伏線の収拾も、狐につままれたような印象を感じさせるものが多いように思いました。 物語の趣旨はもちろん、そのおもしろさもわかる(ような気がする)ので、創作性には敬意を表すべき作品だと思います。しかし、巻末の解説も含めて、すぐには納得しづらい内容で、読み終わった後の爽快感や満足感のような感覚を半減させられてしまった感が否めません。 とはいえ、トリック重視のミステリーとしては一定のおもしろさは維持されており、本作を読んだことに後悔はなく、館シリーズのラスト作もきっと読むと思います。 | ||||
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友人のキンさんに教えてあげます。館は全て読みました。 ドキドキ、ハラハラで胸がときめきます。 | ||||
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綾辻行人の「館シリーズ」の9作目です。 自身の短編「フェラーリは見ていた」の記述によれば、 本当は6作目の「黒猫館の殺人」の次に書かれる予定の作品だったようです。 この作品は「館シリーズ」の中ではかなり堅実な作品だと思いました。 良質で、硬質で、多少古臭い「パズラー」だと思います。伝統工芸品と形容できましょうか。 しかし、その推理小説に殉ずるような綾辻行人のかたくなで一途な姿勢が、 この作品の骨格、価値を成しています。 ただ、「地味だ」「古臭い」という不満は出てくるだろうと思います。 私は「館シリーズ」の中にあっても遜色ない、十分に良質な作品だと思います。 ただ、昨今の綾辻行人お得意のホラー・幻想風味がほとんどありませんので、 「Another」「深泥丘奇談」など、そちらの方面で 綾辻行人作品に興味を持たれている方はご注意願います。 3作目の「迷路館の殺人」に近い雰囲気です。 初めて「館シリーズ」として本作を読まれる方は、 「なんだ、地味だな」と思われるかもしれませんが、 過去のダイナミックな展開のシリーズ作品の傑作も多くありますので、 そういう方もぜひ、第1作目「十角館の殺人」から読んでみてください。 (綾辻行人作品のリーダビリティは天性のものがあると思いますので) | ||||
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長い作品ですが、面白く一気に読めました。 さすがにこの手の作品を書かせたら右に出る者はいないですね。 ただミステリー的には、これといった傑出したトリックやどんでん返しもなく、 あくまでも作者の力量でぐいぐい引っ張っているだけの作品とも言える。 特に、動機が実に不可解というか理解不能です。 まったく説得力がありません。 ご都合主義的な部分もかなりあります。 睡眠導入剤を招待客に飲ませ眠らせるというのがありますが、 睡眠導入剤を飲んだからといって昏睡するわけではなく、 部屋の中でがちゃがちゃされたら 眼を覚ます人もいるんじゃないですか。 犯人にとってリスクが大きすぎです。 あまりネタバレしたくないので これ以上書きませんが、他にもいろいろ言いたい部分は多いです。 ただそれでいて、ここまで読ませてしまうのは、何度も言うようですが 作者の力量、熟練だと思います。 面白いのは間違いないです。 | ||||
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今のところの綾辻氏の館シリーズの最新作となる作品。 今回は舞台となる館そのものよりも登場人物が全員仮面を被って素顔が分からないという特異さで引っ張る作品。 ノベルス版で400ページ超えの結構なボリュームだが、殺人が起こるのは100ページ経過してから、しかも殺人は一件だけとかなりこじんまりとした展開である。著者が初期の館シリーズのテイストを出したいと語っているが、シリーズの水車館の殺人に一番テイストが近いか。 ギミック満載ながら、読者の思い描く展開の裏をかいているため、事件の真相がやや衝撃度が低いような気もするが、著者の目指した単なる謎解きミステリーとしては十分楽しませてくれる作品である。 | ||||
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やっぱり新本格良いなぁと思わせられる作品でした。 嵐の山荘というミステリど真ん中な舞台で展開される「館」ストーリー。謎と伏線の緻密な積み上げ。らし過ぎて嬉しく読みました。 作中で過去の事件に言及する場面があり、読み返すのも良いかなっと。本の販促が目的だとしたら、失礼っ。 勿論、本棚に並んでますよ(笑) | ||||
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ミステリーとしては王道的な作品。 謎も徐々に明らかになっていくし、矛盾もほとんどない。 「影山逸史」という名前をネットで検索したくなった。 途中、大きな仮説が出てきて私としても期待したが、結局肩透かしを食らった形。今回のようなラストであれば、ページを多くとる必要はなかったのではないか。 皆が奇面館に集められた理由が分かっているのであれば、もっと早く結論に行きつけたのではないかと思う。 また、犯人が全員に仮面をかぶせた理由は理解できなくもないが、大げさすぎる気はした。 | ||||
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「孤立した別荘内での殺人事件」型本格ミステリ。 ほとんど隙のない緻密なプロット構成で、物語展開も無理なく、物語の最初から読者を引き込んで非常に面白く読ませる。 でも、何かが足りない…。 それはおそらく、犯行のきっかけとなった盗難の動機が薄弱なことじゃないかな? ストーリーを明かしてしまうので詳しくは述べられないが、犯人は、手に入れたかった物を過去に手にする機会がいくらでもあったわけだから。その辺の犯人の心の動き・揺れを、最後に詳しく犯人自身に語らせて犯行の必然性を印象付けようとしているが、読者としてはそこが言い訳めいて聞こえてしまい、作品としてのインパクトに欠けるように感じてしまう。 とは言え、丁寧に作り上げられた工芸品のような構成を持つ良作だろう。 | ||||
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世の中には、「偶然」というものが確かにあり、本作品の前に読んだ作品は、「蝋人形館の殺人 (創元推理文庫)」(ジョン・ディクスン・カー著)でした。 両作品とも、本格ミステリ小説ですが、 1.奇妙な「館」で殺人事件が起こること。 2.「仮面」が重要なモチーフになっていること。 という2つの点が同じという「偶然」。 とは言っても、本作品の著者は、「蝋人形館の殺人」のことは当然知っているであろうし、実際、設定は似ていても、全く異なる作品で、ここで取り上げたのは、類似性を指摘するためではありません。 むしろ本作品のプラス面を強調するためで、本作品は、1930年代に書かれた「蝋人形館の殺人」の持つ、本格ミステリの味わいはそのままに、読者を欺く仕掛けやトリックを「複雑に進化させた作品」だと深く感じているのです。 館シリーズを読んでこられて来た方には、自信を持ってオススメします。 シリーズの特徴である、「中村青司の館」ならではの趣向も、作品全体と絶妙のバランスで絡んできます(ちなみに、354ページで、「中村青司の館」に対する評価を登場人物が述べるシーン、その表現にはニヤリとさせられました)。 また、真相解明の中で明かされる「伏線の巧妙さ」には唸らされました。 「蝋人形館の殺人」も「巧妙な伏線」を楽しむことができましたが、ミステリの重要な要素である「伏線」を巧みに操ることができる−−このことが、シリーズを長持ちさせているひとつの理由ではないか、と考えています。 「あとがき」によると、著者は「シリーズは全十作」と公言してきたとのことで、本作品は9作目。 少なくとも、あと1作は書くつもりのようですが、是非この作品のレベルは維持してほしいものです。 少々時間はかかっても構わないので、じっくりと練り上げた本格ミステリを期待しています。 | ||||
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「綾辻行人の〈館〉シリーズ」 と聞くと、ある一定のファンは、自分の中のハードルを勝手に最高値まで上げてしまうというか。 そして、そのラインをいつも軽々と超えて来てくれたのがこのシリーズなのです。 はい。 という訳で、「全10作」と明言されているシリーズの、愈々9作目。 持って来たのが、敢えて?直球のパズラー。 大技一発、でないのが寧ろ新鮮な人も、懐かしい趣の人も居るかも知れません(多分)。 気が付けば『十角館』が登場してから丁度四半世紀。 あとひとつ。 | ||||
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「館」シリーズの中ではかなりライトな部類に入る。 おどろおどろしさは低めで、驚愕の展開!もあまりない。 「暗黒館」に見られたようなゴシックホラーテイストが苦手な人にもOKな、正統派のパズラーである。 著者の筆力により相変わらずの「徹夜」クオリティには仕上がっているが、探偵役の主人公がスーパーヒーローすぎるのと、その他の登場人物がゲームの駒のように薄い造形になっている点は残念。 美青年執事好きの人にもおすすめ。 | ||||
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【注:ややネタばれ気味な記述あります】 待望の館シリーズ新作は、初期の味わいに戻った感のある好作品になりました。犯人当てゲームに徹し、描かれている全てが謎解きに奉仕する構成は、まさに本格ミステリならではの楽しみです。招待客の○○が△△であったという設定は「うーん、そんな事あり得るのかしらん?」と思える部分もありましたし、ご都合主義的な設定も目立ちますが、謎解きゲームの約束事と割り切って読むべきでしょう。何より計算されつくしたプロット構築が見事で、綾辻氏が卓越した技量の持ち主である事を改めて実感させてくれます。招待客の全てに仮面が被せられた理由にはやや既視感を覚えないでもありませんでしたが、大きな問題ではないと考えます。ただ事件そのものが、犯人が悪魔的な発想で緻密に練り上げた完全犯罪、という訳ではなかったため、全体的に小ぶりな印象の作品になってしまった点が少々残念です。贅沢かもしれませんが、『時計館の殺人』のように、犯罪計画そのものに恐ろしいまでの迫力を感じさせてくれる作品をまた読ませてほしいと願っています。とはいえ、本作も読んでいる間の楽しさは格別でした。 | ||||
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綾辻行人の新作は待っていた甲斐のある傑作だった。 雪や仮面といったミステリーファンにとってはたまらないアイテムが次々と。 館シリーズのマニアならば、ゾクゾクすることうけあいの奇面館。 作者の頭の中はどうなっているのかと思うほどの、設定のややこしさ。 さすがの一言である。 必死で推理しながら読んだが、またしても犯人を当てることはかなわず。 「また作者に負けてしまった」と思わせてくれるのも嬉しい。 これからもいい意味で我々ファンを敗北させて欲しいものである。 今から次の館が読みたくて待ちきれない思いだ。 | ||||
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登場人物全員が<仮面>を被った舞台で殺人事件と推理を行うという状況設定が面白いです。 犯人と文中のミスリードも「分かる人には分かるかな?」というギリギリのラインかと思います。 (私は伏線を意識しながら読みましたが、やはり最後に明かされるトリックには驚きました。) 綾辻さんへの期待感が大きいので星の数には迷いますが、 ここまで随所に変態(褒めてます)な要素はなかなか思い浮かばないと思うので満点にします。 単純な娯楽作品としては文章が少々回りくどい上に殺人の方法が重苦しいので、 女子大生といかにもな美青年秘書の存在が作品の印象を少し明るくしているようにも感じました。 | ||||
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素直に面白いです。 みなさんが言っているように、小ぶりで軽めですが、私は十分楽しめました。 暗黒館や時計館みたいな壮大さはないですが、中村青司の館はやっぱりわくわくします。 最後は、どんな館が出てくるのでしょか? | ||||
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綾辻さんの作品は、もう十何年も前にかなりハマッて、 「時計館」までの館シリーズと、「霧越邸」「囁き」シリーズ、 短編小説集などを集中的に読んだ時期がありましたが、 館シリーズの新作を待っているうちに、待ちくたびれてしまって、何となく作品から足が遠のいていました。 最近、朝日新聞の書評に「館」シリーズ新作の好意的なレビューが掲載されていたのが目に留まり、 懐かしさと同時に、ちょうど二泊三日の旅行前だったこともあって、「旅のお供」として購入しました。 二泊の小旅行中に読み切れる、良い意味で「小粒」な作品で、 しかも現実からもプチ逃避でき(笑)、個人的には満足できる作品でした。 「十角館」や「霧越邸」のような、「やられた!」と唸ってしまう衝撃は、正直ありませんでした。 でも、手の内を明かしつつ、きちんと仕掛けと趣向を凝らして読み手を驚かせてくれるあたり、 熟練の域の作家だなー、と素直に感心しました。 館シリーズも、次で最終巻だとか。 その前に、手つかずになっている「暗黒館」にチャレンジしようと思います。 こちらは、七泊くらいの旅行じゃないとダメかなーと思いますが(笑 | ||||
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久しぶりの館シリーズ、しかも暗黒館のあととなると、 少々薄さが気になるところ・・・ 内容も薄くなった?! …と思いましたが、やっぱりすごいですね。 暗黒館の雰囲気や作風のテイストは変わらずに、 ホラーとミステリがギュッと濃縮されているかのような作品。 舞台設定には、思わずゾクゾクしてしまいました。 ああ、私も館を訪れてみたい… 特に、奇面を被って集うというシチュエーションと、 それによって起こる事件、現象が映像的にも面白そうな感じがしました。 別作品のAnotherもそうですが、「映像化してもアヤツジ」な作品ですよね。 キャラクターが随分と魅力的になったなぁと思いました。 読者をミスリードする明るいメイドさんのキャラクターも、 暗黒館を髣髴とさせる青年秘書鬼丸の存在も、 とても魅力的に感じられる本作でした。 もちろん、本格ミステリとしての完成度も高く、 ついつい奇面を使うということは・・・とか あの殺人の仕方は・・・とか、 色々読者を深読みさせながら、読者を振り回し、 まったく違う方向の回答を鮮やかに見せてくれるという、 綾辻マジックも健在です。 公約どおり、次回作もでるようなのでうれしいです。 | ||||
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