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タイム・リープ あしたはきのう
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【この小説が収録されている参考書籍】
タイム・リープ あしたはきのうの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全105件 61~80 4/6ページ
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下巻もテンポ良くとてもいいです。 壮大なストーリーってわけではないが、丁寧に書かれていて、主人公もとてもさわやかで 好感が持てました。 | ||||
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筒井先生初のラノベ「ビアンカ・オーバースタディ」が図書館の予約が一杯で借りれなかったので,こちらを...きっかけはヨミウリ新聞での「時かけ」関連の最高傑作!という評だ. 内容は新聞や,ここの評判どおりのもの.青春・学園モノとしての評価は他の評者に任せるとして,年季の入ったSF者としては,この一連の騒動の発端というか原因が気になって仕方がない.日曜日のXXXは確かに「事件」だが,SFとしては全く面白くない. 結局,この騒動で最後に「良いモノ」を手に入れたのは主人公である.推理小説なら,真犯人は事件でもっとも得をしたものが疑わしい.そう考えると,月曜日に主人公が友人たちに頼みごとをした時の「ちょっとしたおまじない...」という一連の会話がひっかかってくる. このタイムリープを含む騒動全体が主人公の「おまじない」だとしたらどうだろう.実は主人公自身も気が付かなかった無意識(若松くんへの気持ち)がこの現象を引き起こした,と考えるのだ. グレッグ・イーガンの傑作SF「宇宙消失」は意識が宇宙を決定するという「人間原理」を究極に推し進めたものだった.そこでは思いのままに偶然が支配され,結果(!)によって原因が決定される. イーガンのSFを面白く思えるなら,意識の下部構造には膨大な無意識が存在するわけだから,それが時間を超越するアクロバットを演じても何の不思議もないわけだ. こう考えると,主人公がなぜ月曜日の日記にあんなことを書いたのかが理解できる.さらに言えば,日曜日にジャンプした主人公がなぜもっと単純な時間改変方法,日記に「若松くんには相談しちゃダメよ」と書くことを思いつかなかったのかも了解できる. 時間も意識をも操る恐るべきもの,それは女子高生の潜在意識なのだ. | ||||
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青春・学園モノとしての評価は他の評者に任せておいて,年季の入ったSF者としては,この一連の騒動の発端というか原因が気になって仕方がない.日曜日のXXXは確かに「事件」だが,SFとしては全然面白くない. 結局,この騒動で最後に「良いモノ」を手に入れたのは主人公である.推理小説なら,真犯人は事件でもっとも得をしたものが疑わしい.そう考えると,月曜日に主人公が友人たちに頼みごとをした時の「ちょっとしたおまじない...」という一連の会話が気になってくる. このタイムリープを含む騒動全体が,主人公の「おまじない」だとしたらどうだろう.実は主人公自身も気が付かなかった無意識(若松くんへの気持ち)がこの現象(日曜日からの一連のもの)を引き起こした,と考えるのだ. グレッグ・イーガンの傑作SF「宇宙消失」は観察者の意識が宇宙を決定するという「人間原理」を究極に推し進めたものだった.そこでは思いのままに偶然が支配され,結果(!)によって原因が決定される.イーガンを面白く読めるSF者なら,意識の下部構造に存在する膨大な無意識が,時間を超越するアクロバットを生み出したと言ったら面白がるんじゃないか.(イーガンも「人間原理」も知らない人は,そっちの方もぜひ一度読んでみてください!) そうすると,2つの大きな謎(なぜ日曜日のXXXから突然,何の関係もない若松くんの家へ飛んだのか,なぜ月曜日の日記にあんなことを書いたのか)が解けるうえに,日曜日に戻った主人公が,本当に若松くんを救う気があるなら,もっと単純な時間改変方法,すなわち日記に「若松くんには相談しちゃダメよ」と書こうとなぜ思いつかなかったのかも理解できる.すべては主人公の意識下における彼への気持ちがその原因というわけだ. 時間も(自分の)意識をも操る恐るべきもの,それは女子高生の無意識(潜在意識)なのだ. | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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筒井先生の「ビアンカ・オーバースタディ」が図書館の予約が一杯で借りれなかったので,こちらを...きっかけは読売新聞での「時かけ」関連の最高傑作!という評だ. 内容は新聞や,ここの評判どおりのすぐれもの.青春・学園モノとしての評価は他の評者に任せておいて,年季の入ったSF者としては,この一連の騒動の発端というか原因が気になって仕方がない.日曜日のXXXは確かに「事件」だが,SFとしては全然面白くない. 結局,この騒動で最後に「良いモノ」を手に入れたのは主人公である.推理小説なら,真犯人は事件でもっとも得をしたものが疑わしい.そう考えると,月曜日に主人公が友人たちに頼みごとをした時の「ちょっとしたおまじない...」という一連の会話が気になってくる. このタイムリープを含む騒動全体が,主人公の「おまじない」だとしたらどうだろう.実は主人公自身も気が付かなかった無意識(若松くんへの気持ち)がこの現象(日曜日からの一連のもの)を引き起こした,と考えるのだ. グレッグ・イーガンの傑作SF「宇宙消失」は観察者の意識が宇宙を決定するという「人間原理」を究極に推し進めたものだった.そこでは思いのままに偶然が支配され,結果(!)によって原因が決定される.イーガンを面白く読めるSF者なら,意識の下部構造に存在する膨大な無意識が,時間を超越するアクロバットを生み出したと言ったら面白がるんじゃないか.(イーガンも「人間原理」も知らない人は,そっちの方もぜひ一度読んでみてください!) そうすると,2つの大きな謎(なぜ日曜日のXXXから突然,何の関係もない若松くんの家へ飛んだのか,なぜ月曜日の日記にあんなことを書いたのか)が解けるうえに,日曜日に戻った主人公が,本当に若松くんを救う気があるなら,もっと単純な時間改変方法,すなわち日記に「若松くんには相談しちゃダメよ」と書こうとなぜ思いつかなかったのかも理解できる.すべては主人公の意識下における彼への気持ちがその原因というわけだ. 時間も(自分の)意識をも操る恐るべきもの,それは女子高生の無意識(潜在意識)なのだ. | ||||
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ツツイ先生初のラノベ「ビアンカ・オーバースタディ」が図書館の予約が一杯で借りれなかったので,こちらを...きっかけはヨミウリ新聞での「時かけ」関連の最高傑作!という評だ. 内容は新聞やここの評判どおり,ナカナカのもの.あらすじや学園モノとしての評価は他の評者に任せるとして,年季の入ったSF者としては,この一連の騒動の発端というか原因が気になって仕方がない.日曜日のXXXは確かに「事件」だがSFとしては面白くない. 始めと終わりに置かれている小章は果たして,他の評者が言うように後書き代わり,ハッピーエンドの付け足しに過ぎないのだろうか. 結局,この騒動で最後に「良いモノ」を手に入れたのは主人公である.推理小説なら,真犯人は事件でもっとも得をしたものが疑わしい.そう考えると,月曜日に主人公が友人たちに頼みごとをした時の「ただのおまじないだから...」という一連の会話がひっかかってくる. 実は主人公自身も気が付かなかった潜在意識がこの現象を引き起こした,と考えたらどうだろう. グレッグ・イーガンの傑作SF「宇宙消失」は意識が宇宙を決定するという「人間原理」を究極に推し進めたものだった.そこでは思いのままに偶然が支配され,結果(!)が原因を決定する. 意識の下部構造には膨大な無意識が存在するのならば,それが時間を超越するアクロバティックを演じても何の不思議もない.恐るべし女子高生の潜在意識! | ||||
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読む前は「時をかける少女」の二番煎じでは、と色眼鏡があったけど、見事にそんな偏見を吹き飛ばしてくれた。 時間軸を行ったり来たりして断片的に謎が明かされていくという構成が見事。 一度読んだ後で読み返すと、作者がいかに緻密に計算してストーリーを作ったのかがよくわかる。 ライトノベルというより、一昔前のジュブナイル小説(「時をかける少女」や「なぞの転校生」「ねらわれた学園」など)の匂いがするので、30代、40代の人なら懐かしさを感じられる作品だ。 | ||||
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もう結構昔の本ですが、リリース時は全く気にもしてなかったのですが、ネットで評価が高いので、今になってやっと読破。 時をかける少女と一見よく似たストーリーですが、意識だけが時間を往復するという設定と、時間軸で起きた出来事を決して覆していけないという、より論理的なフレームワークが設定されいるため、最後まで読んで話のピースが全て埋まった時の爽快感は素晴らしいです。 爽やか青春系の雰囲気ですが、事件の真相は結構生々しい・・ものがありますが・・・・。が、それ故、SFなのにミステリー的な要素も絡んできて最後の真相を知りたくて一気読みは確実です。 | ||||
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タイムトラベルもののSFでとして文句なしの傑作です。 特筆すべきは「読みやすくて面白い」かつ「論理的矛盾がない」ところ。 タイムリープといえば筒井康隆の「時をかける少女」が有名ですが,間違いなく「タイムリープ」のほうが面白いです。 複雑な構成ながらよくもここまですっきりとまとめたものだと感動しました。 SFを読んだことのない人にも,SF好きの人にもおすすめです。 ハードカバー版が販売されなくなったのが残念です。 | ||||
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タイムリープを扱う作品は多々ありますが、 これはその中でも指折りの傑作だと思います。 スケールの大きい話ではないところがよくて、 強いて言うなら「日常のSF」でしょうか。 本当に自分の生活の中でタイムリープが起きたら? とついつい考えてしまうたのしさ。 登場人物も過剰に不自然でなく、恋愛描写も爽やかでいいです。 この作品が電撃から出ていることに驚きました。 | ||||
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最初に読んだのはもう10年ぐらい前かと思いますが 面白くて、とっても印象に残っていたので 最近また読み返しました。 本当によくできています。 読んでても、あぁこれはこういうことかと、納得したり どんどん先に薦めたいぐらい一気に読んでしまえます。 よく似た作品がありますが、これが一番好き。 時代背景は古いですが、それでもお勧めしたい作品です。 | ||||
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高校生・鹿島翔香はやわらかい感触を唇に感じて目を開けた。そこから始まる。ベッドから落ちて目覚めた翔香は滑り込みした教室で、月曜日の記憶が抜け落ちていることに気づく。タイムリープ&ミステリー&恋。主人公はタイムリープといえるかも。構成が上手くできていて、読後、もう一度、最初の章にもどり、なるほどと思った。 | ||||
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高畑さんの作品は、嫌みなく読める。それだけでも、秀逸です。それに、過去は改変可能か、と。仮説検証モデルを組み合わせ、「見事」と言うしかありません。 | ||||
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高校2年生の鹿島翔香は、タイム・リープ という、意識だけの時間移動を体験する。 翔香は、同級生の若松和彦とともに、自分の意識が 正常な時の流れから外れた謎を解明しようとするが……。 一週間という期間のなかで、ランダムに時間移動を繰り返す翔香に対し、 探偵役である和彦は、正常な時の流れのなかに居ながら、翔香の言動 を手がかりに、タイム・リープの謎を解明していきます。 その際和彦は、タイムパラドックスまで考慮に入れ、時間の再構成 を防ぐために、過去を変えないよう行動することを基本方針とします。 また、タイム・リープによって時間が跳び越えられるため、読者には、 しばしば「未来」に当たる出来事が、先に提示されることになります。 そのような、まず「結果」が提示され、次にその「原因」を探るという ミステリ的なプロットに、タイム・リープがもたらすサスペンスが絶妙 に絡まることで、見事な相乗効果を生んでいます。 あと、手紙の郵送という手段を用いることによって 生じる、タイムラグを利用した仕掛けも秀逸でした。 しかし、本作は、決してギミックや趣向だけに淫した、ジャンル小説ではありません。 SF的設定もミステリ的謎解きも、少女の成長という主題と有機的 に連関していたからこそ、多くの人の支持を得たのだと思います。 | ||||
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まず言いたいのは、この小説を読む前にレビューを読まないで欲しい。 確かに面白い小説なのですが、レビューを読んで余計な前知識と過度な期待をしてしまった私には、皆さんの仰られている程のどきどきやわくわくを感じることはできませんでした。 特にネタバレのレビューがあったという訳ではありませんが、ひとつひとつのレビューの内容を組み合わせていくと、どうしても展開は推察できてしまいます。 細かいところまで良く描かれたお話だとは思いますが、それ程秀逸な展開でもないなあというのが正直な感想でした。 普通に「あー面白かった(本棚の奥にしまいこむ)」そんなレベル。 でも、何も知らずに読んでいたらまた違っていたのかな、とも思います。 ですから、これから読まれる方には是非感想の類を一切読まずに小説を読んで頂きたいです。 読んで後悔するような本ではない、ということだけ保障しますから、どうぞまず読んでみて下さい。 | ||||
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タイムトラベラー物が好きなので、レビューでも評価のよいこちらの作品を読んでみました。 普通はある時代の人間が別の時間軸に飛ばされるというものが多いのですが、このお話は 高校生の少女が一週間の間を行ったり来たりするお話という点が新鮮でした。 短い時間を行ったり来たりするだけに、時間的整合性が問われ、論理矛盾が起きては おかしいので、書く時に作者は頭を使ったんだろうなと思います。見事です。 ただ、どうして和彦君に頼ればいいという事が主人公に分かり得るのか、そこが私のつたない 頭では理論構成できませんでした(笑)。 でも、面白いです。学生時代初めて「時をかける少女」を読んだ時の心情を懐かしめました。 「あとがきがわりに」で、「ほー、そう来るか」というエピソードがあるのも一興! | ||||
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時間が空いたので面白そうな本をまとめ買いして 読んだが、この小説はとても楽しく、ひといきに 読めました。爽やかな青春といった感じで良かった。 | ||||
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このライトノベルはすごい。よくあるタイムスリップモノでは、主人公が過去に戻ってというパターンが多いが、この作品は切り離された時の断片が少しずつパズルのように繋がっていく面白さがある。この作者の構成の妙と斬新なアイデアに拍手を送りたい。上下巻ながらスラスラ読めるので長さは全く感じない。ライトノベルだからと敬遠している方にも、そしてミステリー好きのご年配の方にも手にとっていただきたい良作。 | ||||
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2006年版アニメ「時をかける少女」に感動した私。同じ題材を扱った小説が存在することを知り、表紙のイラストに気恥ずかしさを覚えながら、読むことにしました。ここでの評価も良かったし。 アニメ「時かけ」は、何度も見てると決して神経質な方ではない自分にも、矛盾が見えてくる。しかし時を越えても消えないどころか、ますます強まる想い、が主題だから構わないと思う。 一方、こちらは一度読み終わると、かなりの方が、すぐ上巻の頭を読み返したくなると思います。実際、私も二度読みました。 高校生の日常の中で起こることなので、手の届く範囲でちんまりとまとまった話ではあるのです。それに大人が読むとやや照れ臭い初々しい恋愛話が少し。 しかし、ものすごくよく出来た話なのです。作中にも「ラベンダーのやつ」「車のやつ」と出てくるように、恐らくこの作者は、原田知世版時かけやバック・トゥ・ザ・フューチャーが好きで、そのタイムパラドックスを解決した話を書きたいとずっと思っていたのではないか、と思いました。それだけに、その整合性については本当によく考えられて書かれているので、特にアニメに興味のない読書好きな大人が手にとるにはやや躊躇するかも知れない表紙ですが、一読、いや二読の価値ありです。 タイムリープのきっかけになる出来事が、このストーリー全体のトーンからやや浮いてるのが気になるので、ー1。 | ||||
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最初にこの本を読んだのは小学生の頃。 それから十年近くたった今も、時々本棚から引っ張り出して読んでいます。 ぐっ、と引き込まれるファーストシーン。 そして全てが繋がるラストシーン。 読み終えるまでの緊張と、 胸がきゅんとするこの読後感は、他では味わえないもの。 シンプルな語り口であるのに、ユーモアが滲み出ている文体はとても読みやすく、 主人公翔香の台詞回しも可愛らしい。 ボロボロになっても、また買いなおして何度も読み直したいと思える作品です。 | ||||
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