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図書館の神様



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【この小説が収録されている参考書籍】
図書館の神様
図書館の神様 (ちくま文庫)

図書館の神様の評価: 4.29/5点 レビュー 108件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全91件 81~91 5/5ページ
No.11:
(5pt)

やられた!

結構薄めの本でさらりと読めてしまうんですが、すごく面白かったです!
キャラクターがほのぼのと優しくて嬉しくなるし、大人びた垣内君とのやり取りには、必ず「ふふふ。」と笑わされます。自分としては頑張って、真面目に、一生懸命、誠実に、取り組んだつもりでも、それだけじゃいけない時もあるんだよねぇ。で、身動きが取れなくなっちゃったりしてさー。あぁー分かるなぁ。とじーんとくるところもありました。あまり本を読まない主人公が文学になじんでいく過程も描かれているので、本の楽しみ方が分からない人などはすごく参考になるんじゃないかなぁと思います。
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No.10:
(4pt)

しあわせな放課後

男子生徒ひとりと顧問の教師がひとり。
そんな文芸部の活動は、案外動的だ。
バレー一筋で、漫画しか読まなかった主人公が、文学のおもしろさにはまっていくところがいい。
しかも彼女なりの個性的な「はまり方」が。軽く読みやすい文章だったので、一気に読んでしまいました。
ほんわかとした瀬尾世界は、なかなか心地いい。
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No.9:
(4pt)

ロングバケーションの果てに

「何にでも一生懸命」が持論だった清(きよ)が、仕事も恋愛も中途半端になってしまった原因は、高校最後のバレーボールの試合後に起きた。それ以来、一生懸命になると周りが見えなくなることに恐怖を抱く清だが、ふとした思いつきで高校で講師として働くようになって。。。設定としてはものすごく暗い話になりそうなのに、寂しさや心細さ、心の痛みも淡々と書きつづられています。でもその分、清の受けた傷がいつまでも発散されないで胸の奥につかえたままなのがわかる。今のままじゃだめだってわかってても、断ち切れない恋人への思いや過去のしがらみ。居心地のいい場所を失う怖さ。そんな清の心が、脇を固める濃いキャラに見守られて、規則正しい健康な暦の中で、ほぐされ開かれていく。ほんのすこしのきっかけで、見えなかったことが急に見えてくる。それだから人生おもしろいんですよね。
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No.8:
(4pt)

ロングバケーションの果てに

「何にでも一生懸命」が持論だった清(きよ)が、仕事も恋愛も中途半端になってしまった原因は、高校最後のバレーボールの試合後に起きた。それ以来、一生懸命になると周りが見えなくなることに恐怖を抱く清だが、ふとした思いつきで高校で講師として働くようになって。。。設定としてはものすごく暗い話になりそうなのに、寂しさや心細さ、心の痛みも淡々と書きつづられています。でもその分、清の受けた傷がいつまでも発散されないで胸の奥につかえたままなのがわかる。今のままじゃだめだってわかってても、断ち切れない恋人への思いや過去のしがらみ。居心地のいい場所を失う怖さ。そんな清の心が、脇を固める濃いキャラに見守られて、規則正しい健康な暦の中で、ほぐされ開かれていく。ほんのすこしのきっかけで、見えなかったことが急に見えてくる。それだから人生おもしろいんですよね。
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No.7:
(4pt)

図書館に行きたくなる

いままで全くといっていいほど古典的な名作に興味はなかったけれど、この本に紹介されている山本周五郎『さぶ』や夏目漱石『夢十夜』などを読んでみようかなという気になった。(恥ずかしいのだが、そういう題名の本があることすら知らなかった)主人公は過去の出来事のために生きにくさを抱えていて、そこから脱却していくのだけれども、文学が彼女を救ったかといえば、そういうわけではない。ただ、作者が文学の力を信じているのはなんとなくわかる。そして文学作品だからといって構えて読むのではなく、自分の目線にあわせて自由な楽しみ方をしていいのだとさりげなく教えてくれる。よくエライ批評家が文学作品をわからない人はどうだとかいうのを聞くたび劣等感を感じていた。そんなに文学作品というのは激しく感動させたり、深く考えさせるものなのだろうか?読んでみてもよさがわからなかったらどうしよう、と思って逆に遠ざかってしまった。そんな気持ちをこの本は解きほぐしてくれた。おかげで文学に親近感をもてた。
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No.6:
(4pt)

一気に読みました

何日かに分けてゆっくり読むつもりだった私は、ちょっと残念な気もするほど、すぐ読めてしまいました。
内容も良かったのですが、文のリズムがとても心地よかった。
タイトルにひかれて買ったのですが、他の作品も読んでみたくなりました。垣内君、魅力的なキャラですね。
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No.5:
(4pt)

挫折はチャンスだ

「挫折と再生」という深いテーマを、さわやかに書き綴った作品です。「自分が一番正しい」と思っていた清は、自分を取り巻く困難な状況に対応できずにいた。でも清の周りには、自分の力になってくれる人がいた。いいかげんで適当なところもあるけれど底抜けに優しい弟、ちょっと下品で脳みそまで筋肉みたいだけどいつも元気で前向きな同僚、難しい本ばかり読むまじめで大人びた口調の男子高校生… 彼らと過ごす時間の中で、清は周りの見えていなかった過去の自分に気づいた。そして「何事にも一生懸命やる」という自分の信念を取りもどした。 自分の世界に閉じこもっていては、人の良さも見つけられない。挫折は、新しい自分に生まれ変わるチャンス!自分の良いところを思い出して前向きに生きていれば、道は切り開けるはず!
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No.4:
(5pt)

そう、文学はおもしろい!

~この本で一番面白かったのは、一人しか部員のいない文芸部の部長と、その顧問になってしまった主人公のやりとり。そして、国語の講師なのに、文学にまったく興味のなかった主人公が少しずつ本を読み始めていくところです。主人公のように、この本に出てくる作品を読んでみたいなと思わせます。~~
そして、なんといっても文芸部の終わりが近づいたところから、ラストにかけてがとても素敵でした。映像力があって、まるで映画のように話の場面が思い浮かびました。本が好きな人はもちろん、苦手な人や中学生、高校生にはぜひお勧めします。作中のラスト、文芸部の部長が言います。「文学はおもしろい」と。この本は、きっとそう思わせてくれます。~
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No.3:
(5pt)

さわやかな読後感

高校の教師になった女性の一年間を描いた物語です。大きな事件は起きませんが、文芸部の生徒や不倫相手との交流が、さわやかでそして少しさびしい、そんなお話です。言葉ではうまく言い表せない爽やかな感動を覚えました。 心と心のふれあいに暖かさを感じたいという方にお薦めします。
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No.2:
(4pt)

じんわり、じんわり

ゆっくりと、じわじわと染み込んでくる。そんな感じの本だと思います。
直下型の感動はなく、読後感がするりと抜けて行く人もいるかもしれませんが、ちょっと、つかれている人や、活字に疲れている人にオススメします。
読み終わると、なんとなく暖かくなる。そんな本だと思います。
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4480426264
No.1:
(5pt)

巧い。

巧い。というのはこの作品に対して最も不似合いな表現かもしれませんが、他に適切な言葉が思い浮かびません。何かに夢中になるという行為で何かから解放され、同時に、そこから得られるある喜びを知る。そして、そういう風に知るということの、大切さと、そこから始まる、もっと大きな理解という可能性を、教養主義とか、リベラル・アーツとかというような大仰な思想とか、教義ではなく、こんなにすらすらと気持ち良く読めるこの物語の、学校の図書館と校庭という何処にでもある空間の中で、物の見事に明らかにしてくれます。巧いというしか他に云い様もありません。前作『卵の緒』でも人と人とのコミュニケーションに対するとても柔らかくて新鮮で素敵な提案を提出して見せてくれましたが、今回もそのメッセージの提出方法の見事さには、驚かされつつ、とても嬉しくもさせられてしまいました。
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