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今夜、すベてのバーでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全151件 61~80 4/8ページ
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アル中が一人称視点で語る入院記です。大変、入院中の様子がリアルですので、らもさん自身の体験談が結構入っているんじゃないかな。他の著作でも同じような記述がありますし。 キャラの濃い患者たちとの会話は面白くもあり、アルコールの恐ろしさに時にゾッとします。 らもさんは人物や状況描写が非常に美味いので情景が自分が体験しているように思い浮かぶようです。 また非常に読みやすく、読みごたえもあります。アルコール中毒としての知識本としてもいいです。 またアルコールはドラッグであると同時に、そこまで(2~3日でウイスキーボトル1本ぺースを15年)飲んでも人間は死なないんだなという人体の凄さもうかがい知れます。傑作。 | ||||
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アマゾンで買っていない本のレビューをするのはこれが初めてです 僕が持っている文庫本は、1999年6月16日第14刷発行 当時なぜこの本を手に取ったのか?それはもう忘れてしまったが、本書についての最古の記憶は、1993年頃 まだ学生だった当時のアルバイト先で同い年の女性に薦められた記憶がある その子が可愛かったから、それで好印象が残っていたのかもしれない それから年月はずいぶん流れたが、今さっき何度目かの再読を終えて、レビューを書きたくなった 読むたびに思うが、これほど良い小説はなかなかないと思う 読み心地の良い、読みやすい文章で書かれており、内容が興味深く、面白い ラストも見事だ 興味深い伏線をはられて、ラストが肩透かしという小説はけっこうあるが、 この小説を読むにあたって、そうした心配は要らない 酒が実に美味そうに描写されている点に注目したい これは著者の酒に対する愛情と洞察の賜物であると思う 冒頭、主人公がワンカップを飲むシーンがある 2本飲むのだが、1本目は「ワンカップのキャップをはずす」と書き、 2本目は「ワンカップのキャップをはがす」と書いている これは見事だと思う 缶ビール、瓶ビール、ウイスキー、ワイン、焼酎、、酒にもいろいろあるが、 その酒を開けるときに、「はずす」「はがす」という表現が適切なのは、ワンカップだけだ アル中で、酒が原因で死んだ作家だが、本書に描かれている酒の描写は印象的だ つい酒を飲みたくなるのが、欠点と言えば欠点かもしれない | ||||
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アルコール依存症に関する知識、というより薬剤にかんする学びがある。 ともあれ、依存する人間に見えるもの、それによって苦しめられる周りの人間、医師との関係性が読んでいて気持ちがいい | ||||
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アル中には誰でもなってしまう危険がある。原因の探求を続けても、原因らしきものにしか行きあたらないのだろうな。アルコールの幸福感は本人にしか分からず、間違いなく全員を不幸にするのだと思った。 | ||||
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非常に読み応えのあるものだった。 人間臭い登場人物、酒の怖さ、病院、家族、仕事など全てリアリティーがあった。 終盤に登場する、一家族を囲む複数の支援団体、カウンセラーなどによるセッション等の企画については、まるで自分の家が分析されているようであった(家族構成、年齢、家族システムの作用が非常に似ていたため)。 主人公が、最後に「絶対はない(スリップしないとは言えない)」と逃げている部分に関しても、うんそうだろうな。。としか言えず、微妙なリアリティーを感じる。 家族がアルコール問題に侵され、生活バランスが壊されると何十年か経って子供たち家族にも少なからず影響があり、濃い深い影を落とし、ずっと影響し続けていく負の連鎖がある。 身をもって知った次第です。 | ||||
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著者自身もアル中で、その体験に元づいて書かれたような内容です。 かなりの文献を参考にして書かれているようで、ユングやフロイトなんかの夢分析の話や心理学の話に絡めて、アル中やその他に依存する人間とは一体何なのかといったことまで考察が及んでいます。 実は一度、二十年ほど前、大学生の時本書を読んでいます。 確かラストは、主人公のことを好きな女性が父親がアル中で家庭崩壊したことを話すことで、主人公をアル中から脱出させるという内容だったと思います。 そこの部分に感動した覚えがあり、もう一度あの感動をと言うことで再読。 最初の一ページからほとんど内容を忘れている。 微かに覚えているのもあるけど、まるで新しい本を読んでいるよう。 主人公が刹那的に身を亡ぼすほど、つまりは一日一本のウイスキーを空けるほど飲む。 死の一歩手前で病院に運ばれたことから話が始まります。 入院生活で主人公が体力が回復するとともに、退院後の酒との付き合いを考えるようになります。 何かに依存するのが人間だとは思いますが、主人公は病院にいる間も隠れて酒を飲みに街に出ます。 色々なことがきっかけになり、退院する頃には酒を止める決心をします。 最後はバーで、主人公と、彼に思いを寄せる女性、二人でミルクを飲むシーン。 「きみがおれのアルコールだ」 と、気障なことを言った主人公は、照れた女がスツールの足をけったことで主人公がバランスを崩し、後ろに倒れます。 まもなく後頭部を後ろの壁にぶつけるというところで話が終わります。 この話のようには、著者のらも氏はいかなかったようです。 この本を出した数年後に、酔っ払って階段から落ちて頭を打ってこの世から、さよならしてしまいました。 主人公は酔ってなかったから無意識に受け身を取れたのかもしれません。 ですが、酔った状態のらも氏は、そのまま床に頭をぶつけてしまったのでしょう。 年を取って読んでみると、やはり印象が違います。 あの頃は共感できたことも、今ではそれほどでもない。 主人公がギターを盗んでお金を稼ぐとこなんかは、今読むと、何だか残念。 いくら退廃してたことを表現しようと言っても、なんか違う。 読むほうも大人になると、色々とケチがつけたくなるのです。 | ||||
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狙って買ったので、読めればOKでしたが、 キレイな品でした。 気に入った本があれば、再度利用したいものです。 | ||||
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とても印象深く残る台詞がある。 「依存ってのはね、つまりはにんげんのそのもののことでもあるんだ。何かに依存していない人間がいるとしたら、それは死者だけですよ。」 その通りだと思います。 そしてもう一つ、、、こっからはネタバレになるので割愛しましょう。 そう、僕らは何かにもたれかかって生きています。この現代社会において、僕らは何かしらの負荷を身体や心に抱えている。そんな僕たちが心の拠り所にするものの一つや二つあってもいいのではないか。そして、それがもしアルコールならばそれはきっと「アルコールに依存している人間なんてかわいいもんだ。」なんていうらもさんのメッセージなのかもしれません。 そしてそんなaddictする現代人の姿は全てのバーで今宵ももたれかかっている酒飲みのようにも思える。 | ||||
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堕ちていく自分を、一度突き放し客観的で冷徹までの冷めた眼(まなざし)で、あるがままの自分の描いた作品。堕落思考をどこかに秘めていた筆者。またそれを内包している人には、おすすめの一冊です。太宰が好きなら読んで損はありません。 | ||||
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一週間寝ずに一日中飲み続けた事が何度かあります。寝てないと人に云っても信用しない。実際には飲みながら少し寝ているかも。 主としてBeer大瓶、日本酒、Wine。 アルコール度の高い焼酎、Whisky、ブランディは原則飲まない。 第一日目:ちゃんとつまみを食べます。問題無し。 第二日目:残り物のつまみを食べます。問題無し。 第三日目:つまみなし。軟便。 第四日目:つまみなし。下痢が始まります。 第五、六日目:痔になります。 第七日目:痔が酷くなったので朝だけ飲んで夜は禁酒 新聞で本書を知り早速読みました。こういうのを「連続飲酒」というんですね。初めて知りました。 本書の主人公は1日にWhisky1本、飲酒歴17年(p8)そして35歳の時に二週間「連続飲酒」して入院。医者が云う唯一の治療法は「安静、睡眠、高蛋白の食事」(p24) 肝生検の結果は幸い「肝硬変」の一歩手前。脂肪肝と一部線維化(p226) その他参考になる事として「日本のアル中は220万人。成人男子に限れば10~20人に一人で多い(p63)」と書かれてますが実は米・露に比べれば少ないのです。どれだけ飲めばアルコール性肝硬変になるのか日本人の症例が少なくて家庭向けの医学書やNetで調べても分かりません。比較的信頼できそうな数値は下記 日本酒で約5合を毎日20年以上(女性の場合は12~13年)飲み続けた場合、アルコール性肝線維症を経て約10~30%の方が肝硬変に至る。 本書は小説としては並ですがアル中の読み物としては★★★★★ NHKの「きょうの健康」は教科書的で面白くないし、民間のTV番組は信用できない。本書はらもさん自身の体験記に近いので非常に参考になります。 | ||||
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アルコールは怖い。 仕事がら、アルコールで身体や精神の健康を損ね、仕事を失い、家庭を壊した人を何人もみてきたし、中には離婚後に自らの命を断ってしまった人もいた。酒をほんの一口飲むだけで吐き気がするほどボロボロの体になって、それでも酒をやめられない人。医者から、不眠やうつ状態に酒が悪影響を与えていると指導されても飲んでしまう人。子どもたちから嫌われ、妻から愛想を尽かされ、親きょうだいが離れていっても、なお酒を求める人……。 俺自身、酒の味が好きだし、酔った状態を気持ちいいと感じるし、飲み始めると度が過ぎることが多いので、アルコール依存症と自己診断を下している。「まだ」問題が表面化していないだけで、「いつの日か」問題になるのではなかろうか。いや、もしかすると妻に言わせれば、「現時点で」充分に問題ありなのかもしれない。それでも酒はやめられない。だから、依存症なのだ。 本書は自身が重度のアルコール依存症でもあった中島らもによる小説。巻末には参考資料や引用文献が記載されており、著者が自ら抱える「アルコール依存症」についてかなり勉強したことが分かる。ストーリーはシンプルだが、日本語がきれいで読みやすく、アルコール依存症の怖さがよく分かり、かつコミカルな部分や青春小説のような趣きもある。こういう本は稀有である。 余談ではあるが、読んだのが古本で1994年の第1刷で、見る限りで誤字や誤植は一つもなく、おかしな日本語も見当たらなかったことに感銘を受けた。著者、編集者、校閲、組版といった本作りに携わる人たちの意気込みさえも伝わってくるような一冊だった。 日本中の「アル中」たちにぜひ読んで欲しい!! | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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ナカジマラモの文章は読みやすいし、内容濃い。読み物としても、依存性対応書としても。 | ||||
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このまま飲み続けると35歳で死ぬと予言された「おれ」。 アル中に関する知識は豊富だが、かえってまだまだ飲めると飲み続け、予言どおり35歳で死にかけ入院するはめに・・ 本書は、中島らも本人の体験をもとに執筆されたアル中入院記。 私には、昔、アルコールが原因で被害妄想的で攻撃的な性格へと人が変わってしまった知人がいた。 彼は、長期にわたる療養で以前の温厚な性格をとりもどし、一安心していたところ、何が原因か再びアルコールに手を出してしまい、それが原因で命を失ってしまった。 本書からは、そんなアルコールが人に与えるリアルな影響が感じ取れる。 アルコールに関してはかなり先を行くアメリカでは、アルコールがなんらかの原因となる死者の数は、ヘロイン、コカインといったドラッグを原因とする死者よりも遙かに多いという。 物と金のかわりに「時間」をあたえられることがアル中の原因となるという皮肉な結果をもたらしている。 本書を初読したのはかれこれ20年ほど前。 その当時におけるアルコールに対する世間の意識は今と比べてかなり低かった。 問題をおこしても「酒が原因だからしかたない」と、どこか許される風潮があったように思う。 そんな中発表された本書における、著者のアルコールに対する意識は当時の世間の風潮に比べるととても高い。 どうして飲まずにおれないのか。 著者自身の体験に基づく分析は説得力があり、本書のテーマはずしりと重い。 しかし、そこは中島らも。 軽妙な文体で重いテーマも笑い飛ばすニヒルなユーモアを交え、読者を飽きさせない。 そして物語後半、天童寺さやかが「おれ」に手渡した天童寺家を巡るレポート文は、本書全体の質を一気に向上させた感があり感動的だ。 | ||||
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人は生きていくうえで何かしら寄り掛かるものが必要だ。 この小説はアルコールに依存した人たちが主役ではあるが中島らも優しさというのはアルコール依存症患者だけでなく、 何かに頼らざるを得ない淋しがり屋全般に向けられているのではないだろうか。 | ||||
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恐らくは筆者自身の経験が元になっているのでしょう、あまりにリアルなアルコール中毒の症状。 物語の筋らしい筋はないけど、引き込まれます。 | ||||
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読んでよかった作品の一つです 中島 らもさんの代表作品の中の一つではないでしょうか | ||||
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アルコール依存症関連の書籍を何冊か読んでいて、その後にこの本を見つけて読みました。 ストーリーも楽しめましたが、そこにあるアルコール依存症のリアリティが良かったです。 ただ、アルコール依存症に関して基本的な知識を持たないと、よく理解できないだろうと思われる部分もあると思いました。 アルコール依存症についてわりと最近書かれた偏見のない書籍を読んでからこの本を読むと、より深く楽しめると思います。 | ||||
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いろいろネットで調べていたらこちらの本を見つけました。 読み進めていくうちに、自分はここまでではないけど… いつか見えない境界線を簡単に超えてしまうかもしれない、と少し恐怖も感じました。 自分なら、大丈夫。 友達もあるし、家族もいるし、仕事もある、だから大丈夫。 でもその何処かが欠けてしまったり、満足できなくなってしまったらきっと転がり落ちてしまうんだろうな〜、と。 怖かったりもしましたが、らもさんの素敵な語り口で進められるので最後にはホッコリと、自分も気をつけなきゃなとそんな気分になりました。 | ||||
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アルコール依存症の基礎知識がある人が読むと、納得できる部分も多く、より楽しく読めると思います。 | ||||
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