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卵の緒
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卵の緒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全110件 41~60 3/6ページ
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この作品には、包み込むような温かさがある。大衆に受けやすいドラマチックなストーリーや人が次々と死んでゆくミステリーとは対照的な、日常をつづった「癒し系」小説。この本に収録されている「卵の緒」、「7’s blood」の両方とも、家庭が舞台となっている。しかも両方とも少なからぬ不幸を過去に負ってきた、決して円満とはいえない家庭だ。しかし、それだからこそ、守っているささやかな幸福が心に染みる。血のつながっていない親子、いきなり2人暮らしをすることになった異母姉弟。そのふれあいの中に確かに存在する、絆。誰もが思い描くような「円満家庭」の定義から外れた家庭の幸福。家族には、それぞれの形があっていい。いや、理想の姿を追い求めるより、自分らしい形を求めていくべきなのだと、そう思わせてくれる小説だった。この作者には、ご近所さんや親戚として、また友達として会ってもきっと好きになるだろう。きっと、人の心を感じられる、温かな人のだろうと思う。 | ||||
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温かい気持ちになります。 児童書って、凄いと思うのです。 大人が読んで欲しいものです。 | ||||
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読み終わった後はなんとも言えない温かい気持ちになりました。 元々、本を読むのがものすごく遅いのですが、 もっともっとゆっくり味わいながらこの本の世界に浸っていたいと思いました。 「卵の緒」「7's blood」どちらもラスト1行がよい感じです。 瀬尾まいこさんのあとがきの心地よい関係についてや、 あさのあつこさんの解説のすてきな本とは・・の件に共感しました。 | ||||
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登場人物がすっごく魅力的なんです! 卵の緒は、 主人公の母がとってもとっても面白い人で 私は「この人、エドはるみっぽい」と思いながら読んでました おちゃらけるけど、愛情はしっかり伝える可愛いお母さん ほんわかした世界観が読んできてなんだかニヤニヤしてしまいました | ||||
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二作品作とも、壊れた家庭のアクロバティックな設定で始まる。 奇をてらった人間関係、人をくったような態度をとる人物。 だが、人への向き合い方は真剣そのものだから、冗談やごまかしではないことが次第に分かってくる。 スタートは奇襲だが、描く内容は至極真っ当だ。 「7's blood」の方が、よりこなれて書きなれた感じ。 子どもが安心して子供のままでいられないというのは、切ないことだ。 | ||||
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最近これほど読みやすくてしかもジンときて、考えたり感じたり 感心したりする本はありませんでした。 日曜日の午後にいっぺんに読み終わってしまいましたが、 その日は次の本がそぞろで手がつきませんでした。 少年の目で語られる家族には、ちょっとなかなか自分がそうだったら どうしよう、と思わざるを得ない現実があるのに、そう感じさせない お母さんの台詞の暖かさにはたぐいまれなものがあるし、それでいて ちっともあざとくないし。 第2のお話もすっごく深刻なシチュエーションがふんわりと書いてあって、 それだけにするっと読み終わっちゃうんだけどあとからじわーっと感じるところが でてきました。 こういうのが僕にとっては完璧な小説です!ファンになりました。 | ||||
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とっても良い作品でした。「Re-born はじまりの一歩」で瀬尾まいこさんの作品に初めて触れて好きになり、これを購入してみました。買って正解です。素敵な価値観を持つお母さん。主人公の育生はとってもかわいくていとおしい。育生の目から見た朝ちゃんの描写も面白い。クスッと笑える箇所がたくさんありました。登場人物が皆やさしいような気がする。平和で心温まる、人と人とのつながりを感じることができる。「素敵」という言葉が似合う作品だと思います。これからもたくさん瀬尾まいこさんの作品を読んで癒されたい、と思いました。育生みたいな子どもに会ってみたいなあ。自分に子どもができたらこんな子に育てたい。きっと素敵な男性に成長するんでしょう。お母さんみたいな女性に憧れます。私の方がこのお母さんより年上だけど。。。 | ||||
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「僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。」 そんなインパクトのある言葉を、さらっと告白する始まりに、ぐぐっと惹きこまれるように読み入ってしまいました。 血さえ繋がってはいないけれども、あふれ出る「好き」という想いを、気持ちの良いほどストレートに子供に伝える君子の姿。 二人のやりとりを見ていると、家族のかたちなんて、どうでも良いことに思えてきます。 色々な家族のあり方があっていい。大切なのは「かたち」ではない・・・本当にそう思います。 決して押し付けがましくないのに、読者のこころにちゃんと届く、素敵な作品です。 | ||||
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淡々と過ぎていく日常。その日常は私のように普通の家庭で 育った人間からはほど遠い日常だ。 だが、その中で交わされる言葉。しぐさ。過ぎていく時間。 全てに、儚いからこそ強く、愛おしくなる程の気持ちが 込められている。 瀬尾作品で特に素晴らしいのが、登場人物の発する言葉だ。 彼らは皆、自分の伝えたいこと以上の事も以下の事も言わない。 言葉がそのまま思いに直結する。それだけに、言葉がストンと 胸に落ちてくる。異質なはずの登場人物達の繋がりが、そう いった描写のお陰で、奇妙に心地よく温かいものに感じられる。 作者にとってこれがデビュー作という事が驚き。 誰にも真似出来ない、独特の世界に魅了されたので☆5つ。 | ||||
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育生のお母さん君子さんはいい!! 自分に嘘が無くて思ったまま行動できてうらやましい! 家族って血のつながりだけでは無いんだなって思った どれだけ子供や家族を大切に思い愛せるかが重要なんだ | ||||
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読み終わって「暖かくなる」気がする。 やや突飛な家族関係や、やや無理のある設定も いろいろあっても 読み終わって「暖かくなる」 好き好きがあるとは思うけど 僕は好き。 | ||||
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みなさんがレビューされてるとおり、まさに「温かい」「ほんわりと幸せな気持ちになる」っていう言葉がピッタリの作品です。 大きなテーマなのに読みやすく優しい感覚で語りかけてくるのは、著者の天性の持ち味なんだなぁと思わされます。 優しくてなぜか幸せな気分になる、こういう作品に久しぶりに出会いました。 読みやすいので、心が疲れたときや癒されたいときに特にお勧めしたい一冊です。 | ||||
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「僕は捨て子だ。」冒頭からこう始まる。自分はもらわれっ子ではないだろうか、と、誰もが子ども時代には不安になったはずだから、これもそんな話かなあと思って読みだしたが……。 こんなにカッコイイお母さんはいない。そして、こんなにけなげな息子も。タイトルにしても、出生の秘密にしても、新しく始まろうとしている未来にしても、簡潔でユーモラスで魅力的で、感動してしまった。瀬尾まいこはスゴイ、と思った一作目。 後半の短編に「幸せな家庭で両親の愛情をたっぷり受けて育った人間は揺るがない温かさを持っていて、時折それを滲み出させる」という一文がある。瀬尾さんには、この「幸せな家庭」から滲みだしてくるもの、子ども時代がその後の人生に与える悲しみや喜びを、丹念に描いていってほしいと思う。 | ||||
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「卵の緒」と「7's blood」が収録されていますが、 どちらも家族に焦点をあてた作品です。 と言ってもいわゆる平凡な家族ではなく、「卵の緒」の書き出しは ”僕は捨て子だ。”ですし、「7's blood」も6行目には ”私と七生は正しい兄弟じゃない。”とあるように、 世間的に言えば普通じゃない家族を題材にしています。 その普通じゃない家族が、普通の生活を送っている姿を 描いているのですが、思い立ったら即実行する、 感じたことを相手に伝える、といったやり取りの中で、 家族としての絆が深まっていきます。 素直な気持ちの大切さ、思ったことを相手に伝えることの大事さ、 といったことを改めて考えさせてくれる作品です。 今、忙しくてイライラしている方も読み終わった後は、 周りの人に優しくしてあげたくなると思いますよ! | ||||
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やさしい育生とお母さんの会話がステキ。 きっとすてきな青年に育つんだろうな。 | ||||
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本屋さんのオススメPOPを読んで購入を決意! 読んでみたら、私の好きな作品でとっても気に入った。 日常を描いていて、 こんな事あるかも〜って、 そして最後にはホロ〜っとさせてくれる。 とても心地よい作品。 | ||||
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「卵の緒」―捨て子だと信じている男の子と母親と家族の物語。 「7's blood」―高校生の女の子と父親の愛人の息子の「正しくない姉弟」の物語。 どちらも、父親+母親+子ども、という家族の形からは少し外れているのですが、彼らの物語の中には確かなつながりがあります。 瀬尾さんの描くそのつながりはいつもとても暖かくて素敵です。 あとは、他の作品でもそうですが、出てくる料理がどれも美味しそう。 特に、にんじんケーキが食べてみたいし、アイスクリームでびっくりしてみたいです。 | ||||
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「僕は捨て子だ」というシビアな一言から始まり、一瞬ドキッとしました。 しかし、読み進めるたびにとても暖かな気持ちになれる不思議な本でした。一見すると不自然な親子であっても愛情があれば血のつながり以上に強いつながりを持った親子になれるんだなぁ〜と感じました。 | ||||
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この本はもう6〜7回は読み返しています 寝る前にふと読みたくなり、心がじんわりする話なので 眠りに心地よくつけます 特に「7s blood」が気に入っていて七生の愛くるしさが 自分の親しい友達とダブるので、いつもその友達の姿とと重ねて読んでいます 瀬尾さんの他の作品も読んでみても、ささやかな描写になぜが自然と感情 移入してる自分がいますね | ||||
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瀬尾まいこは2冊目なのだが、読んでいてなぜか安心できるなぁと思っていたが、 この本を読んでいて、その理由がわかった。 私と作者は、育ったところがほぼ同じなのだ。 おそらく小学校は、お隣さんだろう。 「大和川の橋の下で拾った子」 大阪市南部で育った人は子ども時代に一度は言われた経験があるだろう。 いわばルーツが同じなのだ。 世代的には一世代違うが、脈々と続く大和川への思いが感じられて、うれしかった。 さて、作品だが、 「卵の緒」は坊ちゃん文学賞大賞受賞作。 46歳のおっさんにとって、取り立ててどうという話ではないのだが、 人物が生きている。 こういう書き方をすれば文学賞がとれるのかというテキストになりうる本である。 「7’blood」。 私はこちらのほうが好きだ。 こちらもまた、人物がよく描けている。 結構はまってしまった。 うちの子が女の子なら、ぜひ読ませたいところだ。 中年のおっさんにお薦めはしないが、 こんなファンもいるということで。 | ||||
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