■スポンサードリンク
幸福な食卓
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
幸福な食卓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全169件 141~160 8/9ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
のっけは面白そうだと思ったが、読み進めて行くうちにもういやになってしまった。 この家族は気持ち悪い。 ずるい小説だと思った。うわべだけを撫でて、一見心地よく仕上げていくまやかしに長けているのではないだろうか。 小説に書くべきことは他にあるだろうと思ったけど、これをよしとする人にはきっと居心地のよい小説なのかもしれない。 でも、本当に、こんな父親、こんな母親、兄弟のなかで暮らしてはいけまい。 こういう小説が増えたなあと、それをしみじみと読書の秋に考えてしまうこのごろ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すっごくだい好き、やっぱり瀬尾さん大好き。 大浦君がいい。佐和子だからこその絶妙な関係が心地よい。こんな男の子って素敵、こんな風に思われたいって思う。だからこそ、佐和子が「いやだ。いやだ。」と泣き叫び動けなくなってしまうシーンは一緒に泣きそうになった。 父をやめたお父さん、ちょっと病気はいってるけど明るいお兄さん、そして家を出て行ったお母さん。不思議な家族だけど絆はいっそう深く見える。みんなが佐和子を支え、見えないところで守られている佐和子がうらやましい。 『家族』をかかせたら瀬尾さんは素晴らしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物の設定が少しマンガチックに思えましたが、それゆえにストーリーがわかりやすく、若い人には感情移入しやすいのではないかと思えました。それはそれとして、どのページをめくっても作者の瑞々しい感性に溢れた稀有な小説だと思いました。人生/家庭の「陰影」が説教臭くなく描かれていて、自然と、中3の娘に読ませたいと思った作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「お父さんはお父さんをやめることにした」 家族3人の揃った朝食の席での唐突な父の発言から、この物語は始まる。 それは、少々ユーモラスであり、コミカルなファミリーストーリーの始まりを予感させるものであった。 けれど、物語は読者の予想を裏切り、坦々と家族の心の闇を描き出していく、瀬尾さん独特の瑞々しい表現で… 教師を辞め薬学部を目指す父、 幼い頃より何をやらせてもトップクラスで、天才の名を欲しいままにしながら、大学進学を辞めオーガニックな農場で働く兄、 ある事件をきっかけに家を出てひとりアパート暮らしをしている母、 そして、家族の中では比較的に平凡に見える妹の目からストーリーは語られていく。 おのおのが家族の中で役割を果たしつつ、歯車となってバランスを保っている平和な日常が、 ひとつの歯車の摩耗から、少しずつそれぞれに影響を及ぼしていく。 重いテーマを描きつつ、読後感は爽やかでこれはまさに瀬尾まいこ氏独特の世界だ。 後半のエピソードは胸が詰まり涙があふれた。 10代の頃のように泣ける感性を呼び起こしてくれる一冊だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一見、家庭崩壊しているように見える家族に最初は理解 できませんでした。けれど話が進むにつれて家族全員が 家族を大切にしていることがわかりました。この話をよんで 家族の形が何であれいいのではないか、と思いました。 ただ、結末がなぜああしなければいけないのか、父親が自殺未遂 した理由など疑問が読んだ後もいくつも残ってしまいました。 なので星3つです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
朝は必ず揃って朝食を取るこの家族。 一見普通の家庭に見えるけれど、実は数年前に起きた父 の自殺未遂から、どことなく変わって行ったのである。父の自殺未遂とゆうショッキングな事件が、いまだにそれぞれ の心に何かを残している。それはもちろん佐和子だけじゃない。 一見悩まなさそうに見える天才のお兄ちゃんだって、何かがうまく いかないと悩む。出方が違うだけで、根本的なものは一緒なのだ。だけど、自分は一人じゃない。 気づかないだけで、本当はいつも大事な人達が支えてくれるんだ ってこの本は教えてくれる。 誰かを大切に思う気持ちを、忘れないでいたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本の「作り」がすばらしい。表紙をめくったそのすぐ後、 鮮やかなオレンジと水色で彩られた題字に、 思わず目を奪われました。 表紙以外にのような鮮やかな色を配置することは、 とても珍しいと思います。 表紙をめくり目次にたどり着く前に、 こんなうれしい気持ちになれた小説は初めてです。そして、何よりすばらしいのが 1ページ1ページの紙の質です。 この本を本屋さんで見つけたら、 とりあえずページをめくってみてください。目をつぶったままページをめくっても幸せな気分になれる、 とても幸福な本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
淡々と物語は進んでいくのだけれど、登場人物の特徴はよく出ているし、文章もとてもわかりやすい。難解な小説が苦手の私にはとってもお気軽に読めた一冊。ラストは少々衝撃的だけど、主人公の気持ちがよくわかるし、等身大の高校生の姿を見ることができたような気がする。何気なく読み始めたけど、気がつけば一気に読んでしまった。瀬尾まいこさんにこれから注目したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作者の特徴のひとつとして、 登場人物の魅力が挙げられます。 本作でも個性豊かな人物たちが登場し、 流れるような会話を繰り広げます。 この本は、とんでもなく感動したとか、驚愕の展開という類ではなく あっ..という控えめな驚きや柔らかい感動を与えてくれて、 「読む」という行為を決して苦痛にさせない物語です。 ぜひこの本を手に取り、ほんのりとした感動を味わってください... | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何気ない日常を描くのがすごくうまい。 絶交した時のお兄さんの仲直りの仕方とか・・・ その他たくさん何気ないところがとってもいいっ! 今、2度目を読んでいます。1度目でははっきりしなかった それぞれのキャラクターの優しさがすごく良くわかります。 2度読むことをお奨めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
お父さんがお父さんをやめる、とか 身近にはないような話だろう、と思って読み始めましたが、 読み進むにつれて 「実は 表面上の設定は違うけど 中身はみんな同じなんじゃないか」 と、登場人物に親しみを覚えました。 クスッと笑ってしまうところ、 何とも言えない「辛さ」を感じるところ、 そして 何とも言えない「幸せ」感。 心の移り変わりが繊細に表現されています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者が紡いだ言葉が確かな手ごたえとして心に届く。それはあまりにも誠実で静かに熱い、だから私も襟を正し真摯な思いで受け止めた。大切な人を失った時、文字を追いながら泣いた。 家族のあるべき姿という既成の枠組みの中でそれぞれの役を演じるのでなく、いちばん身近な人間が互いに求めあう思いやり、愛おしさから自ずと形づくられる家族の姿に共感する。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
父親の「お父さんを辞める」宣言からなにかシュールな物語なのかと思いましたが、読み進むうちに、自殺未遂、別居、転校、学校、孤立、兄妹、恋愛、死別、再生などの一連の事件を通して、全く経験の無いこともあるのに、家族構成も全く違うのに、自分と自分の家族を重ねてしまいました。それにしても、小林ヨシコにしても大浦君にしても第一印象は別として、お父さんもお母さんも直ちゃんも主人公の佐和子も悲しいくらい優しいです。そして、その優しすぎる登場人物の全てが、今を生きる家族や恋人のあるべき姿や距離感を示してくれているようです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
瀬尾まいこの本はこの本がはじめて。評判になっているので読んで みたけど、読み終わっての感想は「読んで損した」とまでは思わない けど「なんかなあ」といったところ。「父さんの自殺」の背景なり原因のようなものが一切、書かれていな いし、人物造形が曖昧というか「浅い」というか。たとえば大浦君だけ ど、全然、ピンとこない。ふっと思いついた言葉が「瀬尾まいこってカマトト(ブリッコ)なのかぁ」。この本、借りて読んだんだけど、他の作品を自腹で買って読もうという 気には全然ならない。帯にある作家たちの「ほめ言葉」が白々しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごく感動したとか涙が止まらないとか そういった類の物語ではなく、それでいて 深く考えなければ理解できないような内容でもないので 一冊を通してとても読みやすいです。 それなのに、読み終わったあとには言いようのない 切なさと感動が残ります。 この作品を読んでからは家族の温かみを感じさせてくれます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いい本でした。 本当に涙してしまう箇所があって、自宅以外で読むと困りますね。 家族と恋人。 永遠に絆が消えない家族 家族が与えられない歓びをもたらす恋人 1つの家族の足取りと恋人たちの辿る道がとても胸に響きます。 ★10にしたいくらい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おもしろかったです。ならびに感動しました。 そして、作者の独特の文章表現が、この本を読んでいる自分の心の中に穏やかな世界を生み出し、自分の周囲もほのぼのとした風に見えてしまう感覚になりました。 内容はそんなにほのぼのではないかもしれませんが、こういう言葉の紡ぎ方をする本はとても好きです。 ぜひお勧めの本です! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭の「今日からお父さんを辞めます」というセリフにグッと引き寄せられましたが、読んでいくにつれ様々な感情を体験できる本でした。個人的には好きな部類の本です。読みやすいのも特長です。日頃、読書をされない人にもサラッと読めていいかもしれませんね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
母が家を出て、父が父を辞めると宣言した家。どんなにひどい家庭なのだろうと思うが、そこには暗さが微塵もない。壊れかけているという感じもない。父は父であり、母は母であり、兄は兄であり、そして佐和子は佐和子だった。それは何一つ変わらない。バラバラに見えても、心がしっかり一つになっている。そのことは佐和子を襲った突然のある出来事のときの、家族の行動を見ても分かる。楽しいときも悲しいときも、家族はいつも温かく見守ってくれる。大切なものは私たちの身近にある。身近すぎてたまに忘れることもあるけれど・・・。心がほかほかと温かくなってくる作品だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
泣きました。主人公に降りかかる運命は厳しい。でも主人公の周りには家族がいる。いわゆる「普通の家族」とはちょっと異なった家族。でもみんな暖かい、そして優しい。「家族ってなんでも言い合えるものでしょう」というのは本当だろうかというのがよくわかった。家族でもお互いにすごく気を使っている。そんな気持ちが私にはよく分かる。家族には甘えてもいい。でも家族だからこそ、気をつかうんじゃないだろうか?また家族だからこそ、誰かの調子が狂うと伝染してしまうんじゃないだろうか?家族ってとても特殊な関係。逃げたくても逃げられない。この小説は、今まで分かっていたけど、気付いていなかったこと、いや気付いていることに知らないふりをしていたことを思いしらさせてくれた。私にとってすばらしい小説だ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!