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幸福な食卓
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幸福な食卓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全169件 81~100 5/9ページ
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大浦君が亡くなってしまったのはショックでした。 家族が少しずつ元通りになって、直ちゃんはヨシコと良いパートナー関係を築き、佐和子と大浦君も …と思っていましたので。 「お話」なのですから、これくらいのビックリを描いていないといけないのかもしれませんね。 家族の気持ちが離れていったり何かがきっかけで意思の通い合いがあったりというのは、日常的に あることのようで、佐和子のところのような家族は私の周りにもあるような気がしています。 会話文に「えっと」が何度か使われていて、気になりました。 話のきっかけをつかみたいときや言葉に詰まったときなど、確かに私たちは何か発しているはず なのですが、「えっと」とは少々違う感じがしています。 作者の癖なのかしら…。 | ||||
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中学校の教師であった著者、瀬尾さん。 独自のみずみずしい感覚やテンポを持っていて、ある種の読者の心をぎゅっとつかむだろう。 私にとってはさらりと読めて、可もなく不可もなくの作品だった。 後半の急展開には違和感を感じた。 全体的に、健全で平和であたたかい雰囲気が漂っていて、朝のひかりのような 清らかなオーラを感じる作品である。 悪い意味ではないが、視点に教員らしさが垣間見えるところが結構ある。 不良になっても、どこまでも健全の域を出ない不良というか。 みんながいい人で、善良だ。 私のように、リアルな、人間心理のダーク・サイドに惹かれる人には、 多分、それほど目を引く作品ではないけれど、 健やかな気持ちが描かれた作品が好きな人には 物語の運びも筆致も、ぴったりなのではなかろうかと思う。 | ||||
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家族の大切さを感じるこの作品。 父や母や兄、そして佐和子。 それぞれの気持ちや生き方が 日常の中から見えてくる。 いろいろな出来事を経験した家族が どうなっていくのかと、 先へ先へ読みたくなる作品でした。 映画化された作品も是非観てみたいです♪ | ||||
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家族ものの小説はテーマが重くなりすぎて、ブラックホールに行ってしまうか、あまりにも平凡で印象に残らないものが少なくない。 本書は後半のどんでん返しも含め、重いテーマを扱いながらも、登場人物の優しさがさりげなく描かれ、読後感がちょうど良い。このバランス感覚が作者の腕なのだろう。 佳作と思う。(映画はちょっといただけなかったが) 特に、主人公・佐和子が食卓で普段言わないようなひどい発言をした後で、兄の直ちゃんのフォローにはちょっとやられました。「かわいそうに。佐和子はそんなことを言うほど傷ついていたんだね」 ヤバイです。 | ||||
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どんなにつらいことがあっても 傷は時間が過ぎて癒されていく。 日常があるから。 誰かに守られている当たり前の日常が。 | ||||
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感情移入して泣いてしまいました。 いい大人になってから泣くほどの本に出会ってなかったので驚きました。 本当にいい本だと思います。 瀬尾さんの本には超破天荒なキャラクターが出てくるのですが、 そこがまたいいです。 おススメ本です。 | ||||
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「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」 という衝撃のひとことから始まるこの小説。 普通なら、なんと無責任なことを!となりかねないこのひと言も、 この本のなかだと実にさらりと受け止められる。 家族でも、恋人でも、友人でも、 距離感というのは大切なものであるなあとつくづく思う。 その距離感を保つために、バランスを保つために、 母親はアパートに一人暮らしをし、父親は父親を辞め、 直ちゃんはマイペースに、佐和子は流れるままに暮らしている。 彼らは脆くて、とても不器用なんだと思う。 でも、不器用な彼らのやさしさはほっこりするぐらい温かい。 「気付かないところで中原っていろいろ守られてるってこと」 っていう坂戸くんのことばを読み返して、 ほんとうにその通りだと思った。 やさしい笑いも、おおきな切なさも、たくさん含んでいるけれど 冬から春になるような小さな希望と、温かさのある小説。 | ||||
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これが新人による作品なんて信じられない完成度。 ドラマチックな設定や会話にも関わらず、なぜかとてもリアルな家族像。 日常の悲しみや温かさがダイレクトに伝わってくる。 | ||||
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現実ではありえないような、キャラクターをもつ兄、父、母、現実ばなれした生活展開、そして物語にお決まりのナイスタミングの死。 こんなにも「物語でしかありえない」ベタな具材なのに、妙な共感をもちながらすらすら先を求めて読めてしまうのは、私たちが日常で潜在的に感じている、「役割」に対する「ズレ」の感覚を、やさしく浮上させてくれるから。 「なんだかズレているような気がするけど、なんとなく隠して生活している」感覚だったり、 「なんだかうまくいってないのわかっているんだけど、表面的にはきちんと役割を演じてみたりする」感覚を浮上させてくれるから。 リアルな世界では「役割」の違和感や、「何かが自分の中でズレてきていること」に関する違和感を感じつつも、心の押入れに押し込みながら日常をやりこなしてしまう。 この物語の家族(兄・父・母)は、その違和感を、ちゃんと表に出して、ちゃんと感じて、感じすぎてちゃんと壊れてくれて、 (日常的に私たちが壊れるのは勇気がいるが)、その先の再生の物語を紡いでくれる。 また、主人公が大切な人を失ったときの描写は、私たちの誰もが体験する喪失の悲しみをうまく表現している。 現実には、この物語のような「ありえない的ドラマティックな」死の体験をしていなくとも、私達の心の中には誰でもこういった喪失体験がある。 そしてその喪失の苦しみを「家族への帰還」という水路に繋げたところにこの小説の一番の「仕事」を感じる。 蛇足ではあるが、舞台はおそらく「ケータイ」を持たない中高生の時代を想定していると思われる。大変ノスタルジックな仕上がりとなっている。 | ||||
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この作品は、本当に素晴らしいなぁと思います。 よく、『中身が浅い』だとか『淡々とし過ぎている』というようなレビューがありますが、それはとらえ間違いです。 (※とらえかたは人それぞれですが) 深くなくて、言葉のリズムが凄くいい文章こそが、この作品の最大の武器なんです。 意味のないようなことでも、ふと何気ない味を出しています。 こんな文章は、よほどの読書家か、書き手じゃなければ書けません。 本当に素晴らしいです。 中でも、 「どうして自殺する人って風呂場を選ぶのかなって思ってたら、後かたづけが楽だからだよね」 という台詞は、鳥肌が立ちます。 この家族は、悲劇のあとも淡々としているようで、実は確かに変化があるんですよ。お風呂場を必死で洗う母や、主人公に気を使うようになった父、エリートの道を捨てた兄… 作者があえてぼかしている変化や描写を読めるようになれば、本当に素敵な小説ですよ。 | ||||
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誰かといっしょにものを食べるということは話すことに似ていると感じた。 この家族はきちんとした食事を一緒にとる決まりだったが、 時々一緒に食事をしなくなったりお菓子で夕食をすませたり 家族としての生活から個人個人の生活になるにつれ食事も変わっていったのが面白い。 淡々と、読みやすい物語だったが、大浦くんの突然の死はなんだか 付け足しのようで必要ないのでは無かったのかと思う。 | ||||
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主人公の佐和子の語り口が中学生の女の子らしいのに、文章は丁寧でとても読みやすかった。大きく4つの物語に分かれているが「救世主」と「プレゼントの効用」が特におもしろかった。「救世主」では、学級委員になった佐和子がまとまりがないクラスを悪戦苦闘しながらもなんとかまとめていく話。佐和子の彼氏の大浦君の助けもあって最後はクラスが1つになるのだが、それまでの過程がなんともリアリティがあっておもしろかった。「プレゼントの効用」は佐和子の彼氏の大浦君が事故で突然亡くなってしまう話。特に感動したのが大浦君が佐和子に残したクリスマスの手紙。話し言葉で書かれた手紙だが、愛がこもっていて、これほど気持ちをストレートに伝えられる手紙は珍しく、手本にしたいと思った。 | ||||
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連作となっている、一部だけだからつまらないのか? というよりは、やはり、感性が合わないのだろうな。。。 どんな形でも、家族がお互いに思いやりあうことができますよー 形式にとらわれることないですよー ほらー、こんなにほのぼのしてるでしょー ということかと思います、はい。 作者がまだ子供なのかと思ったら、結構いい歳で、びっくり。 あ、中学校の先生なんだ・・・ 教師って、学生の後もずっと学校で、学校の世界しか知らないから、 妙に頭でっかちの理想主義で、いつまでも子供の人、多いからなぁ。 | ||||
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連作となっている、一部だけだからつまらないのか? というよりは、やはり、感性が合わないのだろうな。。。 どんな形でも、家族がお互いに思いやりあうことができますよー 形式にとらわれることないですよー ほらー、こんなにほのぼのしてるでしょー ということかと思います、はい。 作者がまだ子供なのかと思ったら、結構いい歳で、びっくり。 あ、中学校の先生なんだ・・・ 教師って、学生の後もずっと学校で、学校の世界しか知らないから、 妙に頭でっかちの理想主義で、いつまでも子供の人、多いからなぁ。 | ||||
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私が家族ものに滅法弱いからか、感動しました。 それぞれに強い個性と好ましい性格を持った家族が登場し、 飽きさせないストーリーにしています。 さらっと読めて、サラッと感動できる。 そんな本だと思いました。 | ||||
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朝食を一緒に食べる家族が理想の家族像だけど、 佐和子の家はどう見ても家族崩壊を起こしている。 父は「父を辞める」と宣言して仕事を辞めてしまい浪人生になり。 母は家出中だったり・・・・・ それでも、家族は繋がっていてやっぱり「家族」なのだ。 一方、ボーイフレンドの大輔君とのやり取りが、中高生らしくて 可愛いし、器用に恋愛をしている所がまた憎めない。 | ||||
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作者が教師のためかターゲットが生徒に向けられている感じがします。 生徒にに読ませて家族の優しさを認識させるのが目的な様で、その為には手段を選ばない無理矢理なイベントにリアルさが感じられません。 また、他の家族は主人公に家族の優しさを伝える役のみで本人の苦悩は最後まで不明のままです。(読書感想文でかんがえろって事ですか?) なんにしろ主人公と同じ年代が読めば為になるが違う立場の大人が読むと『そんな無茶な事しないと伝えられんか?』と思うだけです。 | ||||
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毎日家族全員で食卓を囲むことができる家族って、 どのくらいあるんだろう。 主人公の家庭の、丁寧で正しく、 でも不安定で不器用な感じがなんだかすごく温かかい。 家族って、お互い想い合ってる分 うまくいかないこともたくさんありますよね。 でもありきたりなことが幸せなんだってことを、 思い出させてくれる数々の台詞。 「大切にしよう」そんな気持ちがじわじわと込み上げてきます。 | ||||
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やっぱりラストが悲し過ぎます。なのに、淡々と描かれていて。佐和子の彼氏の弟(寛太郎君)も将来はお兄さんのように大きくなるんだな、と少しは明るい未来も予感させるけども。最後は、そんな終わり方ですか。寂しくなりました。そして、明日もいつものように日々は始まるんだろうな。 私にしてみたら、この作品は悲哀が大き過ぎて、後のささやかなもの印象が薄くなっている・・・人は人が気付かない所で守られているのに気付くのに、凄く時間が掛かる。じわじわ気付いていくものなんですよね。守られている事は幸せな事。守るべきものがあるのも幸せな事。どんな苦しい事があっても、日々は続いてく・・・やっぱ、辛い。もっと本気のハッピーエンドが良かったな、と言うのがあります。 大事な人を失くす前に、出来る限りの事を。毎日後悔しないように。1日1日を丁寧に生きよう・・・とこの本を読んで思いました。 | ||||
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家族って心強い。同時に煩わしくもある。 父は父であり、母は母であること。 自慢の兄はなぜ彼女と長く続かないのか? 当たり前に続くと思っていた日常がふいに崩れた時、修復できるのは「家族」だからなのか? やわらかい言葉で紡がれてはいるが、作者の持ち味である(と勝手に思うのですが)しっかりとした現実がそこにある。 人生には喜びと同じぐらい悲しみや挫折があるけど、幾つになっても違う道を歩くチャンスはあるんだと感じた。 | ||||
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