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幸福な食卓
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幸福な食卓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全130件 1~20 1/7ページ
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初めて読んだときは中学生でした。 当時は登場人物の中では主人公に一番感情移入しやすく、家族間の複雑ながら確かに存在する『絆』のようなものや、終盤に恋人が亡くなる展開を通しての『喪失感』と『成長』が印象に残っていました。読み終わった時、悲しいながらも夜明け前の静謐さのような不思議な心地になり、以来自分の中では強く印象に残っていた本です。 今日、15年以上ぶりに読み返しました。 まず冒頭の父親の宣言に対して、びっくりするくらい感じ方が変わりましたね。昔は、『まあ大人だってそういう気分になる事もあるだろうなー』と意外とすんなり受け容れていましたが、 自分が大人になってから読むと『いやいやお父さん、何言っちゃってんの?!』と口があんぐり。(笑)なんちゅー無責任発言!親としてそれはあかんやろ!!と。『世間一般の他人』の目線で見てしまい、常識上で非難したい気持ちが湧きました。 しかし、逆にこれだけの異常発言をしてしまうくらい家族が窮地に立っていたという危機感を、昔は本当の意味では読み取れていなかった。主人公の目線に立ち、行動を追うことでいっぱいいっぱいでした。 改めて、この10代の思考回路のリアリティを描いた作者に感服です。 逆に終盤展開に関しては少々急なエンタメ演出に身構えたり、山場づくりの為の悲劇という印象を持ってしまい…。今の自分の感受性の穢れを痛感しました。 それでも、やはり読後感は不思議と清々しい。 思い出補正効果も多分に有るかもしれませんが、好きな作品であることには変わりありません。 また、もっと上の年齢になった時にも読み返したいと思います。 | ||||
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瀬尾まいこさんらしいほのぼのとした物語と思っていたら、その背後には深い哀しみがあって、やり切れない気持ちになりました。最後に一筋の希望があるにはありましたが、なんとも言えず悲しい気持ちが残りました。神様がいるのなら、こんな悲しい目に合わせるはずはないと私は思ってしまいました。 | ||||
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父さんが父さんを辞める、母さんは家を出ていく。 小さな違和感が介在する平凡な日常、ストーリーが進んでいくと、その違和感の正体が明らかになっていく。 不器用な家族が他者との交流を通じて、失ったものを取り戻していく。 タイトル通り、食事のシーンもよく描かれています。家族みんなで食事をとることが正常なのか、幸福なのか。 | ||||
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複雑な家庭ではあるが、明るい家族。特別優秀なわけではない主人公は親しみやすく、軽いノリで読めると思います。「シアワセ」に決まった形はない。そういうことに気がつかせてくれる良い作品。そういう意味では中高校生に読んで欲しいなと思います。ただ、悲しすぎる、アレは。久々に電車の中で泣きながら、読んでしまいました。 | ||||
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何だかワクワク楽しい青春。 思い通りに行かない鬱屈した青春。 どこにもぶつけようのない現実の悲しみも青春。心の奥底にじんわり来る。 | ||||
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家族が何年も抱えている問題を解決するのは、家族とは限らない。 その事がすっと心に入ってくる言葉とストーリー展開でした。 物語を読んで、 些細な事でもうちの家だからこそに気がつくのは、家族とは別の居場所を作り、一歩そこから出た時、始めて違う世界があること知るのだと思いました。 帰る場所がある、または、もうなくなってしまっても、人はどこかに留まるのではなく、外に行かなければ分からない事だらけなのだと教わりました。 | ||||
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穏やかだけど歪で優しい家族の話。歪なまま穏やかにあり続けるかと思いきや現実に対峙していく。 個人的には自身がポジションお父さんの為とても考えさせられるお話でした。 | ||||
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何かのはずみで読み始めた。大島弓子の漫画の映画化「毎日が夏休み」の父・佐野史郎と主人公・佐伯日菜子をイメージしながら読んでいた。よく訳のわからない家族の、のほほんとした楽しい物語、のはずが… そういう終わり方は当たり前にあるのだが、そこへ行って、しかも真っ直線に終わるのか。なのになんてレジリエントで読後感がいいのか、という印象の物語。映画を見るべきか、迷っている。本は読んでよかった。 | ||||
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題名と小説の最初の方で、普通に何気ない日常を綴った物語かと思っていました。読みやすい文章であったことと、出てくる人物の深い優しさ、思いもしなかった悲しい展開に一気に読み進めてしまいました。一人一人の人物像が細やか。「死」というものがふわふわと、軽いように重いように微妙に感じられました。 | ||||
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最後の結末は予想をしていませんでしたが、大切な人と過ごす時間を大切にしながら過ごしていかないとなと思いました。 | ||||
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4年ぶりに2回目読みましたが本当に良い小説だと思います。何より読みやすくて、この物語の世界に入りやすい。好きです。 | ||||
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普通とは違っていても、家族は家族。どんなに変てこで変わっていても、家族ってやっぱ特別で、かけがえのないものなんだなあと、そんなこと思ってしみじみとしてしまった小説です。 主人公の佐和子に、兄貴の直ちゃん、父さんと母さん。以上が、中原家の家族四人で、このほか、佐和子のボーイフレンドの大浦君と、直ちゃんの恋人の小林ヨシコが、主要登場人物と言っていいかと思います。 世の中の一般的な家族のイメージからは外れているんだけど、中原家の家族の間に流れるゆるくて柔らかな空気、あたたかみのあるくつろいだ雰囲気が、とても良かったです。 「幸福な朝食」「バイブル」「救世主」「プレゼントの効用」の、全部で四つの話を収めた連作作品集。 なかでも、クリスマスをめぐる佐和子と大浦君、佐和子と家族の出来事を描いたおしまいの「プレゼントの効用」が素晴らしかった。話の途中で「えっ!」となってからはもう、胸がじんじんしびれる思いで、頁をめくってました。最初は「変な奴」としか思えなかったヨシコさんも、「なかなかええ人やん」てなって、ちょっとほっとしましたわ。 | ||||
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シミや汚れ黄ばみが少しあったので、 「非常に良い」ではなかったかなと思います。 読む分には問題なしでした。 | ||||
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瀬尾さんの作品はいつも心暖まる作品が多く大好きです。今回も例にもれずほっこりした気持ちで読み進めていました。でも、割と後半にある起承転結の「転」の部分がショックすぎてその晩は眠れなくなりました。(← 一気に読まなかったので)えーーーなんで??と思わず声に出そうでした。フィクションなのにそこまで入れ込む自分もかなりどうかしていますが、それくらい本の中のキャラクター達が魅力的なんですよね。どういう終わり方だったら100%好きな作品になったのかわからないけど、なんか5つ星ではなかったかな、と思いました。 | ||||
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佐和子の家には昔からの習慣、決まり事がある。 それは、朝ご飯をみんな一緒に食べるということ。 母さんと父さんが隣同士に座り、 直ちゃん(兄)が母さんの向かい、 その隣に佐和子。 父さんが自殺未遂をして、母さんが一人暮らしを始めても、 母さんを抜きにして、この習慣は続いている。 みんな、時間を合わせるのがめんどくさいといいながらも。 父さんが「父さんを辞める」と宣言してからは、 父さんが朝ご飯で食卓を共にすることが少なくなる。 それでも、佐和子と直ちゃんは食卓を共にする。 直ちゃんがヨシコと一悶着あった翌日は、 直ちゃんが朝からステーキを家族に出す。 佐和子に辛く悲しい出来事が起こった時は、 父さんと直ちゃんが朝ご飯で食卓を共にし、 佐和子を励まそうとする。 幸福な食卓とは、一体どんな食卓なんだろうか。 佐和子たちが囲む食卓は果たして幸福なのだろうか。 「幸福な食卓」というタイトルとは裏腹に、 内容は順風満帆な幸福な話が続くわけでもない。 父の自殺未遂、母の葛藤、直ちゃんの想い、佐和子の学校生活、 みんながそれぞれの人生を、 悩みながら生きている。 たぶん読んでいる自分もそう。 自分の周りの人たちもそうではないかと思う(思いたい)。 でも、ヨシコが最後に佐和子に語るように、 家族が支えてくれるから、 悩んでいることさえも、 幸福に感じることができることがあるんじゃないか。 そんなことを読後に感じた。 他の方もレビューで書いているが、 続編を読んでみたい。 大浦君が佐和子たちと食卓を共にする場面。 ヨシコが直ちゃんたちと食卓を共にする場面。 そんな食卓も見てみたかった。 | ||||
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どんなの書いたのか。ヨシコの自画像が気になる。続きが知りたいですね。とても面白かったです。 | ||||
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ネタバレ有り、最後に唐突な別れ。 空気感がよく一気読みはできたけど死で急展開してしまうラストではなく それぞれが自分を自覚して自分を取り戻しそれぞれの役割をみつめながら 日常をすごして行くラストがみたかった。 | ||||
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佐和子の何気ない日常で終わるのかと思いきや、まさかのクリスマスイブに事件が。それまで佐和子のようにウキウキとした気分で読んでいたのが、突然暗転したかのように気持ちが沈みました。敢えて切ない終わり方にする事で家族の存在が際立つようにしているのでしょうか。予想もしていなかった展開で衝撃的でした。 | ||||
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ゆったりとした出だしから、中盤、後半にかけて物語が展開して、一気に読み終え、読み直しています。夢の中のような物語です。 | ||||
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兄の直さんが「真剣ささえ捨てれば、困難は軽減できる」と言っています。 みんなが悩みながら、家族の形に拘らず、深刻にならず、支え合っている様子が好きです。 中学生の妹の視点で書かれていますが、懐かしく、ほのぼのとして応援しちゃいました。 登場人物もキャラがはっきりしていて、魅力的でした。 | ||||
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