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(短編集)
屋根裏の散歩者
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【この小説が収録されている参考書籍】
屋根裏の散歩者の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 21~40 2/3ページ
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| . 乱歩作品、特に短編作品における「題名の巧みさ」に惹かれるのは私だけであろうか。 本書に収録された作品だけでも、 恐ろしき錯誤、 D坂の殺人事件、 心理試験、 算盤が恋を語る話、 百面相役者、 屋根裏の散歩者、 人間椅子・・・等々なんとも魅力的ではないか。 「人間椅子」 に至っては、この作品に、このネーミング以外はあり得ないではないか。 他作品でも、「妻に失恋した男」、「芋虫」など、ついつい作品を読みたくなるネーミングなのである。 また、実際に手にして見ると魅力的な乱歩の世界に引きずり込まれてしまうこと必定なのである。 ネーミングひとつにしても、まさに、「大乱歩 」と称されるにふさわしい。 | ||||
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| 有名な「屋根裏の散歩者」も「暗黒星」も初読。どちらも明智小五郎が登場するので、幻想文学と言うよりミステリ寄り。「屋根裏の散歩者」はアパートの共用である電気工事用の屋根裏を偶然発見した主人公が、そこを徘徊して他人のプライバシーを覗き見する悪癖に夢中になる設定が面白い。そのきっかけが、押し入れの上の方に寝てみたら外れそうになってる天井板を発見した、と言うものだが、実は私自身独身時代に押し入れの中で寝るのが好きだったのだ。解説の山田正紀が書いてる乱歩作品に感じる懐かしさを、こんな所に感じてしまうとは。それともう一つその頃の私の悪癖として、深夜家族にバレないよう近所を歩き回り、時々捨ててあったスポーツ新聞のエロ記事を集める、と言うのを思い出した。恥ずかしい限りだが、押し入れに寝るとか、ごく近くを深夜に徘徊するとか、たぶん男に多いやや変態的習癖を描くのが乱歩作品の特徴にある。「屋根裏の散歩者」はピンポイントで私にヒットしたようだ。ミステリとしても幻想文学としても意外にしょうもない話だけど、きっと多くの人(特に男)の性癖に訴えかけるに違いない。 「暗黒星」の方は明智小五郎も小林少年も登場し、特に明智小五郎は途中で犯人に銃撃されて瀕死の重傷を負うほどの活躍ぶりで、「おおっ!」と唸りたくなるミステリだった。本格ミステリとしてはアンフェアっぽい犯人のトリックだけど、横溝正史かと思わせるような凄い動機の「暗黒」犯人と怪奇趣味が複合した傑作。それにしても犯人が明智小五郎を殺さなかった理由は・・・さすがに作り過ぎで全体の中で浮いてる気がするが、どうか。まあ、それだけ変質的な犯人だったわけであります。 http://blog.livedoor.jp/nattolove-002/archives/12633436.html | ||||
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| 面白い!子どもの頃は、言葉もわかりにくく、読みづらかったので、今更ですが。ほんとう面白い、さすがですね!! | ||||
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| 江戸川乱歩を初めて読んだのですが、非常に面白い作品ばかりで良かったです。 | ||||
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| 江戸川乱歩の全集ですべてそろえているが、ハズレはない。 ハッキリと断言できる。 何がエエ言うて、主人公は、大抵気持ちが悪いくらいドロドロとした、尋常ではない神経の持ち主だったり、怪奇事件の連続。 いや〜実に恐ろしい。 ((+_+)) また、時代背景が、大正時代から、昭和30年ごろまで。 その平成の今ではないからこその何か不思議な魅力があふれている。 怪人二十面相で子供時代育った人に、ぜひ購入をお勧めする。 平凡で安全な人生を送っている人には、衝撃度MAXだ。 (^_-)-☆ | ||||
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| 本書は、乱歩の有名な短編をまとめた一冊、当時の世相や東京のモダンな雰囲気が味わえる。 | ||||
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| 表紙のデザインも良く、内容も読みたいものが多かったです。 【目次】 ・鏡 地 獄 ・押し絵と旅する男 ・火星の運河 ・目羅博士の不思議な犯罪 ・虫 ・屋根裏の散歩者 ・疑惑 短い六編でしたが大変満足致しました。 この文庫本を集めて、是非とも本棚に納めたいと思います。 | ||||
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| 江戸川乱歩、学生時代に読んだ本のワクワク感がよみがえりました。 | ||||
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| この大正の文学の変な感じはこれ以上にないと思います。 エロ・グロ・バイオレンスなどといわれますが、んなもんではありません。 江戸川乱歩さんは傑作も多いですが「え?」っていうような駄作みたいなのもあります。ってかあると思います。 そこらへんが人間臭くてええなぁと。 これは間違いなく傑作です。 わぁわぁ言うと価値を下げてしまうようなのでアレですが、読んでみてください。 読んで損することはないと思います。 | ||||
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| 文章が現代風にアレンジされていること 丁寧な注釈 あまり有名ではないが優れた短編群と、有名な作品が混在していること この3点から、今現在日本国内で出版されている乱歩書籍の中では、一番取っ付き易いと思います。 | ||||
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| 春陽文庫『江戸川乱歩名作集』は短篇の編み方が佳い。特に第3巻の本書は全9巻中の白眉だ。明智物代表作の「屋根裏の散歩者」は異様なプロットのみならず惚けた語り口で却って悪寒を催させる仕掛けが怖い。「押絵と旅する男」はメルヘンと読むより誰もが持つ生来の社会不適合性に思いを巡らすべきだろう。「鏡地獄」も主人公にとってはうつし世からの逃げ場だった。辿り着いた「火星の運河」は夜の夢、まことか否かは「疑惑」が絶えない。最も凄惨な「虫」は夜の夢がまことでないと覚った瞬間の衝撃を漢字ひと文字で表現した恐るべきタイトル。「目羅博士」の喜劇は大量消費社会の悲劇に転化しよう。 文庫には珍しく本文が2段組で高塚画伯による表紙が艶めかしい旧版を少しずつ揃えては読んだ。乱歩らしさ断トツの叢書である。 | ||||
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| サスペンス、スリラー、ミステリー、色々ある中で、、探偵や警察が推理し、真実を突き止めていく事にカタルシスを感じると言うよりも、第三者的な視点ではなく、人のプライバシー、日常を覗き、勝手に不快になり、ついに、殺害を実行するに至る、その散歩者自身に、読んでいるワタシ自身がなっている、あたかも自分自身が、屋根裏を日々徘徊し、覗き見をしている、そう言う感覚にさせ、どっぷりと、作中に、ハマらせてくれるのが、乱歩の魅力。 長編より、短編が、面白いし、オススメ。 | ||||
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| 全集の第1巻で、収録作品は、 二銭銅貨・一枚の切符・恐ろしき錯誤・ニ廃人・双生児・D坂の殺人事件・ 心理試験・黒手組・赤い部屋・日記帳・算盤が恋を語る話・幽霊・盗難・ 白昼夢・指環・夢遊病者の死・百面相役者・屋根裏の散歩者・一人二役・ 疑惑・人間椅子・接吻の22作品。 初めて乱歩を読む人はまず欠かせない、二銭銅貨や屋根裏の散歩者があるので、 とにかく読み通すべき一冊でしょう。 各作品とも、発表後いろいろな所で振り返って書いているが、 それをまとめた「自作解説」がついている。 他の作家の全集ではあまりないと思うので貴重である。 740ページの中で、653ページから693ページまで解題。 「あの五万円という沢山の紙幣を」を「あの五万円という紙幣を」 などのように本によって変えて箇所も多いので、それをひととおり挙げてある。 694ページから722ページまでが註釈。 「D坂の殺人事件」の中に、ポー「モルグ街の殺人」ドイル「スペックルド・バンド(まだらの紐)」の 犯人がなにげなく書いてネタバレしてるので、これから両作品を読む人はお気をつけを。 740ページもあるので、寝ながら読んだり、 電車で読んだりするのは大変ですが。 | ||||
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| 本作は乱歩デビュー作「二銭銅貨」を始めとした22編の短編集。 今さら説明不要な珠玉の作品集である。 本作で最も印象に残ったのは「心理試験」である。 ドストエフスキーの「罪と罰」を思わせる冒頭や、予審判事の登場にわくわくした。 それに加え明智小五郎が登場したときには胸が躍って仕方なかった。 (明智小五郎はこの作品以外にもたびたび顔を出す) また、本作のもうひとつの魅力として「自作解説」を挙げたい。 これは、各作品の後に収録されている乱歩自身による解説であり、 各作品が生まれた経緯や背景、エピソードなどがぎっしり詰まっている。 特に面白く思ったのが、乱歩自身が納得のいかなかった作品や、不評だった作品について語るところである。 「時間がなかった」「我ながら幼稚だった」「ぺしゃんこになった」など、 これほど人間味に溢れる乱歩に触れられるとは思ってみなかっただけに、特をした気分である。 なんだか反省文にも見えてきて微笑ましさすら感じる。 まだ江戸川乱歩を読んだことが無い人、興味はあるが何から手を付けていいか解らない人など、 乱歩入門にも最適な短編集だと言える。 手に取りやすい文庫版ということもあるので、是非、広くおすすめしたい作品。 乱歩ワールドに引きずり込まれること必至! | ||||
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| どなたも「乱歩体験」の記憶が必ずやあるのではないでしょうか。 何度となく繰り替えし映像化されている作品の数々。 「屋根裏の散歩者」は、特によく映像化されているのではないでしょうか。 一度、じっくりと原作を読んでみたいと思っていました。 この本には「屋根裏の散歩者」と「暗黒星」という2編が収められています。 「屋根裏の散歩者」は短編、「暗黒星」が中編といった分量です。 江戸川乱歩の作品は、昭和初期を舞台としているのですが、初出の頃でも、懐かしさが感じられる、という評であったそうです。 確かにそれはいえる、と今回読んでみて思いました。 怪奇な現象だけではなく、その懐かしさも大いなる魅力であるでしょう。 2編とも名探偵明智小五郎が登場する作品でもあります。 | ||||
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| 屋根裏の散歩道は、明智小五郎が登場します。 明智小五郎が登場するテレビ番組は見たことがありますが、文学は読んだことがありませんでした。 江戸川乱歩は、伝説の作家のようにあがめたてまつって、読んだことがないことに気がつきました。 ちなみに、NHKのTVのJブンガクで知りました。 | ||||
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| 乱歩の代表作を収めた文庫本は、ほかにいくつもある。 より精選された短編だけを読むなら新潮文庫版『江戸川乱歩傑作選』。 作家的業績全般を概観するなら創元推理文庫版『日本探偵小説全集』の第2巻。 しかし、それら過去に刊行されてきた書籍(講談社江戸川乱歩推理文庫版全集も含む)と、本書の「屋根裏の散歩者」では、本文が一部異なっている。 雑誌初出時にはあったが、初版本では欠落していた記述を、今回初めて採用したため、いくつかの箇所で文章のニュアンスが変化している。 この点に本書の大きな特色があり、江戸川乱歩推理文庫版全集や、創元推理文庫版を既にお持ちの方も、少なくとも、この第1巻だけはお買いになった方が良いと思う。 | ||||
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| 1974年に角川文庫として出たものの新装版。 「屋根裏の散歩者」「人間豹」「押絵と旅する男」「恐ろしき錯誤」の4編が収められている。解説は高木彬光。 乱歩の秀作ばかりが集められており、上質の一冊となっている。乱歩好きにはたまらないだろう。 ただ、他の本と重複している収録作も多いと思われる。このあたり、どの本を買うか迷うところだ。 本書で特徴的なのは、「人間豹」が入っていることだろう。長編といってもいいくらいの長さで、短編集に収められることは少ない。グロテスク趣味の強い冒険譚で、なかなか楽しませてくれる。 | ||||
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| 「鏡地獄」「押絵と旅する男」「火星の運河」「目羅博士の不思議な犯罪」「虫」「屋根裏の散歩者」「疑惑」の7篇が収められている。 乱歩の短編の傑作ばかりを集めた一冊。なかでも奇妙な味のするものが選ばれている。一冊を通して読むと、読者の方が奇妙な気持ちになってくるほどだ。 良作ばかりなので、ちょっと贅沢すぎる一冊のようにも思う。 一冊で手軽に乱歩を楽しみたい人には良いかも。 | ||||
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| 乱歩の作品の中でも特に評判の高い初期短編を集めた巻です。 トリックの見事さもさることながら、濃密な文体もまた魅力的。 ページ数が多く、しかも文庫版で安いのでとてもお買い得だと思います。 | ||||
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