■スポンサードリンク
わくらば追慕抄
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
わくらば追慕抄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全巻の世界観が良かったので、続きのこの本も読んだのだが、物語も文章もあっさりし過ぎている気がして、ほとんど流し読みしてしまった。 結局、薔薇姫は何だったの? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シリーズ2作目です。昭和レトロのほのぼのした雰囲気がいいです。若い人には事情がわかりにくいと思いますが、まだまだ日本が貧しくて毎日食べるために一生懸命だった、それでも未来は明るくこれからどんどんよくなっていくばかりと信じられた、そんな時代が背景になっています。 「澱みに光るもの」「黄昏の少年」「冬は冬の花」「夕凪に祈った日」「昔、ずっと昔」の5編が収められています。短編集とはいえ、100ページほどの長さのものが2つ、80ページが2つと、中編といっていいものも含まれていて1つ1つがわりと長めです。 そのうち警察がらみになるものはひとつだけ、大きな事件が起きるわけではなく日々の生活の中で起きた問題や個人的なことがテーマになっています。 朱川氏作品では、少し毒の含まれた、怪奇色や猟奇色の強いものが好きなので、正直言って個人的にはこちらはインパクトが弱くちょっと物足りないです。 みんないい人ばかりの中で、御堂吹雪=薔薇姫という悪役が登場しました。どうも過去に上条鈴音に恨みがあるようですが、それが何なのかまだはっきりしません。ということはたぶん続編があるのでしょう。 最初は小さかった妹のワッコちゃんももう高校生。このシリーズ自体が熟年になったワッコちゃんの回想として書かれていますから、次くらいで締めになるのでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作がとても好きで待望の続編だったのですが、期待しすぎだったのか少しがっかりしてしまいました。 不穏な空気を持った新しい登場人物の薔薇姫も、盛り上げて登場した割に以外と出番も少なく、謎も明かされず……次巻があるんでしょうが、読んでいてどこか肩透かしを食ったような気分でした。 今までと同じ短編連作スタイルですが、前作で好きだったノスタルジックで切ないけれどやさしいという雰囲気が減ってしまったようで、悲しい出来事を姉・鈴音の能力で解決という、ただ昭和が舞台のライトミステリーのようになってしまったように感じました。 まだ続編がありそうなので、次回作に期待します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昭和三十年代の昔なつかしい日本の風物を舞台背景に、鈴音(りんね)と和歌子の上条(かみじょう)姉妹が事件を解決していく連作短篇集。『わくらば日記』に続く第2弾の本書は、鈴音と同じく、人や物の記憶を見る力を持った人物、薔薇姫こと御堂吹雪(みどう ふぶき)の登場がひとつ、大きなアクセントになっています。 白鳥のように清楚で可憐な鈴音のキャラに対して、黒鷲(実際にはいない鳥ですが)のごとく禍々しいオーラを放つ吹雪。善と悪、光と翳(かげ)ともいうべき対照的なふたりが出会うことで生じる不協和音のきしみ、不穏な空気。その雰囲気が、物語にスリリングな緊張感を生み出していた第一話「澱(よど)みに光るもの」が、まず、印象鮮やかな作品。物語に大いなる転調効果を及ぼす新キャラ、吹雪の登場に、強いインパクトを受けました。 この冒頭の一篇に続く四つの短篇、そのすべてに吹雪が絡んでくるのかと思いきや、その予想は大はずれ。出だしの吹雪の登場が鮮烈だっただけに、その後、某短篇を除いて出番がなかったのは、とても残念でしたね。吹雪の不吉な翳が濃くなるほどに、鈴音と和歌子の姉妹の光がより強く、より鮮やかに輝く気がします。シリーズの今後の吹雪の活躍に、大いに期待したいです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!