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(短編集)
わくらば日記
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わくらば日記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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超能力で事件を解決する(しかも警察から頼まれて)という、手垢にまみれたアイデアの小説。言葉遣いとか時代設定で持たせるのはさすがにプロの技だが、一度「あほらし」と思えばもう読み続けるのが辛い。読む側の度量が試される本だ。 | ||||
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朱川湊人氏の作品は、「花まんま」、「かたみ歌」、「明日咲く蕾」、「都市伝説セピア」、「赤々煉恋」と読み継いできました。なんともなつかしい昭和テイストと同時に、どこか不気味さも含まれていて、その独特の雰囲気に惹かれます。 この「わくらば日記」も、昭和30年代という時代設定と登場人物たちの年齢を考えると、昭和20年から30年代生まれの人たち、そして特に東京の下町で育った方たちにはたまらない作品だと思います。千住にあった火力発電所のお化け煙突、世界初の人工衛星スプートニクの打ち上げ、力道山、33年に関東に甚大な被害をもたらした台風二十二号別名”狩野川台風”、アラン・ドロン主演の映画「太陽がいっぱい」上映、そして皇太子(現在の上皇様)ご成婚などなど、実際にあった出来事を織り込んでいます。 ただ、個人的な好みなんですが、どの作品も模範的すぎるというか、しごく真っ当なお話で途中で結末が予想できてしまい、ちょっと退屈に感じてしまいました。今まで読んできた他の作品は、ほの暗い闇を感じさせる部分があり、おっとりしていると同時にどこか不気味でスリリングで、ホラー・ファンタジーというような雰囲気でしたが、この「わくらば日記」はいい人しか出てこない、いい話すぎるという感が。自分が求めていたものとは少し違っていて残念でした。 | ||||
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昭和30年代、生活は貧しいが、心美しく生きる母と娘。 姉・鈴音は人の記憶を見ることが出来る能力を持つ。 第一話は、おばけ煙突の話から始まり、懐古的な雰囲気で始まる。 二話以降は、ワッコのキャラクターが更に明るくなり、神楽の強いキャラクターにも柔らかみが出て、朱川さんらしいユーモアも出てきたように思います。 刑事・神楽は、鈴音の力を使って犯人逮捕するために協力を求めてくる。 不思議な力を使えば、姉は体力を消耗する。 おまけに知らずに済んだことを、知ってしまったことによってもたらされる悲しみ。 そして犯人には、犯人なりの理由や、悲しみがあることを知る。 単に特殊能力を持った少女による犯人探しに終わっていないのが良い。 途中から加わった茜や、品のある人間であるように育てた母も、とても良いキャラクター達です。 姉のはかない初恋物語も良かった。 表紙や、各章ごとの扉絵も作品内容とピッタリ。 続編を早く読みたくなりました。 | ||||
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