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大聖堂
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【この小説が収録されている参考書籍】
大聖堂の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 1~20 1/3ページ
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約600ページx上中下巻は読み応えがありました。そしてこの物語は、約50年間の間の出来事にまつわる登場人物一人ひとりの人生が描かれており、とても楽しめました。 若干官能小説っぽいところがあり(笑)、そこがまた当時の生活を垣間見れる部分でもあります。思えば、愛し合うというのは本来そういうことであり、現代の社会ではあまり見られなくなってしまったのではないか、と思えます。 全編を通じて鳥肌が立つほどの伏線、辻褄、策略、狡猾さが凄く、さながら政治ドラマを見ているような感じでした。 正直、大聖堂になんてまったく興味もなく、「カテドラル」なんて中学英語で習ったっきりそれ以来聞いたことも見たこともなかったです。でも読み進めていくうち、アイル、ネイヴ、チャンセル、ビア、クリアストーリー、ギャラリー、クリプト、トランセプトなどの言葉が頻出し、Googleで画像検索をしながら想像して楽しみました。 日本語訳も素晴らしく、今まで知らなかった言葉も多く、その場面場面にふさわしい言い回しや単語が、より一層その場にいる登場人物の動きや表情、風景を克明にしてくれました。訳者あと書きも期待したのですが、なぜか?養老孟司先生のコメントが…(笑) | ||||
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アリエナとアルフレッドの結婚生活は早々に破綻する。さらに亡きトムの後を継いでアルフレッドが建てた大聖堂の天井が崩落するという大事故が発生し、その事故のさなかにアリエナはジャックとのあいだにできた子どもを出産する。アルフレッドの家から追い出されたアリエナは、生まれたばかりの子どもを連れてどこにいるかも分からない父親のジャックを探しに旅に出る。屈辱的な形でアリエナを失ったジャックはキングズブリッジから出て、スペインのトレド、フランスのパリを放浪しながら、ユークリッド幾何学や尖塔アーチの建築法を学んでいた。 パリのサン・ドニ大聖堂で再会した二人は、急激な気温の低下によって涙を流すマリア像を利用して寄付金を稼ぎ、キングズブリッジに帰還する。フィリップはその現象を奇蹟と認め、ジャックを棟梁として迎え大聖堂の再建を認めたが、ジャックとアリエナの結婚は認めなかった。二人は別居を余儀なくされるが公然とした愛人関係にあり、先の息子トミーに加えてやがてサリーという女の子も産まれる。 復興しつつあるキングズブリッジに対しウィリアム・ハムレイは再び襲撃を試みるが、事前に気づかれ失敗に終わる。そのとき活躍したアリエナの弟リチャードはキングズブリッジの守備隊長に任命される。ウィリアムは裕福な騎士の娘である14歳のエリザベスと結婚するが、やがてエリザベスは夫のウィリアムを憎むようになる。 不作によりイングランド全体を飢饉が襲う。無法者たちに襲われたキングズブリッジをリチャードが救い、逆にその無法者たちを利用してリチャードはウィリアム・ハムレイの領地での略奪を繰り返す。反フィリップ派の副院長リミジアスの裏切りによりウィリアムはリチャードの拠点を突き止めるが、襲撃に行ったときにはもぬけの殻だった。 長い内戦が終わり、スティーブン王は王位にとどまることを許されたが、後継者はモードの息子であるヘンリー公に内定していた。しかし王位継承までは現状が維持される。それまで待てなかったアリエナとリチャードは、ウィリアムの妻エリザベスの協力を得て。ウィリアムの留守中にシャーリング城を制圧した。17年もの歳月を経て亡き父との約束を果たしたアリエナは涙を流す。 しかしリチャードは採石場の使用をキングズブリッジに認めようとはしなかった。その一方でトムの息子であるアルフレッドはジャックを裏切り、キングズブリッジから石工を引き抜いてシャーリングでの大聖堂建築を手伝っていたが、やがてそれも行き詰ると戸籍上の妻であるアリエナに金の無心に行く。金を出そうとしないアリエナを強姦しようとするが、そこへやってきたリチャードが過去の忌まわしい記憶にも後押しされてアルフレッドを殺害してしまう。 キングズブリッジ修道院にかくまわれた殺人犯のリチャードを、州長官になったウィリアム・ハムレイは逮捕しようとするが、そこでフィリップが名案を思いつく。リチャードは罪を償うためにエルサレムの十字軍に参加し、そのあいだアリエナは伯爵代理として採石場の使用権を管理する。軍事に長けているリチャードにとっても、経営手腕に優れているアリエナにとっても、また大聖堂の完成を願っているフィリップにとっても、それはこの上ない解決策であった。リチャードがエルサレムに旅立つ前日に、アリエナとジャックは正式な結婚式を挙げる。 しかしその後フィリップは苦境に立たされる。キングズブリッジ大聖堂の完成後、フィリップはジョナサンを修道院の副院長とするのだが、そのジョナサンは姦淫の結果生まれたフィリップの実の息子であると告発されたのである。それは事実無根の言いがかりでしかなかったが、反論できる証拠をフィリップは持っていなかった。だがかつてフィリップの敵だったエリンとリミジアスが裁判所で真実を証言し、さらにエリンはジャックの父がウォールランの偽証によって処刑されたことを本人の前で暴露する。 フィリップを陥れることに失敗したウォールランはヘンリー二世に接近する。ヘンリー二世は教会の権利をめぐってカンタベリ大司教のトマス・ベケットと対立していた。フランスに亡命していたベケットは帰国してヘンリー二世と和解するが、面白くない王の側近たちはヘンリー二世の暗殺を企て、実行役としてウィリアム・ハムレイに白羽の矢が立てられる。ウィリアムは部下を引き連れてカンタベリ大聖堂の中でトマス・ベケットを惨殺するが、それを目の当たりにしていたフィリップはトマスの殉教を唱え、その動きはキリスト教世界に瞬く間に広まっていった。ウィリアム・ハムレイは逮捕され、神聖冒涜の罪で処刑される。アリエナも立ち会うその場面は、本作冒頭のジャックの父の処刑場面とリンクして、物語最後のクライマックスと言えるだろう。 その後、ジャックとジョナサンのもとにウォールランが訪れ、ジャックの父が無実の罪で処刑された顛末を告白する。殉教したトマス・ベケットは聖人に列せられ、ヘンリー二世は形式上とはいえ教会から罰せられることになった。それは暴力に対する宗教の勝利であった。 イングランド王ヘンリー一世時代における1120年11月25日ホワイトシップ遭難から、1174年7月7日のヘンリー二世のウィンチェスター大聖堂での改悛の秘蹟までの53年半の歴史を、大聖堂の建築を軸として物語化した本作は、巻末の原著者からのメッセージにもあるように、作者のライフワークと言っていい大作である。書き上げた作者はもちろん、それを読むことのできるわれわれ読者も幸せである。 | ||||
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城を乗っ取られた上にウィリアム・ハムレイに強姦されたアリエナは、弟のリチャードと共に無一文で町をさまよう。いわゆる箱入り娘だった彼女にはお金を稼ぐ方法が分からずその力もない。王宮の牢屋に父が捕らえられていることを知り会いに行くが、見る影もなくやつれた父はもはや死を待つだけの身になっていた。牢屋の中でリチャードはシャーリング伯となり父の全領土を取り戻すことを、アリエナはその日までリチャードを助け守り続けることを誓う。 しかしアリエナを待っていたのはあまりにも厳しい現実だった。父がお金を預けていたという神父はそのお金をあらかた使ってしまっていたし、面倒をみてもらえると思っていた叔父は二人を家に入れようともしなかった。 そんなアリエナとリチャードを救ったのは、キングズブリッジ修道院長のフィリップだった。しかしフィリップはフィリップで別の問題を抱えていた。大聖堂の建築に必要な石切り場の所有権をめぐって、フィリップ側とハムレイ側が対立していた。フィリップは奇策を講じて一度は石切り場を奪還するが、ウィリアム・ハムレイ陣営の襲撃により石切り場を再び略奪されてしまう。上巻ではウィリアム・ハムレイの母リーガンの悪女ぶりが際立っていたが、この中巻ではウィリアムのサディストぶりが激化しており、不快に思う読者も少なくないであろう。 石切り場をめぐるフィリップ側とハムレイ側の対立は、王位をめぐるモード側とスティーヴン側の結果にかかっていた。スティーヴン王の一時的敗北によってモードが実権を握り、いったんモード側の捕虜としてとらえられたフィリップは、弟フランシスのおかげで釈放される。石切り場の所有権はハムレイ側に与えられるが、その代わりハムレイ側が仕切るシャーリング同様、キングズブリッジにも市場を開く権利が与えられた。キングズブリッジではアリエナが羊毛の商売で財を築いていたが、羊毛市を開くことによってフィリップは資金難を回避できる算段がつく。 エリンの実の息子でトムの義理の息子であるジャックは、トムから石工を学ぶことによってそのたぐいまれな彫刻の技術を開花させていた。しかしトムの実の息子であるアルフレッドとは馬が合わず、さらにアリエナをめぐる三角関係によって二人の仲は険悪になっていった。そしてジャックの実父が盗人として縛り首にされたというジャック自身も知らない情報をアルフレッドがもたらしたことによって、仕事場に火災が発生するほどの大喧嘩となった。もはや二人を一緒に働かせることはできないと判断したフィリップは、大聖堂の建築現場にはトムの息子のアルフレッドを残し、ジャックは修道士としてキングズブリッジに残ることを提案する。 羊毛の商売で生活も安定していたアリエナは、物語詩を暗唱できるジャックに好意以上の恋愛感情を抱いていたが、ジャックのみならず自分自身に対してもその感情を認めることができなかった。そんな中、キングズブリッジでの羊毛市の初日に、ウィリアム・ハムレイの騎馬兵隊が市場を襲撃し火を放つ。キングズブリッジの市場によってシャーリングの市場はすっかり客足が減っていた。アリエナの羊毛は全焼し、アリエナもアリエナを救おうとしたジャックも火傷を負い、主人公の一人であるトム・ビルダーは、ウィリアム・ハムレイの馬に頭部を蹴られて死んでしまう。 再び一文無しになったアリエナはアルフレッドからの二度目の求婚に応じるが、自分が本当はジャックを愛していることを自覚しており、結婚前日にジャックと一夜を共にする。個人的にはここでの緻密な性的描写は不要だとも思うが、次巻への伏線の意味合いもあるのかも知れない。 | ||||
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1989年に刊行されたとは思えない、古典を彷彿とさせる骨太な歴史小説である。 舞台は12世紀のイングランド。冒頭の死刑執行場面にまず意表を突かれる。その12年後、主人公(の一人)建築職人トム・ビルダーの仕事場から物語の第一章は始まる。トムは大聖堂の建築を夢見ているが、現在建築中の豪族の屋敷に妻で身重のアグネス、息子のアルフレッド、娘のマーサの4人と一緒に仮住まいしている。そこへ婚約を破棄された豪族の息子ウィリアム・ハムレイが馬に乗ってあらわれ、屋敷の建築は必要なくなったとトムに解雇を言い渡す。ひと悶着あった後にトム一家は屋敷を追い出され、放浪の旅が始まる。 森の中でトム一家は無法者のエリンとその息子ジャックに出会う。トムはエリンに一目ぼれするが、トムには妻のアグネスがいる。二人と別れた後も仕事は見つからず、飢えと寒さの中でアグネスは野天での出産を余儀なくされ、そのまま死んでしまう。トムは泣きながらアグネスを埋葬し、生まれたばかりの赤ん坊を(とても育てられないので)その場に残して立ち去る。しかしやがて思い直し道を引き返すが、赤ん坊の姿はすでになかった。エリンと再会したトムはエリンに求婚する。 第二章の主役はキングズブリッジ修道院長のフィリップである。フィリップは弟のフランシスが拾ってきた赤ん坊をジョナサンと名付け、修道院で育てることにする。だが弟が来た目的は別にあった。ヘンリー一世が死去し、甥のスティーブンが王位を奪ったのだという。スティーブンの弟はイングランド最有力の聖職者であるウィンチェスター司教ヘンリーだったので、スティーブンの即位は教会としては望ましい事態だったが、そのスティーブンにシャーリング伯バーソロミューが反旗を翻そうとしているという情報をフランシスは手に入れていた。その情報をフィリップがキングズブリッジの司教に伝えに行くが、司教は留守で(実はすでに死去していた)代わりに司教補佐のウォールランにその情報を伝えた。ウォールランは近くの領主であるパーシー・ハムレイに情報を横流しし、息子のウィリアム・ハムレイが婚約を破棄したアリエナの説得を口実にシャーリング伯の居城へ赴き、その情報が事実であることを突き止める。ちょうどそのとき、トム一家もシャーリング城に来ていて仕事をもらいかけていたのだが、ウィリアムはアリエナへの意趣返しに、スティーブン王への反乱を謀ったことを口実にシャーリング城を攻め落とし、トム一家は城から逃げるほかなくなった。 一方キングズブリッジ修道院では院長が亡くなっていた。副院長のリミジアスとフィリップが後任候補に上がっていたが、ウォールランを司教に推薦することを交換条件に、フィリップはウォールランの指名を得てキングズブリッジ修道院長に就任する。院長が変わったことを知ったトム一家は、代替わりによる大聖堂の建て替えを期待してシャーリング城からキングズブリッジへ向かうが、その晩、大聖堂が焼けてしまえばトムに仕事ができ母とも定住できると考えた息子のジャックが、逡巡した後に大聖堂に放火してしまう。大聖堂はほぼ全焼しトムには仕事ができたが、トムとエリンが正式な夫婦ではないことが発覚し、エリンとジャックは修道院から追い出されてしまう。 攻め落とされたシャーリング城になおも隠れ住んでいたアリエナと弟のリチャードだったが、城を攻め落としたウィリアム・ハムレイに凌辱され、二人で城から逃げ出す。大聖堂を軸に絡み合う複数の人生が織りなす物語はどこへ進むのか。綿密な時代考証に裏打ちされた緻密な描写が、圧倒的なリアリティーと臨場感を支えている。 | ||||
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上〜下まで購入しました。 読みやすく、話の展開も面白いので、購入して良かったです。 教会の建て方について学べたので、次回欧州へ行った際には注目してみたいなと思います。 | ||||
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読書好きな知人のおすすめで、手に取りました。 普段は読まない歴史もので、やや重めの物語なイメージですが、冒頭のエピソードを試しに読んだところから引き込まれました。分量が多いので、一気読みとはいきませんでしたが、時々休憩をいれながらも、「この先どうなるのだろう?」という気持ちは途切れることなく、上巻を読み終わりました。登場人物たちがそれぞれの利のために繰り広げる心理戦が物語の中心にある気がします。英国の上質な歴史エンターテイメント映画やドラマを見ているような気持ちになれました。中巻、下巻も楽しみです。 | ||||
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何と言っても矢野浩三郎の名訳に出会えたことはうれしかった。 別の人の新訳とは読みくらべてはいないが、おかげで全三巻の長尺物を少しも苦にならずに読み通すことができた。 本もきれいでありがとうございました。 | ||||
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上巻をコロナ自粛見舞いに友人がおくってくれました。それが面白くて中、下巻を購入しましたが途中で思わない用事が出来て、まだ読み終えていません。すみません、早く読みたくてうずうずしています。 | ||||
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約10年ぶりに再読しました。人間の一生に宗教が如何に関っているか?家族を守る事と生き甲斐を貫く事を比較する格好の材料を与えてくれます。 | ||||
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全3部で600*3*3ページの大作だが、歴史考証とストーリー構成ともに傑作ではないか。こういう大作はモンテクリスト伯や失われた時を求めてのような構想豊かな歴史をベースにした書籍の娯楽版というところか。塩野七生さんの大作群の娯楽版と言ったら失礼かもしれないが、私は第3部の現代が面白かった。 | ||||
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時代背景なども徹底調査されてあっというまに読めました。だけど、人の描き方が少々薄っぺらいと思います。 大聖堂を築く決意が共有できません。残念。でもお勧めしますよ。読んだ方がいい。 | ||||
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訳書ということで不自然な日本語を想像して読み始めましたが、ごくごく自然な日本語でとっても読みやすい。日本人が書いたかと思うほどです。 読みやすいうえにかなり描写がリアルなので、ハラハラします。 次から次へとハプニングが起こるし、ひどい目にあわされて、ひどい目にあわせて・・・ この小説で描かれた時代がいかに自由で混沌としていたかが目に浮かぶように伝わってきて、読んでいてゲッソリと疲れてしまう事もありました。 少し頭を冷やしたく、ドラマ版(DVD)も観てみたところ、キャストは小説を読んで思い描いていた通りの容姿で良かったのですが、エピソードが少し省かれていて、物足りなく思えてしまいました。 あまりじっくり読むと疲れると思い流し読みしていたつもりでしたが、抜けているエピソードや、はしょられている設定が全部細かく判ってしまうことから考えると、本当に印象に残りやすい文章・内容の小説なのだなぁと痛感します。 多少疲れても、小説版のほうが濃厚で良いですね。ゆっくり腰を据えて読みたいと思います。 | ||||
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上中下3巻でかなりのボリュームでしたが、とても面白くて一気に読めました!中世イギリスのキリスト教社会と、映画の中でしかイメージしずらい舞台。しかし、悪役たちがこれでもかと次々に嫌がらせをしてきても、主人公たちがそれに奮闘し、成長していく姿に、共感し、勇気づけられて、どんどん物語に入り込んでいきます。おすすめ度大です。 | ||||
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昔、NHK読書番組で司会の児玉清氏がこの本の面白さを 熱く語っていたことがあった。 各巻600ページはある上中下3冊の文庫を読みだしたら、 やはり止まらず。 途中で自分自身に2つの異変が起こっていた。 1) 中巻辺りから、気分が塞ぎ神経質になっていた。 (明らかに物語の展開に飲まれていたせい) 2) 左手親指が腱鞘炎になっていた。 (寝転がって読む癖で文庫にしては重い本のせい) 最後にフォレット自身による数ページのあとがきがある。 書くきっかけ、準備、物語の時代背景などが解説されるが、 やはり、作者の文章が一番分かりやすいかもしれない。 聖職者と貴族の関係から、時代は異なるがスタンダールの 『赤と黒』を読んでみることにした。 こういう風に、読者の体の中に染みこむように色々な影響 を残す本の様である。笑 ☆−1は、後半5部6部で物語にパターンを感じた分。 | ||||
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基本的には勧善懲悪の物語ですが、登場人物の描き方から、ストーリーテリングの巧みさで上中下各 600 ページを一気に読ませてしまいます。 巻末の養老孟司さんの後書きが単なる後書きにとどまらず、物語、報道論になっており白眉です。 | ||||
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本の片付けをしていたらこの小説の上、中が出てきました。久しぶりに読んだら止まらなくなり注文しました。出版社が変わっていましたが、記憶の中にある翻訳と違いは感じませんでした。中身は大まかな歴史の流れ、時代の背景も分かる大変良い物です。ケン・フォレットの素晴らしいストーリーテリングを感じ取れる良い作品だと思います。イギリスの歴史の流れは日本人には分かりづらいことがあるのですが、この小説で大まかな歴史の流れが分かる大変良い物です。他の作品とは毛色が違うのですが、どれもストーリー性がよく、実際の歴史の事件、事実と微妙に重なるので、実際はどうだったのだろうか?実話なのか?等と想像がふくらみ楽しいひとときが過ごせると思います。 | ||||
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安い値段に惹かれて選びましたが、説明を信じてよかったです、経年劣化はみられますがそれ以外は全く気になりません。購入してよかったです。 | ||||
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説明通りだったのが実物を見てわかりました。とても正直な説明でした。商品自体も丁寧に扱われていたと思います。 | ||||
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何度でも読みたい。娘婿へクリスマス・プレゼントに贈りました。 | ||||
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何度読んでも飽きない波乱万丈の物語。娘婿へクリスマス・プレゼントに贈りました。 | ||||
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