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偉大なる、しゅららぼん
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偉大なる、しゅららぼんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全104件 81~100 5/6ページ
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これまでの京都、大阪を舞台にした作品から、本書では滋賀が舞台の作品です。 読後の感想は・・・・なかなか面白かった。 まさに万城目ワールドですね、ぼくは好きだなあ。 前作と比べると、刺激は少し少なめかもしれませんが、最後の最後で、おー、そうくるかー、という展開です。 ワクワク・ドキドキ感はうらぎられません!!! | ||||
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万城目作品で最もぶっ飛んだ作品 まず登場人物がいつもよりも何倍も癖のある人ばかり なんとも挑戦的な設定ですw 何回か映画化した万城目作品ですがこればかりは映画化できるかな〜… CGが凄いことになりそうです 例のごとく読みやすくも衝撃な展開と丁寧な伏線回収などもあり、礎は崩れずにより斬新な展開に 鴨川ホルモー→京都 プリンセス・トヨトミ→大阪 鹿男あをによし→奈良 偉大なるしゅららぼん→滋賀 さて次はどこの県でしょうかね? 大体予想はつきますがw | ||||
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人それぞれ自分の空想の世界を頭の中で想像するものですが、それを文章にするのはとても難しいと思います。 しかもそれを起承転結に結び付けて、1冊の本にするのは至難の業ですが、万城目作品は作者の空想の世界を、文章にしてその世界を作るのが天才的に上手いと思います。 デビュー作の「鴨川ホルモー」からこの「偉大なる、しゅららぼん」まで、ありえない世界がごく一部の日本にあるなんて空想すると本当に楽しいです。 さて、この作品も近畿地方の一部で繰り広げられる世界ですが、少し設定が、容姿の優れたライバル(ホルモー)、意外なところにいる敵(鹿男)、ごく普通な主人公(ほぼすべての作品)と万城目作品に共通するパターンがあるものの、最初から最後まで休むことなく、楽しく読めました。 途中小出しにしている伏線が、最後の方ではなぞが解けてくるところも良いですが、やはり最後のシーンが最高です・・・敢えてあのような書き方の結末がまたこちらの想像力をかきたてて、余計に嬉しい締めくくりでした。 | ||||
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琵琶湖畔の街に古くから住む、不思議な「力」を持つ一族の話。 万城目さんお得意の壮大でバカバカしいホラ話なんだけど、まじめに書かれているようでどっかふざけてる。 そのバランス感が難しく、私にはどんぴしゃのツボ。 誰もがタイトルを見たときからずーっと気になることば・・・・「しゅららぼん」。 なんだろうと思って、それを知りたくて読んでいくと思うけど、まさかそれがこんなことだったとは・・・。 しかも下品な方向にいっちゃうし。思わず脱力です。 いい意味でとんでもない落とし方。万城目さんって堅苦しく装ってこういうことをやってくれる人なんですよね〜。 主人公のお兄さんとか、お兄さんやグレート清子の師匠とか、 のちに絶対に物語に大きくかかわってくる重要な人物だろうな〜と思われるキャラクターたちが 結果的にほとんど出てきやしないという肩すかし感も悔しいけどいい。 ラストのドキドキは半端じゃないです。 小説もいいけど、こんな素敵な終わり方するドラマを見ちゃったら一生忘れないだろうな。 | ||||
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「プリンセストヨトミ」が映画化されて話題の万城目学の新作。琵琶湖畔を舞台に特殊な力をもつ2つの家の対立と接近を描く青春友情エンタメだが、ベタな展開はご愛嬌としても、持ち味の大胆な歴史解釈がいまいち膨らまず残念な印象。「鹿男あをによし」や「プリンセストヨトミ」で見せた、史実に裏打ちされた大胆な仮説、妄想がなく、物足りなさは感じた。ただ、3枚目ボケキャラを主役に据えるユーモラスな展開は好感もてるし、憎めないキャラ設定は流石。 | ||||
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京都、奈良、大阪を舞台にした万城目ワールドの舞台が今度は滋賀に移りました。 普通の人が考えないようなストーリーをまたまた頑張ってくれました。 いつもの自然体で面白いです。あまり何も考えないで読んで下さい。 最後には何も残らない感じがしますが、楽しい時間を送れますから。 | ||||
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歴史の裏から、琵琶湖の浦から、財を築いて石走城に住む日出一族。 その日出一族と対立する棗家。もともとの石走城主の血筋である速瀬家。 それぞれの末裔が一同に会することで、これまでの伝統を超えて、歴史が変わっていくのであるが、戦いの行方は意外な方向に転がっていく。 例によって、美男美女が一人も出ない。一癖も二癖もある登場人物ばかり。その一筋縄でいかないところが魅力的。 ネタバレしないで書こうとすると、意味のわからない文章になってしまうが、その意味のわからない戸惑う感じが主人公につきまとう。 誰も彼も、できれば、しゅららぼんには関わらずに生きてきたかった。非凡であればあるほど、凡庸な日常が理想となる。 個人的には後半になればなるほど、ページをめくるのがもどかしいほど先が気になって仕方がなかった。 ラスト、ここで終わるのが心憎い。 | ||||
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京都、奈良、大阪ときて今作の舞台は滋賀。 物語は古くから伝わる神秘的な力をめぐるどたばたに主人公が巻き込まれて成長するという、万城目作品らしいストーリーです。話のテンポがよく、映像的な描写だったのでかなり楽しく読めました。 滋賀出身なので、駅前の描写(彦根駅前そっくり)やカロムが出てきたところで思わずニヤニヤしてしまいました。 万城目作品は映画化・ドラマ化されているので、これも映像化に期待です。ロケはぜひ彦根で。 | ||||
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物語の後半。伏線を回収するでは、緊張感もあり、話もユニークで引き 電込まれましたが、種明かしの段階でガッカリの連続でした。 残念。 | ||||
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『鴨川ホルモー』路線の他の作品と比較すると、作品の完成度が高い、とは言えないと思います。 『ホルモー』路線は、『プリンセス・トヨトミ』で完全燃焼してしまったような印象を受けました。また、『ホルモー』路線の他の作品とはちがって、琵琶湖というか滋賀県の雰囲気があまり良く出ている!とは言えないです! 万城目先生の法学部スタイルの文章は嫌いではないので、ボクの印象が間違いであったことを念じながら、先生の次回作に期待をいたします。 | ||||
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すごく楽しみにしてました 今度は私の地元滋賀県 どんな話になるか楽しみししてたのです はじめの数ページわくわくしてました でも、何処かおかしい 登場人物たちの言葉が変?きれいすぎる? 滋賀県弁に訛ってない 楽しみにしてたのに どこか違う地方の話見たいと 会話文がちょっとがっかりで 盛り下がったまま読み終えました | ||||
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超能力を使いこなす、二つの対立する名家に属する高校生のストーリー。 序盤は、万城目お得意のファンタジーの中にちりばめられたシュールなボケにニヤリ。 しかしこの物語は、楽しく面白いだけでは終わってくれない。 中盤以降に明らかにされる、淡十郎に関する事実。なぜか驚愕でした。 そして、過去にある人物が興味本位で起こした行動。 これにより奪われた尊い記憶。 その記憶を奪われた人物が起こした復讐。 馬鹿馬鹿しい万城目ギャグファンタジーを楽しもうとしていた僕には後半少々辛かったです。「万城目真面目かっ」と。 しかし、悲哀に満ちたこの部分をアクセント(後半のストーリーの中心なんですが)と捉え、馬鹿馬鹿しくも楽しいエンタメを素直に受け入れられる方にはお勧めです。 最後には優しい仕掛けもあり、心地よい余韻と共にページをめくり終えました。 | ||||
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「ここらで、初期の頃のやんちゃな男の子的なものを取り戻したくなったんです。 『鴨川ホルモー』を書いたのはデビュー前だから、下手だからこそできたことが多々あるとはわかっているけど、 ああいう乱暴で荒々しい感じを今回は意識的に戻そうというのがありました」 との作者インタビューがありました。 なるほど。 処女作からずっと読んでいますが、お話の勢いが力強くて、特に中盤過ぎ位からはどんどんページをめくらせる勢いがありました。 もっとじっくり読みたいのに。 どの作品をとっても、語り手となるひとの選び方が秀逸だと思います。 曰く、今回の主人公は「日常を保つために戦う」人だとのこと。 笑いも切なさも爽やかさも併せ持つ ここで終わらず後日譚を期待したくなる、魅力的なお話でした。 | ||||
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今回の作品は、琵琶湖を舞台とした、いつもの超能力作品です。文章がやや森見作品のようになった気がしなくもないですが、よくまとめられた傑作だと思います。前回の「プリンセス・トヨトミ」が構成や展開が気になり、なかなか読めなかったのに対し、今回は一気に読むことが出来ました。 確かにホルモーの様にクセの強さが無いため、やや盛り上がりに欠けるように思うかもしれませんが、これまでの作品よりも文章や台詞が軽快で、私は万城目作品の中では一番好きです。これからの作品にも、さらに期待したいと思わせる作品だと思います。 | ||||
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このバカバカしくも、どこか甘酸っぱさの漂う青春小説を万城目さんは一人で考えているのかなぁ。それとも、途中、編集者には「こんな感じにしよう」と思うんだけど、どうですかねぇ・・・なんてやってるのかな。だとしたら、 編集者の人はほんと幸せですよね。打ち合わせの段階でも、きっと、くすくす笑いとかがはははは笑いが入り交じったようなハッピーな感じだろうし。 鴨川ホルモーや鹿男あをによしなど、他の万城目さんの作品と同じテイスト。 馬鹿馬鹿しい。でも登場人物は一生懸命だし、でも屈折してて、でも屈折してるとは思われたくなくて、そこを無理するからもっとおかしい・・・。しかも、舞台はいかにもありそうで、断じてない世界・・・ 他の方も書いてらっしゃいますが、ラスト、ちょっと余韻の残る、そしてわくわく感いっぱいの終わり方。 胸いっぱいにハッピー感がひろがるいい終わり方でした。 | ||||
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万城目氏の作品を読むのは初めてだったが、 文章のテンポが良く、すいすい読める。 登場人物たちも奇想天外、ストーリーも荒唐無稽だが、 読み物としては非常に楽しませてもらった。 しゅららぼんという語感を思いつくのは並大抵ではない。 琵琶湖とサイキックバトルという組み合わせもまた、 不思議な化学作用が起こって新鮮。 このノリははっきりと好き嫌いがわかれるだろうが、 ストーリテラーとしての才能は申し分なく感じた。 個人的な懸念は、やはりどこかしら漫画的であるため、 小説的な深みを保てないところにある。 作者本人は極めて自覚的に、この作品を構築したと感じられるため、 こうした世界観が彼の作品の本質なのだ、 と言われてしまえばそれまでだ。 だが、これほどストーリーテラーとしての才能を持っているのだから、 もう少し小説的な「闇」に突っ込んでもいいのではないか、と感じた。 完成された世界を崩すことは苦しいことだと思うが 自己の完成された世界からの脱却を期待したい。 ただ、ラストの締めは非常に良かった。 私にとっても、登場人物にとっても、 「期待」の感覚がふつふつと沸いてくる、 素晴らしいラストシーンだ。 | ||||
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著者の関西圏を舞台とした一連の作品を愛読しています。 今回は第四弾ということで滋賀県が舞台です。相変わらず著者は魅力的な世界観の設定に長けており、文章も読みやすく、サラッと読破できます。 しかし、魅力的な設定だったにも関わらず、十分に背景を物語の展開、結末に生かしきれていないという印象を持ちました。 舞台である滋賀ですが、鴨川ホルモーや続編のホルモー六景が、歴史的事実やフィクション、あるいはその土地の風土を用いて絶妙のバランスで構成されていたのと比較し、単に琵琶湖が出てくるというだけで、どこの土地であっても良かったのではないか?そう思えるほど、せっかく選んだ滋賀という土地を生かせていません。 また、登場人物それぞれに関する掘り下げも不足気味。ある種の特殊能力を与えられたことに対する各人たちの内面での葛藤や感情の移り変わりなど、それらを描写する作業がほとんど無いので、キャラクターへ感情移入することができませんでした。 また、著者は一目ぼれを作品の中で展開の1つとして多用することを好んでいますがちょっと安直です。 ホルモーで使ったのだから、控えたほうがいいかと思います。 | ||||
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先祖代々琵琶湖から得る特別な超能力を持つが故に、互いに牽制しあう日出家と棗家の末裔たち。そこに第三の勢力が紛れ込み日出家と棗家は琵琶湖から追われることとなった。第三勢力の正体とは?日出家と棗家の運命は!? 個性的な登場人物たちが繰り広げるドタバタな青春劇。「うる星やつら」が好きな人なら大好きなジャンルだと思います。錯乱坊主とか面堂終太郎とかがうっとおしいと思う人は楽しめないでしょう。 ていうか万城目ワールドはどれも留美子ワールド的だよな。そう思いません? | ||||
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「鹿男あをによし」も「プリンセス・トヨトミ」も、その世界観や「ことの始まり」における神秘的な歴史イメージは素晴らしいものの、いざ事件が起こってみると結局大事にはならなかったり、絵に描いたように無事に解決するという物足りなさが残念な点だった。琵琶湖が舞台の本作では、湖から与えられた特別な「力」、早い話が超能力という、これまでより強いフィクション性をもつ設定を取り込むことで、小説としての「ブッ飛び感」が増した。「鹿男〜」ではいかに鹿や鼠が喋ろうとも、最終的に「おれ」が直面する課題というのはあくまで「普通の人間」が実現可能なものであったり、「〜トヨトミ」では府民すべてが秘密を守っているというカラクリさえクリアできれば「大阪全停止」という作品の肝は「ありえなくもない」話であったのに対して、本作には「超能力一族」に加え琵琶湖に潜む(?)ちょっとありえないくらい巨大な秘密がクライマックスに登場し、他と比べてもかなり派手な展開をみせる(琵琶湖に起こる異変も併せて、やや映像的に「見せ」ようとしすぎたきらいもあるが)。さらにラストは「時間」を超える完全にSF的なまとめで、単なるハッピーエンドにはしなかった。「念じれば何でもできちゃう」というご都合主義になりがちな話に片足を突っ込んでいるので、これまでの作品と同じように受け入れられるとは限らないが、作者の持ち味であるややコッテリ系ミステリの持ち味は、このくらい吹っ切れた見せ場や仕掛けをもつ話の方が、設定の大胆さに見合った起伏を伴っているように思える。 ただ、相変わらず「そこに現れたのは…○○だった」とか「よく考えたら〜ではないか」といった描写(がもたらす事実)が見え透いていて、意外でも何でもない人の登場や事実(の表現)に対して冷めてしまう瞬間が少なくない。特に、「グレート清子」が登場する節々は、そこに作者が感じているサプライズ感と読者の予想が完全にすれ違ってしまっていて、せっかくの魅力的なキャラクターが予定調和に登場させられているような印象なのが惜しい。 最後に、映像化された「鹿男〜」の藤原君、「〜トヨトミ」の鳥居、ともに性別を変更して女優の綾瀬はるかが演じているが、本作にも彼女のもつイメージに重なりそうな(初の)女性キャラクターが登場する。よほど作風との相性が良いのだろうか。 | ||||
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基本的には青春SFギャグ小説。人知れずサイキック能力を持ち、ひっそりと城(本物の城ですよ、あーた)に住む一族がいた。そのサイキック能力を私欲のために使い、滋賀県で権力をほしいままにしているのが日出一族であり、視点人物「涼介」が能力ありとして本家に迎え入れられるところから本編がスタートする。 だが、日出のサイキック能力には、致命的な副作用があったのだ。そして、不幸にもライバル一族さえいたのだ。 このまた副作用が冗談のようなものなのだ。しゅららぽんって…。 赤い詰襟で船で通う高校生なんて、ギャグが突き抜けすぎてスペってまっせ、マキメはんっ! 序盤は何のことやら仕組みがわからなくて、とにかく読み進めました。半分くらいで、なーるほどと、いろんなセリフが整合性を持ってきます。 一族を揺るがす大事件が起きるあたりから急展開。滋賀県のごく一部だけで普及率百パーセントというボードゲーム「カロム」は、本筋にあまり関係ないものの、事実ですよ。 なんといっても物語の収束が完璧だ。物語の初めと終わりでは、事件が終わってほとんど元に戻っている。でも決して同じ世界ではない。何かが取り戻され、何かが失われている。世界というのはそういうものだ。決してただ単に元に戻るなんてことはない。 そして、描かれないラストシーン。描く必要のないラストシーン。 蛇足だが、彼がいるからには、彼女だっているはずだ。 完璧だと思います。 | ||||
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