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事件カメラマン天羽眞理子 慈しむ男
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事件カメラマン天羽眞理子 慈しむ男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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内容は賞を取る位だから面白く無い訳は無いのだが、如何せんスピード感がなさ過ぎるよ。ん~残念! | ||||
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些か強引な展開と荒削りな文章で、せっかくの面白い設定とストーリーが吹っ飛んでしまったクライム・サスペンス小説。 20年前に宮崎の病院に全身を切り刻まれて、捨てられた賢慈は青年になり、社会への復讐に走る悪魔と化する。 葉真中顕の『ロスト・ケア』のような社会派ミステリーのようなテーマと沢村鐡の『一柳美結シリーズ』のようなストーリーを併せ持つ作品なのだが、両者のレベルには至らず。 | ||||
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ほとんど小説の類は読んだことの無い上でのレビューであることを前置きした上で。 文章は説明的な要素が若干多めに感じるものの、それが映像的なイメージに繋がりにくい と感じたので、逆に読みなれた人なら自分の好みでイメージできる柔軟さがあると 思います。時系列が、演出上前後するのでそのあたりの整理に不慣れな読者には 少々辛いかもしれませんが、トラベルミステリーなどでは常態化しているものでも あるので、そのテの小説を読みなれた人には、特に向いているかもしれません。 序盤からやや現実離れ(と捉えていいものか…)な展開なので、その現実離れ的な印象が 残ると全体的に臨場感が伴わない印象を受けるかもしれませんが、ストーリーとしては 純粋に楽しめるものだと思います。 | ||||
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500ページ以上という厚さの割に、内容が薄い印象でした。 色々と詰め込んではあるのですが、その1つ1つが掘り下げられていないので なんとも中途半端なまとまり方になってしまっています。 実際の事件や地名を扱っているので、当時の知識があればより楽しめますよ。 題材が題材だけに、ハッピーエンドではありません。 なんとなく後味の悪い作品になってしまっているので、その手の内容が苦手な方は 注意が必要です。 個人的には「ゴールデン・エレファント賞」を同時受賞した『裏閻魔』の方が 読みやすく、内容も濃く、登場人物に感情移入がしやすくて好きです。 | ||||
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個人的に嫌いではない設定で、平日の夜連続4日で読み終えました。 以下雑ぱくですが・・・ 主人公のキャラクター 読み始めてすぐに、「脳男」の鈴木一郎が思い浮かんだ。 ストーリー 読み進んで「ゴールデンスランバー」を思い出した。 最近のエンターテインメント作品らしく、そのまま映像化できそう。 読み物としては人物の背景描写に物足りなさを感じる。 前半は流れに乗ってどんどん読んでいけるが、物語に深みが不足しているせいか、後半は映像的な描写の細かさが煩わしく感じた。 最後まで引きつけられる娯楽作品って、最近なかなか出会えてません。 | ||||
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まず、文章が下手だし、視点が乱れ飛ぶ。熊本の「こうのとり・ぽすと」から始まって、自殺願望サイトにオウム真理教事件にイスラム風自爆テロと、マスコミで大々的に取り上げられた時事ネタを寄せ集めて、少しだけ文字を替えて創ったような、ちょっと知恵が働く書き手なら誰でも書けそうな物語構成。 東京タワー爆破倒壊という“売り”以外には、見るべきものなし。何で『裏閻魔』と同時受賞なのか、大疑問。遙かに落ちる。大賞じゃなくて、佳作だろう、これは。 | ||||
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題材自体は非常に良いし、ストーリーも悪く無いと思います。 しかし、肝心の文章の表現力が足りないと感じました。 細部の表現も無く、話も飛んでいる印象があり、感情移入が出来ませんでした。 ストーリーが良いだけに残念です。 著者によって様々な表現はありますが、どう判断しても文章力が足りません。 | ||||
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9.11以降、それを越える惨劇を描き出すことに色んな作家が腐心しているのは分かるけど、ちょっと違うかな、という感触。 内容自体は他の方も褒めている様に、スリリングでなかなか良かった。 | ||||
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映画のようなオープンニングからどんどん読み進めてしまう魅力。後半の女性カメラマンへの葛藤や警察との攻防に前半の残虐さに比べて若干の物足りなさを感じます。さらに、ラストのほうでは、えっそんな終わり方?みたいな印象を受けましたけど、全体的にはエンタテインメントとして十分に楽しめました。 | ||||
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王道なストーリー展開には好感が持てた。ただ、主人公のダークさが少し迫力不足。内面の狂気の深さをもう少し突っ込んで表現されていると、よりひき込まれただろうと感じた。周辺登場人物ももう少しキャラクターを明確化してあると読みやすかった。映像映えしそうなダイナミックなシーンは満載なので、その手の物語が好きな方には一読の価値ありだと思います。 | ||||
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最初から最後まで、まるで映画のように、各場面が頭に浮かんできた▼宮崎県の慈育病院のコウノトリポスト(=現実では、熊本県の慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」)に瀕死の状態で預けられた赤ちゃんが、理想に燃える好青年と、冷酷なテロリストの2つの顔を持つ人間に成長する▼小説だから虚実が入り交じるのは仕方ないが、「神奈川県保土ヶ谷市」と、実在しない市名が出てきたのは残念(実際は横浜市保土ヶ谷区)。読んだのはパイロット版なので、正式に販売されているものでは、直っているかもしれないが。田園調布、赤羽など、実在する地名がほとんどなのに、一部だけ架空の地名だと、リアリティが感じられなくなる▼読者の想像を良い意味で裏切る、大どんでん返しが1カ所だけなのが残念。ラストもあっけない感じだ。情景が頭に浮かびやすい反面、事件を解決する警察官たちの「顔」はイメージしづらい。「何か伏線があるか」と思って、登場人物を詳しく覚えていると、何もないことある。しかし、十分楽しめる作品で、「24」など、ハラハラするテロリストものが好きな人にお勧め。 | ||||
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各国言語で世界にリリースすることを目的にした「ゴールデン・エレファント賞」大賞受賞作だけあって、スケールのデカい犯罪を描いてます。東京タワーに爆弾をしかけて倒壊させるあたり、のっけから映像的な演出を狙っているようです。 また、主人公や取り巻きの少年達に見られる、暗い出自を背負った美男子という設定は、ビジュアル面を強く意識したものでしょう。カリスマ美青年の心の闇が深ければ深いほど惹きつけられてしまう、というイケメン効果に酔える女性向きかもしれません。 そういったあざとさがたまに鼻につきますが、ストーリーのテンポは良く、一気に読んでしまいました。 主人公が起こす犯罪は否が応にも地下鉄サリン事件を思い起こさせますし、文章中でも語られています。しかし、テロ行為に至るまでの経緯は定かではなく、共感や同情を喚起するほどの情報は書かれていません。そんな中、事件を追う刑事や主人公と係わる女性カメラマンの行動は明快で、感情移入もしやすかったです。善と悪、あえて対比しているのかもしれませんが、もっと主人公の内面に踏み込んでもよかったような気がします。 まあ、あまり細かいことは気にせず、ただ没頭して楽しめるのが娯楽小説の醍醐味でしょう。この未曾有の大規模テロ事件はどのようにして発生し、如何に終焉を迎えたのか、その目で確かめてみてください。 | ||||
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この手の作品は良い気分はしないだろうけど、 好きなので、よく読みますが。。 テーマは良いけど、どうせなら、 もう少しリアルに掘り下げたり、 若干、えぐくかいても良いのでは? と思ってしまい。。 少し、大々的に言ってる割には、 物足りなさを感じてしまい、 少し、モヤモヤと。。 あと2押しくらい(?)欲しかったです。 | ||||
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な〜んか読む前は嫌な予感がしたのだ。 作者の思い込みが突っ走ってて一人よがりで妙に観念的な作品じゃないかって。 でも読んでみたら見事に裏切られましたね! これだけスケールのでかい犯罪・・・というかテロを見事に描き切っているし、 主人公である飯塚慈男の不気味なキャラクター造形にも説得力がある。 エピローグ的に明かされる謎解きも面白かった。 ここまで書くとほぼ絶賛しちゃってるのでツッコミも入れとくけど、 ネタ元としてはやはりトマス・ハリスの「ブラック・サンデー」(これも凄い作品)あたりを 上手く日本に置き換えてるかんじもするなぁ。 あと読んだのがテスト版のせいか誤植もチラホラある。 出版社さん、本番で出す時はちゃんとチェックして下さいね。 まぁいいや、十分楽しめたからあんまり細かいことは言わないでおきます。 この作者の作品、もっと読んでみたい。 | ||||
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残虐非道で人の命を何とも思わず、良心のかけらもない、しかし表面的にはごく爽やかな青年。こんな偽善者がいたとしたら、本当に恐ろしく悲しいことだ――。そう思いつつ、“恐いもの見たさ”の心境で読み進んだ。 まず、いきなりの東京タワー爆破倒壊事件に面食らう。その生々しさに、胸をえぐられる思いがする。また、事件の恐怖を追体験させるスクープ写真「死の署名」もショッキングだった。 「凌遅刑」の場面はかなり強烈だが、それも序の口。さらりと場面は転換し、恐るべき大殺戮計画の全貌が、様々な角度から徐々に明らかになってゆく。 よく練られた筋書き、伏線、各登場人物の微妙な絡み、細やかな心理描写には恐れ入る。 なんという凄惨な事件、なんという冷酷な人間。最後の最後で主人公がなぜ予定外の行動に出たのか、それが深い余韻を残す。 読み終えてガックリと肩を落とし、無常観に浸る。ドラマ化された時の映像が目に浮かぶような小説である。 | ||||
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東京タワー爆破事件から始まる印象深い作品。 最初の事件が大きなインパクトを持っていたので、先が気になったのですが、犯人の正体が序盤で明かされたり中盤の失速感は残念でした。 個人的にラストの最後の事件は、緊迫感のある書き方でよかったと思う。 ただ、東京タワーの爆破よりも大きな事件が起こると思って読んでいたので、ちょっと拍子抜けだでした。 | ||||
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東京タワーの爆発による大量無差別殺人や非常にむごい虐待を受けた慈男の過去、NPO団体の代表としての慈男の残酷なまでのカリスマ性、前半は、盛りだくさんの新鮮な展開に飽きることなくページが進んでいった。 しかし、まさかのタイミングでの犯行声明とともに、中盤過ぎあたりから、それまで強烈な個性を放って作品の中心だと思っていた慈男の出番が少なくなってしまい戸惑いを感じた。 映画で見るのであれば、これでもよいのだろうが、小説としては、後半でも慈男の心の動きなどあってほしかったと感じる。特にエピローグのところで種明かしのように書かれていることは、本編でもっと丁寧に書いて欲しかったと思う。 前半で手を広げすぎて収拾がつかなくなったのか、紙面が足りなくなったのか、最後は2時間ドラマのお決まりのパターンのようになってしまい、やや残念に感じた。 | ||||
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東京タワー爆発! いきなり超インパクトありです。慈男は施設で育ち、 現在は虐待者の支援に奔走する男。 彼は善人なのか・・・悪人なのか? 宮部みゆきさんの「模倣犯」を思わせる」展開。 慈善事業を行いながら その陰で極悪な犯罪に手を染める… 途中まで勢いよく読んでいましたが… だんだんやることが小さくなってしまい… ラストシーン…は ちょっと今一つ。 正体をバラすのが少し早かったようにも思う。 とことん悪人に成り下がってほしかったな… | ||||
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”東京タワー爆破”というインパクトの有る出だしの割には、 結末へ向けての加速感があまり感じられない。 最初の飛行機内での撮影や、東京タワー爆破に使用された爆薬の公表など、 提示された伏線の始末がイマイチだと思う。 文法、文学的なことは素人感覚ですが「・・・である」「・・・だった」の使い方、 配分が悪く、テンポが悪いと感じたのだと思います。 また”PC”と記述しても”パトカー”と記述しても2文字しか代わらないのだから、 省略する必要はないのでは? amazon vine仕様なので、製品版では校正されているかもしれませんが、 とても気になった点をひとつ。 8月の爆破の件を調べる刑事が、同年12月の聞き込みなのに 「去年の8月26日ですけど・・・」 と尋ねるのは、誤植ではないと思いますが。 追加 「女性の作家さん?」と思われるフシもあったのですが、 (どうもエグいシーンを遠まわしにしている感じがして。更には”筒”なんて書いているし) 他の方のレビューを参考に調べてみると五十過ぎの男性でした・・・星2つでよかったかも。 | ||||
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結構なページ数があるが、さらりと読める。なかなか面白い。 主人公の生い立ちや性格設定には天童荒太、物語の作りには村上龍の影響が多いように感じるが、両者とは追求しているテーマの深さが違う。その分、全体的にあっさりしている。 読者の期待としては、たとえば主人公の犯罪準備の行動を詳細に記述したり、事件の首謀者として発覚してからの展開はもう少し時間をかけて恐怖感を煽って欲しかった。 ともあれ主人公の出自とキャラクター設定は非常にユニークだし、伏線も効いている。何より主人公の計画が綻びてきて軌道修正していくあたりの「いらだち」が良かった。今後の作品にも期待したい。 できれば「人間は誰しも、相手の心の中に自分の似姿を探すものだ」と呟いて、女性カメラマンを利用する主人公の暗い過去をもっと読んでみたいものだ。 | ||||
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