裏閻魔
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呪術的な魔力のある「入墨」を根底に据え、その不死という「呪い」を得た主人公 の、明治から敗戦直後の昭和までを描く作品。 文章はさらりとして読みやすく、しかし乾いた文体でもない。文章を読む時に その文章の持つリズムが心地よく響いてくる。残酷なあまりに残酷なシーンも余 さず描いているが、流ちょうとも言える文章を味わった時に、後に雑味を残すこ ともなく、読み続けることができる。 作者は文章をよほど推敲したのだろう。軽い文章でいて不必要な修飾はほとん どない。文の繋がりもしっかりと計算してあり、目で文字を追っていると、スピ ード感も削がれることがない。「達者」ではないが文章そのものに味がある。 入墨の持つ魔術性も、しっかりと描写していて、「絵空事」にならないリアリテ ィさを感じる。ややもするとくどすぎる説明文が入りがちなこの種の「伝奇的」小 説の悪弊がない。 説明が重なるが、文章そのものは軽快に進み、会話文が主体のなっているが、 スカスカの印象もない。 私の悪い癖で、会話文主体の小説は、本を逆さまにして見ることがある。内容 が薄い小説は例外なく、文字と文字、文と文がいやに広く見える。ページが随分 と白っぽい感じがするが、この作品で行間が広く感じるが、スカスカではない。 伝奇ものに特有の、異能力を頼りすぎた、何もかも異能力で解決してしまう、 ワンパターンなストーリー展開が目立つ作品が多いが、本作品ではとても上手に (おそらくはかなりの時間をかけて推敲し文章化したのだろう)物語の暴走を防い でいる。 漫然とAmazonを眺めている時に本作品が目にとまった。作者の名前も聞き覚 えがない人だったが、取り寄せて良かったと思う。奥付の作者の略歴には、現在60 代で、「専業主婦」であったと記されている。最近は時代小説に若手の方が多くな り、時代小説かなという気もしたが、小説の枠にとらわれない作風だ。このよう な方が増えてくるのはありがたい。 ただ外国での出版も謳われているが、ある程度日本文化に理解のある方でない と、この「入墨」や伝奇的作風は理解が難しいのではないだろうか。 | ||||
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中村ふみさんの「夜見師」を読み、ほかの作品にも興味がわき購入しました。そんなに期待してなかったのですがとても面白く続編2巻もすぐ購入しました。 | ||||
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問題無し問題無し問題無し問題無し問題無し問題無し問題無し問題無し問題無し問題無し問題無し | ||||
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ラストに差し掛かる辺り、通勤中に読んでいて泣きそうになってしまいました。いやあ危ない危ない(笑)。 輪廻ものではなく、死ねない身体というのは呪われた運命感が出ていて良かったと思います。 序盤は確かに同じ章の中で視点が切り替わりまくって、これ誰の話?みたいになるところも散見されるなど、未熟なところもありました。 後半になると筆力もぐんぐん上がり、それが主人公の成長とマッチするという奇跡的な効果も生まれています。 素晴らしいストーリーテラーです。 小難しくニッチな社会しか描けない作家より、こっちの方が遥かに面白いです。 | ||||
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望まずに不老不死となった主人公の葛藤を、幕末〜昭和にかけて描いています。 テーマは重いですが、 表紙デザイン、タイトルから、もっと重いものを想像していただけに、 割とライトで肩すかしを食らった感じは否めません。 とはいえ、お話自体は面白く、グイグイと読まされました。 同じく不老不死の体を持つ、兄弟子の存在。 何くれと無く、気にかけてくれる男。 仲間でありながら結果的に裏切ってしまった友人の忘れ形見の娘〜ナツ〜との日々。 流れる時間、変わらない自分、認めたくないもの、縋りたいもの、様々な思いを抱えて 主人公が生きて、出す答えは、、、。 個人的には、ナツが切ないです、、、(T_T) お話は一応、これで完結していますが、 続編が出ていて、それも読みたいと思ったので★は4つ。 | ||||
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