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事件カメラマン天羽眞理子 慈しむ男
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事件カメラマン天羽眞理子 慈しむ男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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コウノトリポストに捨てられた赤ちゃん、 東京タワー爆破事件、児童虐待と センセーショナルな話題を盛り込み 日本を震撼させるパニック小説。 その発想や意欲はすばらしく 主人公の飯塚慈男、カメラマンの眞理子、 売上至上主義の写真週刊誌編集長、人のよさげな刑事といった キャラクターもおもしろいのですが 筆力がついていかず、いまいちノリきれません。 三人称単一視点も守られず 構成もストーリー展開も穴だらけ。 著者の独りよがりを感じる展開も見られました。 | ||||
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東京タワーが爆破され倒壊した。人が降ってくる光景を写真に撮り気が滅入ったカメラマンは、雑誌の取材で「慈しむ男」に出会う。15年前の未解決事件にこだわる刑事もまた、奇妙な殺人事件を捜査するうち「慈しむ男」にたどり着く。だが「慈しむ男」は狭まる包囲網に怯まず、さらなるジェノサイドの実現に突き進む……。 神の視点から書かれた文章はシンプルで明瞭。500頁を超える作品ですが、私は1泊2日で読了しました。リアリティーを重視せず「こんな大悪党がいて、すごい事件を起こしたら(フィクションとして)面白いよね」というタイプの作品です。作者の提示したキャラクターに興味を持てたなら細かいことを気にせず読むのが吉です。 わずか数kgの除草剤爆弾による東京タワーの爆破・倒壊は、本作を象徴する描写。いくら効率を高めても分厚い鉄板の塊を「ずたずたに破壊」するには絶対的にエネルギーが足りないし、タワー脚部の高さ数メートルのコンクリートをよじ登って爆弾を仕掛ける姿の目撃情報がゼロなのも奇妙。一事が万事この調子ですが、ドラマ『24』などを素直に楽しめる人なら、心配は要りません。 読後、著者が54歳と知って少し驚きましたが、「だから作中の20代男性がオヤジ喋りをするのか」と納得。まあでも西村京太郎さんも80歳ですし、「ライトノベル的」とか「山田悠介っぽい」などと形容される作品の書き手も読み手も、世代を超えて存在するのでしょう。 ところで、こうした犯罪小説は、何が楽しくて読んでいるのか自分でもよくわからない。中盤以降の展開はどうあれ、序盤に東京タワーが倒れて400人以上が亡くなることに変わりはなく、なんだか虚しい気もします。 | ||||
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