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事件カメラマン天羽眞理子 慈しむ男



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【この小説が収録されている参考書籍】
慈しむ男
事件カメラマン天羽眞理子 慈しむ男 (角川文庫)

事件カメラマン天羽眞理子 慈しむ男の評価: 3.14/5点 レビュー 22件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(4pt)

ショッキングさを狙ったのはいいけれど

9.11以降、それを越える惨劇を描き出すことに色んな作家が腐心しているのは分かるけど、ちょっと違うかな、という感触。

内容自体は他の方も褒めている様に、スリリングでなかなか良かった。


慈しむ男Amazon書評・レビュー:慈しむ男より
4777919749
No.5:
(4pt)

「24」などが好きな人にお勧め

最初から最後まで、まるで映画のように、各場面が頭に浮かんできた▼宮崎県の慈育病院のコウノトリポスト(=現実では、熊本県の慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」)に瀕死の状態で預けられた赤ちゃんが、理想に燃える好青年と、冷酷なテロリストの2つの顔を持つ人間に成長する▼小説だから虚実が入り交じるのは仕方ないが、「神奈川県保土ヶ谷市」と、実在しない市名が出てきたのは残念(実際は横浜市保土ヶ谷区)。読んだのはパイロット版なので、正式に販売されているものでは、直っているかもしれないが。田園調布、赤羽など、実在する地名がほとんどなのに、一部だけ架空の地名だと、リアリティが感じられなくなる▼読者の想像を良い意味で裏切る、大どんでん返しが1カ所だけなのが残念。ラストもあっけない感じだ。情景が頭に浮かびやすい反面、事件を解決する警察官たちの「顔」はイメージしづらい。「何か伏線があるか」と思って、登場人物を詳しく覚えていると、何もないことある。しかし、十分楽しめる作品で、「24」など、ハラハラするテロリストものが好きな人にお勧め。
慈しむ男Amazon書評・レビュー:慈しむ男より
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No.4:
(4pt)

カリスマ美青年の心の闇を覗けるか

各国言語で世界にリリースすることを目的にした「ゴールデン・エレファント賞」大賞受賞作だけあって、スケールのデカい犯罪を描いてます。東京タワーに爆弾をしかけて倒壊させるあたり、のっけから映像的な演出を狙っているようです。
また、主人公や取り巻きの少年達に見られる、暗い出自を背負った美男子という設定は、ビジュアル面を強く意識したものでしょう。カリスマ美青年の心の闇が深ければ深いほど惹きつけられてしまう、というイケメン効果に酔える女性向きかもしれません。

そういったあざとさがたまに鼻につきますが、ストーリーのテンポは良く、一気に読んでしまいました。

主人公が起こす犯罪は否が応にも地下鉄サリン事件を思い起こさせますし、文章中でも語られています。しかし、テロ行為に至るまでの経緯は定かではなく、共感や同情を喚起するほどの情報は書かれていません。そんな中、事件を追う刑事や主人公と係わる女性カメラマンの行動は明快で、感情移入もしやすかったです。善と悪、あえて対比しているのかもしれませんが、もっと主人公の内面に踏み込んでもよかったような気がします。

まあ、あまり細かいことは気にせず、ただ没頭して楽しめるのが娯楽小説の醍醐味でしょう。この未曾有の大規模テロ事件はどのようにして発生し、如何に終焉を迎えたのか、その目で確かめてみてください。
慈しむ男Amazon書評・レビュー:慈しむ男より
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No.3:
(4pt)

すげえ!

な〜んか読む前は嫌な予感がしたのだ。
作者の思い込みが突っ走ってて一人よがりで妙に観念的な作品じゃないかって。

でも読んでみたら見事に裏切られましたね!
これだけスケールのでかい犯罪・・・というかテロを見事に描き切っているし、
主人公である飯塚慈男の不気味なキャラクター造形にも説得力がある。
エピローグ的に明かされる謎解きも面白かった。
ここまで書くとほぼ絶賛しちゃってるのでツッコミも入れとくけど、
ネタ元としてはやはりトマス・ハリスの「ブラック・サンデー」(これも凄い作品)あたりを
上手く日本に置き換えてるかんじもするなぁ。
あと読んだのがテスト版のせいか誤植もチラホラある。
出版社さん、本番で出す時はちゃんとチェックして下さいね。

まぁいいや、十分楽しめたからあんまり細かいことは言わないでおきます。
この作者の作品、もっと読んでみたい。
慈しむ男Amazon書評・レビュー:慈しむ男より
4777919749
No.2:
(4pt)

悪魔のような「慈男」

残虐非道で人の命を何とも思わず、良心のかけらもない、しかし表面的にはごく爽やかな青年。こんな偽善者がいたとしたら、本当に恐ろしく悲しいことだ――。そう思いつつ、“恐いもの見たさ”の心境で読み進んだ。
 まず、いきなりの東京タワー爆破倒壊事件に面食らう。その生々しさに、胸をえぐられる思いがする。また、事件の恐怖を追体験させるスクープ写真「死の署名」もショッキングだった。
「凌遅刑」の場面はかなり強烈だが、それも序の口。さらりと場面は転換し、恐るべき大殺戮計画の全貌が、様々な角度から徐々に明らかになってゆく。
 よく練られた筋書き、伏線、各登場人物の微妙な絡み、細やかな心理描写には恐れ入る。
 なんという凄惨な事件、なんという冷酷な人間。最後の最後で主人公がなぜ予定外の行動に出たのか、それが深い余韻を残す。
 読み終えてガックリと肩を落とし、無常観に浸る。ドラマ化された時の映像が目に浮かぶような小説である。

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4777919749
No.1:
(4pt)

勢いはありました

東京タワー爆発!
いきなり超インパクトありです。慈男は施設で育ち、
現在は虐待者の支援に奔走する男。
彼は善人なのか・・・悪人なのか?

宮部みゆきさんの「模倣犯」を思わせる」展開。
慈善事業を行いながら その陰で極悪な犯罪に手を染める…

途中まで勢いよく読んでいましたが…
だんだんやることが小さくなってしまい…
ラストシーン…は ちょっと今一つ。

正体をバラすのが少し早かったようにも思う。
とことん悪人に成り下がってほしかったな…
慈しむ男Amazon書評・レビュー:慈しむ男より
4777919749

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