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ブラックペアン1988
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ブラックペアン1988の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全124件 61~80 4/7ページ
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クールな表紙が気に入って購入しました。 私は他にも海堂さんの作品をいくつか読んだことがありますが、 比較的当たり外れの多い作家さんだという印象を持っています。 言い換えれば、作品によって明確なテーマ性があって雰囲気が 全く異なるということです。(だから批判ではなく称賛です) その観点で言うなら、本作は(私個人にとって)当たりでした。 理由をいくつか列挙します。 ・メインの教授、講師、医局員三人が非常に魅力的で、単なる 医療ドラマに留まらないエンターテイメント性を感じる。 ・他の方がレビューで書かれているように、ミステリー要素は さほど高くないものの、それは上巻の引きが絶妙なためだと 思われる。(著者の出世作がミステリ仕立てだったのもある) ただ、確かに二分冊にする必要は感じない。物語も連続的。 ・医療専門家が説法口調で説明するのではなく、あくまで現場 の人間たちの会話として、専門用語を自然に物語の中で使用 している。私は医療知識ゼロですが、十分楽しめました。 ・目を引く印象的なタイトルが、納得の形で物語の終焉を飾る。 この小説の題名は、これでしかありえない。 以上です。繰り返しますが、私個人にとっては"当たり"でした。 私は著者の作品ではチームバチスタ、ジェネラルルージュ、辺り が好きです。購入の参考になれば幸いです。 | ||||
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世良と花房のちょっとした恋物語があったわけだが、問題はそこじゃない。 ブラックペアンにまつわる誤解とその悲劇。 そして渡海先生ののらりくらりとしながらも溢れだす反抗心。 解説に単語が出てきて思い出したけど 渡海先生は性格悪いブラックジャックみたいな人だな | ||||
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海堂尊の既刊本を最初から読んでいないと理解が辛いかも。 でも逆に、読んでさえいれば主要キャラの過去編のような感じで 非常に面白い。 更に今回初登場の渡海先生が嫌味ったらしくて最高だと思う(笑) 上巻の最大の見どころは佐伯教授と高階講師の論争かなぁ。 | ||||
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研修医 世良雅志が、高階と渡海というまったく種類の異なる人とのかかわりの中で 成長する姿が描かれている本。 医療の発展と術者の技術は相反するのかというのがテーマです。 どんなに医療が発展しても、それを駆使する術者の基本的な技量やフォローする環境が 重要なのだということが書かれているような気がします。 海堂尊氏が手掛ける一連の作品の中で、時代的には最も初期に属する本ですが、 バチスタの栄光を初めとして著者の作品を何冊が読んだ後に手に取るのがおすすめです。 他の作品では、海千山千の登場人物たちの若い姿が垣間見れて非常におもしろかったです。 特に研修医として稀有な経験をした世良雅志の今後がはやく読みたいと思いました。 | ||||
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仮にレントゲンで写らないとしても、超音波やMRIで現代なら写ります。 1988年のお話ですが、古さを感じさせないストーリーなので、医療的事実に逆に注意が必要でしょう。 バチスタ系のキャラの若き日々も描かれ、人間関係も分かりやすく、面白く読めました。 高階講師の「弱い立場のものに責任を押し付けてはいけない」は、医療現場では深い言葉です。 但、佐伯教授が高階講師を「小天狗」と呼ぶのに、どうしても違和感が。(又頻回にあるので…) 最後の一文といい、ミステリーとしては評価は難しい印象です。 | ||||
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舞台はバチスタシリーズと同じ桜宮市の東城大病院。 時間が昭和末期のバブル真っ盛りの1988年。 癌治療を題材に描く医学ミステリー。 年末年始に買ってきた本。 設定がずれているものの、ちょっと抜けた研修医世良と すべてを知りぬいた高階や渡海という関係は 海堂尊ワールド共通です。 医療における必要悪もあるよなぁといろいろ考えてもみたり。 学部時代の田口、速水、島津といったバチスタ主要キャラも 出てきたりで、シリーズを読んでいるとにやりとする 場面も多々あります。 上下2巻になっていますが、このボリュームなら、 1冊で十分じゃないのっていう気もします。 http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2010-04-30 | ||||
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ラストでブラックペアンが重要な意味を持ってくる。 やっぱりミステリー色はない。ストーリーはシンプル。 しかし医療の専門用語がたくさんちりばめられているのに、気にならないスピード感は抜群。著者のバチスタシリーズでは最も早く読み切ってしまった。 病院の現実を描いた著者らしい作品だったと思う。 やはり気になったのが文庫で上下巻だったこと。このページ数なら一巻分でいいのでは。 | ||||
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主人公は外科医1年生の若者。 この新米医師の視点で描いているため、医療にまつわるさまざまなメッセージが直接伝わってくる。 魅力的な登場人物達のテンポある会話やスピード感で、物語にすんなり入っていけた。 チーム・バチスタの栄光に劣らない出来だと思った。 | ||||
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この作品そのものの躍動感は素晴らしい。一気に読ませる作品に久し振りに出会った。おまけに「チームバチスタの栄光」の登場人物の来し方を覗き見る楽しさもあり、読了感も爽やかである。楽しみながら医療制度の抱える問題に思いを馳せることになるのは、この作者のいつもの手腕であろう。いや面白かった。 | ||||
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作品中の場面が目に浮かぶ。 登場人物が目に浮かぶ。 たまに、はっとする良い言葉がある。 非常にスリリングな展開を味わえる。 飽きることなく一気に読める。 と、いう感想です。 | ||||
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「チーム・バチスタの栄光」で驚愕デビューした海堂尊の作品です。医師免許取り立ての一年生を主人公として病院の勤務についての数々の問題提起を行います。「医者とは何か」という答えの出ない問題にまで果敢に切り込もうという意欲がうかがえる素晴らしい作品です。 海堂作品は、一人ひとりのキャラクターに魅力があります。この作品も例外でなく、登場人物全員に魅力的な性格を与えています。猫さんと藤原さんの若いころの姿には笑ってしまいます。 ただ、物語としてのプロットは弱いです。バチスタを読んでない方は必ずバチスタから読んで海堂ワールドにはまってください。 | ||||
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「イノセントゲリラの祝祭(上・下)」と同時に購入して読みました。 どちらも一気に読めましたが、敢えて言えば、私には本書の方が面白かった。 医学あるいは大学内部の情報としてのリアリティはよく分かりませんが、 ”物語”としての人物描写、展開にはぐっと引き付けられました。 特に、佐伯教授のカリスマ、高階講師の合理性、渡海医師の職人肌など、 どれも優劣付けがたい特性に敢えて上下(勝敗)をつけなかったところが良い。 20年後の絶対的存在・高階講師が、本書では、最後まで(いや、特に最後に) 去り行く老兵・佐伯教授に敵わない・・・そういう話が、個人的に好きなの かもしれません。 20年後、世良や垣谷はどこで何をしているんだろうかと思わせるのも、 ちょっと気になりますね。 | ||||
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チームパチスタから遡ること約二十年前。高階病院長がまだ講師で、田口や速水が学部生の頃・・・ というような前振りに思わず胸ワクワクするような海童ファンには打って付けの一冊です。(文庫は上下二冊) ただしチームパチスタのような医療ミステリーを期待すると、ちょっと肩すかしでしょうか。 この頃のサブストーリーとしては剣道を題材にした青春ものとして『ひかりの剣」があり、 作品的にも「ひかりの剣」の方が面白かったです。 | ||||
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桜宮前史。1988年という日本が最も元気だった時代の組織の雰囲気が良く出ている作品。高階講師の鼻っ柱の強さ、佐伯教授との丁々発止のやり取りは、現実にはこのような会話はあり得ないだろうと思いながらも、自分の仕事に自信と誇りを持って臨む姿が読んでいてわくわくした。 | ||||
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まず、ミステリーではありません。 一応、栄光に包まれた教授と新任の優秀な講師、凄腕の万年ヒラ医局員という 対立軸が設けられていますが、結末はまぁ予想通り。 田口先生や、ジェネラル・ルージュの速水先生、花房看護師、 それに藤原さんや猫田看護師の若い日を描いた青春小説です。 シリーズでよく語られる田口先生が手術で血を見て卒倒するエピソードも描かれています。 まぁ、『ジェネラル・ルージュ』未読の方は楽しめないかもしれません。 「IVHって知ってるか?」とか食道吻合器を使うべきかという議論とか 時代を彷彿させる記述も楽しいです。 ただ、大きな活字でこの薄さなのに分冊にするのはヒドイ、ということで星一つ減点です。 | ||||
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仙骨前面部の脆さを、解っているのか?ペアンで止めたらどうなるか?外科の常識である。また、体内に異物を残す事は、何を意味するか?考えた事があるのであろうか?手術書を熟読し作品を創って欲しい。 | ||||
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上巻のレビューにも書いたのだが、海堂尊氏の小説は読み納めにしようと思う。「チームバチスタの栄光」は現役医師が書いた点も興味深かったが、何よりミステリーとしてのおもしろさがあった。しかしその後発表された他の作品も含めてバチスタを超える作品は望めないようだと感じる。 | ||||
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ちょうど1年ほど前に「螺鈿迷宮(上・下)」を読み、海堂尊の小説は読み納めにするはずだったのだが、「バチスタの原点」というキャッチコピーにつられて読んでしまった。やはり「チーム・バチスタの栄光」には到底敵わないものだった。高階病院長が講師、田口先生が医学生で登場するというところは興味を引くのだが、そもそも小説としての完成度は低いと思われる。また、著者の表現は少し大仰かつ大袈裟なところがあり、著者や医学界の人にとってはそれがおもしろいのかもしれないが、私にはピンとこないのだ。例えば佐伯教授が高階講師のことを「子天狗」と呼んだり、食道自動吻合器を「白い狙撃銃」と表現したりするところに、感覚のズレを感じる。ユーモアというより悪ふざけのように感じる。 やはり、バチスタを超える作品は望めないと思われる。海堂尊の小説は本当にこれで終わりにしよう。 | ||||
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入り込むのに時間がかかった。 現在、入院中でリアリティがますと思い読みましたが… バチスタの方を読まないとすんなりとは入らないのかもしれません。 下の方は展開が早く面白いかな…ストーリーはともかく、この薄さでわざわざ上下刊にせず、一冊で660円位でいいのではというのが素直な感想です。 | ||||
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オリジナルは2007年9月20日リリース。文庫化は2009年12月15日。初出は『小説現代』2007年4月号から8月号。『田口&白鳥シリーズ』の番外編とも言うべき存在で、主人公の一人は若き日の高階院長である。『チーム・バチスタの栄光』に出てくる面々の若き日が描かれていて、ちょうど京極夏彦の『前巷説百物語』のような話が展開していく。実に楽しい。 筆力は相変わらずの剛速球(この作者は書くのも速い。文学界の新ジョン・ロード、とぼくは呼びたい)で、魅力的な医者がここでも登場してくる。そんじょそこいらのちょっと取材して空想文学を書いてみましたみたいなへなちょこの文章はひとつもない。まさに切った貼ったの外科医の言葉で書かれている。現実の大学病院の世界が実によく分かる。 なぜここまでの作品を書いている人物に直木賞がいかないのか。はっきり言って不自然である。この作者より素晴らしい作品を書いている直木賞作家がいるなら連れてきてみろ、と言いたい。そこまでのレベルに到達している。 | ||||
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