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ブラックペアン1988
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ブラックペアン1988の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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時代設定が約20年前なので、テレビでは最新式?の設定になっているようですが、久しぶりに活字を読む作業に疲れ、見るだけで済むテレビのほうが楽だと思いました。作者が好きでバチスタシリーズは全て読破済。医療ものは面白いと改めて思います。 | ||||
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ミステリーもあり、医療の話もあり、キャラクターも立っている。 作者のその後の物語が、ガッカリなだけにきちんと書かれている話は貴重です。 | ||||
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1980年代末〜1990年代初頭の当時の大学病院医局のムード、 背景が、そのまま再現されています。 教授と助教授、講師、医局員(本小説のように、はちゃめちゃ ではありませんが、、、ある意味ほぼ絶対服従でした。) 生意気な事、意見などしようものなら、変な病院に 派遣されて、すぐには、大学に戻してもらえない 可能性もありました。 また、メーカープロパーとの関係も、バブル期は、確かに 豪遊でした。今は、接待と呼べるものはありませんね。 また、オペ室の機械出しナースを「○○ちゃん〜!」と 親しげに呼ぶ外科医、オペがうまくいかないとメスや ペアンを投げやつもいましたね。 ですから、物語部分は、別としても、その背景は、確かに こんなものでした。(同業としてのコメント) ただし、現在は、時代は変わり、まず、大学の医局に医師は 残りません。実践を重んじ、臨床を教えてくれる市中の教育 病院を希望します。医師は、博士号より専門医としてのキャ リアを望みます。 一見、良さそうですが、大学医局の崩壊 は、医師の偏在を生みました。 年間一万以上の医師が誕生しますが、ほとんどが医療設備 の整った教育スタッフのいる都市の病院に集中します。 地方の病院は、依然は、大教授の指令のもと、大勢いる医局 員を派遣してもらい、医師数の確保、一定レベルの医療の確保 が出来ていました。いま、特に、東北地方は、深刻な医療崩壊 をしています。 その辺については、著者は、「極北シリーズ」で書いてくれて います。 物語としての最大の疑問? 佐伯教授が、ブラックペアンを患者の体内に留置してくるのは 仕方ないにしても、、、、 なぜ、渡海医師の父に、その必要性を語らなったか? それが手法として、やもうない事であれば、理解し合えるはずだ !と思うのですが、、、。 なぜなら、佐伯教授も、一応は患者を思い、ラストに帰ってくる だけの気持ちは持っているのですから、、、。 | ||||
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スピード感がある。ドラマチックな展開と生死を扱う医療モノ。他のシリーズにも登場する個性的なキャラ。権力闘争。などなど人気が出る要素はガッチリ持っているので評価している人も多いのは頷ける。でも、海堂さんらしさがないと思う。命の大切さを訴えながら外科医1年目が活躍するのは底の浅いテレビドラマのような気がする。登場する外科医は格好良いことを言って自分の信念のために争うが患者の命をモノのように扱っている。どんなに天才でも手術手技がうまければ患者が助かるわけではない。術前に準備をして、治療方針を決め、協力して周術期を管理する。数日前まで学生であった新米医師に自分で考えるのが教育だと何も教えないような医者は、ドラマの中ではインパクトがあるが、ただの人格破綻者だ。どれだけ口で命を救うのが医者だと能書きをたれても医者としての魅力を全く感じない。現実とあまりにかけ離れた行動をワイルドさの演出や体制に対する批判とする安易な勘違いがドラマや漫画では多い気がする。 そういうステレオタイプの医療ドラマがはびこるなかで、海堂さんの作品は、小説の形をとってはいるが、いつも医療の問題点や矛盾点を社会に認識させるという強い信念が感じられる。しかし、この作品に限っては、あくまで本物の医療に近いただの小説のように感じてならない。しかも、この作品では医療用語の解説がないほど本格的なわりに現実の医療として考えると首をかしげる設定も多い。映画にしたら面白いという観点からすれば成功している。 「ネタバレ注意」↓ 静脈は動脈に比べてとても脆い。静脈からの大出血の場合ペアンで血管をつまんだら静脈を損傷する。 レントゲンに写らないような素材のペアンが仮にあったとしても、CTやMRIでも発見できないとは思えない。 高温で分解されるような素材でできたペアンの耐久性に疑問がある。高温滅菌処置に耐えられないであろう。 | ||||
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仮にレントゲンで写らないとしても、超音波やMRIで現代なら写ります。 1988年のお話ですが、古さを感じさせないストーリーなので、医療的事実に逆に注意が必要でしょう。 バチスタ系のキャラの若き日々も描かれ、人間関係も分かりやすく、面白く読めました。 高階講師の「弱い立場のものに責任を押し付けてはいけない」は、医療現場では深い言葉です。 但、佐伯教授が高階講師を「小天狗」と呼ぶのに、どうしても違和感が。(又頻回にあるので…) 最後の一文といい、ミステリーとしては評価は難しい印象です。 | ||||
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チームパチスタから遡ること約二十年前。高階病院長がまだ講師で、田口や速水が学部生の頃・・・ というような前振りに思わず胸ワクワクするような海童ファンには打って付けの一冊です。(文庫は上下二冊) ただしチームパチスタのような医療ミステリーを期待すると、ちょっと肩すかしでしょうか。 この頃のサブストーリーとしては剣道を題材にした青春ものとして『ひかりの剣」があり、 作品的にも「ひかりの剣」の方が面白かったです。 | ||||
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入り込むのに時間がかかった。 現在、入院中でリアリティがますと思い読みましたが… バチスタの方を読まないとすんなりとは入らないのかもしれません。 下の方は展開が早く面白いかな…ストーリーはともかく、この薄さでわざわざ上下刊にせず、一冊で660円位でいいのではというのが素直な感想です。 | ||||
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海堂作品はアタリハズレの落差が大きいのが難点だが、 この作品は少なくともハズレではない。 今までの作品から作者はトリックが苦手のように感じられたので、 その意味では、思い切ってミステリー部分を削ったのは正解だっただろう。 しかし、一方で絶賛されるほどの出来でもないと思う。 登場人物の個性もバチスタシリーズに比べれば控えめだし、 それ以外の文章そのものやテーマといった小説の出来は、 劇画的だが、それほど深くなく、どちらかといえば浅い。 登場人物の使い回し部分が、バチスタシリーズの好きな方にはうれしいのだろうけれど、 それほど思い入れのない人間からすれば、 出版社や時代設定を変えてまで同じ登場人物というのは少々あざとく感じた。 まあ、バチスタシリーズが好きな方が読めばそれなりに・・といった作品だと思う。 | ||||
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原色に近い派手な装丁で書店でも眼をひくシリーズですが、4作目にしてはじめて購入。作者が現役の医学関係者ともいうこともあって、期待しながら興味津々でページを繰りました。新人君の教育経過や術中の緊迫したディテールには、さすが!と満足を得ました。日本の医学小説ではお約束のドロドロした出世競争や派閥争いも熾烈です。でも、終盤に近くなると駆け足になっちゃって、なんだかコミックのパロディーのような術式にもげんなり。前半のリアリティや各人が抱えている内省的な葛藤はどうなっちゃったの?と少々残念でした。業界が持っている問題を強く叩き付けるような深みや重みを増すストーリー展開ならば、もっとかぶり付きで読めたのにと感じましたが。 | ||||
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