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永遠虹路
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永遠虹路の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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美貌と類希なる歌声をもつ女性、七虹。 七虹がその命を懸けて目指した先に待ち受けていたのは、 辛い現実だった…。 物語は複数話で構成されている。 各話ごとにサブキャラの一人称で物語は語られる。 主人公である七虹の心理描写は一切ない。 サブキャラの視点で、彼女を捕らえているので、 最初は七虹が何を考えているのか、良く分からないのだが、 物語りが進むにつれ、彼女の過去、想いが分かってくる。 この作品は面白い構成で、一話、二話と物語が進むにつれ、 時間が遡っていくのである。 一話は七虹が派遣社員として、会社に勤めている話、 二話は大学でバンド活動をする話、 三話は高校で天文学部に入る話…という具合に。 七虹の不器用さ、一途さが、上手く表現できており、 魅力的な作品に仕上がっている。 哀しさ、切なさが伝わって来ており、この作品の雰囲気は気に入った。 主人公は大学時代に結成したバンドを、とある理由で脱退するのだが、 その一人よがりで、我侭な行動が気に入らない、との他レビューが見受けられた。 私はそうは思わなかった。 彼女の一番大事なもの、想いが理解できてしまったから。 確かに、彼女の行動は極めて自分勝手ではあるのだが…、 ようは、どれだけ主人公に感情移入できるか否かという事次第だろう。 七虹の中学時代までの話は上手くできていたのだが、 七虹が小学生時代の話に、違和感を感じた。 いくらなんでも、小学生がそんな会話はしないだろう。 「運命の出会い」もいまひとつであった。 つくづく残念だとは思う、全体としては好みの作品に仕上がっていた。 また、イラストも雰囲気があった。 | ||||
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花鳥風月の3作目になります。 この作者の作風は相変わらず健在で良かったのですが、登場人物の誰に感情移入するか、応援したくなるかによって、 読み終えた後の満足度が極端に違ってくる作品だと思います。 事実上の主人公である舞原七虹が好きになれるかがポイントです。 多くは語りませんが、個人的には無理でした。自己中心的な人に嫌悪感を感じる方は要注意です。 | ||||
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七虹と世露のきれいな恋愛の話だったのですが、、それだけかなと感じました。七虹と世露か結ばれて話が完結するけれども、そこで終わりではなくて、七虹がもう一度音楽を志すとか・・そういう展開があって終わったほうがよいなと私は思いました。なぜなら、最後は全部恋愛になってしまって、たくさん出てくる登場人物が薄く感じてしまったから。結ばれた後の話があれば、それまで出てきた人々もなんか救われる気がするというか。でも、ずっと七虹を中心に書かれているからそれはそれでまとまっていたとも言えるのかも。。七虹を中心でいくなら、もっとそこだけに重点を置いてシンプルに深くてもよかったかなと思います。 | ||||
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初めて著者の作品を読みました。 物語を過去に遡ることで主人公の内面が明らかになっていく構成が爽快です。 主人公の視点で語られることは最後までありませんが、それがよりいっそう謎めいた彼女の思いの強さを引き立てていると思います。 シリーズのようなので、すぐに他作品も読みたくなりました。 二回目を読むことで、新たな発見もたくさんありました。 イラストも物語にぴったりだと思います。 | ||||
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花鳥風月シリーズを全部読んだけど、これはちょっと苦手かも。 『初恋彗星』では紗雪、『吐息雪色』では佳帆に感情移入していたのに、七虹だけはどうしても入り込めない…。 卑屈な読み方なのかもしれないが、“絶世の美女”という設定がちょっと引っ掛かる。 やっぱり、平凡な女性が恋に悩んでいるほうが好きだな。 余談ですが、綾崎さんの後書きが毎回異常に面白い。 これを読むことも楽しみの一つになっております。 そのため、切ない物語の余韻に浸りたい方は、先に読むことをお勧めします。 猫って…。 後書きも含めて星三つで。 | ||||
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物語を追う努力があれば、この本に有るその後の煌く欠片を手に入れられるかも 知れないが、出だしの一話からしてその気を殺ぐような軽い男が絡んでくることとか、 もっと読む気をつなげる余韻を考えて欲しい、と少し思う。 各話の登場人物らも、それぞれ正直に生きようとした挙句の行動と取るか、 勝手な想いで擦れ違っただけなのか、振り返って物語を思い出すと微妙な気分になる。 それでも、作者の「読ませる」力量はかなり大きく、最後までつき合うことが出来た。 報われないな、という印象が残ってしまって、つい別の可能性は無かったかと 考えさせられる読後感は、煌く欠片を呑み込み切れないせいかも。 | ||||
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舞原家で一位二位を争う美人、舞原七虹。 表紙イラストから見て、また綾崎さんの話を読めるんだと思って読み進めました。 正直、あれ?って感じ。 前作の初恋彗星と比べてしまった自分がいて、比べるとひねりが無いなぁって。 初恋彗星は、紗雪が懸命に星乃叶のために「星乃叶」を演じました。 そこで自分の気持ちを押さえ込んでまで、星乃叶を思う紗雪をすごく可哀相に思って、それでも彼女の燃えるような気持ちが好きになりました。 しかし、今回はどうしても七虹を好きになれなかった。 ある人に歌を届けたいがために、バンドをやり始め、しかしその人の耳が聞こえなくなった。 ・・・はい、バンドやーめた。 これは、バンドのメンバーからしたら、最悪以外の何ものでもない。 七虹は七虹で一生懸命で、頑張って生きてきた。分かる、分かるけど。 そして、初恋彗星のように特に過去とループするところも無い。 十分感動した。いい話だな〜と思ったけれども、星三つ。 | ||||
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とても斬新な小説でした! 綾崎さんの3冊目の本ですが、これまでとは少し違っています。 まず主人公の目線で語られることが最後までありません。 それだけでも新鮮ですが、この物語は物語をさかのぼっていきます。 結末はどうなるんだろうと最後まで気になって一気に読んでしまいました。 この感動は読んだ人にしかわからないと思います。 とてもとても美しい物語です。 一途な主人公が本当に素敵でした。 | ||||
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電撃小説大賞を受賞した筆者の三冊目。 提示される幾つもの謎を、物語を過去に進めることで解き明かしていく。 この複雑な構成の物語を破綻なく書ききった技量に感服してしまった。 さらに主人公が特殊な描かれ方をしているせいで、とにかく先が気になる物語でもあった。 面白いアイデアが組み合わされており、散りばめられた伏線も綺麗に回収される、非常に爽やかな恋愛小説である。 | ||||
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七虹を好きになれるか、どうか、で評価が違いそう。 正直、私は好きになれなかった。 彼女の純愛によってデビューを棒に振ることになったバンドのメンバーとかに感情移入すると、主人公が自分のことしか考えない嫌な女に見えてしまう(笑) 自分の恋愛のためには何をしても、誰を傷つけてもいいのかと。 高校時代から世露を支え、聴覚を失った彼と結婚までした莉瑚が、生活の基盤ができたというのにあっさりと男を作って去っていくのも「へ?」っていう感じ。 七虹をハッピーエンドにするためのご都合主義というか……。 素直によかったね七虹、となんか喜べないEND。 モヤモヤが残る読後感でした。 | ||||
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他の登場人物が、七虹という人物を「妖艶」「儚く美しい」「さりげなく気配りが出来る」などとひたすら賛美しているだけの薄っぺらいお話。 私はそのように感じました。 七虹がどんな過去を持っているのかと読み進めてみれば、その過去はとてもありきたりなもので、読みながら思わず苦笑い。 七虹たちの小学生時代が描かれている場面では、大人でも使わないような単語を小学生が口にしていたりして、「子供がこんな喋り方するわけないじゃん」と思わず口に出してしまいました。 私のように頭の固い、ひねくれたものの見方をする方には向いていない小説です。 イラストと、登場人物の不知火夕空が気に入っているので星2つにしました。 | ||||
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すごく面白かったです。 ヒロインが何を考えているのかわからず、ページをめくる手が止まりませんでした。 もどかしくて切ない幾つかの事件を追いながら、まわりの人たちの人生をたどることで少しずつその心がわかってきます。 一途で真っ直ぐであるということは、苦しくても素敵なことなのだと思いました。 とても優しくて美しい小説です。 | ||||
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どうしてこんなに美しい物語を書けるんだろう。 最後までどうなるかわからなくて胸が痛くてたまりませんでした。 読み終わったときには優しい結末に涙がとまりませんでした。 不思議な小説を書かれる方です。 もっと大勢の人に読んでほしいです。 | ||||
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営業部の夏目瑛太は、派遣社員として入社した舞原七虹に興味を引かれる。飛びぬけた美貌とスタイル。だが人とは関わらない。名前で呼ばれることを嫌がる。並んで歩く時は必ず車道側を歩く。時折、夕焼け空を見て寂しそうな表情を浮かべる。 そういった彼女の振る舞いが示すピースは、彼女のどんな人生を写す影なのだろう。七虹の軌跡を遡り、その原点にせまっていく恋の物語。 交わりそうになっても、かするだけの人生の軌跡はいっぱいある。逆に、どれだけ離れてもいずれ交わる人生もある。 裏表紙の梗概は、実写映画にもなったマンガを感じさせるものがある。名前と併せて考えると編集者の意図があるのかも知れないけれど、中身の関連性はあまりないので、個人的にはよろしくない感じがした。 | ||||
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