赤と灰色のサクリファイス
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ズバ抜けた構成力で数々の悲恋物を描いてきた綾崎隼の新作は…まさかのミステリ物。正直「ノーブルチルドレン」の外伝での ミステリがちょっとアレな出来だっただけに半信半疑になりつつ拝読 物語の舞台は北信越地方の限界集落に近いくらい高齢化した離島・翡翠島。時代は作中に出てくるオリンピックの情報からすると 2002年のSideAと1992年のSideBという10年の時間を挟んだ二つの時代を交互に織り交ぜながら語られる。狂言回しは この島で生まれた数少ない年少者の一人・椎名真翔(まなと)。彼と幼馴染の備前織姫、そして島出身の父親に連れられる形で 移り住んできた坂都乃亜(のあ)、この三人が1992年に経験した連続放火事件と殺人事件、そして2002年に島に戻って来て 「全てを精算しに戻って来た」と語る乃亜の謎めいた行動を追う姿が描かれている 通称「姫」と呼ばれる織姫のキャラにビックリ。まさか綾崎隼におバカキャラが描けるとは思わなかった。「ノーブルチルドレン」の 千桜緑葉もなかなかにアレな所のあるお嬢さんだったけど、100パーセント純正おバカな脳筋娘が綾崎作品のヒロインになるとは… 口を開けば戯言シリーズの紫木一姫か物語シリーズの八九寺真宵の様に慣用句の誤用が飛び出す中々に楽しいキャラである とはいえ作品自体はおバカなノリで進むと言う訳では無く、読めば「おお、いつもの綾崎作品だ」と期待通りの味を楽しませてくれる バスケットボールの選手として未来を掴みかけながら全てを失った「姫」を巡って二人の少年が対峙する悲恋物として描かれている 上にも書いた様に「綾崎ミステリか…」と不安を抱えて読み始めただけにこの点に関してはホッとした。基本的には人間ドラマで グイグイと読ませるタイプの作品なのでミステリは苦手という方にも安心して読めるタイプの作品かと ミステリとしても10年前に起きた「戦時中から島に住み着いた外国人建築家の建造物に対する放火事件」、「坂都乃亜の父親の殺害事件」、 「バスケットボール選手として嘱望されていた織姫を襲った悲劇」と幾つかの事件が複合して誰が犯人か?と推理させる王道モノ 綾崎氏の武器である構成力を活かして途中までは二人の容疑者を想像させつつ、終盤で全く別の構図が浮かび上がってくるという 展開の巧さが際立っている。後書きによれば全ての情報は開示されていないとの事で連続刊行される後半が楽しみ 後編を読まなければ判断は保留するべきなのかもしれないけど、これだけ「続きはまだか」と思わせるのだから前半部分としては満点 綾崎隼ファンならば間違いなく読むべき一冊 | ||||
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新しいシリーズということで手にとりました。 でもシリーズと思ったら二冊で終わるようです。 この本は上巻で問題編にあたります。 とても良いところで終わってしまうので先が気になります。 犯人は誰ですか?というクイズがあるのですが、それよりも主人公の恋が気になってしまいました。 一カ月先に発売される下巻に期待します。 | ||||
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10年前に起こった連続放火事件をめぐり、 真翔と織姫、そして10年振りに島へ戻ってきたノアの3人を中心として、 過去編と現在編を交互に繰り返しながら物語を進めていくタイプの作品です。 事件の真相、そして3人の恋愛、三角関係。 これらがこの作品のテーマです。 前後編の2部作なので、これだけでは完結しません。 この巻だけでは特別面白いという感じはありませんでしたので、 この作品が最終的にどう評価されるかは後編次第ですね。 | ||||
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