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(短編集)
町長選挙
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町長選挙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全190件 161~180 9/10ページ
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クランケのモデルが誰だか、明らかにわかってしまう。 今まで、いないだろうけど、いてもおかしくないような、バランスのいいキャラが多かったのに、 モデルがわかると、実在の人物が浮かんでしまって、前作のようにサクサク読み進まない。 次回作、あるのかな。 心配。頑張ってほしい。 | ||||
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伊良部一郎ファンの私は難しい事は考えずに「アハハ。オホホ。」と 一気に読み終わってしまいました。 何とな〜く今が旬のストーリーをサラリとやさしく表現しているこの作品は気分をリセットするのには最高です。 複雑すぎる現代に単純明快な伊良部先生は必要だな〜ってつくづく思いました。 次回作も心待ちにしています。 | ||||
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やっぱり、伊良部先生には癒されますねぇ。 悩みをかかえるのが、本当につまらないことに思えてしまう。 読んでみれば「あのヒトのネタ」とすぐにわかってしまうくらい、オープンな?本です。 世の中をちょいと皮肉って、それでいて納得の含み笑い。 「カリスマ稼業」は、美容でお悩みの「貴女!」ぜひお読み下さい。 | ||||
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才能があるのかないのか、いやそもそも大人と呼んでいいのかどうかすら怪しい 神経科医・伊良部一郎と、彼に振り回されながらも回復してゆく患者たちのシリーズ続編です。 が、今作には伊良部の出番が少なめ、オチも消化不良気味というエピソードが多いです。 伊良部に傍若無人で無茶な活躍(?)を期待していると肩透かしをくらうでしょう。 実在の人物をあまりに明確にモチーフとしている点も評価が分かれるかもしれません。 それでも表題作となる「町長選挙」は展開が気になる内容で、一気に読ませてくれます。 | ||||
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ユニークな存在として登場したキャラクターが思いがけず大ヒットし、その結果として変質してしまうことは良くある。悪い例としては東宝の植木等シリーズ(これは同一キャラクターではないが)があるし、批判はあるにせよ結果として長寿化に成功した例として「男はつらいよ」や明智小五郎などが挙げられる。 で、トンデモ精神科医、伊良部一郎、3冊目にして大失速である。前作でやけに「癒し系」という言葉が連発されていて嫌な予感はあったのだが、早くも本作では「奇人、実はいい人」という安心感がのっけから大前提になってしまっている。伊良部自身の傍若無人ぶりはさほど変化が無いのが救いとはいえ、周りの人間と、そして何より作者自身がハートウォーミングな結末に向けてハナから待機してしまっているのだ。 実在人物を題材にした諸篇は、甘い図式化がモデルの迫力の前では空々しいし、表題作の結末などはベタベタした情緒に逃げただけで、まるでできそこないの寓話だ。かつて「最悪」「邪魔」で容赦ない残酷さで現実を切り取り、なおかつ希望に満ちた読後感を残してくれた奥田さんはどこへ行ってしまったのだろうか。この人はこんなもんじゃないはず、という強い思いをこめて星ひとつオマケ。 | ||||
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伊良部先生シリーズ第3弾。 とっても楽しみにして即Amazonで注文したんだけど、 今までの2冊とは違い伊良部先生のハチャメチャさが イマイチ出てないのだ。 私とツボが違うといってしまえばそれまでだけど、 主人公になる患者が今回は有名どころに重ねてしまった面白さがあるので、あまり突っ込んだ所まで書けなかったのか? だとしたらこの人たちを患者にした理由がよく分からない。 ナベツネしかり。 黒木モトイ白木元ヅカ女優の急上昇な人気の裏でのものすごい努力と強迫観念。 誰が読んでもホリエモンだろう・・というIT社長の雄弁な語り口調。 色々皮肉ってはいるんだろうけど、ここで伊良部が絡むには、 もっともっと面白く設定できたんじゃないかと残念でならない。 最後の短編の「町長選挙」で孤島に行く伊良部とマユミ。 そこでハチャメチャなとんでも心療内科医伊良部の特徴は出てるものの伊良部の行動言動によって気付く人間らしさがここでも消化不良。 奥田さんお願いだから「売れる」だけを意識しないで 今までどおり丁寧な人間描写でいい本書いてください!! 待ってますから!! ちょっと生みの苦しさが伝わってきちゃった 直木賞作家の一面をみた気がしてつらかったです。 | ||||
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一般の人がにっちもさっちもいかなくなったのを 伊良部先生が心を柔らかくすべく(?)奇怪な行動をする面白さがこのシリーズの醍醐味だったのに、メディアに登場する人々をモデルにしたような今回のシリーズ。 伊良部を鍵にするより、メディアで知れてる人をもじるほうが、作品の細部に拘らなくても展開し易いだろうが、やりすぎた。 1冊の本になったことで、このシリーズが雑になったのがどうしても伝わってしまう。装丁にも力が入ってるだけに余計もの哀しい。 直木賞の文字も、帯の宣伝も、このシリーズ始めて読む人には、ぼったくりに思う。 | ||||
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どこかの新聞社の某取締役や宝塚出身の某女優なんかを細心の皮肉をこめてどうにか誹謗中傷にならないギリギリのところで描いてる気がします。もともとこの作品の根本がそんなところにあったりするのであたりまえかもしれませんが・・・ 最新刊が出たと聞いて速攻で買いに走りましたよ。 まだほかの作品を読んでいない方、人生の1/3は損してますよ。 とにかくこのレビューを読んだ人、すぐに本屋に走りましょう。個人的に伊良部三作品の中では空中ブランコがお勧めです。 できれば他の奥田作品も読んで欲しい。 | ||||
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これは、新しい境地を探るための実験的作品なのか? 読みながら何度も考えてしまった。 この著者には、よく言えば、自分の過去を否定する強さ、 悪く言えば、潜在的な自己破壊願望みたいなものが 時折、見え隠れするから。 別にシリーズだからと言って、前作までの味を踏襲する必要はない。 それは、私もわかっている。 でも、この本はあまりにも辛い。 レビューでは結構好意的な意見が多かったが、 私にはとても好意的な意見は書けない。 編集者は、原稿をチェックしたとき、 著者に率直な意見を言ったのだろうか? それとも、これが本当に面白いと思っていたのだろうか? 『インザプール』『空中ブランコ』と傑作が続いた後だけに 惜しい。まあ、全部が全部、傑作を求めるのは酷なのかもしれない。 もう読まないとは言いませんから、 また、いい作品書いてください。 待ってます。 | ||||
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心の病はすごく現代的なものなのだと本書を読んで改めて実感した。己の置かれている状況に先鋭的に(無意識の場合も意識的な場合も)順応しようとするが為に現実との軋轢を生む人が各短篇の主人公の患者たちである。「オーナー」と「アンポンマン」は、モデルが容易に想像がつく人たちの話で、後者はここで語られている「その後」を知っているので、なんだか微妙な余韻を残した。実際の騒動を誇張して皮肉を込めて語るのも面白いとは思うけれど、伊良部医師シリーズとしてのオリジナリティが低くなったような気がする。本書は伊良部氏のパートナーである看護婦のマユミが活躍する場面が多くファンとしてはうれしいかぎり。同シリーズが持っていた「癒し」的な要素は薄らいだ。 | ||||
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奥田英朗は尊敬する作家です。 しかし、「空中ブランコ」「イン・ザ・プール」に比べるとがっかりでした。 笑いも感激もない。 もう伊良部先生シリーズはやめたほうがいいのでは。 | ||||
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やってきました伊良部お笑い劇場。伊良部一郎があらゆる人物と繰り広げる絶妙な漫才、洗練された医師コント。笑って下さい、心ゆくまで。 今回は、某新聞社会長・某プロ野球球団元オーナーのあの人物をモデルにしたと思われる“ナベマン”が「死」からくるパニック症候群だったり、某IT企業元社長のあの人物をモデルにしたと思われる“アンポンマン”が平仮名アルツハイマーだったり、某元宝塚女優のあの人物をモデルにしたと思われる“白木カオル”がアンチエイジングという強迫観念に悩まされたりして、伊良部のもとを訪れる。そして、いつものようにミニスカ看護士のマユミちゃんに注射を打たれ、伊良部のアホさ加減に振り回されながらも、心に巣くう不安は次第に取り除ぞかれていく。 そして表題作となっている「町長選挙」。贈収賄は当たり前という両陣営の激しい選挙活動が有名な東京の離島、千寿島。そこの役場に出向となった宮崎。どっちつかずの宮崎は両陣営から強引に仲間に引き入れられ、スパイにされ、いいように振り回されていた。そこに、2週間限定の島医者となって現われたのが伊良部とマユミ。宮崎や島民は伊良部に振り回されながらも、結果的に事態は好転していく。 表題作以外では伊良部の影が薄く物足りなさも感じたが、伊良部の傍若無人ぶりにさらに拍車がかかり、今回も面白かった。 | ||||
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開始14ページ目にして爆笑してしまった。 前ふたつと違い、今回の作品にはモデルがいる。しかも読んだ瞬間にわかる。それは同じことばかりじゃなく、新たなる試みの一つなのだろう。同じことばっかしててもしゃあないし、いつまでも伊良部のキャラだけじゃもたんやろしな。 ただ、伊良部のところに行く理由がちょっとだめだなぁ。なんかあきらかに作ったって感じがする。 笑えるって意味の面白さだけなら前回の空中ブランコの方が上だろう。でも伊良部が好きなら読んどけ!おれは一日で読破したが。 | ||||
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伊良部センセイ・シリーズ第3弾。ところが今回は前2作とはやや趣を異にする。明らかに特定できるモデルや事例を素材にしているのである。新聞や雑誌やテレビを賑わせたような有名な事象ばかりである。 ワンマン社長、IT長者、人気女優、そして離島の報復人事を前提とした骨肉の選挙戦。いずれも、なんと世の中には不思議な出来事が起きるものよと、感心した事柄である。事実は小説より奇なり…なんていう言葉がぴったりしたことも多い。 しかし、だとすると、奥田の仕掛けのイヤらしいこと。小説より奇なる事実をネタに小説を書いたのならば、これ以上ないほど珍奇で面白い物語になる理屈である。 というわけで、本作は論理的にも面白さを証明できるのです。チャンチャン♪ | ||||
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この本は抜群に気持ちをリフレッシュさせてくれる。その点で読む価値がある。今回は伊良部医師シリーズの第三作目で、伊良部医師の素っ頓狂な受け答え、言動にはっとすることはなくなってきたが、その言葉遣いなんかのちょっとしたところに、くすっとさせられる。 僕自身は1話,2話が好きだ。 あと、今回からは看護婦のマユミのキャラが立ってきたのが印象深い。今後の彼女自身を主人公にしたストーリが出てくるのではないかと期待している。 | ||||
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待望の伊良部先生シリーズ第3弾、ということで、期待しすぎたのでしょうか?4篇どれもが今ひとつでした。 実在の人物が登場する(脇役までもが、誰のことかすぐわかり、どきどきしました)3篇。パニック症候群の球団オーナー、平仮名を忘れてしまったIT関連事業の大物社長、アンチエイジングに走るカリスマ主婦女優など、彼らの悩める内容は面白いのですが、それにかかわる伊良部先生のキャラが、どうもかみ合っていないのです。前2作のような爆笑はありませんでした。 あと、今回セクシー看護婦のマユミ、ちょっとしゃべりすぎ。謎っぽい所がよかったのに、と思うのは私だけでしょうか? 次回作に期待したいです。 | ||||
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奥田英朗vsナベツネ。 これだけで、もうワクワクしてきませんか。 やっぱり、プロ野球好きの作者だからこそ、描く必要があったんでしょう。 ラストについては、肩透かしもありましたが、 実在のモデルもあるので、ソフトランディングはしょうがないでしょう。 他のIT社長も、女優も、選挙のバトルの長も、すぐに実在のモデルが浮かびますが、 全てに共通することは、全員が”愛すべきキャラクター”、という点です。 それは、某楽天の社長や、他のマスコミの社長を比べても分かると思います。 彼ら、彼女らが如何にメディアの中で、洋々と泳いでいるかが良く分かります。 そこに目を付け、実は苦労してるんだよなあ。 と、温かい目で見守っている奥田英朗も面白いと思います。 私もブラウン管の中でチェックしている人が、多々おりまして、 武部幹事長、政治評論家の三宅久之、福沢朗アナなんか、 いい素材だなと思っています。(実はとても無理してる?) | ||||
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この日を待ちわびていた伊良部ファンの私ではあるが、今回の作品はシリーズの下火を感じさせるものであった。患者の人に言えない(例えば職業上あってはならない)深い悩みを、太っちょ名医が深刻さを吹き飛ばす明るさで完治に導いていき、ハッピーエンドを迎えるのがこのシリーズの見所である(また、セクシー看護婦もいいスパイスとなっている)。しかしながら、今回はあまりにも患者を特定しすぎており、文章が先鋭化、興ざめの感が否めない。作者が量産体制に入っていることもあるのだろうが、もっと本シリーズを大事にしてほしかった。一ファンとして今後の巻き返しに期待する。 | ||||
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伊良部先生の発言には、一種物事の本質を突いている部分があり、そういったところは健在で読んでいても「ふんふん」と納得させられた。 しかし実在のモデルが存在していることがプンプン臭って、逆に話に入り込めないような気がした。 「空中ブランコ」「イン・ザ・プール」と少し趣が違うのでは・・・。 読後、もっとスッキリしたかった。欲張りでしょうか。 | ||||
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映画化された「イン・ザ・プール」、直木賞受賞作の「空中ブランコ」に次ぐシリーズ第三作。 相変わらずの「迷医」ぶりを発揮する精神科医伊良部の活躍が楽しい。どこか抜けているようで、ツボをついている彼の発言、行動が、読者を楽しませてくれる。 一年ほど前世間を騒がせたプロ野球の1リーグ制問題の主役「ナベマン」を描いた「オーナー」や、放送局の買収問題の「安保貴明」の「アンポンマン」は、今までのこのシリーズの雰囲気を引き継いでおり、その茶化し加減が面白い。実際の事件の模様を思い出し、それをギャグにしてしまう処理の仕方に、思わずほくそ笑んでしまう。 この本を読んでいれば、伊良部医師でなくとも、精神病はどっかへ行ってしまいそうである。 | ||||
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