■スポンサードリンク
虐殺器官
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
虐殺器官の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全273件 81~100 5/14ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何年か前に初めて読み、今日劇場公開を機に久々に読んだがやはり面白い作品だった。 評価が意外と割れていたが、それは事前にイメージや期待を持ちすぎて違和感があるのではと思う。 軍人もアメリカ人も近未来も虐殺の言語もすべては、良心に思い悩む一人の青年を描くための 道具あるいは要素でしかない、ということに納得がいかない人もいるのだろうなとレビューを見て思った。 自分は特に違和感なく、そこにいるちっぽけな一人の物語なんだとフラットに受け取れたから楽しめたのだと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
劇場版の製作決定の時に購入しました。その時に読んだ時は言語学のSF、実現可能なテクノロジーを予見した面白いミリタリー小説ぐらいに思ってました。トランプ政権就任以後の施策を見ると、この虐殺器官に通じるところがあります。テロの抑圧からの自由を犠牲にプライバシーや異国籍民の自由を制限する。テロリストの追跡可能性。伊藤計劃の言葉がミームとして世界を伝搬したのか、はたまた深層文法として世界に彼の文法が浸透したのかと思えるほど、彼の世界は具現化しつつある。もしアメリカの今後の行く末を感じたいのであればこの本は外せない。 少し大げさに書いてしまったが、このレビューを見て本を読んでくれる人が1人でも多くいてくれればと願う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルに惹かれて購入。器官の意味が分からずものすごいグロテスクなものを創造していましたが、筆者が考える器官と言うものが分かるにつれて先がどんどん気になり一気に読みました。 ハーモニーも読んでみようと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めてのSF 小説でしたがとても面白かったです 筋の通ったありそうでない話に興奮しました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
しかしこれは「ハーモニー」のための布石だ。 もう一度念入りに読む必要が出てきた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
知識を羅列しただけの作品というレビューを見たが全くそういう事はないと思う。伊藤計劃の美点(欠点)について、ストーリーの整合性や、例によってレビュアーによる間違い探しや、未来のガジェットなんかが問題になっているが伊藤計劃の本当に優れた所はそこにはないと思う。 虐殺器官の主人公は「ぼく」の一人称のナイーブな語りであり、このナイーブな語りは、主人公の暗殺業務とは一見矛盾しているように思われるかもしれない。しかし作品を読み進めていく内、このナイーブな語りこそが伊藤計劃作品の「キモ」である事が見えてくる。作品内でも言われているが、現在ー未来の消費サイクルの中で、また、罪や責任をテクノロジーや国家の正当性によって逃れられている個人はいつまでも自立できない。だから、主人公は異様に有能な殺し屋であるのに、どこか若々しい青年だというアンバランスさがある。この語りの構造と、作品の構造の一致は文学的に見て価値があると自分は考える。ただ未来のガジェットが良いとか悪いとか、また、虐殺器官の文法の話が説得力があるとか、それを越えた所に伊藤計劃の良さはあると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
凄すぎる。とにかく思想が凄い。テーマ自体が他にはない。 仕事でマシンのように働く職業の人は、共感できると思う。 ▼仕事は宗教 戦争は作業である。ベルリンの壁を超えた人を撃ち殺す。 仕事だから人を殺しても良心は痛まない。 良心とは、リスクを考えて最善行動をとることである。 主人公は作戦前にカウセリングを受け、子供を殺しても平気なようになる。 薬を飲み痛みを感じないようにする。 そして次の仕事までは、映画を見てピザを食べる。何も考えない。 敵の子供兵士は麻薬を投与され、体の痛みやストレスを感じない。 一緒じゃないか、と気付く。 これを読んで、休日に何も考えてない私も一緒だと思った。 ▼すべてのモノがタグ管理 ユダヤ人の大量虐殺は、コンピュータのデータ管理により可能になった。 ゲーム理論で、単純な世界では、個人で他人を裏切る方が生き延びやすい。 しかし複雑な世界になれば、個人は淘汰され、集団が増える。 紛争地域で捕らわれた子供は、兵士にされタグが付けられる。 タグがあると、テロ組織のゲートを通ることができる。 タグが無いと、何者でも無い。 そして子供達は、タグ目当てで兵士を希望するようにさえなる。 ここでタグ=会社員というのを連想した。 ▼言葉は人を拘束する実体である 少しの関心があれば、商品の構成を知ることができる。でも人は見たいものしか見ない。 商品の製造工程で動物が虐殺されているなど。 しかし、そんなものを感じさせないよう、言葉を巧みに操る。 テロ対策に、多くの監視システムが導入されている。しかしテロを防ぐにあまり意味はない。 意味はないが、みんな意味があるように振る舞う。 私はコンビニ食品の原材料をチェックするようになった。 この言葉を今後注意していきたいと思う。 戦争では、状況が悪くなるにつれてなし崩し的に投入する「逐次的投入」は最もやってはいけない。 最初に投入したものが無駄だったということだからだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ビレバンで平積みになっていて、気になって数ページ立ち読みしてから購入したのが最初。 息苦しくなるほど集中して一気に読み、 続編もあると聞いてハーモニーを求めに書店に赴いたが在庫が無く 取り寄せるまで待てないので図書館に借りに行った。 今でも折に触れて読みたくなるためkindleで購入。 すさまじい才能、伊藤計劃。 もっとこの人の作品が読みたかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この創造力は素晴らしい。 緻密な構成と饒舌な語りなのに煩くない。 夭逝したことがかえすがえす悔しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中の母親との回想はだれたが、ほかは読んでいるうちに頭の中のイメージがProduction I.G のアニメになっていた。面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
管理された安全を盲信し、自分たちだけの平安にひたる先進国と、核テロという先進国を脅かす強力な武器を持ちながら、貧困と血で血を洗う内戦にあえぐその他の世界。こうした世界の構造を形作る秘密が、謎の人物ジョン・ポールの追跡行とともに明らかになっていく。設定、ストーリーとも秀逸だが、戦闘場面などの描写がかなりどぎつく好みの分かれるところだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
モンティ・パイソン世代なんですね。恐怖のギャグのシリアス版みたいでした | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ことばの持つ力と可能性を信じた作者の小説です。人により好き嫌いは分かれます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
友人の薦めで読みました。 事前知識がない状態でしたが、すごく面白かったです。 世界観や設定なんかは、メタルギアソリッドが好きな人にはたまらないと思います。 皆さん書かれてますが、著者の伊藤氏の作品がもう読めないのは、本当に残念…(T . T) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
長編小説が苦手なのだが、一気に読めた。主人公は米軍の暗殺部隊のリーダー。虐殺が起こる場所に必ずいる1人のアメリカ人、彼は何者か、そして彼のいるところではなぜいつも虐殺が起こるのか。主人公はそのアメリカ人を追って行く。 あとから考えると要らなかったんじゃないかと思える人物もいるし、どういうことかピンとこない部分もあって、ものすごく洗練されているとはいえないかも知れない。だけどディテールの書き込みには非常にリアリティがあるし、なによりテーマ的に目のつけどころが非常にユニークというか、スケールが大きい。 結末はとても意外だが、冷静に考えると論理的にはこうなるのが正しい。今まで読んできたアレはいったいなんだったのかと呆れるけれど、かつ納得なのである。価値の反転が大好きな私にはとても面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すばらしい本です。 一度、手にとって読むことをお勧めします!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今は亡き作家のアニメーションの原作デス、自宅の部屋でじっくり読みたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品に限らず、当著者の作品は、特異な部類に入ると思う。 各作品のテーマ・題材・文体・視点に、著者の背景・文脈を加味すれば、妄想はいくらでも広がる作品である。 読書歴や思考の柔軟さにより、解釈は大いに異なる読み物である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この書評を書いている2日前、パリで同時多発テロが発生した。 はからずも、本書は、9.11以降の今日の世界状況を予見した書となってしまった。 そして古びるどころか、ますますリアリティをもって実世界がシンクロしてくるのが恐い。 「虐殺器官」というより「虐殺言語」。 同名のアニメ映画上映は、プロダクション倒産を理由に2016年春以降に延期になったが、今の時代の空気からすると 当面は上映見送り、という可能性もあながち否定はできない。 もはや、架空のSF小説ではない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルに惹かれて数年前に購入。ずっと放置していたのだけど、「11/22/63」(スティーブンキング)をあえなく挫折したのを機に読み始めたら、引き込まれた。 SF小説という範疇で、様々なテーマ(戦争やら内戦やら管理社会やら進化論やら罪と罰やら)を取り扱っている感じ。フィクションだけど、描かれている幾つかの事柄は起こりうるかもしれないと感じさせる。主人公の心理も私小説風?にしつこいくらい描写されていて、SFチックなシーンとの振り幅が面白かった。結構グロい描写はあるけど、「五分後の世界」(村上龍)よりはソフトな気が。 著者の伊藤さんが同い年なので、話の中に登場する映画やサブカルチャー的な小ネタに親近感があり頭の中で映像化しやすいのも読みやすかった要因かも。(11/22/63は、この点がしんどく挫折した)伊藤さん、これが処女作で、あと一つ長編ハーモニーを発表して、34歳の若さで病気で亡くなられてしまったのは本当に残念。 万人にお勧めとはいわないけど、同年代の特に男性陣は、楽しく読めるんじゃないかなー。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!